医学部は難関学部であるため、早慶理系に合格できる実力を備えた受験生でなければ合格できないと言われてきました。
しかし、時代の変化とともにこれまでは医学部合格は無理と言われてきた、MARCH理系レベルの受験生にもチャンスが広がってきました。
そこで今回の記事では、MARCH理系レベルの受験生が目指せる医学部について詳しく解説していきましょう。
目次
MARCHに医学部はある?
まずはじめに、MARCHに医学部はあるのでしょうか。
MARCHといえば、東京都内に主要なキャンパスがある難関私立大学をまとめて指す呼び名です。
M:明治大学
A:青山学院大学
R:立教大学
C:中央大学
H:法政大学
上記の大学の頭文字をとって、「MARCH」と呼ばれています。
それでは、MARCHに医学部はあるのでしょうか。
いいえ、医学部はありません。
MARCHは都内で有名な難関私大ではありますが、医学部ではなく理系学部はあります。
それならば、MARCH理系学部に合格できる実力の受験生は、医学部を目指すことはできるでしょうか。
ここから先は、MARCH理系レベルの受験生が医学部合格できるかどうかについて解説していきましょう。
MARCH理系レベルの受験生は医学部合格できる?
私大の最難関といえば、早慶と呼ばれる早稲田大学と慶應義塾大学です。
そのような早慶理系レベルの受験生でさえ、難易度の低い医学部に入るのはギリギリと言われてきました。
そのため、早慶より難易度が下がるMARCH理系レベルの受験生は、一昔前までは医学部合格は難しいとされてきました。
しかし、時代が変わり今はMARCH理系レベルでも戦略次第で医学部合格できるという声が高まっています。
MARCH理系に合格できる実力があれば、医学部進学はけっして不可能な話ではないのです。
MARCH理系レベルでも医学部合格をつかめる理由
以前はMARCH理系レベルの医学部合格は難しいと言われていましたが、近年になって変化したのは一体どのような理由があるのでしょうか。
この項では、理由を詳しく解説していきましょう。
医学部上位層と下位層の差が開いてきた
時代の波とともに医学部の難易度は、二極化に向かいつつあると言われています。
都市部にキャンパスがあったり人気がある難関校と地方にキャンパスがあったり、学費が高い標準校で偏差値に差が生じているのです。
私立大学医学部で最難関の慶応大学医学部の偏差値は、2019年では73.5でしたが2023年には74.8とさらに上昇傾向にあります。
一方、偏差値では下位となる川崎医科大学では、2019年では66.2でしたが2023年には64.0と下降傾向となっています。
このような傾向は、国立大学医学部にも見られており、偏差値が高い大学はより高く、偏差値が低い大学はより下がるといった状況です。
偏差値は年度によって推移しているものですが、上位層と下位層の差が開いてきたといえるでしょう。
学力試験以外を重視した選抜方法の増加
近年、医学部では従来の学力試験重視を改めて多様な人材を採用できるように入試方式を改善させる動きが見られます。
とくに偏差値が中下位層にあたる医学部では、試験に独自性のある推薦枠や地元の医師として従事してもらうための地域枠が増加しています。
また、一般選抜の入試でも学力以外を重視する試験の導入を実施する大学もあります。
単純な学力勝負ではない選抜方法となると、情報を集めて戦略を立てることが出来ればMARCHレベルの学力があれば合格の余地が生まれるのです。
MARCH理系レベルが医学部合格するためにすべきこと
近年の医学部入試の変化によって、MARCH理系レベルの実力があれば合格の可能性がある理由についてみてきました。
それでは、具体的にどのようなことをすればよいでしょうか。
この項では、MARCH理系レベルの受験生が医学部合格のためにすべきことについて詳しく解説していきましょう。
情報を集め戦略を立てる
医学部受験は情報戦と言われますが、MARCH理系レベルから合格を目指すためにも同じことがいえます。
一般選抜以外の推薦枠では、学力試験とは異なる入試方式を採用している大学があり、出題パターンに適した準備をすることで合格のチャンスがあるでしょう。
また、数学の問題であっても解法パターンの暗記で解ける大学もいくつかあるため、過去問から相性が合う大学を選ぶことで合格の可能性が高まります。
単純な偏差値だけではなく、入試内容を十分に確認していかに自分が勝負しやすい大学を見極めて臨むことが鍵となります。
満点を目指すのではなく合格最低点をとる
医学部入試であっても合格最低点さえクリアできれば、合格できます。
MARCH理系レベルから医学部合格を目指すならば、満点をとる勉強ではなく合格最低点を取るための勉強をすることです。
他の人が解けない問題を解けるように時間を割くのではなく、他の人が解ける問題を絶対に落とすことがないような対策を立てることが重要です。
また、合格最低点を指針にすることで、入試までに何をすべきかが明確になるため効率良く合格に近づけるでしょう。
医学部を目指すと決めたら早めに対策を
医学部受験に向けた対策は、早ければ早いほど有利です。
数学や英語などの教科は短期間の学習では得点に結びつかないため、受験までの期間が短いと挽回が難しくなります。
遅くても高校2年生の夏休みぐらいには、基本的な問題が解けるようになっておくとよいでしょう。
志望校対策も十分な時間をかけて行うことができれば、合格を引き寄せやすくなるのです。
MARCH理系レベルが合格をねらえる国公立大学医学部
ここから先は、MARCH理系レベルが合格をねらえる大学について解説していきます。
まずは、国公立大学医学部7校について見ていきましょう。
【前期】二次試験の科目が2科目以下
下記の表は、国公立大学医学部の前期日程で二次試験の科目が二科目以下でMARCH理系レベルの受験生がねらいやすい大学です。
大学名 | 日程 | 二次試験科目 | 共通テスト/個別学力試験 | 二次試験における面接の配点 |
旭川医科大学 | 前期 | 英語・数学・面接 | 550点/350点 | 50点 |
秋田大学 | 前期 | 英語・数学・面接 | 550点/400点 | 200点 |
島根大学 | 前期 | 英語・数学・面接 | 700点/460点 | 60点 |
弘前大学 | 前期 | 総合問題・面接 | 1000点/500点 | 200点 |
国公立大学医学部の前期日程の二次試験は、英語・数学・理科二科目と3教科4科目の大学がほとんどですが、上記の大学は二次試験の科目数が少なくなります。
科目数が少ない分、二次試験対策の負担が軽くなるため、集中した対策をとることで合格可能性が高まるでしょう。
【後期】二次試験配点が総配点(共通テスト+2次試験)の1/3以上
下記は、国公立大学医学部の後期日程において二次試験配点が総配点(共通テスト+2次試験)の1/3以上でMARCH理系レベルが合格をねらいやすい大学です。
大学名 | 日程 | 二次試験科目 | 共通テスト/個別学力試験 | 二次試験における面接の配点 |
三重大学 | 後期 | 小論文・面接 | 600点/300点 | 100点 |
山口大学 | 後期 | 小論文・面接 | 900点/500点 | 100点 |
福井大学 | 後期 | 小論文・面接 | 450点/200点 | 120点 |
国公立大学医学部では、共通テストの配点と二次試験の配点の総合得点で合否が決まります。
つまり二次試験で得点をとることが出来れば、共通テストで失敗した場合でも合格できるのです。
二次試験の比率が高い大学といえば旧帝大など偏差値が高いところが多いですが、上記はMARCH理系レベルの受験生にとって手が届きやすい大学です。
二次試験は小論文と面接だけですので、十分な対策を行って得点できれば、医学部合格がぐっと近づきます。
MARCH理系レベルが合格をねらえる私立大学医学部
次に、私立大学医学部について見ていきましょう。
多様な人材を受け入れる推薦入試では、学力以外の選抜方法で合否を決める大学があります。
たとえ一般選抜では学力が及ばないMARCH理系レベルの受験生でも、試験方式に合わせた準備をすれば合格のチャンスがあるでしょう。
こちらでは、そのような私立大学医学部3校をご紹介します。
いずれの大学も受験資格や出願要件に違いがあるため、最新情報の確認が必要です。
金沢医科大学 総合型選抜
選考方法は、基礎学力テストと面接と自己推薦書です。
基礎学力テストは英語・数学・理科二科目・一般問題からなっていますが、難問を解けなくても基本問題で得点を取ることができれば合格につながります。
面接と自己推薦書で高評価を得るためには、対策をたてて臨む必要があるでしょう。
東邦大学 総合型選抜
選考方法は、基礎学力と適性試験、面接が課せられます。
基礎学力は現代国語の試験、適性試験はその場で考える能力試験とも言い換えられ、英語や数学、理科は出題されません。
東京女子医科大学 学校推薦型選抜
選考方法は、思考力試験、小論文、小グループ討論、個人面接が課せられます。
思考力試験は、能力試験ともいえる試験内容で英語や数学、理科は出題されません。
グループ討論や面接に対する的確な対策を行っておくことが大切です。
本気で医学部を目指すなら京都医塾
これまで医学部に合格するためには、最難関私立大学である早慶理系レベルの学力が必要と言われていました。
しかし医学部入試の変化に伴い、MARCH理系レベルの学力がある受験生でも医学部合格を目指すことはけっして夢ではないのです。
ただし、最新情報を熟知して万全の対策を立てることが不可欠です。
このことから、受験生の中には医学部入試にしっかりとした対策をとってくれる予備校を求めている人もいるのではないでしょうか。
そういった方の大きな頼りとなるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、最新の受験情報の提供や合格までのプランニングを行っている、医学部受験の特化予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の取り組みについて紹介していきましょう。
綿密な受験戦略で医学部合格をつかむ
医学部合格を勝ち取るためには、受験戦略を立てて入試に挑む必要があります。
たくさんの入試情報の中から、自分が有利になる大学はどこであるかを見極めて志望校を選ばなくてはなりません。
京都医塾では、生徒や保護者との面談で希望の医学部を伺い、当塾からも綿密な分析の上で志望校の提案をしています。
生徒の方に最適かつ合格可能性が高い大学を選定しておりますので、失敗しない志望校選びができるでしょう。
ひとりひとり異なるオーダーメイドカリキュラム
志望校が決まりましたら、合格のためにどのような学習計画を立てるかが重要です。
京都医塾では、生徒の実力から志望校の間にあるギャップを明確に把握して、カリキュラムに反映させます。
このカリキュラムは、オーダーメイドカリキュラムと呼ばれるもので一人ひとり異なるあなた専用のものです。
「どの科目にどれくらいの時間をかければよいのか」が提示されていますので、時間の無駄を省いて一直線に志望校合格のための勉強をすすめることができるのです。
勉強にとことん集中できる個人自習室
自宅では勉強が進まない方もいるのではないでしょうか。
合格するためには集中できる環境こそ欠かせません。
京都医塾では、生徒1人ひとりのための個人ブースを備えております。
当塾の自習室は朝8時から退出するまでの間、自由に活用することができます。
周りには同じように勉強している生徒がいるため、適度に緊張感をもって勉強に励むことが出来ると好評です。
まとめ
近年の医学部入試の変化により、MARCH理系レベルから医学部受験は戦略次第で合格できる可能性が高まっています。
受験戦略を立てるためには、入試情報を入手して正確なリサーチをしながら志望校を見極めていくことになります。
しかしながら、受験生たった一人で数多くある医学部の中から自分が合格に近い大学を選ぶことは至難の業ともいえるでしょう。
そういった方の大きな味方となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、優れた受験戦略を立てることが出来る優秀な講師陣を強みに、毎年たくさんの受験生を医学部合格に導いている、医学部専門予備校です。
当塾におまかせいただければ、熟練の講師があなたを導いて志望校合格の夢をかなえてみせましょう。
本気で医学部合格を目指す人には、手厚いサポートが自慢の京都医塾こそおすすめです。
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