医者を志す人は多いものの、具体的に医者になるにはどのようなステップを踏めば良いのかや、何をすれば良いのか分からない方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、医者になるまでの流れやその過程で障壁となる事柄、今すぐやるべきことについて解説します。
医者を志す方にとって、医者になるまでの流れをイメージできる記事になっているので、ぜひ参考にしてください。
目次
医者になるまでの流れ
医者になるためには、非常に多くの条件を満たしていく必要があります。
高校卒業から一人前の医師になるまでは、最短でも8年の道のりが必要です。
医者になるまでの流れで、必要な要素は下記の通りです。
・医学部に入る
・医師免許を取得する
・診療科目の研修を受ける
それぞれ順番に解説します。
医学部に入る
医者として働くためには、後述する国家試験である医師免許が必要です。
医師免許を取得するための医師国家試験を受ける条件は、医学部の学位を取得していることです。
そのため、医学部に入れなかった場合は、必然的に医者にはなれません。
医学部は、非常にレベルの高い生徒が集まるため、受験における競争も非常に激しいです。
特に、国公立大学の医学部では、全国の優秀な学生が受験する傾向にあります。
また私立においては、医学部の学費も6年間で20,000,000円以上かかることも珍しくありません。
学力的なハードルが高いうえ、私立の医学部に入る場合は、学費のハードルもあり、医学部への進学は非常に競争率の高いものであると言えるでしょう。
医師免許を取得する
先述したように、医者になるためには、医師国家試験を通過して医師免許を取得する必要があります。
医師国家試験の合格に必要な知識や学力は、基本的には医学部の授業内で獲得できるため、医師国家試験における合格率は90%を超えています。
医学部の授業内の内容が出題されるとはいえ、覚えるべき内容は非常に膨大なので、医学部に入るときやそれ以上の勉強量は必要になるでしょう。
医師国家試験は、医学部入学時に次ぐ、医者になるための大きな障壁と言えます。
診療科目の研修を受ける
医師免許を取得しても、すぐに一人前の医師として働けるわけではありません。
さまざまな科を回りながら、2年ほど研修医として実務経験を積みます。
ただし、実績があるわけでもないので、一般的な外来を担当することはほとんど無く、病棟業務や救急外来がメインの業務です。
業務をこなしながら、研修を2年こなした上級医のアドバイスを聞き、医師としての経験を積み重ねる期間です。
とはいえ、研修医も医師免許を持つ立派な医師なので、時には大がかりな処置や手術を担当することもあります。
救急外来での緊急手術や、患者のケアなど精神的なプレッシャーがかかる業務が多いものの、一人前の医師になるためには、研修期間は必要不可欠なのです。
近年では、研修医の働き方について改善が見られており、昔に比べると比較的働きやすい環境が整えられています。
医者になるための難しい3つの壁
ここまで解説してきたように、医者になるためには非常に長い道のりを歩む必要があります。
その中で、医者になるための様々な障壁があるため、医者を志すものの諦めてしまう方は少なくありません。
医者になるための難しい3つの壁は下記の通りです。
・医学部に入る難しさ
・学費や通い続ける難しさ
・医師免許に合格する難しさ
それぞれ順番に解説します。
医学部に入る難しさ
医学部は、どの大学であっても、他の学部とは一線を画して非常に難易度の高い学部です。
なぜなら、医学部には非常に優秀な生徒が集中する上に、大学側としても、医学部の授業についていける頭脳を持つ生徒が必要であるからです。
2022年時点で、医学部の平均偏差値は65前後であり、非常に高い学力が求められます。
また、国公立の医学部の場合は倍率が8倍程度であり、私立医学部に関しては、倍率が28倍と非常に競争が激しいことが分かります。
これらのことから、医学部に入ること自体非常に難易度の高いことであり、結果的に医師になるための障壁と捉えても良いでしょう。
学費や通い続ける難しさ
医学部のカリキュラムの中には、実習などが含まれており、私立大学ではこれらにかかる費用を自己負担する必要があります。
そのため、先述した通り私立大学の医学部の6年間の学費は20,000,000円〜40,000,000円ほどです。
このような高額な学費は、親の支援無しに払うことは難しいでしょう。
また、医学部に入ってからも、非常に学ぶことは非常に多く、毎日勉強に追われる多忙な日々を過ごすことになります。
授業についていくのもやっとの中、一人暮らしをしていたり、学費を自分で払ったりするためにバイトをしている学生も多いです。
その結果、勉強と生活の両立が難しくなり、ドロップアウトしてしまう生徒も一定数いる事実があります。
このように学費や、多忙さの観点から、医学部生としての生活も医者になるための1つの壁と言えるでしょう。
医師免許に合格する難しさ
医者になるためには、医師国家試験に合格し、医師免許を取得する必要があります。
医学部の6年間で医師免許を取得するための知識や技能は磨けるものの、その量は膨大なので自ら勉強をする必要があります。
医師免許の合格率は90%を超えていますが、求められる学力は非常に高く、受験勉強以上の勉強量を求められます。
また、医師免許を取得するためには、学力のみならず医師として相応しい倫理観を兼ね備える必要があります。
医師国家試験の中には、倫理観を問う問題があり、一定数間違えると点数に関わらず不合格になる問題もあるからです。
これらの問題に対応するべく、医学部6年間の勉強に加え、倫理観が問われる医療上の事件なども押さえておくことが大切です。
医者になりたいと思ったときからやるべきこと
ここまで、医者になるために必要な条件や乗り越えなければならない壁について解説しました。
上述したように医者になるためには、高い学力のほかに、学費などを捻出する必要があります。
ここからは具体的に、医者になりたいと思ってからやるべきことについて解説します。
医者になりたいと思ってからやるべきことは、主に下記の4つです。
・医学部予備校に通い始める
・家庭でも自習学習を怠らない
・生活・睡眠環境を整える
・医学部費用の捻出方法を検討する
それぞれ順番に解説します。
医学部予備校に通い始める
医学部に入るためには、非常に高い学力が必要です。
高い学力を身に着けるためには、早期から医学部受験に最適化された、効率の良い受験勉強を開始することが大切です。
医学部予備校では、医学部受験を念頭において、授業が展開されるため、効率良く医学部入学に必要な学力を磨けます。
京都の医学部専門予備校である「京都医塾」では、医学部出身の講師を中心とした、各教科のプロが受験生の学習をサポートします。
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家庭でも自習学習を怠らない
高い学力を身に着ける必要があるため、家庭での自習学習は必須です。
特に、医学部予備校などに通わない場合、学校の授業だけでは医学部に合格するために必要な学力を養えません。
その場合は、医学部合格のために取り組むべき高度な勉強を、自ら家庭で行う必要があります。
また、医学部予備校などに通って、十分な勉強時間を確保したつもりでも、受験に必要な学習内容を深く理解するには、勉強時間が不足していることがほとんどです。
どちらにしても、授業や先生に直接聞けるタイミングは応用問題など、難しい問題に時間を費やす必要があるため、基礎学習は自ら行わねばなりません。
特に基礎学習や問題演習、暗記強化などは家庭での学習時間を十分に確保し、集中して行いましょう。
生活・睡眠環境を整える
医学部を目指す受験勉強において、生活・睡眠環境を整えることは非常に大切です。
医学部受験の対策は高校2年生から始まることがほとんどなので、受験勉強は非常に長丁場になります。
途中で体調を崩してしまうと、それが原因で他の受験生に大きな遅れを取ってしまうことも珍しくありません。
そのため、長期間安定して学習できる健康な身体が必要なのです。
そのためには生活リズムを整えて、体調管理を行うことが必要です。
また、適切な生活リズムの中で勉強する時間を組みこむことで、勉強の習慣も身に付きやすくなるでしょう。
また、効率の良い知識の定着には、十分な睡眠を取ることが大切です。
勉強時間を確保するのは非常に重要ですが、最低でも6時間は睡眠にあてて、学習内容が脳に定着するようにしましょう。
医学部費用の捻出方法を検討する
国公立大学の医学部に進学した場合は、比較的学費を押さえられますが、私立大学の医学部の学費は、非常に高額になります。
6年間を通じて少なくても20,000,000円、高い場合は40,000,000円を超えることもあります。
さらに、途中で発生する試験の受験料や対策に必要な教材費はその中に含まれておらず、学費以上のお金が必要となります。
そのため、医学部に6年間通うための費用を捻出する方法を検討しておくべきでしょう。
医学部で学ぶべき内容は非常に多く、バイトをできる時間にも限りがあります。
国から出ている奨学金や大学や企業が主催している奨学金などを確認し、少しでも学費を捻出するための方法について調べておくと良いでしょう
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まとめ
本記事では、医者になるための道のりや困難、今すぐやるべきことについて解説しました。
医者になるためには、非常に多くの壁を乗り越える必要があり、その中でも最も最初に立ちはだかる壁が、医学部入試と言えるでしょう。
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