日本の大学の授業料の高さは、世界トップクラスと言われています。
その証拠に、2016年度の経済協力開発機構(OECD)が出した教育に関する統計資料では、日本は韓国に次いで私費割合が高い国とされました。
そういった状況ですから、医学部の学費、とりわけ私立医学部の学費が高い傾向にあるのは必然とも言えます。
そのため、ご子息・ご息女を私立医学部へ入学させたいと願う保護者の方の中には、教育ローンを利用したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、教育ローンにまつわる情報を包括的に解説していきます。
目次
私立医学部の学費の相場
最初に、私立医学部の学費の相場について知っておきましょう。
なぜなら、相場を把握することによって、どれくらいの教育ローンを組んだらよいのかの判断材料になるはずです。
さて、本題に入りますが、私立医学部の学費の相場は、3,000万円台前半となっています。
最も高い学費の私立医学部は、川崎医科大学の47,365,000円。
一番低い学費の私立医学部でも、国際医療福祉大学の19,190,000円です。
いずれにせよ、最低でも2,000万円ほどはかかってしまいますので、経済的な理由で学費の工面が難しい場合は、教育ローンに頼るのがよいでしょう。
教育ローンとは?
先ほど、話題に出した教育ローンですが、大きく分けて2種類、存在することをご存知でしょうか。
教育ローンを利用するからには、それぞれの特徴を把握しておきたいところです。
そこで、ここでは、2種類の教育ローンについて解説していきます。
国が運営している教育ローン
教育ローンには、国が運営しているものがあります。
主体となっているのは、「日本政策金融公庫」という団体です。
経済的に厳しい家庭を救済する目的で設けられた制度で、世帯年収が7,900,000円以内の家庭が申し込むことができます。
借り入れ金の上限額は、原則3,500,000円です。
民間が運営している教育ローン
教育ローンの中には民間が運営しているものもあります。
代表的なものは、銀行などの金融機関が設けているローン制度です。
こちらの教育ローンの場合、国の教育ローンと違って世帯収入などの利用条件は設定されていません。
また、借り入れられる金額も国の教育ローンよりも高額で、金融機関にもよりますが、10,000,000円単位の融資も受けられます。
反面、金融機関にもよりますが、金利が国の教育ローンよりも高い傾向にあるというデメリットもあります。
奨学金とは違うの?
私立医学部の志望者向けの教育ローンの本格的な説明に入る前に、教育ローンと奨学金の違いについても把握しておきましょう。
奨学金も、教育ローンと同様に子どもの学費を補う目的で借り入れるものですが、返済人や借り方などが根本的に異なります。
まず、返済人ですが教育ローンの場合は、保護者が対象となりますが、奨学金の場合は子どもに返済の義務が課されます。
また、借り方についても、一括で借りるのではなく、毎月定額で借りるというのが一般的です。
ここで注意しておきたいのは、上記のとおり、子どもに返済の義務が課されるということです。
社会に出た途端、数百万単位の借金を背負った状態で働き続けることになりますので、生活に負担がかかる可能性があります。
私立医学部受験者におすすめの教育ローン
さて、ここからは、私立医学部を受験する際に、おすすめの教育ローンの説明に入っていきましょう。
ここでは、教育ローンの借り入れ先として代表的なものを、3点取り上げて解説していきます。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、先ほども触れたとおり、国が運営している教育ローンの団体です。
概要は前述したとおりですが、ここではもう少し深掘りして解説していきましょう。
金利
融資を受ける際に、強い関心事となるのが金利ではないでしょうか。
あまりにも高い金利だと、元本が返せず自転車操業にもなりかねません。
その点、日本政策金融公庫の金利は年1.8%(2022年時点)の低金利。
加えて、教育費の負担が大きい家庭に対しては、さらなる金利の低減をする制度も設けられています。
無担保で借りられる
一般的な金融機関から融資を受ける場合、何らかの担保が必要となるケースも珍しくありません。
しかし、日本政策金融公庫の教育ローンでは、無担保で借り入れをすることができます。
ただし、連帯保証人が必要になるので、その点については注意してください。
銀行からの教育ローン
多くの銀行では、学費支援のための教育ローンのプランを用意しています。
私立医学部の学費の工面で苦労している人にとっては、心強い味方でしょう。
銀行の教育ローンのメリットは、前述した借り入れ金額の多さの他にも、審査が早いため素早く学費を用意できることや、借り入れ金を自由に使えるといったものがあります。
反面、国の教育ローンと比較すると、一般的に高金利であることがデメリットです。
ただし、私立医学部を志望している人などを対象とした、低金利のプランに切り替えられる銀行もありますので、交渉の余地は十分にあるでしょう。
労働金庫の教育ローン
教育ローンで学費を補う方法には労働金庫、つまり、ろうきんの教育ローンを利用するという手段もあります。
ただ、借り入れの限度額は各ろうきんによって異なります。
たとえば、長野ろうきんや、九州ろうきんであれば20,000,000円まで可能ですが、北海道ろうきんでは10,000,000円以内です。
ご家庭の事情に合わせて、各ろうきんに問い合わせ、いくら借りられるか問い合わせてください。
なお、注意点ですが、ろうきんの教育ローンでは、使い道が指定されるといったデメリットもあります。
入学金や授業料など学費に関わるものへの用途に限定されますので、あらかじめ踏まえておいてください。
私立医学部の教育ローンを受ける場合の注意点
私立医学部の学費を補うのに教育ローンは大変便利ですが、注意点もあります。
そこで、ここでは、教育ローンで学費を工面する際の注意点を、2点ピックアップして解説していきましょう。
固定金利か変動金利なのかを確認する
銀行などの金融機関から学費を借り入れる際、固定金利と変動金利の2種類から選ぶことができます。
固定金利とは、その名のとおり金利が固定されている金利で、返済プランが立てやすいというメリットがあります。
変動金利とは、これまた名前のとおりで、金利が変動するタイプの金利制度です。
一般的に変動金利の方が固定金利より低く設定されているため、一見してお得のようにも見えますが、金利の変動によって返済額が変化してしまうというデメリットがあります。
どちらも一長一短の金利制度なので、ご家庭の事情に合わせて慎重に決定してください。
奨学金制度の利用も考える
教育ローンだけでの学費の工面が難しい場合は、奨学金制度の利用も考えてみましょう。
代表的な奨学金制度は「日本学生支援機構奨学金」が行っているものです。
こちらの機関では、私立医学部の志望者を優遇した支援額を設定しているので、学費が足りないご家庭にはおすすめです。
また、大学によっては、入学費などを減免する特待生制度を設けているところもありますから、志望校に直接問い合わせてみるのもよいでしょう。
一発合格で費用を抑えたいなら京都医塾
私立医学部は、高額な学費が必要とされます。
そんな私立医学部へ、教育ローンを組みつつ入学を希望するということは、少なからず経済的に厳しい状況にあるということではないでしょうか。
そういった事情の中、万が一、受験に失敗してしまった場合、浪人生活を送ることになるため、さらなる資金が必要となってしまいます。
そうであるならば、ぜひとも一発で合格を決めて、最小限の費用で医学部へと入学したいところではないでしょうか。
そこで、おすすめなのが医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、優秀な講師陣やオリジナルのカリキュラムなどを武器に、これまでにも数々の受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
ここから先は、私たち京都医塾が行っている学習指導の内容などを紹介していきましょう。
受験生一人につき13名の講師陣がサポート
京都医塾の講師陣は、一流の大学を卒業し、さらに医学部受験を知り尽くした、学習指導のスペシャリストばかりです。
そして当塾では、そのスペシャリストの講師陣が、受験生一人につき13名でチームを組んで学習をサポートしています。
「全員で受験生を合格に導く」を合言葉に、受験生の適性に合わせた指導方法を検討し、柔軟にカリキュラムを変更しつつ対応しますから、学力の伸長も格段に早くなると大評判。
偏差値40台で入塾した受験生を、無事に合格まで導いた実績もありますので、安心して入塾してください。
勉学に徹底集中できる個人専用の学習ブース
医学部受験で重要となるのが優れた学習環境です。
どんなに学習時間を割いたとしても、集中できる環境でなければ実力はつきません。
そこで、京都医塾では、受験生一人ひとりに専用の個人ブースを用意して迎えています。
自分だけのブースで学習に徹底集中して勉学に励めますから、メキメキと学力が向上すると受験生からも好評です。
また、このブースには教材も置いておけますから、スキマ時間を利用した効率的な学習にも利用できます。
体験授業が受けられる「一泊二日医学部合格診断」
京都医塾の特徴的な取り組みの一つが、「一泊二日医学部合格診断」です。
一泊二日医学部合格診断とは、体験授業や学力分析テストとそのフィードバック、入塾説明などが受けられる制度です。
交通費や宿泊費はすべて京都医塾が負担しますので、遠方の方でも安心して足を運んでください。
まとめ
私立医学部では、高度な医学教育が受けられる反面、高額な学費が必要となるため、どうしてもそれがネックになってしまいます。
そんなときに利用したいのが、各種教育ローンでしょう。
しかし、せっかく教育ローンを利用したとしても、万が一受験に失敗してしまったら、待っているのは浪人生活です。
浪人生活を送ることになってしまうと、さらなる費用がかさみ、学費の工面もより難しくなってしまいます。
そこで、おすすめなのが医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、医学部受験に特化した講師陣や、優れた学習環境を用意して受験生をサポートし、毎年高い合格実績を打ち立てている予備校です。
予備校通いというと、費用を心配される保護者の方もいるかと思いますし、当然、費用はかかります。
しかし、浪人してしまえば時間もお金も失ってしまうのは言うまでもありません。
そして何より、医師として活躍できる期間も短くなってしまいます。
その点、医学部へ一発で合格できたのなら学費の面でも、時間の面でも両得です。
将来への先行投資だと思えば、予備校の費用は決して高いものではないはずです。
まずは、体験授業や学力分析が受けられる「一泊二日医学部合格診断」へお越しになってみてはいかがでしょうか。
宿泊費・交通費ともに当塾が負担しますので、遠方から来られる方でも心配いりません。