関西医科大学医学部は、自由・自律・自学の学風を重んじ、学生の知的探求心の醸成や国際的視野の向上に注力しているとして、国内外から高い評価を得ている医学部です。
今回の記事では、そんな関西医科大学医学部を目指す受験生の方へ向けて、入試にまつわる情報や学費などを徹底的に解説していきましょう。
関西医科大学医学部の特色
関西医科大学医学部の主な特色としてあげられるのが、「THE世界大学ランキング2023」にて、日本の私立大学医学部の中ではトップの座に輝いた功績です。
同ランキングは、イギリスの有名教育誌が行っている大学ランキングですが、教育や研究など様々な分野から各大学を分析し、ランキング形式でまとめたものです。
関西医科大学医学部は、このランキングにて、上記のとおり国内における私立大学医学部の中では、慶応義塾大学医学部や順天堂大学医学部を抑え、堂々のトップに選出されました。
また、国公立大学医学部も含めたランキングにおいても、第11位と大きな検討を見せています。
関西医科大学医学部の入試方法
ここからは本記事の主題である、関西医科大学医学部の入試方法について見ていきましょう。
同大学医学部では、推薦型選抜試験や一般選抜など全部で4種類の入試方法がありますが、それぞれについて募集人員や試験科目と配点、入試の日程などを解説していきます。
推薦型選抜試験
まずは、推薦型選抜試験の解説から入っていきましょう。
募集人員
2024年度入試における、関西医科大学医学部の推薦型選抜試験の募集人員は、全部で27名となっています。
同大学医学部の2024年度の募集人員は115名の予定ですから、全体の約4分の1を占める大きな募集枠と言えます。
受験を考えるうえでは、決して無視できない募集人数といっても差し支えないでしょう。
また、この推薦型選抜試験は、さらに3種類にわかれており、内訳は
✓特別枠学校推薦型選抜試験:10名
✓一般枠学校推薦型選抜試験:10名
✓特色選抜試験:7名
となっています。
試験科目と配点
推薦型選抜試験の募集人員を確認したところで、試験科目と配点についてもチェックしていきましょう。
あらかじめお伝えしておきますが、基本的な試験内容については上記3種類の推薦枠すべて共通となっていますので、一括での記載となります。
さて、2024年度入試における同試験の一次試験では、適性試験(数理的問題・英文問題含む)に加えて、小論文試験が課される予定です。
配点については、とくに明らかにされていません。
また、二次試験については個別の面接試験のみが課されることになっています。
こちらにつきましては、得点化はなされず段階評価にて合否判定がなされる見通しです。
なお、この面接試験につきましては、例外として特色選抜試験の受験者のみ、別途英語にての面接試験が実施されます。
したがって、上記試験の受験者は2回の面接試験を受けることとなりますから、より丹念な訓練を積んでおく必要があるでしょう。
入試の日程
関西医科大学医学部の推薦型選抜試験は、先述のとおり複数の募集枠にわかれているものの、試験の日程はすべて共通で行われます。
ここでは、上記試験の日程について表でまとめました。
▼2024年度における関西医科大学医学部の推薦型選抜試験の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年11月1日から2023年11月27日 | 一次試験:2023年12月10日 二次試験:2023年12月16日 | 一次試験:2023年12月13日 二次試験:2023年12月22日 |
一般選抜試験(前期・後期)
続いて、関西医科大学医学部の2024年度における一般選抜試験(前期・後期)の内容についても見ていきましょう。
募集人員
2024年度における上記試験の募集人員は、前期が53名、後期が5名となっています。
上でもお伝えしたとおり、同大学医学部の募集人員の総数は115名ですから、こちらの募集枠は最大規模の枠と言えます。
なお、話しは少し逸れますが、前期合格者のうち上位30名は特待生扱いとなり、医学部側からの支援が受けられるとのことです。
金銭的に厳しい事情のある方にとっては大きなチャンスとなりますので、しっかり勉学に励み特待生を目指してみてはいかがでしょうか。
試験科目と配点
次に、関西医科大学医学部の2024年度における、一般選抜試験(前期・後期)の試験科目と配点についても確認していきます。
前期、後期両方の一次試験の内容は同一のものとなっていますので、一つの表にまとめ下記に記しましたので、ご覧ください。
▼2024年度における関西医科大学医学部の一般選抜試験(前期・後期)の一次試験の試験科目、並びに配点表
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
数学 | 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数学Bは数列、ベクトルを出題範囲とする) | 100点 | – |
理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』の3科目から2科目選択(試験場で問題配付後、選択する) | 200点 | 試験場で問題配付後、選択 |
外国語 | コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ | 100点 | – |
2024年度における関西医科大学医学部の一般選抜試験(前期・後期)の一次試験の試験科目、並びに配点は上記表のとおりです。
二次試験については、一次試験と同じく前期、後期ともに面接試験が課されますが、個別形式のものが実施される見込みとなっています。
入試の日程
一般選抜試験の内容について確認したところで、日程についても押さえていきましょう。
ここでは、同試験の日程について前期と後期にわけて表にまとめました。
▼2024年度における関西医科大学医学部の一般選抜試験(前期)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年12月23日から2024年1月11日 | 一次試験:2024年1月27日 二次試験:2024年2月10日 | 一次試験:2024年2月6日 二次試験:2024年2月15日 |
▼2024年度における関西医科大学医学部の一般選抜試験(後期)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2024年2月1日から2024年2月16日 | 一次試験:2024年3月2日 二次試験:2024年3月12日 | 一次試験:2024年3月8日 二次試験:2024年3月15日 |
大学入学共通テスト利用選抜試験(前期・後期)
関西医科大学医学部では、共通テストを試験評価に組み入れることができる、大学入学共通テスト選抜試験も実施しています。
そこで、こちらの項では、同試験の募集人員や試験科目などについて解説していきます。
募集人員
まずは、募集人員から見ていきましょう。
2024年度における、関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験の募集人員は、前期が12名、後期が5名となっています。
全体の募集人数から見た割合としてはやや少数ですが、共通テスト対策の学習の成果を生かせることから、併願受験を検討中の人にとってはメリットの大きい募集枠の一つです。
国公立大学医学部も受験する人は、こちらの募集枠も視野に入れて学習を進めてみてはいかがでしょうか。
試験科目と配点
次に、上記募集枠の試験科目と配点についてもチェックしていきましょう。
関西医科大学医学部の2024年度における大学入学共通テスト利用選抜試験では、前期と後期で一次試験の内容に差異が見られるため、わけてまとめました。
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験(前期)の一次試験の試験科目、並びに配点表
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
国語 | 「国語」(近代以降の文章のみ) | 100点 | – |
数学 | 『数学Ⅰ・数学A』『数学Ⅱ・数学B』 | 200点 | 2科目必須 |
理科 | 「物理」「化学」「生物」から2科目選択 | 200点 | – |
外国語 | 「英語」(リスニング含む) | 200点 | – |
地・歴・公民 | 「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」『倫理・政治・経済』から1科目選択 | 100点 | – |
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験(後期)の一次試験の試験科目、並びに配点表
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
数学 | 『数学Ⅰ・数学A』『数学Ⅱ・数学B』 | 200点 | 2科目必須 |
理科 | 「物理」「化学」「生物」から2科目選択 | 200点 | – |
外国語 | 「英語」(リスニング含む) | 200点 | – |
繰り返しになりますが、前述のとおり、2024年度入試における、関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験の一次試験では、前期・後期ともに試験内容が異なりますので注意してください。
二次試験については、前期・後期の両方で個別形式の面接試験が課される予定です。
面接官の判断によっては、2度面接が行われることもありますので、万が一、自分が指名された場合でも動揺しないように、平常心を保つ訓練をしておきましょう。
入試の日程
上記試験の入試の日程についても把握しておきましょう。
ここでは、2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験の日程について前期と後期にわけてまとめました。
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験(前期)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年12月23日から2024年1月11日 | 一次試験:2024年1月13日、14日 二次試験:2024年2月17日 | 一次試験:2024年2月9日 二次試験:2024年2月22日 |
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト利用選抜試験(後期)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2024年2月1日から2023年2月16日 | 一次試験:2024年1月13日、14日 二次試験:2024年3月12日 | 一次試験:2024年3月8日 二次試験:2024年3月15日 |
大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験
関西医科大学医学部の2024年度入試では、大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験と呼ばれる入試も実施されます。
この入試方法では、共通テストと一般選抜(前期)の合計点で合格者を選出します。
こちらの項では、この大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験の募集人員や試験内容などについて解説していきましょう。
募集人員
2024年度入試における、関西医科大学医学部の大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験の募集人員は、全部で13名となっています。
こちらの試験は、一般選抜試験や大学入学共通テスト利用選抜試験との併願もできますので、合わせて受けることで合格の可能性を一気に高めることが可能です。
試験科目と配点
次に、上記試験の一次試験における、試験科目と配点についてもチェックしていきます。
ここでは、共通テストの試験科目と配点、及び一般選抜(前期)の科目と配点をわけてまとめました。
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験の一次試験の試験科目、並びに配点表(共通テスト)
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
国語 | 「国語」(近代以降の文章のみ) | 100点 | – |
数学 | 『数学Ⅰ・数学A』『数学Ⅱ・数学B』 | 100点 | 2科目必須 |
理科 | 「物理」「化学」「生物」から2科目選択 | 200点 | – |
外国語 | 「英語」(リスニング含む) | 100点 | – |
地・歴・公民 | 「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」『倫理・政治・経済』から1科目選択 | 100点 | – |
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験の一次試験の試験科目、並びに配点表(一般選抜)
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
数学 | 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数学Bは数列、ベクトルを出題範囲とする) | 200点 | – |
理科 | 『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』の3科目から2科目選択(試験場で問題配付後、選択する) | 200点 | 試験場で問題配付後、選択 |
外国語 | コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ | 200点 | – |
2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験の一次試験ですが、科目については、先述した大学入学共通テスト利用選抜や一般選抜試験(前期)と変わりません。
しかし、配点について見てみると、大学入学共通テスト利用選抜では、数学が100点換算になっているほか、英語が200点満点から100点満点になっています。
また、一般選抜試験(前期)ではすべての科目の配点が200点に変更されていますので、この点についても覚えておく必要があるでしょう。
そして、二次試験については、ほかの試験と同様に個別形式の面接試験のみが実施されます。
入試の日程
最後に、同試験の入試の日程についても把握しておきましょう。
▼2024年度における関西医科大学医学部の大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年12月23日から2024年1月11日 | 一次試験:2024年1月13日、14日、27日 二次試験:2024年2月17日 | 一次試験:2024年2月9日 二次試験:2024年2月22日 |
関西医科大学医学部の学費
2024年度における関西医科大学医学部の学費は、6年間で総額21,000,000円となっています。
この学費水準は私立大学医学部のものとしては、低い部類に入ると言えるでしょう。
また、上でも軽く触れた特待生に選ばれた場合には学費が割り引かれ、6年間の学費総額が19,100,000円まで軽減されます。
2023年度入試からの変更点
関西医科大学医学部では、2024年度においてすでに決定済みの募集人員のほかにも、別枠で地域枠、並びに研究医養成コースの人員を募集予定としています。
詳細については確定次第、同校ホームページへ掲載するとのことですので、関心のある方はマメに情報をチェックしておきましょう。
本気で関西医科大学医学部合格を目指すなら京都医塾
ここまでは、関西医科大学医学部の入試方法などの情報について詳細に見てきました。
同大学医学部では、全部で4種類もの募集枠を設置しているほか、さらに研究医養成コースなども設置予定とのことで、受験生としては合格のチャンスが大きく高まっています。
しかし、ネックとなるのが67.5という、関西医科大学医学部の持つ高い要求偏差値です。
この偏差値67.5は私立大学医学部としては、偏差値72.5の慶応義塾大学医学部と、同70.0の順天堂大学に次ぐ、3番目に位置する極めて高水準の数値です。
このことから、関西医科大学医学部へ進学を果たすためには、良質な学習を高効率に進めていくことが要されます。
そのため、受験生の方の中には優秀な予備校のもとで、合格のために必要な学力を養いたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そういった受験生の方におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、敏腕講師陣による指導やオリジナルのカリキュラムを強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。
エキスパート講師による完全1対1個人授業
予備校や塾を利用される受験生の方々の強いご要望の一つに、講師とのマンツーマン授業があげられます。
マンツーマン授業では、講師が付きっきりの状態で、きめ細かく指導を行いますから、高い人気があるのも頷けるというものです。
当塾においても、そういったニーズにお応えすべく「完全1対1個人授業」という授業形態を取り入れて教育を行っています。
この完全1対1個人授業では、受験生の習熟度に合わせた学習の進行や、必要性に応じた振り返り授業を懇切丁寧に行いますので、順調に学力を伸ばしていくことが可能です。
また、授業の最後には、その日の要点をまとめたブラッシュアップシートを配布しますので、復習にも存分に生かすことができます。
関西医科大学へも合格者を多数輩出の実績
予備校選びの決め手となりやすい要素の一つが、志望校への合格実績ではないでしょうか。
いくら優れた実績を誇る予備校であっても、ご自身の志望先への実績が乏しい予備校では、利用に際してためらいの心理が生じてしまうはずです。
その点、京都医塾では、少なくとも過去5年間の実績を振り返ってみても毎年、関西医科大学医学部への合格者を輩出しております。
したがって当塾は、同医学部を志望する方にとっては、このうえない好相性の予備校であると、我々は自負しております。
関西医科大学医学部への進学を希望している方は、同医学部への合格実績に富んだ、当塾をぜひともお選びください。
生活の基盤となる専用の学寮を完備
大変光栄なことに京都医塾には、九州地方や関東地方から入塾を希望される方が少なくありません。
そういった方々にとって、最初の心配ごととなるのが、生活基盤に関することです。
なぜなら、「衣・食・住」という言葉にもあるとおり、人間が暮らしを営み、何ごとかに打ち込むためには、生活の根本を支える要素が欠かせないからです。
そこで当塾では、専用の学寮を設置して、京都における生活の基盤としていただいております。
この学寮には、家具や家電など、暮らしに必要なものが最初からひと通り揃っていますので、新たに何かを買い足す必要もなく、スムーズに新たな生活へ移行することができます。
また、校舎へも徒歩で5分という好立地にあるため、時間を無駄にすることなく勉学だけに集中して励むことが可能です。
まとめ
関西医科大学医学部は、独自の学風を重んじ、学生の知的探求心の醸成や国際的視野の向上に力を入れているとして、優れた評価を得ている医学部です。
そんな関西医科大学医学部ですが、世界大学ランキング2023でも高評価を得たことから受験生からの注目度も高く、2024年度の入試では、さらなる人気の高まりが予想されます。
そのため、進学希望者の方々の中には、激化が予想される競争を勝ち抜くためにも、指導力に秀でた予備校を探している方も多いはずです。
そういった方々におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、敏腕講師陣による指導やオリジナルのカリキュラムを強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
当塾へ受験のリードを任せていただければ、できる限りのサポートを駆使して、きっとあなたの夢を叶えて見せましょう。
本気で関西医科大学医学部合格を目指す人には、同大学医学部への合格実績に富む、京都医塾こそがうってつけです。
資料請求や入塾相談などは、メールやお電話にて年中無休で承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。