大学入試において最初の関門となる共通テスト。
数学テストの本番で時間配分を誤り、本来なら正解できた問題に手が回らないのは避けたいところです。
今回の記事では、共通テスト数学の最近の問題構成や傾向をふまえ適切な時間配分を紹介します。
また制限時間内にうまく解くためのコツについても解説しています。
ぜひ最後まで読んで、万全の態勢で共通テストを乗り切りましょう。
目次
共通テスト数学の概要

まずは共通テストの問題構成、配点、制限時間について確認しましょう。
2025年の共通テストは、2022年に高等学校の学習指導要領が改定されて以来、新課程に対応した初の試験です。
数学I・Aと数学I・IB・Cの問題構成と配点は次のようになっています。
数学I・A
2025年からは、前年までの選択問題が無くなり、大問4つを全部回答する形になりました。
これまで数学Aの選択問題の中にあった「整数の性質」が無くなり、数学Iの「データの分析」において仮設検定の考え方や外れ値が登場しました。
制限時間は前年と同じ70分です。
問題番号 | 科目 | 選択方法 | 出題分野 | 配点 |
第1問 | 数学I | 必答 | 「数と式」 | 30 |
「図形と計量」 | ||||
第2問 | 数学I | 「二次関数」 | 30 | |
「データの分析」 | ||||
第3問 | 数学A | 「図形の性質」 | 20 | |
第4問 | 数学A | 「場合の数と確率」 | 20 |
数学II・B・C
2025年からは、答えなくてはいけない大問数が前年までの4つから6つに大幅に増えました。
それに伴い制限時間も前年までの60分から70分に増えましたが、時間的には厳しくなっています。
「平面上の曲線と複素数平面」が数学IIIから数学Cに移ったこと、「ベクトル」が数学Bから数学Cに移ったことが主な変更事項です。
問題番号 | 科目 | 選択方法 | 出題分野 | 配点 |
第1問 | 数学II | 必答 | 「三角関数」 | 15 |
第2問 | 数学II | 「指数関数・対数関数」 | 15 | |
第3問 | 数学II | 「微分・積分の考え」 | 22 | |
第4問 | 数学B | いずれか3問を選択 | 「数列」 | 16 |
第5問 | 数学B | 「統計的な推測」 | 16 | |
第6問 | 数学C | 「ベクトル」 | 16 | |
第7問 | 数学C | 「平面上の曲線と複素数平面」 | 16 |
共通テスト数学の最近の傾向
センター試験から共通テストへ、さらに旧課程から新課程への移行にともない、共通テストの数学では問題の質・量ともに変わってきています。
具体的な変化の傾向は下記の通りです。
分量が大幅に増加
数学では全体的に問題数が増え、問題文も長くなる傾向にあります。
例えば、2020年のセンター試験と2021年の共通テストを比べると、数学I・Aの文字数は約3,500字から約4,800字に、数学II・Bでは約3,000字から約5,200字にそれぞれ増加しました。
また、数学II・B・Cでは、2025年に制限時間が前年の60分から10分だけ延長されましたが、ページ数も増えています。
問題発見・解決の過程を重視
共通テストでは、定理や公式の理解を直接的に問う形から、日常の事象について数学的に考察したり、図や資料を活用し処理したりするなど応用的な内容が重視されるようになっています。
制限時間内に長い文章や資料を読み込み、何が求められているかを素早くとらえる力が必要です。
共通テスト数学の時間配分の例

共通テスト数学において制限時間内に高得点を得るには、時間配分を意識する必要があります。
数学I・Aと数学II・B・C、それぞれのおすすめの時間配分は下記の通りです。
数学I・A
問題のボリュームと配点が大きい大問1と2に、多めに時間を配分しています。
見直しのための時間は必ず確保しておきましょう。
こちらはつまづいて後回しにした問題を、後から解くための予備の時間も兼ねています。
共通テストの準備の際には、各大問をこちらの配分時間以内に解けるように練習しましょう。
問題番号 | 科目 | 出題分野 | 配点 | 時間配分 |
第1問 | 数学I | 「数と式」 | 30 | 18分 |
「図形と計量」 | ||||
第2問 | 数学I | 「二次関数」 | 30 | 18分 |
「データの分析」 | ||||
第3問 | 数学A | 「図形の性質」 | 20 | 12分 |
第4問 | 数学A | 「場合の数と確率」 | 20 | 12分 |
見直し・予備 | 10分 |
数学II・B・C
こちらも問題のボリュームと配点に応じて時間を割り振りました。
数学II・B・Cは問題数が多く時間的にタイトなため、見直し・予備の配分時間は数学I・Aと比べると短めにしています。
こちらに関しても、各大問を下記の配分時間内に解けるように準備しておきましょう。
問題番号 | 科目 | 出題分野 | 配点 | 時間配分 |
第1問 | 数学II | 「三角関数」 | 15 | 9分 |
第2問 | 数学II | 「指数関数・対数関数」 | 15 | 9分 |
第3問 | 数学II | 「微分・積分の考え」 | 22 | 14分 |
選択問題1 | 数学B or C | 「数列」or「統計的な推測」or 「ベクトル」or 「平面上の曲線と複素数平面」 | 16 | 10分 |
選択問題2 | 16 | 10分 | ||
選択問題3 | 16 | 10分 | ||
見直し・予備 | 8分 |
共通テスト数学を時間内に解くコツ

共通テスト数学で、制限時間内に最大限の成果を得るためにはコツがあります。
具体的には、以下のポイントを押さえておきましょう。
時間配分を得意不得意に応じて調整
上記の「共通テスト数学の時間配分の例」で示したのはあくまでも一例です。
得意な分野の問題には時間配分を短めに、不得意な分野には長めに割り当てるなど、状況に応じ調整するのがよいでしょう。
解く順番を決めておく
テストは解きやすい問題から取り組むのが原則です。
ただ短時間に大量の問題を解かなければならない共通テストでは、本番中に解く順番について迷っている余裕はありません。
基本的には初めから順番に解くのがよいでしょう。
もし分野による得意不得意の差がはっきりしているのならば、得意な分野の問題から始めてリズムに乗るのも一つの方法です。
悩んだら飛ばす
全問正解にこだわるあまり解けない問題で時間を浪費し、できるはずの問題が手付かずになるようなことは避けなければなりません。
ある問題で手が止まったら思い切ってそこは飛ばし、次に進みましょう。
できる問題を一通り済ませた後に、時間が余っていれば飛ばした問題に再度取り組みましょう。
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まとめ

今回の記事では、共通テスト数学について、概要や最近の傾向、おすすめの時間配分を紹介しました。
最近では、分量の「重厚長大」化や応用的な内容の増加などにより受験生の負担も増しています。
共通テストで数学をうまく乗り切るには、適切に時間配分を行い、解ける問題を取りこぼさないことが必要です。
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