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医学部に入学したら寮に入ったほうが良い?メリット・デメリットを解説!

医学部に入学したら寮に入ったほうが良い?メリット・デメリットを解説!

医学部に入るとなった際、遠方から引っ越しとなると、アパートを借りるのか、寮に入った方が良いのか悩む方もいると思います。

それぞれ一長一短であり、どちらの選択が望ましいかは環境によって異なります。

そこで本記事では、医学部の寮に焦点を当て、医学部生は寮に入ったほうが良いのかどうかを解説するとともに、寮のメリット・デメリットをご紹介します。

また、予備校や学習塾の寮についても解説しますので、入寮などを検討している方はぜひ参考にしてください。

医学部生は寮に入ったほうが良いのか


大学に入学するにあたって、寮に入るべきか悩む方は多いでしょう。

特に大学入学のタイミングで引っ越しが必要な場合は、寮の利用を検討するのではないでしょうか。

独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)の平成26年度の調査によると、学生のうち学生寮を利用している割合は5.5%と少数派です。

少数派ではあるものの、一般のアパートやマンションに下宿する場合と比較して、寮に入ったほうが生活費が安くなることが分かっています。

一方で、やはり自宅から大学に通える場合は、自宅から通学したほうが、かかるコストは抑えられます。

また、寮は大学からの距離が近いことが多く、中には大学に併設されている寮もあります。

そのため、通学に際してストレスも感じにくいでしょう。

もちろん、寮が向いている性格の人もいれば寮が向いていない性格の人もいます。

コスト面だけに目を向けるのではなく、後述するメリットとデメリットを把握した上で、判断することが大切です。

医学部で寮に入るメリット

医学部に入学すると同時に、寮に入る生徒も多くいます。

学生寮と聞くと、門限などの制限が設けられているため、マイナスなイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。

共同生活となるため一定の制限はあるものの、医学部生にとって、入寮するメリットもあります。

医学部で寮に入るメリットは大きく分けて、下記の3つです。

・勉強に集中できる環境が手に入る
・周りの仲間に質問できる
・モチベーションの維持に繋がる

それぞれ順番に解説します。

勉強に集中できる環境が手に入る

医学部生の大学の勉強量は非常に多く、勉強に追われる日々になります。

大学の講義を十分に理解するためには、勉強に集中できる環境が必要です。

大学の寮は、大学で学問に励むために作られているため、勉強に集中できる環境が整っています

先述の通り、多くの大学寮は大学に近い場所にあり、短時間での通学が可能です。

そのため、勉強時間を十分に確保できます。

さらに、寮によっては食堂も併設されているため、料理や買い物に時間を割く必要がありません。

このように勉強に集中する環境を手に入れられるため、大学寮に入ることで勉強効率が向上するでしょう。

周りの仲間に質問できる

大学の医学部の寮に入ると、近隣の住民や同居人も、もちろん同じ大学の医学部です。

そのため、講義や課題で分からない部分が出たときに、すぐに周りの仲間に質問をして、解決することが可能です。

これは自宅から通ったり、自ら選んだ下宿先に住んでいる場合には、非常に難しいでしょう。

また、大学の医学部の寮には、別の学年の生徒もいることがほとんどです。

同じ寮の先輩と仲良くなれば、先輩から勉強を教わることも可能でしょう。

また、自分が上級生になった場合は、逆に後輩に勉強を教えることで、学んだことの理解を深めることにも繋がります。

このように周りに質問をしたり、逆に質問されたりする中で勉強の効率を高め、勉強した内容をより深く理解できるのです。

モチベーションの維持に繋がる

大学の医学部の寮に入ることで、常に医学部の仲間と生活します。

必然的に日常会話の内容も授業のことや、課題、テストのことになるでしょう。

会話するたびに、勉強の必要性を実感できるため、勉強に対するモチベーションを維持しやすい環境です。

特にテスト前は点数を競い合うことで、より高みを目指して勉強できます。

また、テスト前以外でも、寮の仲間同士で勉強するように呼びかけることで、一人では難しい自習や課題に取り組みやすくなります。

一人暮らしや実家暮らしの場合、自ら机に向かって勉強するモチベーションを保ちにくいですが、寮に入り、同じ医学部生と生活をともに過ごすことで、勉強に対して高いモチベーションを保てるでしょう。

医学部で寮に入るデメリット

医学部生が寮に入るメリットがある一方で、デメリットもあるのも事実です。

寮生活は勉強に集中する環境である一方、人によっては強いストレスを感じてしまい、勉強に悪影響を与える恐れもあります。

医学部生が寮に入る代表的なデメリットは、下記の2点です。

・共同生活に慣れる必要がある
・質問ができる環境がないと孤独に感じる

それぞれ順番に解説します。

共同生活に慣れる必要がある

医学部生の多くが、大学で初めて寮生活をすることになるでしょう。

寮生活は、仲間と共同生活をしながら、洗濯や掃除といった家事も自分で行う必要があります。

もちろん、同じ寮で生活する仲間への気遣いも必要であり、自宅のように自分勝手な行動はできません。

寮生活では初めて経験することが多く、初期はストレスを感じてしまう恐れがあります。

また、人によっては寮生活に慣れずに、長期的にストレスを感じてしまい、結果的に大学での勉強に悪影響を与える恐れもあります。

誰でも寮生活に慣れるまで一定期間は必要なものの、過度なストレスを感じる場合は、寮生活を辞めたほうが勉強に集中できるでしょう。

数ヶ月経っても寮生活に馴染めずストレスを感じる場合は、通常のアパートなどで下宿を行うことを検討しましょう。

質問ができる環境がないと孤独を感じる

上述の通り、医学部生が寮に入ることで、いつでも質問できる環境が手に入るのは大きなメリットです。

しかし、内気な性格で気軽にコミュニケーションを取るのが苦手な方は、仲間に質問できない場合もあります。

また、勉強は複数人で行うより、一人で行ったほうが集中できる方もいるでしょう。

このような場合、周りは協力しながら勉強している一方で、自分は一人で勉強することになり、孤独感をおぼえる恐れもあります。

また、自身が気軽に話せる性格であったとしても、寮のルールが厳しく、気軽に質問することが難しいこともあります。

このような場合も同様に、孤独感をおぼえながら勉強しなければなりません。

医学部生が寮に入る際は、必ず自分の性格を顧みて寮生活が合っているか判断しましょう。

また、同時に寮で設けられているルールを事前に確認しておくことも大切です。

予備校や学習塾も全寮制でないと合格できない?

医学部に合格するためには、高い学力を養成する必要があります。

そのため医学部専門の予備校や学習塾の中には、全寮制の塾も数多くあります。

全寮制の医学部予備校では、勉強に集中するための設備が整っており、学習時間を無駄にすることなく、安心して受験勉強に取り組むことができます。

このように聞くと、「全寮制で管理してもらわなければ、合格できないのでは」と感じる方もいるかと思いますが、必ずしもそうとは言えません。

実際に、寮生活をせずに医学部合格を成し遂げた生徒は過去に数多くいます。

また、京都の医学部専門予備校の「京都医塾」ではオンライン予備校も展開しており、全国どこからでも医学部合格のためのオーダーメイドカリキュラムを受けられます。

全寮制であるから合格しやすいというデータはなく、それぞれに適した方法で、適切な学習を行うことが大切です。

寮がある医学部の代表例

大学の中には、医学部で専門の寮を持っている大学も数多くあります。

医学部専門の大学寮は、上述したようなメリットを享受しやすいため、活用を検討してみると良いでしょう。

寮がある医学部の代表例は下記の通りです。

・自治医科大学
・順天堂大学
・防衛医科大学
・昭和大学

それぞれ順番に解説します。

自治医科大学

自治医科大学は、全寮制を採用しており6年間の大学生活を寮で過ごします。

寮がキャンパス内にあるため、通学の利便性が非常に高く、オートロックによってセキュリティは万全です。

また、寮でありながら全員に個室が用意されるため、プライバシーが守られています。

自治医科大学の寮の大きな特徴は、2~6年生が約10名程度のグループを構成し、それぞれに小ラウンジが与えられることです。

このラウンジでは、普段の学校生活では築くことのできない学年の垣根を超えた人間関係を築けます。

下級生にとって、先輩に生活面や学習面の相談ができる良い機会になるでしょう。

順天堂大学

順天堂大学では、1年次は全員同じ寮で生活をします。

寮の部屋割は、1年生7名と室長の2年生1名で構成されており、同期とのコミュニケーションと先輩への相談の両方が、室内で可能です。

また、入学して1ヵ月すると寮生の親睦を深めるための「寮祭」が行われます。

イベントによって、多くの寮生と話す機会が得られるため、友達作りは非常にしやすいでしょう。

防衛医科大学

防衛医科大学の医学科では、大学6年間を決められた学生寮で生活することが義務付けられます。

学年混合の2人部屋で生活するため、下級生の間は上級生に勉強や生活の相談をすることが可能です。

学生寮には食堂があるため、食事の心配はありません。

また、付近にある学生センターにはコンビニエンスストアやレストランを始めとした、憩いの施設も設けられています。

昭和大学

昭和大学では、1年次の間の授業は富士吉田教育部にて展開され、全寮制となっています。

昭和大学の寮の大きな特徴は、保健医療学部・医学部・歯学部・薬学部の4学部が混合されてルームメイトとなる点です。

医学部だけでなく、他学部と親交を深めながら大学生活を送れます。

各フロアにはラウンジが設けられており、そこでは大人数で集まって話したり、勉強会を開いたりすることが可能です。

他の大学の学生寮と比べて、非常に多くの人とコミュニケーションができる環境が整っています。

まとめ

本記事では、医学部生が寮に入るメリットやデメリットを解説するとともに、寮のある大学の紹介もしました。

寮は規則正しい生活を送り、勉強に集中するには非常に有効です。

一方でデメリットもあるため、入寮を検討している方は、よく考えた上で決断しましょう。

京都の医学部専門予備校の京都医塾では、全寮制とオンライン校の選択肢があります。

全寮制では、生活リズムを安定させるとともに、常に講師に質問できる環境での学習が可能です。

オンライン校では、自宅にいながら京都医塾のプロ講師の指導を受けられます。

また、どちらでも徹底的な分析で、生徒一人ひとりにオーダーメイドのカリキュラムを作成し、学習を進めます。

そのため、非常に効率的な学習が可能です。

京都医塾は、効率的な学習で最短距離で医学部に合格したい方に最適な医学部予備校です。

本気で医学部に合格したい方は、お気軽にお問い合わせください。