医学部の受験を検討中の受験生の方々の中には、入学後に楽に進級・卒業ができるのかという観点について興味がある方も多いはずです。
なにしろ、医学部の入試では試験を突破することさえも非常にハードルが高いわけですから、入学後の授業などにきちんとついていき、楽にストレートの進級と卒業ができるのか関心を持つのも当然のことです。
そこで今回の記事では、医学部入学後に楽に進級や卒業ができるといった観点に立って情報をお届けしていきます。
目次
医学部は楽に進級できる?制度の現状は?
まずは、医学部の一般的な進級制度の現状について見ていきましょう。
医学部では多くの場合、進級試験に合格することは当然のこととして、授業などの出席の回数やレポートの質・提出頻度などによって評価がなされています。
そして上記の諸条件の中でもとりわけ重要なのが、進級試験です。
基本的に、ほかの多くの学部では必要な単位数さえ確保できていれば、進級試験などでよい成績をとれなくとも留年することはまずありません。
教授たちが学生たちに助け舟を出してくれることが多い環境がそろっているからです。
したがって、この医学部以外の学部に限ると、割と楽に進級と卒業の要件を満たすことができると言えるでしょう。
しかし、医学部の場合はこの限りではなく、一つの科目でも進級試験を落としてしまうと単位が取れず、進級ができなくなってしまうのが現状です。
たとえば、ここで北里大学医学部の資料をもとに一例を引き合いに出してみましょう。
同大学医学部の「医学部進級・卒業・留年規定」によると、
✓第1学年にあっては、配当科目全てに合格すること
✓第2学年にあっては、配当科目全てに合格すること
✓第3学年にあっては、配当科目全てに合格すること
とあります。
さらに第4学年にあっては配当科目すべてに合格するという条件のほかにも、専用の総合試験に合格しなければ進級することができません。
加えて第5学年に入ると総合試験に合格しなければ、進級の道が経たれてしまいます。
そうなってしまうと卒業どころではなくなってしまうことは、言うまでもないでしょう。
まさに、医学部の進級と卒業制度は、「楽」どころか非常にシビアな世界と言えるのです。
そこで次項からは、医学部の中でも比較的に楽に進級ができるところを紹介するとともに、楽にストレートでの卒業をするためのポイントについて解説していきます。
楽に進級できる医学部ランキング
先ほどもお話ししたとおり、本項では医学部の中でも楽に進級できるところを紹介していきましょう。
文部科学省が公表している2022年度のデータをもとに、ここではランキング形式で、楽に医学部での進級を勝ち取れるところを紹介していきます。
また、追加データとして医師国家試験の合格率や、同試験合格後に6年間で医師になれる方々の割合についてもデータとしてまとめました。
▼2022年度・楽に進級が可能な医学部ベスト10
順位 | 大学名 | 6年間のストレート進級率 | 医師国家試験の合格率 | 6年間で医師になった者の割合 |
1位 | 順天堂大学医学部 | 98.5% | 97.8% | 95.6% |
2位 | 名古屋大学医学部 | 96.5% | 97.3% | 93.0% |
3位 | 東京大学医学部 | 96.0% | 94.0% | 87.6% |
4位 | 東京慈恵医科大学医学部 | 95.5% | 98.1% | 93.7% |
5位 | 自治医科大学医学部 | 95.1% | 100% | 92.7% |
6位 | 東京医科薬科大学医学部 | 95.1% | 96.8% | 90.0% |
7位 | 神戸大学医学部 | 94.9% | 97.3% | 93.0% |
7位 | 鹿児島大学医学部 | 94.9% | 91.1% | 86.5% |
9位 | 東京医科歯科大学医学部 | 93.5% | 92.5% | 90.0% |
10位 | 大阪医科薬科大学医学部 | 92.0% | 97.3% | 88.6% |
※6年間のストレート進級率については厚生労働省が発表している「進級率(6年間ストレート)」からデータを抜粋しているため、卒業率とはデータが別となっている場合あり
※上記ランキング表の順位は6年間のストレート進級率に準拠
さっそくですが、ランキング表の解説に移っていきましょう。
まず表の注釈の解説ですが、「6年間のストレート進級率と卒業率とは別のデータとなっている場合がある」とあります。
これは、「進級率」と「卒業率」という指標の違いによるためです。
進級率とは、その名のとおり進級できた方の割合をあらわします。
そして卒業率とは進級をしてさらに、卒業もできた方の割合のことをあらわします。
そのため、データに食い違いが発生する可能性もあるということです。
しかしながら、6年間でストレートの進級を楽に勝ち取った方は、そのまま楽に卒業まで至ることが多いため、各大学における両者のデータの違いはほとんどありません。
そのため、本ランキングはあえて割愛し、医師国家試験の合格者の割合と、6年間で医師になる方の割合のデータの方を優先しました。
さて、ランキングの分析ですが、やはり目を引くのは順天堂大学医学部や名古屋大学医学部、東京大学医学部の高いストレートの進級率です。
やはり高偏差値の医学部では、楽に進級できる方々の割合が多いと言えます。
また、全体的に見てみると私立大学医学部が目立つようにも思えますが、上述した名古屋大学医学部を筆頭に、7位の神戸大学医学部や鹿児島大学医学部も健闘中です。
なお、楽に進級できない医学部としては、徳島大学の73.7%、福岡大学の71.8%、杏林大学の70.8%などがあげられます。
楽にストレートで進級したい受験生の方々は、ランキングに掲載された医学部の方を目指すことをおすすめします。
医学部において楽にストレートで卒業するためのポイント
続いて、楽にストレートで医学部を卒業するためのポイントについても、紹介していきます。
どのポイントも楽に卒業するためには欠かせないものばかりですので、ぜひ参考にして楽に医学部卒業の一助としてください。
専門性の高い授業への対応力を身につける
みなさんもご存じのはずですが、医学部では専門性の高い授業が実施されます。
一年次では一般教養が中心になることが多く見られますが、二年次からは解剖学などの本格的な授業が実施されるのが現状です。
そのため一年次の授業はともかく、二年次以降に開始される専門性の高い授業への対応力を身につけなれば、学習の進捗がとどこおり楽に進級もできませんし、そうなってしまえばストレートの卒業も叶いません。
また、最近では一年次から臨床実習を行う医学部も増加してきました。
臨床実習とは、病院などにおいて実際に患者と触れ合ったり、担当医と呼ばれる医師のもとで医学を学ぶ実習のことです。
もちろん、一年次のうちから高度な実習をさせられるケースはあまり見られませんが、専門性の高い授業ということには変わりないでしょう。
そのため、医学部にもよりますが、ストレートで楽に卒業をするためには一年次のうちから専門的な授業に対応するための努力が要されます。
CBTとOSCEの対策をしっかりしておく
先ほどは、一年次から臨床実習を課す医学部があるということをお伝えしました。
この臨床実習は、さらに高度な形で高学年時からも課せられることになります。
そのためには、まずはCBTとOSCEと呼ばれる試験に合格しなければなりません。
CBTとは、Computer Based Testingの略称で、コンピューターを利用した知識を測定する試験のことです。
医学部では、このCBTを用いて臨床実習を受けるに値するかの知識を計測し、合否の判定が実施されています。
また、OSCEとはObjective Structured Clinical Examinationの略称で、こちらの試験では手技や身体の診察能力、医療面接などの試験が課されます。
これらの試験をパスしないことには卒業することは大変難しくなってしまうため、楽にストレートでの卒業をしたい学生たちは、日ごろから試験の勉強を欠かしません。
みなさんも医学部入学後に楽に卒業したい場合には、できるだけ早い段階から試験の勉強をしておくとよいでしょう。
良好な人間関係を築いておく
あらためて言うまでもありませんが、医学部の進級試験で評価を決めるのは、担当の教授です。
そのため教授たちと良好な人間関係を築いておくことは、楽に卒業するための第一歩と言えるでしょう。
また、学生の仲間たちともよい関係を築いておけば困っているときにも力になってくれますから、より楽にストレートで卒業するための助けとなるはずです。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部で楽に進級や卒業をするためには、上記の表のとおり、進級率の高い医学部を選ぶのが近道の一つです。
また、ストレートで楽に卒業するためには、早い時期のうちから専門性の高い授業へついていったり、CBTなどの試験の学習の開始を早期に始めたり、よい人間関係の構築が必要です。
しかし、このような情報を手に入れたとしても、最初に医学部へ合格することが大前提となります。
以上のことから受験生の方々の中には、まずは医学部への合格率を少しでも高め、楽に進学するための高度な教育機会を欲している方も多いのではないでしょうか。
そういった方々の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は優れた専門指導を武器に、例年数多くの受験生を医学部合格へと羽ばたかせている医学部受験に特化した予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容について紹介していきましょう。
レベル別集団授業で個々人のための授業を実現
受験生の方々の実力は、個々人によって大きく異なります。
そのため京都医塾ではレベル別に細かくクラスを編成し、受験生一人ひとりのための集団授業を実施中です。
この集団授業のクラスは英語だけでも11クラス、化学では12クラスなど、すべての教科を合わせると10000通りものパターンに分けて行われます。
このことから、受験生の方々の習熟度に合わせた授業が展開され、得意科目の伸長と苦手科目の克服を同時にこなすことを実現しています。
また、授業外のフォローも徹底しており、学習に追いついていけない受験生には個別課題を出すなどして、「置いてきぼり」の方を出さないための工夫も行っていますので、なんの心配なく勉強に勤しむことが可能です。
いつでも質問できる環境を整備
授業で理解していたつもりの学習内容でも、自習時間になると疑問点が噴出してしまうケースは少なくありません。
しかし、だからといって、こういった疑問を放置していては後の授業の理解度に暗い影を落としてしまうことは、火を見るよりも明らかです。
そこで京都医塾では、いつでも講師に質問ができる環境を整備して受験生の方々のサポートにあたっています。
そのため、理解できていない箇所をそのままにしておくことがなくなり、復習を順調に進められ、結果として翌日以降の授業にも問題なく臨むことができます。
専用の学寮で毎日の暮らしもサポート
毎日の受験勉強をしっかりとこなしていくためには、適切な環境で学習に励んでいくことが重要です。
そのことを熟知している当塾では、受験生の方々へのサポートの一環として、専用の学寮を準備して毎日の暮らしのバックアップにあたっています。
こちらの学寮は家具や家電製品が一通り揃ったものになっているため、入居した日から受験勉強に向き合うことが可能です。
また、寮母が常駐していますので不測の事態にもすぐに対応ができます。
以上のような取り組みからスムーズ、かつ安心・安全な状態を保ったまま、すぐに受験勉強と向き合うことができますので、どうぞ心配なく当塾の学寮へおいでください。
まとめ
医学部では、単位を一つでも落としてしまうと進級が叶わないケースが一般的です。
そのことを回避するためには、本記事で取り上げてきた進級が容易な医学部を選ぶ戦略眼が要されます。
また、専門性の高い授業へ順応するだけの能力や、CBTなどの各種試験を楽に突破できるよう、早いうちから学習をスタートさせなければなりません。
しかし、このような情報を手にしていても、医学部受験そのものに失敗してしまっては意味のないものと化してしまいます。
このことから受験生の方々の中には、少しでも楽に医学部の入試の突破を果たせるよう、高度な教育の機会を求めている方も多いのではないでしょうか。
そういった方々の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は優れた専門指導を武器に、例年数多くの受験生を医学部合格へと羽ばたかせている医学部受験に特化した予備校です。
私たちのもとへおいでいただければ、医学部合格のためのあらゆる学習教育を実践し、あなたの夢を叶えるための道のりを切り開かせていただきます。
本気で医学部に合格したい方には、京都医塾こそがうってつけです。
資料請求やお電話での入塾のご相談は随時承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。