医学部入試は、合格率13%程度の非常に狭き門です。
そのため、願いがかなわず、医学部以外の進路をやむなく選択する方も非常に多いという現実があります。
しかし、その後しばらくして、「やっぱり医師を目指したい」と考える方もまた、少なくありません。
そういった方々が、気持ち新たに医師を目指すための道として「医学部再受験」というものがあります。
一方で、再受験の難しさやリスクから、再受験という選択肢を選べずにいたり、再受験を悩んだまま悶々とした日々を送っていたりする方も多いかと思います。
そこで今回の記事では、医学部再受験のメリット・デメリットの解説から、医学部再受験に必要な心構えまで、詳しく解説します。
目次
医学部「再受験」とは?
「再受験」とは、一般的に、学校(主に大学)進学後や就職後に、希望する進路のために再度入学試験を受験することを指します。
「浪人」との違いがよくわからない、という質問をしばしばいただきますので、以下で違いを解説します。
「浪人」と「再受験」の違いとは?
「浪人」は、大学受験後、進学せず大学受験に備えて学習をすることを指します。
すなわち、“学生”や“社会人”といった決まった進路に進むのではなく、進学準備のために次の大学入試までの準備を行う状態を指します。
一方で「再受験」は、大学受験後、大学進学や就職など進路を決定したのち、在学中もしくは働きながら再度入学試験を受けることを指します。
しばしば耳にする「仮面浪人」は、再受験を前提として大学に進学することを指しますので、再受験の呼称の一種であると言えます。
再受験には、大学の一般入試を受験する方法と、学士編入を目指す2つの方法があり、進路選択や学習状況、志望校によっていずれかの方法を選択します。
医学部再受験のメリット・デメリット
前項にて、「再受験」の定義の部分をご理解いただけたかと思います。
次に、医学部再受験における、メリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
医学部再受験のメリット
・医師を目指せる
医学部再受験の最大のメリットは、「医師を目指せる」ことです。
あたりまえじゃないか、と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、筆者はこれこそが医学部再受験の最大のメリットであると考えています。
医学部再受験を決心する方の多くは、再受験に臨む理由として「進学(就職)後も、医師になるという夢を諦めきれなかったから」を一番に挙げています。
人生において、自分のキャリアを選択できるタイミングはあまり多くありません。
特に、医師のように6年間という医学部での学習期間+研修医としての期間(通常5年)と、長期間にわたって知識と技能の取得が求められる職業においては、挑戦できる年齢が限られていると言えます。
そのような現実の中、「医師を目指したい」と思えるタイミングで、再度その道への挑戦ができることは、非常に大きなメリットであると言えます。
・キャリアを失わずに医学部受験にチャレンジできる
「医師を目指せる」という点だけであれば、浪人のメリットとしても挙げられる内容です。
そのため、「再受験」ならではのメリットとして、現在のキャリアを失わずに医学部受験にチャレンジできるという点を挙げます。
記事の冒頭にも記載しましたが、医学部入試は合格率約13%の超難関試験です。
そのため、厳しいことを申し上げれば、何年勉強をしても合格できないケースもなくはありません。
その際に、“医学部浪人”として過ごしてきた期間は、非常に残念ではありますが履歴書上では空白期間としてとらえられてしまうことがあります。
そのため、自分自身の現在のキャリアである進学や就職をもしもの場合の保険として保ったうえで、医学部という超難関試験に挑戦できる、という点が再受験のメリットであると言えます。
医学部再受験のデメリット
以下では、医学部再受験のデメリットを解説します。
・合格の保証はない
当然のことながら、「再受験」だからといって合格の保証はありません。
一般入試での合格を目指すのであれば、全ての時間を勉強に注いでいる現役生や浪人生と限られた枠を争うこととなります。
また、学士編入を狙う場合、実質倍率10倍~40倍程度の難関試験を突破する必要があります。
再受験にあたって、医学部合格に何か有利な働きが可算されることはなく、あくまでも“受験機会を得られる”という点のみに大きなメリットがあります。
そのため、合格の保証がない中で、後述するようにキャリアを保持しながら、受験勉強を続ける必要があります。
・キャリアを保持しながらの学習への負荷
再受験のメリットの項にて、現在のキャリアを保ったまま医学部受験ができる、という点を挙げさせていただきました。
しかし、この点については同時にデメリットであるともいえます。
例えば大学に進学しながら再受験を決意した場合、「大学生」の自分のやるべきことをこなしながら、受験勉強を行う必要があります。
課題提出や授業への出席、テスト期間の勉強など、大学生というキャリアを保持するための勉強を両立させるのは、簡単なことではありません。
当然、社会人として働きながらの再受験も同様で、日々の仕事をこなしながら受験勉強を行う必要があります。
一般的な資格試験ならばともかく、日本でも最難関の試験の一種である医学部を目指すにあたっては、この“キャリアと受験勉強の両立”は非常に難しいと言えます。
再受験を目指すにあたっては、この部分の負担感をよくよく検討する必要があります。
・ブランクを埋める難しさ
再受験のデメリットとして、現役時の受験から日が経っている場合、入試に関する知識の多くが抜け落ちてしまっていることが一般的です。
そのため、入試の基本知識や各教科の基本事項を取り戻すための学習期間が必要となります。
高校進学後から日々学習を続けている現役生や、受験後すぐに進学準備に入っている浪人生と比べ、再受験生はブランクを埋めるための基礎学習が求められます。
その分、応用に割く時間が減少してしまったり、基本から次の段階に進むまでに時間がかかったりと、時間的な不利を感じる場面も少なくありません。
医学部「再受験」の注意点と心構え
再受験は、ある意味では浪人生よりもいばらの道とも言えます。
そのため、再受験を決めたのであれば、目標に向けてやり切るための準備と心構えが不可欠です。
まず、再受験に臨む前には、過去の受験結果を冷静に分析することが大切です。
自身の弱点や改善すべき点を明確にし、それに対する具体的な対策を立てましょう。
模試や過去問を解きながら、問題の傾向や自分の苦手分野を把握し、徹底的な学習計画を作成しましょう。
その際、時間管理や計画の立て方も重要です。目標を細かく設定し、達成度を確認しながら、着実に前進していくことが大切です。
また、再受験には長期戦の覚悟が必要です。
最初の受験で挫折した経験から、焦りや不安が湧いてくることもあるかもしれませんが、忍耐力と根気強さが求められます。
毎日の学習を欠かさず継続し、モチベーションを保つためには、自分の目標や夢をしっかりとイメージし、それを叶えるための努力を惜しまないことが重要です。
また、周囲のサポートを受けることも大切です。
家族や友人、塾の先生など、自分を応援してくれる存在に話を聞いてもらったり、励まされたりすることで、モチベーションを保ちましょう。
一人ひとりに合わせた徹底指導・医学部合格を目指すなら京都医塾
“医学部再受験”について、厳しい部分についても言及してきました。
しかし、一度切りの人生だからこそ、自分自身が納得できるキャリアと努力をすることが非常に大切です。
「難しい道であるからこそ、徹底的なサポートを受けて臨みたい」
「再受験についての知識がないため、プロによる指導を受けながら挑戦したい」
など、再受験にあたってサポートを充実させたいと考える方も多いかと思います。
そこでおすすめしたいのが、医学部合格者輩出に定評のある「京都医塾」です。
以下では、京都医塾のおすすめポイントについて、ご紹介します。
医学部合格のための徹底的な分析・プランニングで1人1人のカリキュラムを作成
医学部を目指す方々は、みなそれぞれ異なる学力やバックグラウンドを持ちます。
京都医塾では、現役生・浪人生・再受験など、さまざまな状況から、医学部という最終目標を目指すため、それぞれに応じた合格へのルートを設計することが重要と考えています。
そのため、個々の状況や学力を徹底的に分析し、「どうやったら医学部合格にたどり着けるか」のロードマップを綿密に計画します。
そのうえで、合格から逆算した学習内容・受講方法を一人ひとりに提案し、遂行できるようにサポートしていきます。
プロによる徹底的なプランニングにより、それぞれにとっての最短ルートで医学部合格を目指すことが可能です。
どんな学力からでも医学部を目指せる! 完全1対1個人授業
「医学部を再受験したいけれど、ほとんど忘れてしまっている教科がある」
「現役時ほど学力に自信がないが、医学部を目指したい」
こういった、学力に自信が持ちきれない方こそ、京都医塾をおすすめします。
京都医塾では、“どんな学力からでも医学部を目指せる”と考えています。
先述のカリキュラムによる学習計画に加え、理解度に合わせた学習形態を選択することが可能です。
特に、苦手な教科や、すでに忘れてしまっている内容が多い教科については、完全1対1の個人授業による指導を行っています。
マンツーマン授業のため、大胆に基本に戻ったり、弱点克服のために苦手に絞って徹底的に反復演習したりと、一人ひとりの学力状況に合わせた指導が可能です。
自習に完全集中できる個人ブースを設置
医学部合格のためには、自学の時間も非常に重要です。
そこで京都医塾では、ハイクオリティな自習時間を過ごすための環境にもこだわっています。
一般的な予備校では、個人ブースの利用時間に制限があったり、個室ではなく教室内に仕切りがあるだけの自習室であったりと、“自分一人の空間”を提供することはほぼありません。
京都医塾の自習スペースは、生徒一人一人に用意された個人専用ブースとなっています。
そのため、朝から夜まで、荷物の移動といった余計な動作を行うことなく、自分一人の完全集中空間として個人ブースを利用することができます。
高い集中力を保ったまま、一日中自習ができることも、京都医塾の強みの1つです。
まとめ
「医学部再受験」には、覚悟が必要なのは言うまでもありません。
しかし一方で、自分自身のキャリアに納得がいかないまま人生を過ごすことも、また覚悟が必要なことだと思います。
「後悔のない選択」をできる期間には限りがあります。
医師になりたいという強い気持ちがあるのであれば、ぜひ積極的にチャレンジしてほしいと思います。
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