医学部は理系の最高峰の学部です。
入試科目も英語と国語は文系と共通していますが、化学・物理・生物・数学は文系の学部を目指している学生は未履修の人も多いでしょう。
しかし、文系から医学部を志望するという学生もいます。
今回の記事では、文系から医学部を目指す方法について解説します。
目次
文系から医学部を受験することは可能なのか
医学部は、理系の学部の中で最も難易度の高い学部です。
入試科目は英語・国語・数学・理科(物理・生物・化学から選択)という大学が多く、問題の難易度も高いです。
基礎を完璧に理解していることに加え、応用力も求められます。
高校入学時から理系を選択した学生でも、3年間みっちりと勉強しないと入試を突破するのは難しいでしょう。
しかし、文系から進路を変更して医学部に入ることも可能です。
文系から医学部に進む人もいる
数学は、高校でも数学1やAは必須という学校もあります。
数学の基礎ができていれば、コツを覚えるだけで応用的な学力を伸ばすことはできます。
また、生物は暗記科目でもあるので、文系でも対応しやすいでしょう。
高校3年生になってからの進路変更はかなり厳しいですが、高校1年生の終わり~2年生の半ばからならば十分対応が可能です。
また、浪人することが前提ならば、高校3年生で進路変更をしてもいいでしょう。
この他、一旦文系の大学を卒業し、社会人になってから再受験する方法もあります。
20代後半までなら、社会人入学しても十分に医師として活躍できるでしょう。
社会人入学する場合、試験は小論文と面接だけという大学もあるので、文系でも十分に対応が可能です。
文系から医学部を目指す方法
では、文系から医学部を目指すにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、文系から医学部を目指す方法を具体的に解説します。
理系科目の試験が少ない大学で受験
高校で文系のコースを選択した学生が医学部を目指す場合、理系科目の試験科目が少ない大学を受験すれば、現役合格の可能性が高くなります。
医学部の入試は、私立大学は一般入試とセンター試験利用、国立大学には前期と後期があります。
私立大学医学部の場合、一般入試の選択方法によっては、数学・物理・化学といった学力を上げるのに時間がかかる理系の科目を選択せずに、試験を受けることができます。
また、国立大学の後期日程では理科や数学が選択科目になっているところもあります。
つまり、国語と英語だけで受験が可能なのです。
文系の学生なら、国語や英語は自信があるという人も多いでしょう。
社会人が再受験する場合も、数学と理科を一から勉強し直すより、国語と英語を勉強したほうが得点を上げやすい人が多いと思います。
大学に入ってから転部、学士編入をする
医学部のある大学に入学している場合、転部して医学部に行く方法もあります。
また、他大学に入学している場合は、学士編入も可能です。
ただし、全ての大学が転部や学士編入を受け入れているわけではありません。
大学によっては文系の学部から理系の学部への転部は不可、というところもあります。
また、転部や学士編入の考査は大学によって難易度が異なり、一般入試のほうが難易度は低いこともあります。
事前にしっかりと確認してから決断しましょう。
地域枠推薦を利用する
地域推薦枠は、医師になった後一定期間定められた地域で勤務することを条件に、学費の免除や奨学金を受けられる制度です。
将来の働き方に制限があるため、志望者が少ないところも多く、難易度が低くなっている大学もあります。
文系でも入学できるチャンスもアップします。
ただし、大学によっては出願できるのが現役生のみ、一浪までといった条件があるところもあります。
この他、地域推薦枠は地元の高校を卒業した者しか出願を受け付けないという大学もあるので、受験要項は確認が必要です。
その他の方法
その他の方法として、海外の大学の医学部を受験する方法があります。
海外の大学を卒業して医師の資格を取得した場合、日本で医師として働くには医師国家試験を受験しなければなりません。
しかし、海外の大学でしっかり勉強してきたならば、入試を突破するより簡単です。
また、外国語を話せる医師は貴重なので就職先にも困らないでしょう。
英語をはじめとする言語学には自信があるならば、アメリカをはじめとする欧米の大学も選択肢に入れてみてください。
文系が有利!?文系のアタマが求められる医学部を紹介
ここでは、文系を選択した学生でも合格する可能性が高めの医学部を紹介します。
2021年度の入試から、国語と数学が選択になる大学も出てきました。
医学部入試では文系脳が求められることも
医学部の入試は、定期的に変更されます。
2010年代まで医学部の入試は数学・理科・英語が必須科目である大学がほとんどでした。
しかし、現在は文系科目である英語の配点を高くしたり、小論文の配点を高くしたりする大学も出てきています。
一例を挙げると、順天堂大学の配点は、英語200点・数学100点・理科(2科目100点)です。
この配点ならば、多少数学が苦手でも英語が得意ならば高得点が狙えます。
また、共通テストでは、数ⅠA・数ⅡBまでしか出題されません。
これならば高校の授業でやったという文系の学生もいるでしょう。
共通一次で高得点を狙い、二次試験で数学のない大学を選べば、合格する可能性が高まります。
文系におすすめな医学部入試
文系におすすめな医学部入試は、以下のような特徴があります。
・数学が選択制 (帝京大学・昭和大学)
・英語の配点が高い(順天堂大学・東邦大学・国際医療福祉大学)
・理科一科目で入試が可能(帝京大学・東海大学)
国立大学の場合は、数学の配点が低い大学がおすすめです。
以下の大学は数学の配点が低く、文系に有利といえます。
・広島大学医学部A方式
・大分大学医学部
・佐賀大学医学部
・筑波大学医学群
・名古屋市立大学医学部
また、弘前大学は共通テスト以外で科目別のテストを廃止し、総合試験となりました。
難易度の高い数学の問題は出されないので、文系の学生にとっては挑戦しやすいところです。
ただし、数学が選択制だったり理科が1科目だけだったりする大学は倍率も高い傾向があります。
2020年の帝京大学医学部の倍率は45.5倍(総合)、昭和大学医学部の一般選抜入試の倍率は68.7倍です。
つまり、入りやすいイメージがつくと受験生も多くなり結果として狭き門となることもあります。
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ここでは、京都医塾の特徴や魅力を紹介します。
文系出身でも合格をつかみとるカリキュラム
京都医塾の強みは、生徒一人ひとりに合わせたフルオーダーカリキュラムです。
大雑把なクラス分けではなく、生徒ひとりの得意不得意に合わせて授業を組んでいくので、苦手な科目も効率よく点数を伸ばしていくことが可能です。
京都医塾で勉強して見事医大に合格した学生の中には、一度文系の大学に入った後で再受験をした方もいます。
また、偏差値40台から医学部に合格できるだけの学力を身につけた学生もいます。
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医学部は難易度が高く、独学で合格に必要な学力を身につけるのはかなり大変です。
また、医学部は浪人して入学する方も珍しくありませんが、現役生でも対策次第で合格は十分に可能です。
文系から医学部を目指す場合も、高校生のうちならば現役合格が狙えます。
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まとめ
今回は、文系から医学部を目指す方法について解説しました。
今は大学入試も変化が見られ、必ずしも難解な数学や理科の問題を解かなくても入試を突破できる可能性が高くなっています。
しかし、数学・理科の知識が全くない状態で合格は難しいでしょう。
最初から理系コースを選んだ学生に比べると、文系の学生は遅れがあります。
それを取り戻し、学力をあげるには、専門的な知識を持つスタッフの指導による勉強が効果的です。
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