勉強時に意識すべきは「頭」や「脳」だと考える人は多いかもしれません。
しかし、長時間にわたって集中力を保つためには、実は「体力」も重要な役割を果たします。
体力が不足すると集中も途切れやすくなり、学習効率まで落ちてしまうことがあるのです。
本記事では、勉強における体力の必要性や体力の高め方、さらに集中力との関係性についても深掘りして解説します。
長い時間勉強していられない、集中力が途切れてしまうという悩みを解消するうえで、ぜひ参考にしてください。
目次
運動の体力とは異なる「勉強体力」
「勉強体力」とは、長時間にわたって集中して勉強を続けられる能力を指します。
具体的には、勉強に必要な以下の行為を持続できる力です。
- 読む
- 書く
- 記憶する
- 問題を解く
- 思考する
なお、疲労が溜まった状態で最後まで課題をやり遂げられる力も、勉強体力に含まれます。
運動の体力と勉強体力は異なるものではあるものの、実際には深く関係しています。運動体力が高い人ほど学力が高いというデータも存在し、運動によって脳内の海馬が成長し、学力の向上に寄与するという見方もあります。
長時間の勉強に体力が重要な理由
勉強に体力が求められる理由は、受験勉強などで1日7〜8時間以上の学習が必要になるためです。
また、長時間の学習には、体力に関連した集中力の持続も不可欠です。
集中力を長時間維持するのは容易ではありませんが、短時間の集中を繰り返すことで、結果として長時間の勉強が可能になります。
体力が勉強に与える効果
体力がもたらす効果は、集中力の向上に加え、記憶力や思考力の向上にも影響を与えます。
アンダース・ハンセン氏は著書「一流の頭脳」で、運動が脳に与える影響について言及しており、運動が脳内の海馬を成長させることで、学力向上につながる可能性を指摘しています。
また、スウェーデンのカロリンスカ研究所による実験では、毎日体育の授業を受けた生徒が、週2回の授業しか受けなかった生徒よりも高い学力を示す結果が報告されていました。
息が切れる程度の運動は、ランニングだけでなくボール遊びなどの活動でも効果が見られると言われているのです。
つまり、体力を高めることは脳機能の活性化にもつながり、学習効果を向上させられる要因となります。
勉強効率を上げる体力をつける方法
勉強の効率を上げ、さらなる効果を実感するには、体力作りが必要です。
ここでは、勉強効率を上げるために必要な体力をどう作るか、具体的な方法を紹介します。
十分な睡眠をとる
集中力を維持し、学習活動に必要なエネルギーを保つためには、十分な睡眠が必要です。
睡眠が不足すると、集中力や思考力が鈍り、勉強に必要な読む・書く・記憶する・問題を解く・思考するといった活動を長時間続けることが困難になります。
睡眠時間の目安としては、以下のとおりです。
- 小学生:9時間
- 中学生:8時間
- 高校生:7時間半
さらに、睡眠の質を高めることも重要です。
22時から2時の間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、特に質の良い睡眠を取るのに適した時間帯です。睡眠アプリなどを使って自分の睡眠状態を把握し、改善に取り組んでみましょう。
しっかりとした睡眠は、脳と体をリフレッシュさせ、集中力や記憶力、思考力を回復させることにつながります。
結果、勉強の効果をさらに高められるでしょう。
食生活を整える
勉強のパフォーマンスを向上させるためには、食生活を見直すことも重要です。
食事は、血糖値の安定と消化負担の軽減という2つの側面で学習効率に影響を与えます。
血糖値を安定させるために、食後約3時間を目安に、消化の良いバナナなどを取り入れてみましょう。
また、消化器官に負担をかけないために、添加物や化学調味料が多く含まれる飲み物は避け、水やお茶を選ぶことも大切です。
眠気に悩まされる際はコーヒーを飲むことも推奨されますが、カフェインの過剰摂取には注意してください。
バランスの取れた食生活は、体力向上に加え、心の安定にも寄与します。
お菓子やジュースに頼るのではなく、栄養価の高い食事を心がけることが、勉強の効率化につながります。
適度に運動をする
勉強の効率を高める体力作りには、適度な運動を取り入れることも効果的です。
運動によって脳の海馬が発達し、記憶力や思考力が向上することで、学力の向上が期待できます。ランニングやボール遊びなど、息が切れる程度の運動を10分から40分行うのが理想的です。
しかし、運動はあくまでも「適度」に行うことを意識しましょう。
過度な運動はかえって疲労を溜め、パフォーマンスを低下させてしまうため、バランスを意識することが重要です。
勉強効率を上げるには集中力も重要
学習の効率を向上させるためには、体力だけでなく集中力を高めることも欠かせません。
なぜ集中力が重要なのか、それは集中力が高ければ質の高い学習を長時間続けられるためです。
集中力が高まると脳は活発に働き、情報処理能力や記憶の定着が向上します。
一方、集中力が低下すると、脳がぼんやりしてしまい、情報を効果的に吸収できなくなります。
結果、同じ内容でも理解に時間がかかったり、覚えにくくなったりしてしまい、勉強効率が大幅に低下するのです。
例えば、野球のバッターが集中しているとき、投手の投球を瞬時に見極めて正確にバットを振れるのに対し、集中が途切れているとボールが見えにくくなり、打つタイミングを逃してしまいます。
勉強においても同様で、集中力の有無が学習成果に大きな影響を与えます。
集中力を持続させられれば、より効率的かつ質の高い学習が可能となり、結果的に勉強効率の向上へとつながるでしょう。
勉強に重要な集中力の高め方
勉強効率を上げるのに集中力を高めることが重要とわかっていても、どのような方法を通じて改善すべきかわからない方も多いでしょう。
ここでは、具体的な集中力アップの方法を紹介するため、参考のうえ実践してみてください。
心身・周辺の環境を整える
集中力を高めるための具体的な方法として、まず、スマホの電源を切ることが推奨されます。
スマホの通知や画面を見ることは、集中を妨げる大きな要因となるためです。デジタルデトックスを実施し、勉強中はスマホやパソコンから距離を置くことも重要です。
さらに、机の周りを整理整頓し、視界に入る情報量を減らすことで、脳への負担を軽減し、集中しやすい環境を作り出せます。
また、勉強する場所を意識することも重要です。
自宅で集中できない場合は、図書館やカフェなど、集中しやすい場所を選びましょう。
誘惑となる漫画やゲームなどを片付けることで、集中できる空間が整います。
なお、室温や照明の調整も集中力に影響を与えます。
快適な温度を保ち、負担のかからない明度の照明を使用することで、集中力をさらに高められるでしょう。
集中に対する意識を高める
集中力を高めるためには、いくつかの習慣や工夫が必要です。
まず、睡眠不足は集中力や思考力を低下させる要因となるため、十分な睡眠を取るよう意識しましょう。
バランスの良い食生活を意識し、脳にしっかりとエネルギーを供給することも大切です。
さらに、軽い運動を取り入れることで、脳が活性化し、集中力が向上します。
ランニングやストレッチなどを適度に行うと効果的です。勉強前には深呼吸をして脳に酸素を送り、リラックスした状態で集中力を引き出しましょう。
また、目を一点に集中させることも集中力を高める方法としておすすめです。
目が泳いでいると気も散りやすくなるため、一箇所を見つめて意識を集中させるよう心がけてください。
最後に、正しい姿勢を保つことも大切です。
猫背などの姿勢が悪いと体にも負担となり、集中力が持続しにくくなることから、姿勢に意識を向ける癖をつけましょう。
モチベーションをコントロールする
勉強に必要な集中力を維持するうえでは、モチベーションのコントロールも不可欠です。
まず、何のために勉強しているのか、目標を明確にしましょう。
さらに、設定した目標を小さなステップに分けて一つずつ達成していくことで、達成感を得ながらモチベーションを維持できます。
タイマーを使って時間を区切り、一定の時間だけ集中するという方法も効果的です。
さらに、頑張った自分に対して小さなご褒美を設定することで、やる気を持続させられるでしょう。
また、SNSの勉強専用アカウントを活用し、自分の進捗を記録したり、他の人の努力を見ることもモチベーションを高める施策として有効です。
勉強体力を踏まえたカリキュラムで医学部合格を目指せる京都医塾
京都医塾では、生徒の学習ペースに合わせたカリキュラムを通じて、医学部合格を目指せます。
医学部への合格に特化した専門的な指導を行い、一人ひとりに合わせた個別の学習プランと充実したサポート体制で学ぶことができるのです。
以下では、京都医塾の特徴を解説します。
完全オーダーメイドのカリキュラムで無理なく学べる
京都医塾は、教科ごとに細かくレベル分けされたクラス編成と個別指導を組み合わせ、一人ひとりに最適化されたカリキュラムを提供しています。
現在の勉強体力を踏まえつつ、医学部合格を目指せる勉強計画を立てることにより、生徒の学力やニーズに合わせた効率的な学習を可能にしています。
個人専用ブースでマイペースを維持できる
医学部の学習範囲は非常に広く、自らのペースが乱れてしまうと集中力も散漫になりやすいです。
京都医塾では、この点を解消するために、仕切りで区切られたブースではなく「個室」をご用意しました。
基礎学習から復習まで自らのペースで学ぶことができ、勉強体力を踏まえてマイペースを維持できます。
非常に上質な環境を用意できるからこそ実現する学習効率で、無理なく医学部合格を目指せます。
合うか合わないかを合格診断ツアーで判断できる
京都医塾では、遠方の受験生でも利用できる一泊二日の医学部合格診断ツアーもご用意しています。
体験入塾として組まれたこのプログラムでは、カウンセリングからテスト、完全ワンオーワンの個人授業などで当塾の様子を忖度なく見ることが可能です。
宿泊費や交通費も全額当塾が負担するため、本当に自らに合う塾なのか、勉強体力を伸ばしつつ学べる環境があるのか、などの総合的に判断していただけます。
ぜひ、お気軽にご連絡ください。
まとめ
長時間にわたって勉強を続けるには、体力が必要です。体力が不足すると、集中力が切れやすくなり、学習効率が下がってしまいます。
さらに、集中力を高めることも、質の高い勉強を続けるうえで不可欠です。
集中力を維持するためには、睡眠や食生活の見直しや、適度な運動などを取り入れ、体力と集中力をバランスよく鍛えることでより効率的な学習が可能になるでしょう。
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