戦国時代には、他藩から恐れられた薩摩藩(別称:島津藩)。
鹿児島大学医学部のルーツは、その薩摩藩が領地を治めていた江戸時代にまで遡ります。
長い歴史の中で醸成された教育ノウハウは非常に優秀で、たくさんの臨床医や研究医を世に送り届けてきました。
そんな鹿児島大学医学部には、先進医療を学んで立派な医師になりたいと願う人たちが、数多く入試にチャレンジしています。
そこで今回の記事では、鹿児島大学医学部を志望している人に向けて、同医学部の特徴や入試情報などを紹介していきましょう。
鹿児島大学医学部の基本情報
最初に、鹿児島大学医学部の基本情報から押さえていきましょう。
こちらの項では、鹿児島大学医学部のキャンパスの場所や定員数、入試情報などを紹介していきます。
キャンパスの場所
鹿児島大学医学部のキャンパスは、鹿児島市の鹿児島大学キャンパスに位置しています。
こちらのキャンパスに市営バスで向かう場合は、18番線から「大学病院経由桜が丘」行きに乗車してください。
定員数
鹿児島大学医学部の定員数は、全部で 108名となっています。
内訳は、前期日程が69名、後期日程が21名、学校推薦型選抜Ⅱが18名、そして国際バカロレア選抜と私費外国人留学生選抜が若干名です。
なお、鹿児島大学医学部では、国に定員の増員を申請中です。
増員が認められた場合、学校推薦型選抜Ⅱの募集人数が増える見込みですので、志望している人は、小まめに同医学部の情報をチェックしておくとよいでしょう。
入試情報
続いて、鹿児島大学医学部の入試情報についても見ていきましょう。
一般選抜
一般選抜は、共通テストや個別学力検査、及び面接試験の成績などで、合否が判定される入試方法です。
2023年度におけるこちらの試験は、前期日程が同年2月25日から26日、後期日程は同年3月12日に実施される見込みです。
ちなみに、後期日程では個別学力検査が免除される代わりに、小論文が課されますので、日ごろから文章作成能力を高める訓練をしておいてください。
学校推薦型選抜Ⅱ
学校推薦型選抜Ⅱは、鹿児島県内の高校を出身した人を対象とした募集枠です。
こちらの試験では、共通テストと面接試験の成績、及び調査書などの各種提出書類の内容によって合否の判定がなされます。
面接では、 地域医療の増進に対する熱意の有無が見られますので、あなたのもっている、地域医療拡充に対する情熱をすべてぶつけましょう。
ちなみに、2023年度の選抜期日は、同年2月4日となっています。
国際バカロレア選抜
国際バカロレア選抜は、国際バカロレア資格の保有者などを対象とした募集枠です。
選抜は、学力検査と面接、書類審査などによって行われます。
面接は日本語で行われますので、語学力をより高めておく必要があるでしょう。
2023年度の選抜日時は、同年2月4日に行われる予定です。
私費外国人留学生選抜
私費外国人留学生選抜は、日本国籍を有さず、かつ永住許可を得ていない人などを対象とした募集枠です。
こちらの募集枠の合格者は、学力検査と面接、TOEFLの成績などで選抜されます。
2023年度の試験は、同年2月4日に実施予定です。
鹿児島大学医学部の入試難易度
鹿児島大学医学部の基本情報に続いて、入試難易度についても確認していきます。
こちらの項では、鹿児島大学医学部の偏差値と入試倍率をもとにして、難易度を分析していきましょう。
偏差値
鹿児島大学医学部の偏差値は65.0 で、国公立大学の医学部の中では平均的なものとなっています。
同一の偏差値の医学部を候補とするのなら、佐賀大学や大分大学、長崎大学、琉球大学などが、立地が近いためおすすめです。
もう少し上位の医学部を志望するのであれば、偏差値 67.5の九州大学や宮崎大学が候補となるでしょう。
倍率
次に、倍率についても分析していきましょう。
ここでは、鹿児島大学医学部の入試倍率のうち、2020年度から2022年度までのデータをもとにして、入試難易度を解説していきます。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.7 | 69 | 332 | 290 | 70 |
後期 | 11.3 | 23 | 262 | 47 | 23 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.6 | 69 | 266 | 266 | 68 |
後期 | 11.6 | 23 | 375 | 38 | 22 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.9 | 69 | 266 | 226 | 68 |
後期 | 17.0 | 23 | 375 | 38 | 22 |
鹿児島大学医学部の入試倍率は、3.6倍から4.7倍となっており、同一の偏差値の医学部の中では平均的な水準となっています。
しかし、 2022年度の入試では、前期日程、後期日程ともに増加に転じているため、これまでよりもさらなる対策が求められるでしょう。
鹿児島大学医学部の特徴
鹿児島大学医学部の基本情報や入試難易度を学んだところで、特徴についても押さえていきましょう。
ここでは、鹿児島大学医学部の持つ数々の特徴の中から、3点を選りすぐって紹介していきます。
国際的に意義のある地域医療教育
全国的に医師不足が叫ばれていることは、みなさんもご存知とおりです。
とくに、地方では医師の不足が都会と比べてかなり深刻化しており、高齢化社会に十分な対応ができかねる状況が続いています。
そこで、鹿児島大学医学部では地域医療の充実を図るべく、様々な教育を学生に施し、地方医療の救世主にするべく育成しています。
象徴的な取り組みとしては、鹿児島県の医療圏の特性を生かした、段階的に学ぶ教育プログラムの実践です。
このプログラムのもとでは、大学病院における先進医療学習や地域医療まで包括的に学んでいきます。
幅広く医学を学ぶことで、地域医療の現場でも、即戦力となる人材を育てていくというわけです。
こういった教育方法は、「コミュニティ基盤型教育」とよばれ、国際的にも大変意義のあるものとされています。
患者とふれあい医療を学ぶ臨床実習
鹿児島大学医学部は、1年次の早い段階から、患者とふれあい実践的な医療を学ぶプログラム取り入れています。
早期から患者と接することで、医療人として必要な実践的応用力や、医師として求められている教養や人間性、責任感を十二分に養うことが狙いです。
また、高学年次になると、本格的な臨床実習がスタートし、附属病院や離島、リハビリセンターなどでチーム医療も学んでいきます。
チームの一員として活動することで、コミュニケーション力に加えて、問題解決能力や、医学への探求心、研究の重要性など様々ことを学習することで、医師のタマゴとして大きな成長を遂げられます。
卒業後には様々な進路が待っている
医学部卒業後の進路は、病院で活動する臨床医だけかと思われがちですが、実はそんなことはありません。
医師免許を取得した後の進路には、様々なものがあるのです。
たとえば、保健所や県庁、厚生労働省など行政施設での勤務があげられます。
また、人によっては研究医として、感染症や新たな病気の治療法などの、研究をする職業につく場合もあるでしょう。
余談ですが、もしも、あなたが研究医を目指しているのなら各大学の職員が出版している、研究結果をまとめた書籍を読んでみることをおすすめします。
たとえば、京都大学の職員はウィルス研究をまとめた書籍を出していますし、NHK出版が出している書籍では、鳥取大学における「香り」を用いた医療研究が紹介されています。
研究医を目指している人であれば、こういった書籍は読んでおいて損はないはずです。
さらに、読書は小論文対策としても有効ですから、一石二鳥とも言えるでしょう。
鹿児島大学医学部の入試情報
さて、次は入試情報について押さえていきます。
ここでは、鹿児島大学医学部の入試科目と配点、ボーダーラインなどを解説していきましょう。
入試科目と配点
まずは、入試科目と配点の説明から入ります。
共通テスト
鹿児島大学医学部の合否の判定方法に、共通テストの成績が用いられていることは、先ほど説明したとおりです。
同テストの科目と配点を下記表にまとめましたので、ご覧ください。
【前期日程・後期日程】
教科 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地・公 | 合計 |
配点 | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 900 |
多くの国公立大学の医学部と同じく、英語に関してはリスニングよりもリーディングの能力が重要視されています。
試験を確実に突破できるよう、リーディング対策に力を入れておきましょう。
二次試験
一次試験をクリアした人には、最後の難関である二次試験が待ち受けています。
同試験の科目と配点を下記表にまとめましたので、ご覧ください。
【前期日程】
教科 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 合計 |
配点 | 200 | 200 | 400 | 120 | 920 |
【後期日程】
教科 | 小論文 | 面接 | 合計 |
配点 | 200 | 120 | 320 |
面接試験では、前期日程・後期日程ともに医療人としての適性、及び能力が見られます。
また、小論文試験では、課題文の読解力や論理的思考力、表現力、独創性などが問われますので、対策を忘れずにしておきましょう。
合格のボーダーラインは?
鹿児島大学医学部の2020年度におけるボーダー得点率は、前期日程が83%、後期日程が87%でした。
また、2021年度では前期日程が82%、後期日程が87%となっています。
2022年度では、前期日程が75%、後期日程が80%という結果でした。
最新のボーダー得点率は下降していますが、倍率は上昇傾向にあるため油断大敵。
日ごろから質のよい学習を継続して、合格をより手元に引き寄せましょう。
鹿児島大学医学部を目指すなら京都医塾
地域医療の拡充や、独創的な研究者の育成を目指している鹿児島大学医学部。
そんな鹿児島大学医学部は医師を目指している受験生からも大変な人気ですが、同医学部の入試倍率は、上昇傾向が見られるため油断ができません。
そのため、受験生の方の中には、予備校などに通い万全の備えで受験に臨みたいと、考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、医学部受験に特化した講師陣やカリキュラム、学習環境などを強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部へ羽ばたかせてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などを紹介していきましょう。
名うての講師陣の良質な授業
京都医塾の自慢としているのが、 70名をこえる名うての講師陣です。
どの講師も当塾が定める水準を突破した、指導力バツグンの受験のスペシャリスト。
当塾では、このスペシャリスト集団が 13名でチームを組んで受験生のサポートにあたります。
受験生の方々からは、医学部入試に必要なありとあらゆる学習支援が受けられるとあって、大変な評判です。
当塾のもとで学習に励んでいただければ、医学部入試で飛び交う難問・奇問にも対処できるだけの実力を、あなたもきっと身につけられるでしょう。
ぜひ入塾をご検討ください。
世界で唯一のオーダーメイドカリキュラム
京都医塾のもう一つの自慢が、受験生一人ひとりのために作成するカリキュラム、その名もオーダーメイドカリキュラムです。
このカリキュラムは、受験生が入塾した際に実力判定をして、個々人の能力を見極めたうえで作られる完全オリジナルのもので、まさに世界でたった一つのカリキュラムです。
そのため、学習内容やスケジュールなど、合格のために必要なすべての要素が、受験生が置かれている状況に合わせて最適化されたものとなっています。
この当塾が誇るカリキュラムのもとで学習に臨んでいただければ、受験で飛び出す厄介な問題も、一刀両断できるだけの実力が必ずや修得できるでしょう。
本気で鹿児島大学医学部に合格したい方には、当塾の伝家の宝刀、オーダーメイドカリキュラムを用いた学習がうってつけです。
心身の健康を保つサポート体制
受験シーズンを戦い抜くためには、心身の健康が欠かせません。
どんなに優秀な人物でも、体調が優れなければ十分なパフォーマンスを発揮できないはずです。
そこで、私たち京都医塾では、受験生の方々の健康を守るための様々な取り組みをしています。
たとえば、食事面では管理栄養士が考えた献立を提供して、身体の健康の維持に寄与しています。
そして、もちろんメンタル面の配慮も欠かしてはおりません。専属の心理カウンセラーを配置して、いつでも相談できる体制を敷いています。
このように学習面だけでなく、心身の健康にも徹底配慮してサポートしているのは、京都医塾ならではこその取り組みです。
まとめ
鹿児島大学医学部は、江戸時代にルーツを持つ非常に歴史の深い伝統校です。
同医学部は、長い歴史の中で積み上げてきた教育ノウハウを駆使して、優秀な臨床医や独創的な研究医を世に送り出してきました。
そんな、鹿児島大学医学部は受験生からも大変な人気で、毎年多くの若者が受験にチャレンジしています。
しかし、同医学部の倍率は上昇の可能性があるため、まったく気が抜けない状態になっています。
そのため、受験生の方の中には、予備校などに通い、より学習基盤を整えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾では、講師たちがチームを組んで指導をする独自の指導方法や、オリジナルのカリキュラムを駆使して、受験生を徹底サポートしている予備校です。
京都医塾に入塾していただければ、あなたの学力もさらにアップし、必ずや合格へとつなげられるでしょう。
鹿児島大学医学部に真剣に合格したい人には、京都医塾がうってつけです。
まずは、体験授業や学力分析が受けられる「一泊二日医学部合格診断」に参加されてみてはいかがでしょうか。
交通費・宿泊はすべて京都医塾が負担しておりますので、遠方からでも安心してお越しください。