医学部の物理の特徴
特に私立大学医学部の物理は、年々難化の一途を辿っています。
多くの大学で問題は長文化し、読解すべき情報量も格段に増えました。
また、単に解法を知ってさえいれば解ける問題が目に見えて減っている一方で、物理そのものの本質的な理解力や知識を駆使した思考力を試そうとする問題が増えてきています。
そのため、「参考書を紐解きながら解法をパターン暗記し、ひたすら類題を解いてそれを手で覚える」といった旧態依然の学習では、そのような問題に全く歯が立ちません。
それどころか、その躓きに対して解答の糸口すらつかめないため、「何が分かっていないのか、分からない」という状況に陥ってしまいがちです。
また、このような学習でも、解法パターンを踏襲すれば解ける問題が多数を占める学校のテストや模試ではある程度の結果が残せてしまうため、学習の方法論そのものの誤りを自覚しにくくなっています。
そのため、結果として多くの生徒が、再びパターン暗記の学習に回帰してしまうのが現状です。
京都医塾の物理
京都医塾では、まず徹底的な基礎理解に努めます。
指導経験上、物理の成績が伸び悩む生徒はほぼ100%、力学が十分に理解できていません。
そのため、年度当初からしばらくは力学のみに注力させます。
集団授業では基礎内容を体系的に整理するために、必ず最初に定義や原理・原則の確認から定理や公式の導出を行います。
そこでは、本質を損なわない限りで数学的な平易さを心がけ、定性的なイメージとも往復しながら、地に足のついた理解への到達を目指します。
生徒と何度も質疑応答を重ねることで、「よく分からないから安易に妥協して暗記する」ということが極力起こらないような工夫を凝らしています。
学習内容の定着については時期をずらした3度の復習機会を設けています。
- 授業後の解き直し
- 翌週の小テスト
- 日を空けての日曜テスト
個人授業でも基礎を重視した問題集に取り組み、そこでも徹底的に講師との質疑応答を重ねます。
このようにして培われた盤石な基礎理解こそが、やがて立ち向かう難解な入試問題を攻略するための強力な武器となってきます。