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国語の配点が低い・高い医学部はどれだけ違う?国公立大学・私立大学別にランキングで一挙紹介

国語の配点が低い・高い医学部はどれだけ違う?国公立大学・私立大学別にランキングで一挙紹介

国語が苦手な受験生のなかには、「医学部受験で国語は必要?」「なるべく苦手な国語を避けて医学部受験を乗り切りたい」と考えている人もいるでしょう。

そこで今回の記事では、国公立大学・私立大学に分けて国語の配点比率をランキング形式で紹介します。

記事を読んで配点比率の違いや傾向についても理解し、志望校選びや受験戦略に役立てましょう。

国語の配点が低い医学部ランキング【国公立大学】

国語 の 配点 が 低い 医学部

まずは、2025年度入試の共通テストにおいて、国語の配点が低い国公立大学医学部と個別試験で国語を使用する大学を紹介します。

【共通テスト(一次試験)で国語の配点が低い大学(上位15校)】

順位大学名配点比率国語
1位奈良県立医科大学11.1%
2位新潟大学12.5%
3位大阪公立大学14.8%
4位三重大学15.4%
5位和歌山県立医科大学16.7%
5位秋田大学16.7%
5位徳島大学16.7%
8位東北大学18.2%
8位岡山大学18.2%
8位京都大学18.2%
11位弘前大学19.0%
12位大阪大学20.0%
12位山梨大学20.0%
12位広島大学20.0%
12位熊本大学20.0%
12位横浜市立大学20.0%
12位愛媛大学20.0%
12位信州大学20.0%
12位大分大学20.0%
12位琉球大学20.0%

※同順位は全体の配点比率が低い順で記載

【二次試験に国語の配点がある大学】

大学名配点比率
京都大学15.0%
東京大学18.2%

2025年度入試において共通テストで国語を使用しない国公立大学はありませんでしたが、二次試験の科目に国語があった国公立大学は50校中わずか2校のみです。

国語に配点がある医学部【私立大学(一次試験)】

国語 の 配点 が 低い 医学部

続いて、2025年度の私立大学医学部の国語の配点についても見てみましょう。

大学名英語数学理科国語合計配点比率
昭和大学100(0)20010040025.0%
帝京大学100(100)(100)10030033.3%

※()は選択科目

※国語を選択した場合

科目数の少ない私立大学の医学部受験では、国語が試験科目にあった大学は31校中わずか2校です。

ただし、この配点比率はあくまでも国語を選択した場合です。

昭和大学は数学と国語から1科目、帝京大学は数学・理科・国語から2科目選択できるため、すべての私立大学で国語を受験科目に使用しないことが可能です。

医学部受験で重要な「配点比率」とは?

配点比率とは、大学入試における各科目の比率であり科目の重要度を示す指標です。

共通テスト(一次試験)・個別試験(二次試験)、あるいは全体の合計点を100%とした際に、各科目がどれだけの割合を占めるかを表します。

配点比率を見れば、受験する大学がどの科目を重視しているのかが分かります。

なぜ点数で示さずに配点比率で示すのかというと、大学ごとに満点が異なるため単純に点数だけで大学同士を比較しにくいためです。

医学部の場合は理科を重視する大学が多く、国語・社会は多くの大学で重要度が低い、など大まかな傾向はあるものの大学ごとに設定する配点はさまざまです。

また、国公立大学の場合共通テストと二次試験それぞれの試験内の配点比率があるため、志望する大学の共通テスト内での配点比率、個別試験内での配点比率に加えて共通テストと個別試験の比率についても知っておく必要があります。

特に複数の大学を受験する場合、各大学の配点比率についても考慮しておかないと合格ラインを見誤る危険性が考えられます。

医学部の国語の配点は大学によってどのくらい違う?

国語 の 配点 が 低い 医学部

配点比率と重要性について確認したところで、医学部受験における国語の配点は大学によってどのくらい違うのかを共通テストを例に見てみましょう。

◇共通テストで国語の配点比率が低い医学部

大学名外国語数学理科国語地歴公民情報一次配点比率英語数学理科面接小論文二次配点比率総合配点比率
奈良県立医科大学200200300100505011.1%01000.0%10.0%
新潟大学200200200100505012.5%4004004000.0%5.0%
大阪公立大学100200200100502514.8%3003003000.0%6.3%

〇:配点設定なし

3大学とも共通テストの6科目に対して、国語1科目の配点が占める割合は10%台前半です。

また、二次試験では基本的に国語は試験科目に入らないため、全体で見ると配点比率は10%未満になります。

◇共通テスト国語の配点比率が高い医学部

大学名外国語数学理科国語地歴公民情報一次配点比率英語数学理科面接二次配点比率総合配点比率
島根大学1001002002001003027.4%200200600.0%16.8%
香川大学10010020020010028.6%2002002001000.0%14.3%
滋賀医科大学1001001002001005030.8%2002002000.0%16.0%

※△:同点者がいたときの合否判定に使用

共通テストでの国語の配点比率が高い3大学でも、二次試験では基本国語がないため全体に対する配点比率は15%前後まで下がります。

しかし、共通テストの配点が最も高い大学と最も低い大学では共通テストでは30%近く、トータルで見ても最大10%強の違いがあります。

配点比率が全体的に低い国語でも、大学ごとの差は大きいといえるでしょう。

「配点」の活用で医学部受験が有利に進む?!

国語 の 配点 が 低い 医学部

このように大学ごとに科目ごとの配点比率には大きな差があり、高い合格水準を求められる医学部受験では無視できない重要な要素です。

医学部受験での国語の配点の傾向

ランキングからも分かるとおり、医学部受験において国語の重要性は全体的に低くなります。

国公立大学の二次試験で国語がある大学は少なく、私立大学に至っては基本的に受験科目ではありません。

そのため、国公立大学の国語の配点比率は平均で、共通テストでも約20%、全体で見ると約10%程度です。

また、元々国語は配点比率が低いことに加え、2025年度の「情報」科目の追加によりさらに配点比率は若干下がっていると考えられます。

受験校を選ぶ際に見るべき配点のポイント

医学部受験では科目ごとの配点比率が大学によって大きく異なるため、自身の得意・不得意を考慮した受験校選びが重要です。

国語が苦手な場合の大学選びとしては、共通テストで国語の配点比率の低い大学や得意科目の配点が高い大学が考えられるでしょう。

2025年度からの「情報」科目の追加で以前よりも国語の配点比率が下がっている可能性がある点は、国語が苦手な受験生にとって有利に働くかもしれません。

逆に国語が得意な場合には、国公立大学なら滋賀医科大学や島根大学のような国語の配点比率が高い大学を選び、私立大学の場合は国語が選択できる大学や共通テスト利用入試を活用するという方法もあります。

同じ国語でも志望大学の配点比率が高ければ苦手克服に重点を置き、平均的な配点バランスなら得意科目に注力してカバーするなど学習方針や時間配分も変わります。

このように、配点比率の把握は受験戦略を立てる上でも重要です。

国語が苦手でもほかの科目でカバーできる?

全体的に難易度・倍率ともに高い医学部合格には高得点が必要となるため、国語の配点が低い大学でも国語の学習を疎かにはできません。

しかし、国語が苦手な受験生のなかには「国語が苦手なまま国公立大学医学部に合格することは可能なのか」が気になる人もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、「目指す大学にもよるが、配点比率によっては可能」です。

以下で共通テストの国語で50%しか取れなかった場合について医学部入試の標準的な配点を例にシミュレーションしてみましょう。

【配点の例】

英語数学理科国語社会情報合計
2002002001005050800

【得点の例】

英語数学理科国語社会情報合計
170(85%)160(80%)170(85%)50(50%)40(80%)40(80%)630(79%)

この計算だと、国語の得点が5割でもほかの科目すべてで8割以上得点すればトータルで約8割の点数が取れることが分かります。

ただし、共通テストにおいてほかの科目すべてで8割以上得点するのは決して簡単ではない点と、医学部のボーダーの下限が80%前後であることを考えると苦手のまま合格するのは難しいかもしれません。

暗記で対応しやすい古文・漢文に注力して失点を極力抑えるなどの対策は必要になるでしょう。

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まとめ

国語 の 配点 が 低い 医学部

医学部受験において、国公立大学の共通テストでは配点が20%以下の大学が多数を占めており、二次試験で国語を課す大学はわずか2校のみという結果であるように、医学部受験では国語の重要性は相対的に低いというのが現状です。

しかし、共通テストで一定の配点がある以上、油断は禁物。苦手意識を放置すると、思わぬ失点につながるリスクもあります。

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