受験生にとって、ゴールデンウィークは貴重な長期休暇です。
この長い休暇をどのように使うかによって、受験勉強の序盤の成否に大きな影響を与える可能性がある、と言っても過言ではありません。
そこでこの記事では、受験生がゴールデンウィークをどのように過ごすべきかについて解説します。
受験生が有意義なゴールデンウィークを過ごすためのアドバイスやコツをご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
受験生はゴールデンウィークをどう過ごすべき?
春から受験勉強を始めた場合、ゴールデンウィークは最初の長期休暇です。
受験生として本格的に始動して早々、長期休暇をどう過ごすかが問われるといっても過言ではありません。
一方で、まだまだ受験生としての生活に不慣れなこともあり「ここまで約1ヶ月頑張ってきたのだし少し息抜きをしたいな」と考える時期でもあります。
どちらの考え方もよくわかりますし、勉強時間も息抜きもどちらも受験生にとって重要な要素です。
では、いったい受験生はゴールデンウィークをどう過ごすべきなのでしょうか?
「ゴールデンウィーク期間にやり遂げる目標」を立てる
まず、「ゴールデンウィークに遊ぶ・遊ばない」を決めるのではなく、休暇期間中に最低限終わらせるべきことを書き出してみましょう。
ゴールデンウィークに限らず、ある一定の期間内で学習計画を立てる場合には「勉強時間」ではなく「やるべきことの完了率」で目標を設定することをおすすめします。
例えば、「ゴールデンウィーク中は1日10時間勉強する!」という計画を立てたとします。
勉強時間を目標とした場合、あまり集中せずに同じ問題にダラダラと時間をかけて解いたとしても勉強時間さえ確保すれば“目標達成”となります。
しかし、いくら勉強時間が長くても、やるべき学習を終えられていなければ意味が薄いことは想像に難くないでしょう。
だからこそ、やるべき学習内容をできるだけ具体的に書き出したうえでタスクの完了率を目標として勉強を進めることをおすすめします。
「青チャート・演習問題のみ解いて1周完了する」「単語帳を2周する」「●●の問題集を3章進める」など、何をもって完了とするかがわかりやすい目標を立てるとよいでしょう。
つまり、「遊ぶかどうか」から検討するのではなく「ゴールデンウィーク期間にこれをやり遂げる」という目標を立案し、完遂するためにはどれぐらいの勉強時間が必要なのか逆算することが重要です。
そのうえで、必要な勉強時間を日ごとに配分したうえで外出や旅行が可能かどうかを検討することをおすすめします。
ゴールデンウィークのモデルスケジュール
前項までで、ゴールデンウィークの過ごし方は勉強時間ではなく達成するべき目標を重視して決めるべき、とお伝えしました。
一方で、「受験生がゴールデンウィークをどう過ごしているか、モデルケースがあったほうがイメージしやすい」とお考えの方も多いかと思います。
そこで以下では、受験生のゴールデンウィークのモデルスケジュールをご紹介します。
前提として、ゴールデンウィークは祝日をベースにした休暇期間です。
そのため、基本的には一般的な休日と同程度の勉強時間は確保できるものと仮定しています。
受験勉強の前半期ではありますが、夏以降の長時間の勉強に耐えられるだけの胆力をつけるためにも1日8-10時間ほど勉強に取り組めることが理想的です。
勉強する日のスケジュール
Time | To do | remarks |
8:00 | 起床 | 休暇中ではありますが、生活リズムを整えておきましょう |
8:30 | 朝食・朝のルーティンなど | 脳の活性化のため、朝食はきちんと食べましょう |
9:00 | 予備校自習室へ移動 | 乗り物で移動の場合はアプリや単語帳を活用するとよいでしょう |
9:30 | 数学の問題集に取り組む | 朝は頭をロジカルに働かせる理数科目がおすすめ。特に数学のように手を動かす科目から入ることで、思考の整理がスムーズになります。先のことではありますが、共通テスト2日目は数学からスタートするので、朝に数学に取り組む習慣をつけておくと有利に働きます |
10:00 | ||
11:00 | ||
12:00 | 昼食・休憩 | 休憩時間はしっかり体を休めましょう |
13:00 | 英単語や用語暗記 | 昼食後の準備運動として暗記から入りましょう |
14:00 | 英語の問題集に取り組む | ゴールデンウィークは、受験勉強における基礎を醸成するフェーズです。大学の過去問や共通テスト対策といった試験対策ではなく、中心科目(英語・数学・理科)の全範囲の基本的な問題が解けるようになることを目標とすることをおすすめしますまた、家族の休みの雰囲気に絆されてしまわないように予備校の自習室など、勉強に集中できる環境を利用することもおすすめです |
15:00 | ||
16:00 | 理科の問題集に取り組む | |
17:00 | ||
18:00 | 休憩 | |
1日で間違えた問題の解き直し | 1日かけて取り組んだ問題の中から、間違えた問題をもう一度解き直しましょう。「わかったつもり」を防止するために非常に有効です | |
19:00 | ||
20:00 | 帰宅・夕食 | |
21:00 | 入浴・休憩 | |
22:00 | 英単語(入試基礎) | 暗記事項は就寝中に定着するため、英単語などに取り組む時間を就寝直前にまとめて確保しておきましょう |
23:00 | 就寝 | 生活リズム安定のため、早めの就寝を習慣化しましょう |
合計勉強時間:10時間 |
受験勉強にしっかりと取り組むタイムスケジュール案です。
各科目の学びのタイミングや間違えた問題の解き直し時間を確保する点など、ゴールデンウィークの受験生に合わせたテクニックもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
遊ぶ日のスケジュール・その1
Time | To do | remarks |
9:00 | 起床 | 1日をリフレッシュに使おうと考えている日には、普段より睡眠時間を増やしてもよいでしょう。ただし、あんまりに遅い時間まで寝てしまうと、生活リズムが崩れてしまうので要注意です |
9:30 | 朝食・朝のルーティンなど | |
10:00 | 移動 | |
11:00 | ウィンドウショッピング | |
12:00 | 昼食 | ゆっくりとしたランチタイムを過ごすなど、日々の喧騒から離れた時間の過ごし方がおすすめです |
13:00 | ||
14:00 | 映画鑑賞 | 受験勉強期間中にはなかなか時間が取れずにできないことや、友人との時間を満喫するのもよいでしょう 左記のように外出先で遊ぶのもよいですし、自宅や友人宅などお互いの家でまったりと過ごすのも貴重な休養です また、ゴールデンウィーク期間中であれば家族と遠出をするのも良いリフレッシュとなるでしょう |
15:00 | ||
16:00 | カラオケ | |
17:00 | ||
18:00 | 移動 | |
19:00 | 帰宅・夕食 | |
20:00 | 入浴 | |
21:00 | リラックスタイム | 動画鑑賞や音楽鑑賞、ゲーム・漫画など、受験勉強期間中に我慢していた娯楽を満喫して、心身のストレスを癒すのもよいでしょう。 |
22:00 | ||
23:00 | 就寝 | 生活リズム安定のため、早めの就寝を習慣化しましょう |
合計勉強時間:0時間 |
完全にリフレッシュをする想定のスケジュールです。
勉強の時間は設けず、徹底的に遊ぶスケジュールとして参考にしてください。
完全に休養日を作る場合には、目標に対して他の日でタスクを多めに完了させることがポイントです。
ゴールデンウィークの目標を完遂するめどを立てたうえで、遊びの計画を立てることが重要です。
旅行や遠出をする場合も同様で、期間内で目標を達成する目途を立てたうえで算出された余暇で楽しめるとよいでしょう。
やるべきことをやったうえで遊びに行くため、「受験生なのに遊んでいいのかな」といった罪悪感に苛まれることなく楽しむことができます。
遊ぶ日のスケジュール・その2
Time | To do | remarks |
8:00 | 朝食・朝のルーティンなど | |
8:30 | 移動 | 移動中はアプリや単語帳を用いて、反復学習が重要な暗記単元に取り組みましょう |
9:00 | 友人と待ち合わせ & 外出先で遊ぶ | 早めの時間に待ち合わせを設定することで、遊ぶ約束全体を前に倒すことができます。同級生との約束であれば、お互いの受験勉強のことも配慮した計画を立案することで、気兼ねなく過ごすことができるでしょう |
10:00 | ||
11:00 | ||
12:00 | 昼食 | |
13:00 | 映画鑑賞・ウィンドウショッピング カラオケなど | 1日の中で遊びと勉強を両立させたい場合は、映画鑑賞やカラオケなどあらかじめ時間を決められる遊びを選択するとよいでしょう |
14:00 | ||
15:00 | ||
16:00 | 移動・帰宅 | 移動中はアプリや単語帳を用いて、反復学習が重要な暗記単元に取り組みましょう |
17:00 | 数学の小問演習 | 英語と数学はなるべく毎日取り組めることが理想的です。そのため、時間のない日は小問演習や英文法など、短時間でも取り組める問題がおすすめです |
18:00 | 英文法の問題集を進める | |
19:00 | 1日で間違えた問題の解き直し | 1日かけて取り組んだ問題の中から、間違えた問題をもう一度解き直しましょう。「わかったつもり」を防止するために非常に有効です |
20:00 | 夕食 | |
21:00 | 入浴・リラックスタイム | 入浴後、少しリラックスタイムを設けてもよいでしょう |
22:00 | 英単語(入試基礎) | 暗記事項は就寝中に定着するため、英単語などに取り組む時間を就寝直前にまとめて確保しておきましょう |
23:00 | 就寝 | 生活リズム安定のため、早めの就寝を習慣化しましょう |
合計勉強時間:4~5時間 |
1日の中に遊びと勉強の両方を入れ込んだスケジュール案です。
「一日中遊ぶのは気が引ける…」という人や「一回遊んでしまったらもう勉強しなくなってしまいそうで怖い」という方におすすめのハイブリッド案です。
朝から遊びに出かけて、早い時間に帰ってくることで午後の時間を有効活用するという形が、受験勉強と遊びとを両立させる基本モデルとして有効です。
受験勉強は常に「メリハリ」が重要
受験勉強は常に「メリハリ」が重要です。
ゴールデンウィークに限らず、遊ぶ・遊ばないで迷うときは「やるべきことに対して遊びに行く時間があるか」という逆算で考えることをおすすめします。
成績の状況から、自分の学習計画がきちんと守られているかを確認し、余裕があれば遊ぶ時間を作るというスタンスです。
発想を逆転させると、計画通りにタスクを完了できれば、時間に余裕ができるため外出やリフレッシュに時間を充てられる、ということです。
適度な休息を挟むことで、勉強に対するモチベーションがさらに高まるという好循環も期待できます。
メリハリを意識した時間の使い方で、受験勉強を効率的かつ楽しく進めていきましょう。
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これは、受験生が医師として相応しい人物であるかどうか、倫理観に問題はないか、といった医師としての人間性を見る目的があります。
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まとめ
いかがでしたか?
休暇の過ごし方に限らず、受験生にはさまざまな場面で「選択」が求められます。
状況をよく鑑みてよく考え、時には専門家アドバイスも参考にしたうえで自分が一番良いと思った決断をしていただければと思います。
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