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【国際医療福祉大学医学部】気になる偏差値や学費、大学の特徴、受験科目について解説!

【国際医療福祉大学医学部】気になる偏差値や学費、大学の特徴、受験科目について解説!

 

国際医療福祉大学医学部の基本情報

まずは国際医療福祉大学の基本的な情報を整理しておきましょう。

2023年度における国際医療福祉大学の入学定員は140名ですが、そのうち20名は留学生特別選抜枠として確保されており、国際色豊かな入学者を求めている大学の姿勢がうかがえます。

逆に国内の受験生としては、実質定員120名と考えておく必要があります。

出願期間は12月中旬〜1月中旬となるため、年内に余裕をもって出願手続きを行うようにしましょう。

入学試験の一次選考は1月中旬です。

学費については、入学金も含めた1年次納入金総額が4,500,000円、2年次以降は年額2,800,000円となっており、これらを合わせた6年間の合計額は18,500,000円となります。

その他、教育後援会年会費30,000円、海外実習費用年間積立金70,000円が別途かかりますが、国際医療福祉大学の学費は、私立大学医学部の中でも最も学費が安い大学となっています。

また、支払い方法についても、原則は一括納入方式になりますが、授業料および実験実習費を入学手続時と入学後(9月)に分割して納入することを認める措置がとられています。

一般的に医学部は学費が高額なため、経済的理由で断念してしまう人も多いのが実情ですが、その点で言えば国際医療福祉大学は負担が少ないといえます。

国際医療福祉大学医学部の難易度

では、実際に国際医療福祉大学を目指す場合、その入試難易度はどれくらいなのでしょうか。

偏差値

国際医療福祉大学医学部医学科の偏差値は65.0となっています。

参考までに他大学の医学部についてもいくつか偏差値を記載しておくと、岩手医科大学・帝京大学・東海大学・杏林大学が同じく65.0、自治医科大学・昭和大学・東京医科大学がそれよりやや難しい67.5、逆に獨協医科大学・埼玉医科大学・川崎医科大学は少し易しめの62.5となっています。

ここでみなさんに気をつけて頂きたいのは、偏差値データというものは良くも悪くも参考程度にして欲しいということです。

偏差値を無視して自分の実力とあまりにもかけ離れた大学を受験するのは期待リターンに対してリスクが大きくなりすぎてしまいます。

一方で、偏差値を気にしすぎて弱気になり、志望校を諦めるのはせっかくの合格の機会を逃すことにもなりかねません。

倍率

過去3年の倍率推移を表に示しています。

▼国際医療福祉大学・医学部の年度別入試データ
・2020年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
一般選抜 8.3 105 2,887 2,798 347
共通テ 23.7 15 972 949 41

・2021年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
一般選抜 8.1 105 2,881 2,793 354
共通テ 24.7 15 740 719 30

・2022年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
一般選抜 8.3 105 3,009 2,938 362
共通テ 25.1 15 829 809 33

上記表のとおり、国際医療福祉大学医学部の一般選抜入試における倍率は、8倍程度で推移しています。

同医学部と同じく、一般選抜入試と共通テスト利用選抜を採用している、帝京大学医学部の30倍台、東海大学の20倍台と比較すると、低倍率にも見えますが油断は大敵。

怠慢な態度で学習に臨んでいると、大きなミスにもつながってしまいますので、日ごろからきちんと勉学に励んでおく必要があるでしょう。

また、共通テスト利用選抜についてですが、上の二つの医学部と比較した場合では、帝京大学医学部の40倍台には遠く及ばないものの、東海大学の14倍前後とは大きな格差が見られます。

このことから、国際医療福祉大学を受験する際は、共通テスト利用選抜にかけるよりも、一般選抜入試の方で勝負を決め切る覚悟で臨むことをおすすめします。

国際医療福祉大学医学部の特徴

入試対策のために情報を集めて万全を期すことは言うまでもなく重要なことですが、それよりも大切なのは合格した後、みなさんが何を成すかです。

医学部に限らず、大学入学後に自分が何をしたいのかわからなくなり、大学の環境を使いこなせずにいる学生は後を断ちません。

そのため、ここでは国際医療福祉大学に入学後、どのような教育を受けることができるのか見ていきましょう。

国際医療福祉大学を目指す皆さんにとっては、これからの学習のモチベーションアップにもつながるはずです。

設立4年・非常に新しい医学部

国際医療福祉大学は、開学が2018年4月という全国でも極めて新しい医学部です。

新しいと何が良いのかと疑問を抱く方も多いでしょう。

経営側の視点に立ってみると、新設校は伝統ある有名大学と違い、受験生に来てもらうための努力が必要です。

そのために効果的なのは、入学した学生に対して価値ある教育を提供し、母校の後輩たちに進学を勧めてもらうことです。

つまり、新設校は、受験生を集めるため教育に力を入れる大学側の取り組みと、ハイレベルな教育を受けたい学生側のニーズがうまくマッチしていると言えます。

医学部で学びたいという高い志を持っているみなさんなら、進学を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

授業は英語。国際的な医療人材の育成

国際医療福祉大学は入学定員140名のうち20名を海外留学生として受け入れています。

医学部に限らず、工学部など他の学部を見ても学部入学時点からこれほどの留学生を招いている大学は珍しいものです。

さらに、授業は英語で実施されており、国際的に通用する医療人を育成しようとする大学の姿勢が出ています。

海外の学生と共に、国際色豊かな環境で大学生活を送れることは、今後ますます国際化が見込まれる日本の大学生にとって貴重な経験と言えるでしょう。

「USMLE」の受験が必須

USMLEとは米国で医師免許取得の際に行われる試験のことで、基礎医学および臨床医学の知識・技能を測ることを目的としています。

この試験を受けることを前提にカリキュラムが組まれているということは、国際医療福祉大学は漠然と「国際的に活躍できる医療人の育成」を謳っているのではなく現実的に海外で医師免許を取得させるレベルまで考えて教育を提供していることを意味します。

日本国内にとどまらず世界の医療現場で活躍したいという熱意をもった受験生にとっては非常に心強い指導方針ではないでしょうか。

入試対策

ここからは国際医療福祉大学の入学試験における傾向および対策を科目別に考えていきましょう。

英語

試験時間80分、大問数は5題で全てマーク式の設問です。

第1問は短文完成で、他大学に比べてやや考えさせるような問題が並びます。

安直に答えを選んでしまうことのないよう、丁寧に問題演習を積んでおく必要があります。

第2問は語句整序で、不要な語句を取り除いて英文を構築する力が要求されます。

第3問は長文における文中の誤りを指摘する問題のみから成ります。

第4問から第6問は全て長文で、設問は内容真偽、空所補充、文整序など多岐に渡ります。

特に第5問では、与えられた4つの英文を適切に並び替えた上で文章中の空欄に当てはめるという、国公立大学でも東京大学など一部の大学でしか出題されないような凝った問題が出ることがあります。

国際色豊かな大学だけあって、英語の試験問題はレベルの高いものが出題されます。

問題演習はもとより、英字新聞や英語の雑誌にも幅広く触れて英語を読みこなすことで、入学後もみなさんの学習を支える足腰となるでしょう。

数学

数学も試験時間は80分で、4つの大問から成るマーク式の問題となります。

どの問題も基本的な考え方については他の私立上位大学でもよく出題されるようなレベルのものですが、問題文を注意深く読んでいないとひっかけに気づかず失点してしまう傾向が強めです。

こうした問題に対応するためには、基本問題の解法を丸暗記するのではなく、「なぜそういえるのか」を習慣的に考えながら数学の学習を進めることが大切です。

第1問は小問集合で、典型問題の中にやや工夫の必要な問題が混じっています。

第2問〜第4問は共通テストのような誘導形式の設問であるため、誘導にうまく乗って問題を解く練習を十分に行っておきましょう。

物理

大問は5題(うち小問集合1題)で、すべてマーク式(択一式)です。

難易度は基本~やや難と、幅広く出題されています。

また、設問数が多く、矢継ぎ早に解く必要があるため、相当に高い情報処理能力が求められます。

化学

化学の試験は4つの大問で構成されます。

問題の大半は入試レベルとして標準的な難易度のため、まずは高校化学の基本的な考え方を理解し、それら知識を駆使して入試標準レベルの問題を確実に解けるようトレーニングしていきましょう。

実際に第1問〜第3問はこれで対応できるようになっています。

ただし、第4問については普段受験生があまり見かけないような題材が用いられていることがあるため、他大学の過去問を豊富に演習することによって見慣れない問題への対応力を磨いておく必要があります。

生物

生物の大問数は4つですが、各大問は複数構成となっているため実質的には8問を解くと考えておきましょう。

試験時間に対しての問題数としては決して少なくはありませんので、テンポよく解き進めていくことが大切です。

問題パターンは語句選択・正誤問題・計算問題とバリエーションに富んでおり、生物の基本的な知識をどの角度から問われても確実に引き出せるようしっかりと演習を積んでおく必要があります。

また、国際医療福祉大学の生物は、全分野から幅広く出題されるため、教科書の知識を満遍なく理解しておくことが求められます。

まとめ

この記事では国際医療福祉大学について、入試難易度から教育内容まで情報をお届けしてきました。

入学定員のうち一定数を留学生枠として確保しているため、日本人学生にとってはそれだけ門が狭まる分、入学後は海外の学生たちと共に学び、世界で活躍できる医療人となるための教育を受けることができます。

学費も私立大学の医学部にしては比較的安いため、経済的な理由で医師への道に不安のある受験生や保護者の皆様も、一度検討される余地はあるかと思われます。

国際医療福祉大学は新設校にもかかわらず、北里大学や帝京大学などの有名大学と同程度の偏差値があります。

それだけ人気があるということになりますが、受験生のみなさんにはあくまでも偏差値は参考程度に、自身の可能性を追求して欲しいと考えています。

入学試験では英語を中心として凝った出題も見られますが、決して無理な難問が出るわけではありません。

ひとつひとつは基本事項の集まりです。

基礎を疎かにせず、自分で手を動かして問題を解き切る練習をコツコツと積み上げてきた受験生がきちんと報われるでしょう。

京都医塾は国際医療福祉大学の合格実績を毎年挙げており、新設校ながら合格のためのノウハウは着実に蓄積されています。

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