医学部だけに言えることではありませんが、大学入試を受けるにあたっては受験料がかかります。
この受験料ですが、実は国公立大学医学部と私立大学医学部とでは、金額にそれぞれ違いが見られることをご存知でしょうか。
そこで今回の記事では、国公立大学医学部と私立大学医学部の入試で必要な、受験料について詳しく見ていきましょう。
目次
そもそも受験料とは?
冒頭でも触れたとおり、受験料とは大学入試の際に発生する、試験を受けるための費用のことを言います。
この受験料について一点注意しておきたいのが、医学部の中には「検定料」という言葉を用いて、表現しているところが少なくないということです。
募集要項などでは「検定料○○円」などと表記されていることが多々ありますが、基本的に受験料と同一の意味ですので、そのように理解してください。
なお、本記事では混同を避けるため何らかの断りがない限りは「受験料」という文言を用いて話を進めていきますので、あらかじめご了承願います。
国公立大学医学部の受験料
まずは、国公立大学医学部の受験料から見ていきましょう。
国公立大学医学部の入試では、自ずと共通テストを受けることになります。
そして、この共通テストは受験する科目によって受験料にも違いが出てきます。
たとえば、2教科であれば受験料は12,000円がかかりますし、3教科以上を受けるのであれば必要な受験料は18,000円です。
国公立大学医学部の受験では5教科7科目が基本になりますから、必然的に18,000円の受験料となります。
共通テストの受験料の支払い方法は?
共通テストを受ける際の受験料の支払い方法についても触れておきましょう。
共通テストの受験料は、受験案内に同封されている払込書を用いて、銀行や郵便局などで支払います。
ただし、受付局の日付印が必要とされるため、ATMは利用できませんので注意してください。
必ず、銀行などの窓口に出向いて手続きを済ませ、日付印をもらうようにしましょう。
【地域別】私立大学医学部の受験料
北海道・東北地方
最初に、北海道・東北地域に所在する私立大学医学部の受験料について見ていきましょう。
岩手医科大学
岩手医科大学医学部の受験料は、すべての入試区分において60,000円となっています。
こちらの受験料は、出願登録日翌日の23時59分までが支払いの期限とされていますので、十分に留意しておいてください。
東北医科薬科大学
東北医科薬科大学医学部の受験料は、共通テスト利用入試が35,000円、一般選抜が60,000円となっています。
手続きを進める際には「収納証明書」が必要となりますので、コンビニなどで納付した際には、必ず受け取っておきましょう。
関東・甲信越地方
次に、関東・甲信越地方に所在する私立大学医学部の受験料についても見ていきましょう。
自治医科大学
自治医科大学医学部では一般選抜の試験が行われていますが、受験料は20,000円となっています。
ほかの私立大学医学部における一般選抜の受験料は、60,000円程度のところが大勢を占めていることからみると、かなり低額に抑えられていると言えるでしょう。
獨協医科大学
獨協大学医学部の受験料は、共通テスト利用入試が40,000円、一般選抜が60,000円となっています。
ただし、一般選抜を受ける際2日同時出願をした場合に限り、110,000円の受験料を納めなければいけませんので、注意してください。
埼玉医科大学
埼玉医科大学医学部の受験料は、一般選抜(前期・後期)が60,000円 、共通テスト利用入試が40,000円必要です。
上記、受験料の納入にあたっては別途手数料が発生しますので、こちらについては事前に確認しておいてください。
国際医療福祉大学
国際医療福祉大学医学部の受験料は、一般入試が60,000円、共通テスト利用入試が50,000円となっています。
支払い方法にはコンビニエンスストア利用のほかにも、クレジットカード利用など色々なものがありますが、手数料がそれぞれ違いますので事前確認が必要です。
杏林大学
杏林大学医学部の受験料は共通テスト利用入試が15,000円、その他の入試への受験料が35,000円に設定されています。
ただし、一般選抜の前期日程において2日間受験を選んだ場合は、60,000円を必要としますので、その点だけは覚えておいてください。
慶応義塾大学
慶応義塾大学医学部の一般選抜の受験料は、60,000円となっています。
支払い方法には、コンビニエンスストアでの振り込みも対応していますが、セブンイレブンは未対応ですので気をつけましょう。
順天堂大学
順天堂大学医学部の受験料は、一般選抜A方式、B方式ともに60,000円となっています。
また、共通テスト利用入試については、前期・後期の両方とも40,000円です。
昭和大学
昭和大学医学部の一般選抜入試の受験料は、60,000円となっています。
他学部と併願した場合は、受験料が割り引かれる措置が取られていますので、詳細について知りたい方は、別途問い合わせてみてください。
帝京大学
帝京大学医学部における一般選抜の受験料は、1日受験では60,000円ですが、2日受験では110,000円、3日受験では160,000円となっています。
共通テスト利用入試の場合は35,000円で統一されていますが、一般選抜の場合は3通りの受験料に別れますので注意してください。
東京医科大学
東京医科大学医学部の一般選抜の受験料は60,000円、共通テスト利用選抜の受験料は40,000円となっています。
ほかの私立大学医学部の受験料と比較しても大差なく、ごく平均的な受験料と言えるでしょう。
東京慈恵医科大学
東京慈恵会医科大学医学部の一般選抜における受験料は、60,000円となっています。
こちらの医学部の受験料も、ほかの私立大学医学部と同じくらいの水準です。
試験は共通テストを利用したものが実施されますので、きちんと学習をしておきましょう。
東京女子医科大学
東京女子医科大学医学部では、一般方式の試験を用いて学生を選抜しています。
受験料については、60,000円となっています。
東邦大学
東邦大学医学部における一般入試の受験料は60,000円ですが、地域枠を併願し、かつ同時出願した場合は、この限りではありません。
上記条件での受験料は、80,000円に変化しますので留意しておきましょう。
日本大学
日本大学医学部の入試では、「日本大学医学部一般選抜N全学統一方式」という名称の試験方式が取られています。
こちらの試験には、第1期と第2期の2種類がありますが、検定料は両方とも60,000円となっています。
なお、日本大学には上記試験のほかにも、一般選抜扱いのA個別方式などもありますが、医学部は対象とされていませんので、間違えないように注意してください。
日本医科大学
日本医科大学医学部には、一般選抜(前期・後期)と共通テスト利用入試が設けられていますが受験料は、いずれも60,000円となっています。
ただし、一般選抜後期と共通テスト利用入試を併願受験した場合は、90,000円の受験料がかかりますので、覚えておいてください。
北里大学
北里大学医学部では、一般選抜試験を用いて学生を募っています。
同試験の受験料は60,000円となっており、ほかの私立大学医学部と比べても平均的なものとなっています。
聖マリアンナ医科大学
聖マリアンナ医科大学医学部の一般選抜の受験料は、60,000円ですが、クレジットカードで納付した場合は、手数料として別途2,000円がかかりますので注意してください。
また、コンビニエンスストアにおける支払いでも同様で、こちらの方法では2,200円の手数料が別途発生します。
東海大学
東海大学医学部の受験料は一般選抜が57,000円、共通テスト利用入試、加えて各地域枠選抜利用入試が37,000円となっています。
ただし、一般選抜とほかの受験方法を組み合わせて併願する場合は、97,000円が必要となりますので、この点については、きちんと把握しておきましょう。
東海・北陸地方
続いて、東海・北陸地方に所在する私立大学医学部の受験料についても見ていきましょう。
金沢医科大学
金沢医科大学医学部では、一般選抜試験で学生の募集を行っています。
同試験の受験料は60,000円で、一般的な私立大学医学部のものと同額ですが、ほかの受験方式と併願した場合は90,000円が必要となります。
募集要項やパンフレットなどに目を通して、正しい受験料を確認しておきましょう。
愛知医科大学
愛知医科大学医学部における、一般選抜と共通テスト利用入試の受験料は、前者が60,000円、後者が40,000円となっています。
同医学部によると受験料、並びに提出書類については、いかなる場合であっても返還しないとのことですので、よく検討してから出願を決めましょう。
藤田医科大学
藤田医科大学医学部の受験料は、一般入試などの各種入試方法では60,000円、共通テスト利用入試が25,000円となっています。
共通テスト利用入試の受験料が、ほかの私立大学医学部のものより若干低額となっているのが特徴と言えるでしょう。
近畿地方
次に、近畿地方に所在する私立大学医学部の受験料についても見ていきましょう。
大阪医科薬科大学
大阪医科薬科大学の受験料は、一般選抜(前期・後期)が60,000円、共通テスト利用入試が32,000円となっています。
どちらの方法もインターネットによる登録手続きや、各種必要書類の提出が必要ですので、忘れずに手続きを済ませてください。
関西医科大学
関西医科大学医学部の受験料は、共通テスト利用入試が30,000円、一般選抜が60,000円となっています。
ただし、同医学部では2023年度から受験料の見直しが図られ、併願受験の際の割引制度が設けられました。
割引のパターンにはいくつかありますが、たとえば、一般選抜(2教科選択)と共通テスト利用入試(3教科選択)を選んだ場合は、10,000円の割引が適用されます。
そのほかにも様々な割引パターンが用意されていますので、詳細については、関西医科大学のホームページでご確認ください。
近畿大学
近畿大学医学部の受験料は、「スタンダード方式、高得点判定方式(一般入試・後期)」が57,000円、共通テスト利用入試が30,000円となっています。
ただし併願受験をする場合は、1志願につき別途7,000円がかかりますので、その点については、しっかり押さえておいてください。
兵庫医科大学
兵庫医科大学医学部の受験料は、一般選抜A・Bともに60,000円となっています。
ただし、AとBの両方とも申し込んだ場合は、120,000円の受験料を支払わなければいけませんので注意しましょう。
中国・四国地方
続いて、中国・四国地方に所在する私立大学医学部の受験料についても見ていきましょう。
川崎医科大学
川崎医科大学医学部一般選抜の受験料は、60,000円となっています。
ただし、同医学部が実施している地域枠選抜と同時出願をする場合は、この限りではありません。
追加費用として30,000円がかかり、合計90,000円となりますので、お間違えの無いようにしてください。
九州・沖縄地方
最後に、九州・沖縄地方に所在する私立大学医学部の受験料についても見ていきましょう。
久留米大学
久留米大学医学部における一般選抜の受験料は60,000円となっていますが、併願受験を希望する場合は30,000円へ減額がなされます。
同医学部によると、納入期限については入学願書受付締切日と公表されていますので、期日までに忘れずに納めるようにしてください。
産業医科大学
産業医科大学の一般選抜における受験料は、60,000円とされています。
60,000円という受験料は、ほかの一般的な私立大学医学部のものと比べても平均的なものと言えるでしょう。
福岡大学
福岡大学医学部における一般選抜の受験料は60,000円、共通テスト利用入試は27,000円となっています。
どちらの試験方式でも併願が可能ですが、1学科増えるごとに新たに10,000円の受験料が必要となりますので注意してください。
医学部入学後の試験にも受験料が必要
上記のとおり、医学部での試験を受けるためには、受験料が必要となります。
しかし、医学部入学後にも様々な試験があることから、その都度、受験料が発生することもあります。
たとえば、CBT(Computer Based Testing)や、OSCE(オスキー、Objective Structured Clinical Examination)などの実技・知識を問われるものが代表的な試験です。
これらの試験を突破しなければ臨床実習などのステップに進めないことから、医学生にとっては避けては通れない試験ですが、こちらの試験でも当然、受験料がかかります。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部の試験を受けるためには、受験料をきちんと納めなければなりません。
しかし、この受験料は各医学部で費用が異なるため、志望先ごとに逐一チェックして、間違いがないか確認する必要があります。
このことから、個人で入試にチャレンジする場合は、受験料の確認作業や、諸々の手続きに追われ、無駄に時間を浪費してしまいかねません。
そして、言うまでもなく、煩雑な手続きをしている間にもライバルたちは受験勉強に励んでいますから、知らずしらずのうちに学習に後れをとってしまいます。
そのため、受験生の方の中には学習指導と一緒に、事務手続きのサポートもしてくれる予備校を、探している人も多いのではないでしょうか。
そういった人の大きな力となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、指導力バツグンの講師陣と綿密な出願戦略を強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
弱点を克服し合格への道のりを最短化する「1対1完全個人授業」
受験生の方であれば、誰しも苦手科目の一つや二つは抱えているものです。
「天才」などと表現されるような人物でもない限り、オールマイティな実力を発揮するのは無理と断言してもよいでしょう。
しかしながら、そんな苦手科目であっても本人の頑張り次第、そして教える側の指導力次第では、克服することも十分に可能です。
そこで京都医塾では、受験生のみなさんが苦手科目に打ち勝つための方策として、「1対1完全個人授業」をカリキュラムに組み込んでいます。
この授業は文字どおりマンツーマンで行われますから疑問点はその場ですぐに解消され、分からない箇所を翌日以降に持ち越すなどといったことも起こりません。
さらに、授業場所については個人に割り当てられたブース内で行うため、より集中力が向上し、深い学びへとつながります。
このように、当塾では個人授業を有効活用して受験生の弱点科目の克服を促し、合格の道のりの最短化を図っているのです。
合格の可能性をさらに高める独自の出願戦略
当塾が行っている指導内容については、上でも触れたとおりです。
しかし、京都医塾では学習面のサポートとは別に、受験生、個々人の出願戦略に関するバックアップも積極的に行っています。
この出願戦略は、京都医塾の設立から長年にわたって蓄積してきたノウハウによって練られるオリジナルの戦略です。
主なサポート内容としては、受験生の希望に合致した志望校の選定や出願作業の支援、入試当日までのスケジューリングなどがあげられます。
もちろん、本記事で解説してきた受験料のチェック業務なども、スタッフが率先して行いますので、受験生のみなさんのご負担を最小限に抑えることが可能です。
受験の大敵、メンタルの不調にも安心のサポート
医学部合格を目指す受験生は、長期にわたって高水準の学習をし続ける必要があります。
そして、その受験勉強の期間では、成績の伸長が思わしくなかったり、模試の成績が悪かったり、他人と比べて劣等感を抱いてしまったりなどして、メンタルに不調をきたす方も珍しくありません。
そんなときに必要になるのが受験生一人ひとりの悩みを聞き、寄り添い、解決へと導いてくれる存在ではないでしょうか。
一人で抱え込んでいても、ネガティブな思いは発散されませんし最悪の場合、受験鬱を発症してしまう可能性も否定できません。
そのため京都医塾では、そういったケースに受験生の方々が陥ることのないように、専属の上級心理カウンセラーなどを配置して、フォローにあたっています。
そのほか、一般のスタッフにあっても積極的な声かけなどを通じて受験生の見守り支援を行い、少しの変化でも見られた際は、すぐに情報を共有して迅速、かつ適切な対応ができる体制を整えています。
精神的な部分で不安のある人、弱さを自覚している人でも、当塾の支援のもとであれば健康なメンタルを保ちながら受験勉強に専念し続けられますので、安心して入塾してください。
まとめ
医学部の試験を受けるにあたっては、大学ごとに定められた受験料がかかります。
どの医学部でも受験料が同じであれば把握する手間は省けますが、各医学部で費用が異なることから、志望先ごとに逐一チェックする必要があるのが現状です。
このことから、個人で入試にチャレンジする場合は、受験料の確認作業や、納付などの諸々の手続きに追われ、いたずらに時間を使ってしまうことも考えられます。
そして言うまでもなく、その煩雑な手続きをしている間にもライバルたちは受験勉強に励んでいますから、知らずしらずのうちに学習に後れをとってしまいます。
そのため、受験生の方の中には学習指導と一緒に、このような手続きのサポートもしてくれる予備校を、探している人も多いのではないでしょうか。
そういった人の大きな力となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、指導力バツグンの講師陣と綿密な出願戦略を強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
当塾に任せていただければ優れた学習指導と、出願にまつわる諸手続きのサポートを徹底して行いますので、あなたの合格可能性も飛躍的に高まります。
本気で医学部に合格したい人には、京都医塾こそがうってつけです。
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