勉強はしっかりやっているけれど、なかなか結果につながらないということはありませんか。
もしかしたら、気がつかないうちに間違った勉強法をしているかもしれません。
今回の記事では、間違った勉強法と効率のいい勉強法についてご紹介します。
また、勉強の効率を上げるコツについてもお伝えします。
勉強の効率を上げたい人は、ぜひ読んでみてください。
目次
あなたもやっていない?間違った勉強方法
ここでは、意外とやってしまっている間違った勉強法を3つ紹介します。
自分にあてはまるかどうか確認してみてください。
1度に全部覚えようとする
長時間机に向かい、一気にたくさんのことを覚えようとすることはありませんか。
一時的に詰め込むタイプの学習は、記憶の定着が悪いといわれています。
一夜漬けで良く知られているように、短時間で集中的に覚えたものは、早いうちに抜け落ちてしまいます。
記憶を定着させるには、やはり復習を積み重ねることが効果的です。
学んだことのすべてを復習する
すでに覚えたことも含めて、勉強した内容をすべて復習しようとしていませんか。
復習をするのは良いとはいっても、できるようになったことを繰り返し確認するのは時間の無駄です。
たとえば、100点のテストを復習するよりも、時間をかけるべきなのは自分が間違えた問題です。
間違えた問題からは、自分のミスしやすいところや、知識が不足しているところを把握することができます。
つまり、復習では覚えている単語やできた問題はいったん置いておき、覚えたかどうか不安な知識やできなかった問題に絞って集中的に復習するほうがよいでしょう。
ひたすら書いて覚えようとする
単語や用語を暗記するとき、ひたすら書いて覚えようとしていませんか。
実は、覚えたいことを何回も書いて記憶しようとする勉強法は、効率がよくありません。
ひたすら書くという勉強法のデメリットは、覚えることよりも何回も書くことのほうが目的になるからです。
書く作業ばかりに集中が向いてしまい、書いている内容の意味を十分に理解できないというおそれがあります。
また、きれいにノートを書いていることに満足している場合も、注意が必要です。
要点のまとめを色ペンできれいに書いていたとしても、理解しているかどうか、記憶に残っているかどうかは別の問題といえます。
書くことを目的とするのではなく、より効率がよい勉強法を取り入れましょう。
効率のいいおすすめ勉強法5選
せっかく勉強するのであれば、効率のいい方法で勉強したいものです。
この項では、効率のいい勉強法を5つご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
時間帯別勉強法
時間帯勉強法とは、脳の働きを考えて、復習やインプットに最適な時間に学習をしようという勉強法です。
起床から3時間は、脳の集中力が高まる時間といわれています。
寝ることで脳がリセットされるため、まさに勉強のゴールデンタイムなのです。
頭を使う科目は、午前中に行うのがおすすめです。
一方、夜は暗記には最適の時間帯です。
睡眠中は、1日の情報が整理されて、記憶として定着します。
そのため、夜は暗記系の科目や覚えたい分野の復習がおすすめです。
ストップウォッチ勉強法
勉強のモチベーションを高めたい時には、ストップウオッチ勉強法がいいでしょう。
ストップウオッチ勉強法では、毎日の勉強時間を計測して記録していきます。
ストップウォッチのボタンを押した瞬間から勉強すると決めることで、緊張感や集中力をもって取り組むことができます。
記録が蓄積していくことにより、「自分はこんなに勉強した」と自信をもつことにつながります。
「昨日は1時間半。今日は2時間」と、他人ではなく過去の自分と戦うことでモチベーションを高めていけるのです。
また、記録からは自分がどれくらい勉強をすすめられるかがわかって、時間管理もしやすくなるでしょう。
音読勉強法
暗記して単語を覚えたいときにおすすめなのが、音読勉強法です。
音読勉強法は、目で文字を追いながら、声に出して読むという勉強方法です。
目と耳、そして自分の声により、脳が活性化され、記憶が定着しやすくなります。
音読勉強法の効果は、音読しないときに比べて1.2倍~1.3倍記憶が定着しやすいといわれています。
また、音読により脳が活性化することで、集中力が高まったり、音読した内容の理解が深まるといった効果もあります。
そのため、音読勉強法は、暗記科目や英語の長文読解に適しています。
分散学習
記憶が必要な科目や、覚えておきたい分野には、分散学習がおすすめです。
分散学習とは、忘れそうなタイミングで、勉強しなおすことで記憶を定着させる勉強法です。
完全に忘れてしまう前に再復習することで、まっさらの状態から学びなおすよりも効率的に記憶を定着させられます。
分散学習では、1~2日後、1週間後、1か月後と少しずつ期間を空けて復習を繰り返し、記憶の定着を促します。
しっかりと記憶したい時こそ、分散学習勉強法がよいでしょう。
ミニマム勉強法
短期間に学習を仕上げたいときには、ミニマム勉強法がおすすめです。
ミニマム勉強法では、1冊の問題集を使って短期間のうちに、ひととおりの学習を網羅します。
ミニマム勉強法で効果をあげるためのポイントは3つあります。
1つ目は、短期間に仕上げられる程度の問題集を選ぶことです。
2つ目は、問題を見てわからないとき、解答を見ることです。
3つ目は、問題を解いてみて、わからないところだけテキストを読むことです。
こうすることで、「試験まで1ヶ月しかない」という状況でも、効率的に1冊の問題集を仕上げることができるのです。
勉強の効率を上げるためのポイント
この項では、勉強の効率を上げるためのポイントを2つにまとめました。
学習内容の全体像を把握する
最初に、学習の全体像を把握するところからはじめましょう。
全体像を知ってから勉強をはじめることで、自分がいま勉強している内容がどのあたりかがわかるからです。
たとえば、問題集やテキストであれば、はじめに目次を確認して、全体的な学習の流れを確認します。
そうすることで、つねに自分がどこを勉強しているかを意識でき、さらに各項目同士のつながりも理解しやすくなります。
時間の効率を考える
勉強の効率を上げるためには、時間も効率よく使う方法を考えましょう。
1日の時間は24時間しかありません。
限られた時間を有効に使うために、生活の中のスキマ時間を活用しましょう。
電車に乗っている時間、学校や塾の休み時間、お風呂に入っている時間など1日の中で空いている時間は探してみると多く見つかるものです。
空いた時間を勉強にあてましょう。
長時間机の前で勉強するだけではなく、スキマ時間を使った勉強は気持ちの切り替えにもなり勉強の効率が上がります。
また、テキストの選び方で効率を上げることもできます。
文章よりも図解の方が理解しやすいという人の場合は、実際に図解が多く載ったテキストを選ぶと、情報を吸収しやすく効率を上げるのに役立ちます。
このように、実際に勉強時間の効率をあげられることを考えてみて、増やしていくことがポイントになります。
より効率よく勉強するためのコツ
より勉強の効率を上げるためには、環境を整えることも大切です。
集中できる環境作りをして、やる気をアップさせましょう。
机周りを片付ける
机の上が整理整頓されていないようであれば、まず、はじめに机の上を片付けましょう。
乱雑にものが散らかっている状態は、それだけで集中できなくなることがあります。
散らかった環境というのは、それだけで脳に負荷がかかりパフォーマンスが下がるといわれています。
また、視界に入るところに勉強に関係のないものがあると、気が散る原因になります。
机の上や近くの棚にマンガやゲームなどがある場合は、勉強中に目に入らない場所に移動させるなどの対策をとりましょう。
携帯電話を近くに置かない
勉強に集中したいときは、携帯電話を近くに置かないようにするのも1つの手です。
アメリカで行われた研究では、携帯電話を机の上に置いているだけで集中力が奪われることがわかりました(※)。
携帯電話が近くにあると、たとえ触っていなくても無意識にSNSやメールが気になってしまい、集中力が低下します。
勉強すると決めたら、目の届くところには携帯電話を置かず、可能ならば電源も切ってしまいましょう。
もしも携帯電話の電源を切ることが難しい場合は、留守電やマナーモードに設定したり、何時までは携帯電話を触らないと時間を決めてしまってもよいでしょう。
適度に換気を行う
集中力をあげたいときは、部屋の換気は効果的です。
勉強における集中力は、実は部屋の空気と関係があります。
空気中の二酸化炭素の濃度が低いほうが、集中しやすいといわれています。
つまり、換気された部屋の方が、換気されていない部屋よりも集中力が高まるということです。
換気の頻度は、数時間に1回窓を開ける程度です。
勉強でひと区切りついたタイミングで、部屋の空気を入れ替えてもよいでしょう。
なかなか集中できないときには、部屋の換気を行ってみてください。
より集中に適した環境にできるでしょう。
勉強効率を上げるおすすめアイテム
勉強の効率を上げるアイテムを使うことで、勉強の質がぐっと上がることもあります。
この項では、勉強の効率をアップさせるためのおすすめのアイテムをご紹介します。
自分の勉強スタイルに合うかどうか、試してみてもよいでしょう。
キッチンタイマー
勉強に集中したい時にキッチンタイマーはおすすめのアイテムです。
キッチンタイマーのよいところは、時間管理だけに特化していることです。
スマホのアプリでもタイマーはありますが、スマホは勉強以外のことをはじめてしまう可能性があるのでおすすめできません。
キッチンタイマーを使うときは、まず集中して勉強する時間を決めます。
そして、キッチンタイマーのスタートボタンを押したら、鳴るまでの間は全力で勉強に取り組みます。
時間の終わりはキッチンタイマーが知らせてくれるので、途中で時計をチラチラ見て残り時間を気にする必要はありません。
過去問を解くときなど、試験時間を想定した勉強にも便利なアイテムです。
耳栓
周りの音が気になると、勉強に集中できないこともあります。
そこで、便利なアイテムは耳栓です。
自分に合ったものを使用すれば、音を遮断して集中力をアップさせることができます。
耳栓にはさまざまな種類があり、効果や付け心地が異なります。
耳栓を選ぶ際は、どれくらい音を遮るかも重要ですが、耳につけて違和感がないかも重要です。
購入する前に、実際に自分の耳に合うかどうか試してみることをおすすめします。
首サポーター
勉強をしていると肩こりが気になったり、首が痛いという人におすすめなのが、首サポーターです。
首サポーターは、重い頭を支える首の負担を軽減し、首周りを快適にしてくれます。
肩や背筋が楽になるので、肩こり防止にも役立つアイテムです。
一方で、首サポーターは、サイズが合わないと、かえって首や肩を痛めてしまうことがあります。
購入する際は、自分の首周りのサイズと合うかどうか確認しましょう。
まとめ
受験勉強や定期テストのように限られた時間の中では、効率のいい勉強法を身につける必要があります。
効率のいい勉強法を身につけるためには、まず自分が間違った勉強法をしていないかどうか気をつけたいところです。
また、とくに大切なのは効率のよい勉強法を続けて、最終的には結果につなげていくことです。
しかし、受験生の方々の中には、今のままの勉強法を続けてよいのか不安になることもあるでしょう。
そういった人たちにおすすめなのが、京都医塾です。
京都医塾では、受験生1人ひとりの実力に合わせたカリキュラムを作成して、ゴールまでの道のりを明確化してくれます。
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科目別の勉強法についても気軽に相談にのってくれるので安心です。
自分の勉強法がきちんと結果につながるかどうか悩まれる場合は、ぜひ京都医塾にご相談ください。