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【2024年度】最新医学部定員情報をご紹介!定員情報に関するトピックスも!

【2024年度】最新医学部定員情報をご紹介!定員情報に関するトピックスも!

2024年度入試に向け、各大学の募集要項が発表される時期となりました。

医学部においては、2025年度の定員削減の議論が続いています。

そのことから、定員に関する情報は医学部受験生にとって非常に関心の高いものとなっています。

そこで今回の記事では、2024年度の最新医学部定員情報をご紹介のうえで、定員情報に関するトピックスもご紹介します。

2024年度・最新医学部定員情報

医学部の定員は、1973年の「無医大県解消構想」の閣議決定ののち増加が始まりました。

一方で、全体の医師数が過剰とならないように配慮する必要があるため、2000年代には増減の調整がなされています。

2013年以降は9000人を超え、近年で言えば2022年は9374人、2023年は9384人と増加をしています。

医学部合格を目指す受験生にとって、最新の定員情報は非常に重要です。近年の募集内容及び倍率傾向と合わせ、志望を検討する材料となります。

そこで以下では、2024年度の国公立・私立大学各医学部の定員を一覧化しました。

◇各大学の医学部定員(2024年度最新版)

2024年度の国公立・私立大学各医学部の定員は以下の通りです。

大学名属性R5年度
定員(予定)
大学名属性R5年度
定員(予定)
北海道大学国立105岐阜大学国立110
旭川医科大学国立105浜松医科大学国立120
札幌医科大学公立110名古屋大学国立111
弘前大学国立132名古屋市立大学公立97
岩手医科大学私立130愛知医科大学私立115
東北大学国立116藤田医科大学私立120
東北医科薬科大学私立100三重大学国立125
秋田大学国立129滋賀医科大学国立110
山形大学国立113京都大学国立107
福島県立医科大学公立130京都府立医科大学公立107
筑波大学国立139大阪大学国立107
自治医科大学私立123大阪公立大学公立107
獨協医科大学私立120大阪医科薬科大学私立112
群馬大学国立123関西医科大学私立127
埼玉医科大学私立130近畿大学私立112
千葉大学国立117神戸大学国立117
国際医療福祉大学私立140兵庫医科大学私立112
東京大学国立110奈良県立医科大学公立114
東京医科歯科大学国立106和歌山県立医科大学公立100
杏林大学私立118鳥取大学国立110
慶応義塾大学私立110島根大学国立112
順天堂大学私立140岡山大学国立114
昭和大学私立129川崎医科大学私立126
帝京大学私立116広島大学国立118
東京医科大学私立122山口大学国立119
東京慈恵会医科大学私立105徳島大学国立112
東京女子医科大学私立110香川大学国立114
東邦大学私立122愛媛大学国立115
日本大学私立135高知大学国立115
日本医科大学私立125九州大学国立105
横浜市立大学公立90久留米大学私立115
北里大学私立125産業医科大学私立105
聖マリアンナ医科大学私立115福岡大学私立110
東海大学私立118佐賀大学国立103
新潟大学国立140長崎大学国立120
富山大学国立110熊本大学国立110
金沢大学国立117大分大学国立110
金沢医科大学私立111宮崎大学国立100
福井大学国立115鹿児島大学国立120
山梨大学国立125琉球大学国立117
信州大学国立1209396

2024年度・医学部定員に関するTopics

大学入試において、最新の入試情報の収集は非常に重要です。

特に医学部においては、医学界全体の動向や考え方が反映されることが多く、また長期的な展望の実行を段階的に遂行する施策として、年度によって募集状況に変更が課される場合が多くあります。

そこで以下では、2024年度の入試において、医学部の定員情報にまつわるトピックスをまとめました。

文部科学省発信「令和6年度医学部臨時定員に係る方針について」より

令和4年10月末に文部科学省より発信された「令和6年度医学部臨時定員に係る方針について」にて、今後の医学部募集定員に関する方針の記載がありました。

以下では、上記の資料から読み取れるトピックスを解説します。

2024年度は現行の枠組みを維持

同発信によると、“令和6年度については、令和元年度の医学部総定員数(9,420人)を上限とし、令和5年度の枠組みを暫定的に維持することとする”との記載があります。

2024年度の医学部入試では、既に発表された2023年度の募集枠組みから変更なく、2019年度に設定された「医学部総定員9,420名を超えない範囲の設定」とされることが明らかとなりました。

一方で、2025年度以降の医学部臨時定員については、医師需要を慎重に精査するとともに、医師偏在(地域によって医師の数に大きく偏りがある状態)の解消を狙う方針で、再度議論・検討を進めるとの記載があります。

地域枠の割合増・地域医療への課題意識

医学界では、従来、医師が都市部に偏って存在し地域医療に従事する人員が不足してしまう「医療格差」の問題がありました。

地域医療の充実を図るため、医学部では、指定地域出身者を対象とした「地元出身者枠」や、卒業後に特定の地域・診療科で診療を行うことを条件とした「地域枠」を設定しました。

平成20年度以降、これらの地域枠を中心とした医学部定員数の暫定的増加が行われ、定員上限である9,420名を超えない範囲での増加が認められました。

その結果、各大学における地域枠募集内容はおおよそ拡充の方針が続いています。

一つの参考データとして、以下に2024年度入試において地域枠の募集が拡大された大学をご紹介します。

大学名2024年度地域枠募集内容2023年度地域枠募集内容
獨協医科大学栃木県地域枠:5名(一般前期)
埼玉県地域枠:2名(一般前期)
茨城県地域枠:2名(一般前期)
埼玉県地域枠:2名(一般前期)
栃木県地域枠:5名(一般・共テ利用)
金沢大学学校推薦型選抜Ⅱ[特別枠]
石川県枠:10名
富山県枠:2名
実施なし
浜松医科大学学校推薦型選抜
静岡県枠:8名
学校推薦型選抜
静岡県枠:7名

多くの場合、地域枠は全国募集の一般入試と比較して志願者が限られるため、従事したい地域や診療科が合致している場合には、積極的に地域枠のある大学を受験することで、合格の可能性を向上させることが可能です。

今後はどうなる? 医学部定員をめぐる諸問題

ここまでは、2024年度の募集を軸に、医学部定員に関連するトピックスをご紹介しました。

以下では、2024年度以降の、医学部定員をめぐる諸問題について、解説します。

将来的に「臨時定員増の削減」を実施

現在、日本の人口は減少の一途をたどっており、このままの医学部定員を保つことは、国民全体に占める医師の割合は理論上増加することとなります。

一方で、高齢者増による医療従事者の必要性の上昇や、新型コロナウイルスの蔓延のような感染症に対するリスク軽減のための医療従事者確保の必要性など、さまざまな側面から医師需要を検討する必要があります。

一方で、この試算は今のところ医師過剰の判定が見込まれています。この医師需要の検討の結果が、最終的には各大学の医学部定員へと反映される形となります。

そのため、日本全体の人口に対する医師の比率を鑑みると、将来的には医学部の定員(=臨時定員)の削減が行われる可能性が非常に高いと言えます。

恒久定員内に地域枠の設置を検討

一方で、医師の地域偏在の問題は未だ解決済みとは言えず、以前として地域医療の不充実が医学界における問題として挙げられます。

そのため、臨時定員枠の削減が見込まれることを前提として、恒久定員(臨時定員に係らない募集定員)の枠内に地域枠を積極的に採用することを推進・検討する動きがあります。

すなわち、従来のように臨時定員枠としての地域枠を設置・募集するのではなく、恒久定員として地域枠を常設することで、複数年にわたって安定的に地域医療に従事する医師を育成することが可能となります。

定員増減と合格最低点に強烈な相関はあるのか?

前項にて、臨時定員は今後削減される見込みである、とお伝えしました。

このトピックスをお伝えすると、「募集定員が減ることで、合格がより難しくなるのではないか」と考えるのが自然かと思います。

では、定員の増減において、入試における合格難易度は本当に上昇するのでしょうか?

以下で、定員の増減と合格最低点に強烈な相関関係があるのかどうか、確認していきましょう。

慶應大学(医学部・医学科)

一般入試・1次選抜合格最低点(※500点満点)

年度募集定員1次選抜合格最低点
202266308
202166251
202066303
201968303

上記データより、2019年の募集定員68名に対して、2020年以降は2名減の66名の募集定員となっています。

しかし、1次選抜の合格最低点は、2019年が303点、2020年も同じ303点と、定員減が合格最低点に大きく影響を与えてはいないことがわかります。

また、2021年は問題自体が難化したためか合格最低点が251点まで落ち込んでいます。

このことからも、募集定員減が合格最低点に大きな影響を与えることはなく、どの年度であっても求められる実力をつけることこそが合格に繋がる一番の方策であることがわかります。

倍率や募集定員の情報は確かに大切ですが、それだけに踊らされることなく、しっかりと合格できるだけの実力を養成することを心がけましょう。

経歴・学力不問! 医学部合格を目指すなら京都医塾

ここまで、2024年度の医学部定員を軸に、医療人員数決定にまつわるさまざまなトピックスをご紹介しました。

定員やそのほかの医学部に関する情報の収集は非常に需要です。

一方で、医学部情報の収集を充実させるだけでは、医学部に合格することはできません。

医学部合格に求められるのは、医療人としての人間性、そして卓越した学力です。

入試情報をよく収集しながらも、合格への一番の近道は学力向上である点を忘れずに、日々の学習に取り組みましょう。

今回の記事を読んでいただいた方の中には、「医学部情報」についてより詳細に知りたいと思われる方、また、最新の入試動向に合わせた指導を受けたいと考える方もいらっしゃるかと思います。

そういった方におすすめなのが、京都の医学部専門予備校「京都医塾」です。

京都医塾は、医学部専門予備校ならではの充実したサポートで、生徒を医学部合格に導きます。

以下では、京都医塾についてご紹介します。

苦手を徹底克服・レベル別少人数集団授業

京都医塾では、科目・単元によって授業形態を選択することが可能です。

その中の1つが、レベル別で行われる少人数制の集団授業『レベル別少人数集団授業』です。

レベル別少人数集団は、教科別・レベル別にクラスを編成しています。

そのため自分の実力に合わせた授業を、同じくらいの学力の生徒と一緒に受講が可能です。

実力の近い仲間と学ぶことで、同じような疑問点やつまずきを授業内で解決することが可能です。

また、友人兼ライバルとして、受験勉強を支えあう存在に出会えることも魅力です。

すべてのレベルの生徒に対し画一的な内容を指導する、集団授業や映像配信型の予備校授業とは異なり、仲間と切磋琢磨して学力向上を目指せる、これが京都医塾の「レベル別少人数集団授業」の特徴です。

個別授業で基礎から徹底的にサポート

京都医塾のもう1つの授業形態として、「マンツーマン個別授業」があります。

その名の通り、マンツーマンでの個別授業を実施するため、生徒一人ひとりの学力状況に合わせた指導が可能です。

「医学部を目指せるような実力ではない…」と、自信が持てずに医学部受験を諦める必要はありません。

京都医塾のマンツーマン個別授業では、どんな実力であっても基礎からみっちり指導を行い、学力アップを図ります。

授業を担当するのは、医学部合格者を多々輩出してきた、医学部受験のプロ講師です。

アルバイト講師は採用しておらず、担当する講師が全てプロ講師である点も、京都医塾の強みです。

また、授業時間内はもちろん、授業時間外にもプロ講師による質問対応を行っておりますので、「わからない」を京都医塾で全て解決いただだけます。

抜群に集中できる環境・個人ブースを設置

京都医塾では、授業時間の充実は、予備校における必須の条件と考えています。

京都医塾ではさらに、学習効率をさらにアップさせるにあたっての他予備校との差別化ポイントとして、「学習環境」を重視しています。

京都医塾では「自分だけの第2の勉強部屋」として、1人につき1つの個人ブースをご用意しています。

この専用個人ブースは、朝8時から閉館まで利用が可能で、ブース移動の必要がないため、教材など自分の荷物を置いたまま、集団授業の受講も可能です。

また、ブース内で個人授業を受講することも可能です。個人ブースを利用することで、メリハリをつけて授業や自習に臨むことができると、受講生から評判です。

まとめ

今回の記事では、「医学部の定員」をキーワードに、最新入試におけるトピックスを扱いました。

定員をはじめ、医学部の入試に関する情報は常に収集しておくことが重要です。

一方で、合否を決定づけるのは当日の試験や面接の得点のみです。

情報収集だけに偏重することなく、学力面でも合格に向けて万全の準備をすることが、なによりも大切です。

また、ご紹介しました京都医塾では、生徒一人ひとりに親身に寄り添った指導を心がけており、医学部合格に向けたできる限りのサポートを行っています。

学力面・情報面の徹底的なサポートを求める方におすすめの予備校です。

「京都医塾について、もっと詳しく知りたい」や「授業の体験はできますか?」、「遠方からの通学は可能でしょうか?」といったお問い合わせをしばしば頂戴します。

これらのご質問への回答および、その他の気になる点、ご質問の1つ1つに直接お返事する場として、京都医塾では『一泊二日医学部合格診断』を実施しています。

『一泊二日医学部合格診断』では、京都医塾の指導理念および指導方針のご説明はもちろん、学力診断テストを実施し、現在の学力は医学部合格に対してどの位置にあるのか、といった分析までお伝えいたします。

遠方からお越しの方も含めて、交通費および宿泊費はすべて京都医塾が負担させていただきます。

京都医塾に少しでも興味を持ってくださった方、または、「自分は医学部合格が可能かを知りたい」という方におすすめの会となっておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。