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旧六医大を徹底解説!旧六医大と呼ばれる理由や序列は?偏差値や大学の特徴とは?

旧六医大を徹底解説!旧六医大と呼ばれる理由や序列は?偏差値や大学の特徴とは?

 

旧六医大をご存知でしょうか。

医学部を目指す人の中には、聞いたことがある人もいるかもしれません。

一方で、はじめて聞くという人や旧六医大とはどの大学かわからないという人が多いのも事実です。

そこで、今回の記事では旧六医大について各大学の序列や偏差値、特徴について詳しくまとめました。

受験校選びの際にも役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてください。

旧六医大とは

旧六医大とは

旧六医大とは、千葉大学岡山大学新潟大学長崎大学金沢大学熊本大学の国立大医学部の総称です。

なぜこれらの大学は旧六医大と呼ばれるのでしょうか。

これらの大学は、旧官立大学として1919年の大学令施行により、によって設置されました。

旧官立大学の中でも、とくに医学分野の専門家の育成を目的として医学専門学校を前身とした6つの医科大学が建てられました。

この6医科大学が「旧六医大」と呼ばれ、戦前から各地域の先頭に立ち、現在においても日本の医療に大きな貢献を果たしています。

国公立大学医学部の中では、旧六医大は旧帝大の次に歴史がある大学群です。

さらに、旧六医大は、歴史があるだけにとどまらず大学自体も非常に魅力的であるため、受験生に人気の大学が揃っているのです。

旧六医大の序列は?

旧六医大の大学はどこであるか、呼称の理由について見てきました。

それでは、旧六医大の6大学の序列はどうなっているのでしょうか。

この項では、旧六医大の序列について解説していきます。

格式をもとにした序列

大学自体の実力、つまり格式をもとにした序列を考える際に、参考になるのが各大学に配給されている科研費の額です。

科研費は、文部科学省と日本学術振興会が取り組んでいる事業で、国内研究機関の研究をより発展させることを目的としています。

つまり、科研費から多くの額を配分されていることは、研究が盛んに行われており最先端分野として評価されている研究機関といえるでしょう。

そこで、ここでは科研費の配分額をもとに旧六医大の序列を考えてみましょう。

旧六医大の科研費の配分額

下記の表は、旧六医大における2021年度の科研費の配分のうち、多い額の順に一覧表にしたものです。

順位 旧六医大 科研費配分額(千円)
1位 岡山大学 2,692,300
2位 金沢大学 2,462,200
3位 千葉大学 2,142,920
4位 熊本大学 1,762,777
5位 新潟大学 1,623,388
6位 長崎大学 1,493,310

科研費の配分額は、医学部だけではなく大学自体への配分となりますが、十分参考になるでしょう。

表より、旧六医大における科研費の配分額のトップは岡山大学です。

次いで、金沢大学、千葉大学、熊本大学、新潟大学、長崎大学の順に続きます。

つまり、旧六医大の中では岡山大学の研究が最も高く評価され、実力のある大学といえるでしょう。

旧六医大の偏差値は?

それでは、旧六医大の偏差値はどれくらいなのでしょうか。

この項では、旧六医大の偏差値の序列とさらに全国の国公立大学医学部の中で旧六医大の偏差値はどのあたりなるか詳しく解説します。

旧六医大内の偏差値の序列

まずは、旧六医大内の序列を偏差値で見ていきましょう。

下記の表は、旧六医大の2022年度の偏差値を一覧表にしたものです。

順位 大学名 2022年度偏差値
1位 千葉大学 67.5
岡山大学 67.5
2位 新潟大学 65
金沢大学 65
長崎大学 65
3位 熊本大学 62.5

表から、同列1位は千葉大学と岡山大学、同列2位として新潟大学、金沢大学、長崎大学、3位は熊本大学となっています。

全国の国公立大学医学部の中で旧六医大の偏差値は

次に、全国の国公立大学医学部の中で旧六医大の偏差値はどのあたりに位置するか確認しておきましょう。

下記の表は、全国の国公立大学医学部の2022年度の偏差値を一覧表にしたものです。

順位 大学名 偏差値 大学群名
1位 東京大学 72.5 旧帝大
京都大学 72.5 旧帝大
2位 東京医科歯科大学 70
山梨大学 70
大阪大学 70 旧帝大
3位 千葉大学 67.5 旧六医大
横浜市立大学 67.5
岡山大学 67.5 旧六医大
九州大学 67.5 旧帝大
4位 北海道大学 65 旧帝大
弘前大学 65
東北大学 65 旧帝大
筑波大学 65
群馬大学 65
新潟大学 65 旧六医大
信州大学 65
金沢大学 65 旧六医大
福井大学 65
名古屋大学 65 旧帝大
名古屋市立大学 65
三重大学 65
滋賀医科大学 65
京都府立医科大学 65
大阪公立大学 65
神戸大学 65
奈良県立医科大学 65
島根大学 65
広島大学 65
山口大学 65
愛媛大学 65
長崎大学 65 旧六医大
5位 旭川医科大学 62.5
福島県立医科大学 62.5
富山大学 62.5
岐阜大学 62.5
浜松医科大学 62.5
和歌山県立医科 62.5
鳥取大学 62.5
高知大学 62.5
佐賀大学 62.5
熊本大学 62.5 旧六医大
大分大学 62.5
宮崎大学 62.5
鹿児島大学 62.5
琉球大学 62.5
6位 札幌医科大学 60
秋田大学 60
山形大学 60
徳島大学 60
香川大学 60

表でみると、旧帝大群である東京大学、京都大学が偏差値1位、阪大も2位とトップ層を占めています。

一方、旧六医大の千葉大学と岡山大学は3位のランクを位置し、旧帝大群である九州大学と並んでいるだけではなく、北海道大学や名古屋大学より上位となっています。

続いて旧六医大である新潟大学、金沢大学、長崎大学は4位を占め、旧帝大である名古屋大学と並びます。

旧六医大群のうち偏差値が最も低かった熊本大学は、国公立医学部の中でも5位と下位ランクに位置づけられることがわかるでしょう。

つまり、旧六医大の偏差値は大学によっては、旧帝大と並ぶかそれ以上の難易度の大学があるということです。

旧六医大は旧帝大の次に格付けされることが多いですが、受験を考える場合は大学により旧帝大以上の偏差値上位校が存在することも押さえておきましょう。

旧六医大の特徴

これまで、旧六医大の格式や偏差値について見てきました。

この項では、旧六医大の各大学の特徴について解説していきます。

千葉大学

千葉大学は、千葉県千葉市稲毛区に所在します。戦前から名門医学部とされる千葉医科大学の流れを汲み、1949年に国立大学として設立されました。

現在は、10学部11研究科がある総合大学です。

偏差値は、旧六医大の中では1番の難易度であり、旧帝大にも匹敵するもしくはそれ以上の難易度ともいえる超難関校です。

世界水準の学術研究も盛んで、学生にとっては最先端の研究が学べる優れた環境といえるでしょう。

新潟大学

新潟大学は、新潟県新潟市に所在し1949年に設立されました。

新潟医科大学を起源とし、現在では10学部を保有する総合大学です。

新潟大学は新潟県唯一の医学部医学科を持つ大学であるため、地域医療の拠点かつ指導的立場ともいえる大きな役割を果たしています。

偏差値は、旧六医大のうち2位とはいえ、国公立大学医学部の中では上位クラスになります。

また、新潟大学の教育課程は国際基準に対応し、将来海外を見据える学生にとって魅力的な大学といえます。

金沢大学

金沢大学は石川県金沢市に所在し、日本海側を代表する総合大学です。

江戸時代に開設された医療機関を起源とし、現在においても北陸地域の医療拠点とし大きな貢献を果たしている大学といえるでしょう。

金沢大学は3学域16学類で構成されており、医学部は「医薬保健学域の医学類」に分類されます。

偏差値は旧六医大の中で2位であり、旧帝大と比較すると北海道大学や名古屋大学と同程度という高い難易度といえるでしょう。

また、金沢大学には研究医養成コースが設けられています。

旧六医大の中でも潤沢な科研費が配当されていることからも、研究を志す学生にとって優れた環境が整っている大学です。

岡山大学

岡山大学は岡山県岡山市に所在し、中国地方で最も歴史のある大学です。明治時代に設立された医学館を開祖とし、現在は10学部を保有する総合大学となりました。

偏差値は旧六医大の中で1番の難易度で、国公立大学医学部の中で上位クラスといえる難関校に分類されるでしょう。

また、岡山大学は研究分野においても高い実績があります。科研費配当額も旧六医大の中で1番高い、すなわち大学としての実力と格式が備わっている大学といえるでしょう。

長崎大学

長崎大学は、出島や原爆という日本の歴史に大きな関わりがある県に位置します。江戸時代に西洋医学を学ぶ医学伝習所を開祖とし、現在では10学部を有する総合大学です。

偏差値は、旧六医大の中では2位で、旧帝大では北海道大学や名古屋大学と匹敵する難易度の高い大学です。

科研費の配当額は、旧六医大の中では多い方ではありませんが、留学をする学生が多く国際的に開かれた環境が整っており人気のある大学です。

また、全国で最も多く離島を有する県であることから、離島での地域医療実習も充実しています。

立地や歴史的背景からも特殊な医学教育を学べることも長崎大学の特徴といえるでしょう。

熊本大学

熊本大学の歴史は、江戸時代に創設された医学校から始まる非常に長い歴史のある大学です。

現在は、7学部を有する総合大学として九州南部に位置しています。

偏差値は、旧六医大の中では3位で、国公立大学医学部の中で比較すると平均より下のランクといえるでしょう。

科研費の配当額は、旧六医大の中では低くなりますが、研究者育成に力を入れた教育環境が整っています。

1年次から最新の医学研究に触れる機会がカリキュラムに設けられている点でも、学生にとって魅力的な大学です。

旧六医大を目指すなら京都医塾

これまで旧六医大について詳しく解説してきました。

旧六医大は、歴史の長さはもちろんのこと大学自体の魅力もあり、毎年受験生にとって人気の大学群です。

受験生の中には、旧六医大を受験したいけれども試験対策はどのようにすればよいか迷う人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は、医学部受験に特化したカリキュラムときめ細かなサポートで毎年たくさんの医学部合格者を輩出しています。

ここから先は、京都医塾について紹介していきましょう。

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勉強で分からないことがあった場合、すぐに解決できるかどうかは受験生にとって重要なポイントです。

一般的な予備校では、講師は授業が終わると帰ってしまい、対応役がアルバイト講師となることも少なくありません。

京都医塾では、社員講師が常駐していますので、どんな質問でも受けつけられる体制です。

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京都医塾では、そういった心配を解消するために安心できる学寮を用意しています。

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また、住み込みの寮母が入寮の学生を24時間見守るため、安心できる生活環境が整っています。

高い合格実績

実際にどのくらいの合格実績があるかという点は、予備校選びのポイントです。

京都医塾では、独自のメソッドと優秀な講師陣の指導で、高い合格実績を叩き出しています。

2022年度の試験において一次試験合格率78%二次試験68%の合格率という好実績でした。

国公立大学医学部への合格者も輩出しておりますので、旧六医大を目指している人にもおすすめです。

まとめ

旧六医大は、旧帝大に続く大学というイメージですが、大学自体の魅力が高いことからも、受験生に人気の大学群です。

また、偏差値からもわかるとおり、旧六医大の中には旧帝大と同等もしくはそれ以上という超難関の大学も少なくありません。

旧六医大を目指す受験生の中には、予備校でしっかりと入試対策をとって欲しいと思う人もいるのではないでしょうか。

そんな人の頼りになるのが 医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾では、医学部受験に特化した優秀な講師陣、オリジナルメソッドによる学習方法により、これまで多くの受験生が医学部合格の夢を叶えています。

医学部受験のエキスパートである当塾に任せて頂ければ、国公立大学医学部への合格も夢ではありません。

旧六医大に本気で合格したい人は、京都医塾だからこそおすすめです。

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