受験対策において過去問は必須です。
医学部受験についても同じことがいえますが、過去問は具体的にどのように活用すればよいのでしょうか。
そこで今回の記事では、過去問の活用方法について詳しく解説していきましょう。
目次
過去問はいつから始めるべき?

過去問を解く時期は、受験科目の基礎的な学習を終えてからが最適です。
早くから過去問に取り組んでも、過去問を十分に活用できないからです。
基礎固めが終わっていない状態で手をつけても解けない問題が多かったり、解説を読んでも理解できなかったり、せっかくの過去問演習の効果が薄くなってしまいます。
そのため、本格的に過去問に取り組む時期は、11月以降でも間に合います。
焦る気持ちがあっても、まずはしっかりと基礎的な学習を行い、そのうえで過去問に取り組むことが大切です。
志望校の入試傾向を知りたいのであれば、夏休みに一度過去問を解いてみてもよいでしょう。
一度過去問に目を通しておくことで、志望校の入試形式や出題傾向を知ることができます。
過去問演習のメリット
志望校に合格するためには、過去問演習は重要です。
ここでは、過去問演習を行うメリットを3つのポイントに絞って解説します。
入試の形式に慣れる
本番の試験と同じ試験時間で過去問に取り組んでおけば、入試形式に慣れることができます。
入試当日は緊張して慌ててしまう人も多いため、事前に過去問を解くことで予行練習になります。
マーク式か記述式かといったように大学による入試形式の違いを確認でき、当日慌てずに入試に臨むことができます。
大学の出題傾向がわかる
過去問演習をすることによって、出題傾向が自分に合うかどうか相性がわかります。
とくに私立大学医学部では、大学ごとの出題傾向がはっきりしているため、自分との相性が良い大学を受験した方が合格の可能性が高まります。
自分にとって相性の良い大学を選ぶために、いくつかの大学の過去問を確認しておくとよいでしょう。
自分の実力がはかれる
過去問を解くことで、自分がどの分野が苦手なのかが把握できます。
間違えてしまった問題は「時間をかければ解ける問題」なのか「まったく手をつけられない問題」なのかといった分析ができるでしょう。
前者の場合は問題演習が足りていない、後者の場合は基礎的学習が不足しているといったように、過去問演習で自分の学力をはかることができます。
過去問を最大限活用するためには

過去問をできるだけ活用するにはどうしたらよいでしょうか。
ここでは、過去問を最大限に活用する方法を3つ解説していきましょう。
自分の実力をためすつもりで解く
基礎的な学習を終わった段階で、自分の実力をためすつもりで一度過去問を解きましょう。
スラスラ問題を解答できないことや、まったく歯が立たない問題もあるかもしれません。
大切なのは、自力で過去問に取り組むことです。
1年分の過去問を最後まで終えたら、出来なかった問題をしっかりと把握して、解説を読んで間違い直しをすることが効果的です。
ひととおり解答する
過去問は解くときは、全問通してなるべく時間をはかってやるようにしましょう。
設問ごとに別の日に分けたり、特定の問題だけ解いたりというやり方はおすすめできません。
なぜなら、全問通して解かないと入試本番の時間配分の感覚がつかめないからです。
自分が解きやすい時間配分を探るためにも、入試本番となるべく近い形でひととおり解答してみることが大切です。
定期的に繰り返し解く
過去問は一度解いたら終わりではなく、定期的に解き直すことが大切です。
繰り返し過去問を解くことで自然と知識が深まり、正答率も向上します。
少し期間をおいて再び同じ過去問を解くと、回を重ねるごとに知識の定着も実感することができるでしょう。
本番の入試では過去問とまったく同じ問題は出題されませんが、似た問題が出題されたときに解きやすくなります。
過去問を入手するには?
大学の過去問の書籍は、各出版社から発行されています。
有名なシリーズは通称、赤本、青本、黒本などがあります。
発売時期は出版社によって異なりますが、最新年度版は早い大学で5月から遅い大学で9月頃に出揃います。
大学によってはオープンキャンパスで配布していたり、大学のホームページ上でダウンロードしたりできるところもあります。
【国公立大学医学部】過去問を大学のホームページ上で掲載している大学

下表は、過去問を大学のホームページ上で掲載している国公立大学医学部の一覧です。
| 大学名 | 一般入試 入試問題 | 備考 |
| 北海道大学 | ― | |
| 札幌医科大学 | ― | |
| 旭川医科大学 | ― | 大学HPより資料請求可能 |
| 弘前大学 | 〇 | |
| 東北大学 | ― | 大学教務室で閲覧可能 |
| 秋田大学 | 〇 | |
| 山形大学 | ― | |
| 福島県立医科大学 | ― | 大学キャンパス内で閲覧可能 |
| 群馬大学 | ― | |
| 千葉大学 | ― | |
| 東京大学 | ― | |
| 東京医科歯科大学 | 〇 | |
| 横浜市立大学 | 〇 | |
| 新潟大学 | ○ | |
| 富山大学 | 〇 | |
| 金沢大学 | 〇 | |
| 福井大学 | 〇 | |
| 山梨大学 | 〇 | |
| 信州大学 | 〇 | |
| 岐阜大学 | 〇 | |
| 浜松医科大学 | ― | 窓口で閲覧可能 |
| 名古屋大学 | 〇 | |
| 名古屋市立大学 | 〇 | |
| 滋賀医科大学 | ― | 窓口で閲覧可能 |
| 京都大学 | 〇 | |
| 京都府立医科大学 | 〇 | |
| 大阪大学 | ― | |
| 大阪公立大学 | ○ | |
| 奈良県立医科大 | 〇 | |
| 和歌山県立医科大 | 〇 | |
| 神戸大学 | 〇 | |
| 鳥取大学 | 〇 | |
| 島根大学 | 〇 | |
| 広島大学 | 〇 | |
| 山口大学 | 〇 | |
| 徳島大学 | 〇 | |
| 香川大学 | 〇 | |
| 愛媛大学 | 〇 | |
| 高知大学 | ― | |
| 九州大 | ― | |
| 佐賀大学 | ○ | |
| 長崎大学 | 〇 | |
| 熊本大学 | 〇 | |
| 大分大学 | 〇 | |
| 宮崎大学 | 〇 | |
| 鹿児島大学 | 〇 | |
| 琉球大学 | 〇 | |
| 防衛医科大学校 | ○ |
過去問を掲載している場合でも、数学だけ理科だけといったように受験科目のすべてを掲載していない大学も多くあります。
また、年度によって掲載内容の変更もあるため注意しましょう。
【私立大学医学部】過去問を大学のHP上で掲載している大学

下表は、過去問を大学のHP上で掲載している私立大学医学部の一覧です。
| 大学名 | 一般入試 入試問題 | 備考 |
| 岩手医科大学 | ― | |
| 東北医科薬科大学 | ― | |
| 国際医療福祉大学 | ― | キャンパス内売店で購入可能 |
| 自治医科大学 | 〇 | |
| 獨協医科大学 | ― | |
| 埼玉医科大学 | ○ | |
| 杏林大学 | ○ | |
| 慶応義塾大学 | ― | |
| 順天堂大学 | 〇 | |
| 昭和大学 | 〇 | |
| 帝京大学 | 〇 | |
| 東京医科大学 | ○ | |
| 東京慈恵会医科大学 | ― | |
| 東京女子医科大学 | ― | |
| 東邦大学 | ― | 大学HPより受付配送 |
| 日本大学 | ○ | |
| 日本医科大学 | ― | 解答例のみ掲載 |
| 北里大学 | 〇 | |
| 聖マリアンナ医科大学 | ○ | |
| 東海大学 | 〇 | 大学会員サイトの登録が必要 |
| 金沢医科大学 | ― | 大学HPから請求 |
| 藤田医科大学 | 〇 | |
| 愛知医科大学 | ― | 大学HPから請求 |
| 大阪医科薬科大学 | ― | 大学HPから請求 |
| 関西医科大学 | 〇 | |
| 近畿大学 | 〇 | 大学会員サイトの登録が必要 |
| 兵庫医科大学 | 〇 | |
| 川崎医科大学 | ― | |
| 久留米大学 | ― | 大学HPから請求 |
| 産業医科大学 | ― | 大学HPから申込み、届いたメールからダウンロード可能 |
| 福岡大学 | ― |
私立大学医学部では、数年分の過去問がホームページからダウンロードできる大学も多くあります。
また、過去問を請求すると送付してくれる大学や、大学ホームページ内の会員サイトに登録すると過去問がダウンロードできる大学もあります。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
過去問を活用すれば、志望校の出題傾向がわかり効果的な志望校対策ができます。
しかし、やみくもに過去問を解きはじめても、時期によっては受験対策としての効果は薄まります。
とくに基礎的な学習を終えていない時は、過去問演習の時期としてはふさわしくありません。
未修内容が多ければ問題にあたっても解けないことが増え、解説を読んでも理解できないこともあるからです。
そのため、本格的に過去問を解きはじめるのは、基礎が十分に固まってからが適切です。
このことから、受験生の中には基礎固めから過去問対策までしっかり指導してくれる予備校を探している人もいるのではないでしょうか。
そういった人の大きな頼りになるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、優秀な講師陣の高い指導力と手厚いサポートを強みに、毎年たくさんの生徒を医学部へ押し上げている名うての予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容について紹介していきましょう。
生徒1人に13名の講師陣がサポート
京都医塾では、生徒1人につき13名のプロの講師陣がチームを組んで指導にあたります。
講師が複数であっても、けっして指導がバラバラになることはありません。
チーム内で情報を共有し、指導法を統一してから生徒に授業を行っています。
そのため、生徒1人ひとりに合わせた最適な授業を提供することができ、効率良く学習がすすめられます。
志望校の過去問をしっかり対策
前述のとおり、京都医塾では13名の講師陣が生徒1人に対して志望校対策についても手厚くサポートしています。
講師陣全員が生徒1人ひとりの習熟度をしっかり把握しており、基礎的な学習内容がどの程度まで進んでいるかも共有しています。
そのため、過去問演習をはじめる時期についても適切な時期からスタートすることができます。
過去問で出来なかったところは講師が丁寧に解説を行いますので、安心して志望校対策に取り組めるでしょう。
常に最新の医学部入試情報を提供
医学部受験は情報戦と言われるように、入試情報の入手は重要です。
とくに医学部は年度によって、変更点が多く発表されることがあるため、最新年度の情報をしっかり確認しておくことが必要です。
京都医塾では独自のネットワークを活かして、常に医学部の最新の入試情報をそろえています。
志望校対策も細かな変更点まで対応していますので、自分で情報収集をする手間が省け、入試当日まで全力で勉強に集中できます。
まとめ

過去問演習は志望校対策の王道です。
しかし、過去問をはじめる時期が適切でなければ、最大限に活用することができません。
過去問演習を効率良くすすめるためには、基礎的な学習をしっかり終えていることが条件となります。
入試までの期間は短く焦る気持ちもありますが、まずは受験科目の基礎を仕上げるようにしましょう。
とはいえ、医学部入試の受験科目は多く、基礎といっても膨大な範囲の内容を習得する必要があります。
このことから、受験生の中には、医学部合格に必要な基礎を着実に身につけられる予備校の利用を検討している人もいるのではないでしょうか。
そういった方の大きな助けとなるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、オリジナルカリキュラムと良質な学習環境を武器に、これまで数多くの受験生を医学部合格へと導いている医学部に特化した予備校です。
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