カフェインは、眠気覚ましだけではなく集中力や記憶力を上げるといった勉強効率を高める効果もあります。
しかしカフェインを摂りすぎると、イライラや不安、睡眠障害など健康上のリスクを引き起こす可能性があります。
カフェインを勉強に役立てたいと思うならば、カフェインの摂り方やリスクについては知っておくべきでしょう。
そこで、今回の記事では勉強に励む受験生に向けて、カフェインとの上手なつきあい方を紹介していきます。
カフェインとは
はじめに、カフェインとはいったいどんなものでしょうか。
この項では、カフェインについて基本的な情報から解説していきましょう。
カフェインとは
カフェインとは、コーヒー豆やカカオ、茶葉などに含まれる苦みを持った成分です。
眠気覚ましで知られるカフェインですが、最近の研究では適量を摂ることで頭が冴えて集中力を高める効果があることもわかっています。
しかし、カフェインをたくさん摂りすぎてしまうと、睡眠障害など健康上のリスクにつながります。
カフェインは、コーヒーやお茶だけではなくチョコレートやコーラ、エナジードリンクなどにも含まれています。
1日の摂取量はどれくらい?
カフェインを摂りすぎないためには、1日の摂取量を守ることが大切です。
欧州食品安全機関(EFSA)の意見書によると、健康を害さない1日のカフェイン摂取量は成人では400mg、コーヒー3杯〜5杯程度が目安となります。
また、18歳未満の未成年においては1kgあたり3mgまでとされています。
体重50kgであれば1日のカフェイン摂取量は150mgで、コーヒー2杯程度となります。
受験生の中にはコーヒーやエナジードリンクを摂る人もいるかもしれませんが、1日の摂取量に注意して適量を心がけましょう。
カフェインのメリット
カフェインは、集中力を高めるといった勉強に役立つメリットが期待できますが、一方で摂り方を間違えるとデメリットが生じます。
カフェインを勉強に役立てるためには、メリットとデメリットを知っておく必要があります。
この項では、まずカフェインのメリットから解説していきましょう。
眠気をおさえる
カフェインには、中枢神経系に作用して脳を覚醒させる作用があります。
頭がスッキリして眠気をおさえることができるのはそのためです。
眠い時にコーヒーを飲んだら、眠気がおさまって勉強できたという人もいるでしょう。
カフェインは体に吸収されてから30分で血流に乗って全身にいきわたります。
眠気覚ましのためにカフェインを摂る場合には勉強に入る30分〜1時間前に摂るようにしましょう。
集中力や記憶力をアップさせる
カフェインには勉強の効率をアップさせる効果もあります。
カフェイン摂取をすることで集中力や記憶力を高める作用があるという研究論文が発表されています。
論文では、レギュラーコーヒー1杯分の75mgのカフェイン摂取で注意力の向上がみられました。
しかし、2杯を超えるコーヒーの摂取では1杯摂取のときの効果を常に上回るものではなかったとしています。
つまり、たくさんカフェインを摂ったからといって、摂った分だけ集中力や記憶力が上がるわけではないということです。
勉強で集中したいときや覚えたいことがたくさんある場合は、コーヒー1杯程度のカフェインを摂ると良い効果が期待できるでしょう。
気分を高める
さらに、カフェインにはやる気を高めて気持ちをリフレッシュさせる効果もあります。
カフェインは交感神経を刺激するため、気分転換したいときにカフェインを摂ると効果があります。
「さあ、これから勉強するぞ」と気持ちを切り替えたいときや、午後からの勉強の時にはカフェインを摂り入れると良いでしょう。
カフェインのデメリット
メリットだけを見ると、カフェインには勉強に役立つことばかりに思えますが、デメリットもしっかり知っておきましょう。
この項では、カフェイン摂取のデメリットについて解説していきます。
イライラや不眠につながる
カフェインは脳を刺激して覚醒させてくれますが、量が多すぎると刺激が強くなり頭がスッキリするというより興奮状態に陥ります。
それとともに精神的な不安感やイライラを感じるようになるため、摂り入れる量には注意が必要です。
同様にカフェインの覚醒作用は、睡眠にも影響を及ぼします。
夜にカフェインを摂ることで眠れなくなり、翌日眠くなってしまって生活リズムが次第に崩れていくという危険性もあります。
寝不足になってしまっては頭が働かず、勉強もはかどらなくなってしまうのでカフェインの摂り方に注意しましょう。
カフェイン依存症に陥ることも
カフェイン依存症とはその名の通り、カフェインを多く摂り入れることで発症します。
毎日のコーヒーが習慣化している人が、コーヒーを飲まないでいると頭痛がしたり気分が落ち込んだり心身の症状があらわれることがあります。
繰り返しカフェインを摂取していると体が反応しにくくなり、次第に多くのカフェインを求めるようになってくると依存に陥る可能性があります。
カフェインはコーヒー以外にもお茶やエナジードリンクにも含まれているので、日ごろから自分がどれくらいカフェインを摂っているのか意識しておきましょう。
過剰摂取は健康に悪影響
カフェインは摂りすぎると、中枢神経系の刺激によって健康被害を引き起こします。
めまいや心拍数の増加・興奮・不安・震え・不眠症・下痢・吐き気のほかに急性カフェイン中毒による死亡事例も報告されています。
とくにエナジードリンクや眠気防止薬はカフェインを多量に含むため急性カフェイン中毒を引き起こしやすいため注意が必要です。
エナジードリンクは種類によってカフェイン量が1缶0㎎〜 375㎎と幅がありますが、1本でも1日摂取量を大きく上回るものがあります。
エナジードリンクは含有量に気をつけ1日に何本も飲むことは控え、眠気防止剤などのカフェイン製剤は常用量を守るようにしましょう。
受験生がカフェインと上手につきあうには
カフェインのメリットとデメリットについて見てきました。
勉強にカフェインを役立てるためにはどういった摂り方が良いのでしょうか。
この項では、受験生のカフェインとのつきあい方について解説していきます。
適量を摂取する
カフェインを日常的に摂り過ぎると勉強にはむしろ逆効果となり体にまで悪影響をあたえてしまいます。
集中力や注意力を上げるなど勉強への効果を期待するのであれば、適量摂取を心がけましょう。
カフェインの適量については、上述の1日の摂取量がひとつの基準になります。
しかし、人によってカフェインに対する感受性が異なります。
カフェインの感受性の高い人は、少ない量でも不快な症状を感じることがあるので注意が必要です。
自分の体質に合っているのか、摂取量は適量なのかに気をつけながらカフェインを上手に摂り入れましょう。
カフェインを摂る時間帯に注意
「コーヒーを飲んだら眠れなくなった」とならないために、カフェインを摂取する時間帯に注意しましょう。
カフェインの覚醒作用は7〜8時間持続するので、午後の遅い時間に摂ると寝つきが悪くなります。
勉強後にぐっすり眠るためには、就寝時間から逆算するとカフェインを摂る時間帯が決まります。
11時に寝るのであれば、午後3時以降にはカフェインを摂らない方がよいでしょう。
カフェインを摂るならば朝から午後の早い時間までにして、夜はしっかり眠ったほうが次の日の学習効果を上げることができます。
水分補給を忘れずに
カフェインには利尿作用があります。
カフェインを飲むとトイレが近くなったりするのは、そのためです。
過度の摂取では軽度の脱水症状となって、体にだるさや倦怠感があらわれることもあります。
コーヒーをはじめカフェイン飲料を飲んだら、水をしっかりとるように意識しましょう。
まずは正しい生活習慣
受験勉強は長期戦なので、勉強効率を高めるならば生活習慣を見直すことも重要です。
カフェインに頼らなくても、正しい生活習慣を身につけることで勉強のパフォーマンスはアップします。
早寝早起きをして生活のリズムを整えて十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
眠くても勉強したいときにいつもカフェインを摂るのではなく、短時間の昼寝やガムを噛むことも効果があります。
適度なカフェインを摂って勉強に役立てるのはよいですが、まずは正しい生活習慣を身につけることが大切です。
京都医塾では健康的な体づくりで受験生活をサポート
カフェインのメリットやデメリットについては、ここまで見てきたとおりです。
眠気覚ましだけでなく勉強効率を上げる効果があるカフェインですが、摂りすぎやタイミングを間違えるとむしろ効率を下げてしまいます。
またカフェインを日常的に摂り続けるとカフェイン依存症に陥る可能性もあります。
日中の眠気の改善や集中力アップしたいと思うならば、カフェインに頼らずにまずは生活習慣を見直すことが先決です。
受験生の中には、夜型生活になってしまって早寝早起きが難しいという人もいるのではないでしょうか。
そういった受験生におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、プロ講師による優れた指導力と合格につながる生活環境のサポートで、これまでたくさんの受験生を医学部に導いています。
ここから先は、そんな京都医塾について紹介していきましょう。
毎朝の点呼によって生活習慣を守る
朝のゴールデンタイムは勉強に集中できる最適な時間帯です。
午前中の勉強時間を有意義なものにするためにも、京都医塾では毎朝6時の起床と8時の登校を義務づけています。
毎朝点呼を行いますので、朝は早く起きて夜はしっかり睡眠をとるといった正しい生活リズムが自然に身につきます。
1日3度の食事付き提携施設
1日3度食事をとらないという受験生がいるかもしれませんが、受験生活の中で毎日の食事は大事です。
食べている時間がないからと食事を抜くことや栄養が偏った食事ですましていては、大切な本番で実力が発揮できません。
京都医塾では、食事付きの提携マンションをご用意していますので、食生活の乱れを防ぐことができます。
受験に勝ち抜く体づくりができるように1日3度の食事をとってもらえる体制を整えているので、遠方から入塾される方も心配いりません。
管理栄養士監修の栄養バランスが配慮された食事
毎日の食事をおろそかにしていると、勉強のパフォーマンスは高められません。
京都医塾では、管理栄養士が受験生のために考えてくれた献立が提供されます。
味付けだけではなく、たんぱく質や糖質などの栄養素をバランスよく配慮した食事が出されます。
栄養バランスがとれた食事をしっかりと摂ることができれば、受験期間を乗り切る体力も養われて学習効率も高められるでしょう。
まとめ
カフェインは適度であれば勉強に役立つものですが、摂り方によってはデメリットが生じます。
コーヒーやエナジードリンクなどのカフェイン含有飲料は、コンビニで手軽に入手できてしまうため、過剰摂取やカフェイン依存症にならないように摂取量を守ることが重要です。
眠気覚ましや集中したいときについ頼りたくなるカフェインですが、夜にしっかり睡眠時間をとるなど受験生は生活習慣の見直しが第一です。
しかし受験生の中には「日中眠くなってしまう」「勉強に集中できない」と困っている人もいるのではないでしょうか。
そのため、予備校を利用して受験生活を立て直したいと考えている人もいるはずです。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、医学部合格をつかむための指導と学習環境を強みに持つ、医学部に特化した予備校です。
当塾におまかせ頂ければ、生活習慣をしっかり整えて勉強のパフォーマンスを高めることができるでしょう。
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