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医学部生は一人暮らしするべき?一般的な費用と寮と比較した際の有用性

医学部生は一人暮らしするべき?一般的な費用と寮と比較した際の有用性

医学部で本格的に学ぶとなった際、一人暮らしのほうが勉強効率が高まり、より目指す将来を手に入れられる可能性が高いと考える方は多いでしょう。

ただし、当然ながら一人暮らしをするとなると大きな費用がかかり、結果的にアルバイトなどで勉強の時間が確保できない恐れも考えられます。

本記事では、医学部で一人暮らしを検討している方に向けて、一人暮らしでかかる一般的な費用をご説明します。

また、一人暮らしの費用を抑える具体的な方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

医学部の一人暮らしでかかる一般的な費用

医学部に合格して、大学入学と同時に一人暮らしを始める方も多いでしょう。

医学部の一人暮らしの生活にかかる一ヶ月の費用が気になる方も多いのではないでしょうか。

一人暮らしでかかる、おおよその費用は下記の通りです。

・初期費用:200,000円~400,000円(家の敷金・礼金、家具や家電の購入費用など)
・毎月かかる費用:150,000円(家賃、光熱水道費、食費、娯楽費など)

一人暮らしをする地域や住む家によっては一概には言えませんが、上記の費用は最低でもかかってくると考えましょう。

特に初期費用に関しては、家具や家電をどこまで揃えるかによって大きく変わります

男性に比べて女性のほうが、揃える必要のある家電が多かったり、セキュリティ設備の整った家を選ぶ必要があったりするため、初期費用が高くなることが多いです。

もちろん毎月かかる費用も、家賃や光熱水道費によって変わります。

特に都内で一人暮らしをする場合、家賃が100,000円近くすることも多く、この場合は毎月かかる費用が大きく膨れ上がります。

また、上記で記載したのは、あくまで日常生活に関してかかる費用です。

詳しくは後述しますが、医学部の場合、別途費用が発生する活動も多くあります。

教材購入や実習、課外活動を行うには、別途費用がかかるため、200,000円以上消費する月も珍しくありません。

上記を踏まえると、医学部で一人暮らしするには余裕を持って考えて、平均で初期費用500,000円、毎月200,000円以上は確保しておくことが望ましいと言えるでしょう。

医学部の一人暮らし以外の部分でかかる費用

ここまで、一般的に一人暮らしにかかる費用について解説しました。

医学部生は、上記に加えて、勉強を進める上で発生する費用があります。

医学部生にかかる代表的な費用は下記の4つです。

・勉強代
・実習代
・その他勉強代
・課外活動

それぞれ順番に解説します。

勉強代

医学部は、勉強する内容が非常に多いため、教材などの購入にかかる費用が他学部に比べて割高です。

普段の授業で用いる教科書などの教材代で、少なくとも年間3~5万円は必要です。

それに加えて、大学で独自の教材を用いている場合は、その教材の購入も必要なのでより支出が増えます。

また、大学5年生以上になってくると、専門分野の教材を買う必要があるため、教材にかかる費用が増えます。

また、普段の勉強にかかる費用の他に、各種試験の対策のためにも費用がかかります。

1つ目の大きな試験は、医学部の4年生の時に行われるCBTというテストです。

CBTテストに合格しなければ5年生になれないため、医学部に入学して以来、最初にぶつかる大きなテストと言えるでしょう。

試験対策の問題集を購入して勉強する必要があり、問題集の購入に40,000円~50,000円が必要です。

さらに、医学部は6年生になると国家試験が控えています。

国家試験を受けるにあたって、過去問の購入や模試、講座の購入などで合計200,000円~300,000円くらいがかかります。

上述したことを踏まえ、6年間で合計700,000円~800,000円ほど勉強代がかかると考えておくと良いでしょう。

実習代

医学部では、実習が行われるため、その都度必要なものを購入する必要があります。

実習に必要なものと、それぞれの購入にかかる費用の目安は下記の通りです。

・白衣:1着3,000~5,000円(6年間で数回買い替えあり)
・聴診器:20,000~30,000円
・解剖セット:15,000~20,000円
・解剖に必要な消耗品:5,000円
・スケッチブック・色鉛筆:3,000円

上記に加え、細かい消耗品が必要となります。

ただし、白衣は学校によっては大学側から提供されることがあるため、少し実習に必要な物品の購入費用を抑えられることもあります。

また、実際に病院で実習を行う際には、病院までの交通費もかかります。

多くの病院では、交通費の一部を補助してくれますが、補助額外の費用は自分で支払わねばなりません。

遠方の病院で実習を行う場合、交通費の合計が100,000円以上かかることもあるので注意しましょう。

その他勉強代

医学部で学ぶ上で必要な費用は、上述の勉強代や実習代に留まりません。

各試験の受験料や実習に必要な予防接種の費用など、細かい支出が発生します。

上述してこなかったものの、確実に必要となる支出の内訳は下記の通りです。

・CBT・OSCE受験料:20,000円~30,000円
・国家試験受験料:15,000円
・医籍登録料:60,000円
・実習前に必要な予防接種費用
・大学の同窓会手数料など:5,000円~10,000円

上記の支出に加えて、国家試験を受けるための交通費や旅費も必要です。

これらの支出は避けられないため、事前に確保しておく必要があります。

また、生徒によってはTOEFLや別途資格習得を目指す方もいるでしょう。

その場合は、上記に加えさらに別途勉強代が必要になります。

課外活動

生徒によっては、部活動やサークル活動などの課題活動に取り組む方もいるでしょう。

もちろん課外活動を行う場合は、活動する団体の運用維持費や遠征費用などがかかります。

課外活動にも取り組む際には、課外活動にかかる費用も考慮する必要があります。

医学部の一人暮らしはきつい?

上述したように、医学部では勉強代を始めとする様々な支出が発生します。

一人暮らしに必要な費用も合わせると、親御様からの支援がなければ生活するのは困難でしょう。

また、医学部の勉強量は非常に多いため、多くの自習時間を確保する必要があります。

そのため、一人暮らしの費用を稼ぐためにバイトをしたり、自炊や家事などをしたりすることによって、大学での勉強に支障をきたす可能性もあります。

上記を踏まえると、医学部生の自力で、一人暮らしをすることは非常に困難でしょう。

医学部生が一人暮らしをする際は、可能な限り親御様の協力は必要であると考えられます。

また、バイトなどに費やす時間を最小限に抑えたり、同じ医学部の仲間と協力したりして、勉強に集中できる環境を作ることが大切です。

医学部は寮と一人暮らしのどちらが得?

結論から申し上げると、学校で用意されている寮を使用したほうが、費用を抑えられます。

例として、順天堂大学の寮を見てみましょう。

順天堂大学は1年次では医学部生全員が寮生活を行います。

順天堂大学の寮にかかる費用は、光熱費込みでも300,000円程度です。

順天堂大学のある、東京都文京区では、ワンルームでも家賃相場が9万円程度です。

この両者を比較すると寮のほうが費用を安く抑えられます。

また、全寮制でない大学の寮でも、ほとんどの場合地域の相場家賃より安い費用での居住が可能です。

たとえば、順天堂大学の大学院生は寮に住むことは任意です。

しかし、大学院生用の寮は、月額50,000円程度で住めます。

地域相場価格より、安い費用で一人暮らしが可能です。

また、寮は大学の近くにあることが多いため、大学の通いやすさも申し分ありません。

通学時間の短縮ができ、十分な勉強時間を確保できます。

下記の記事では、医学部の寮について詳しく解説しています。

大学に入学した際に寮に入ることを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

医学部の一人暮らしの費用をまかなうには?

医学部生が一人暮らしをするには、主に金銭面的に不安要素が多いです。

しかし、大学の都合上、一人暮らしをする必要のある生徒も多いのではないでしょうか。

ここからは、医学部の一人暮らしにかかる費用をまかなう3つの方法について解説します。

仕送り

代表的な費用の賄い方として、親御様から仕送りをもらうという手段が考えられます。

日本政策金融公庫の調査によると、大学生の平均仕送り金額は、月額75,000円とされています。

一人暮らしをしてみて、仕送りなしで生活するのは難しいと判断した場合、大学生の平均仕送り金額である、月額75,000円を目安に親御様に相談するべきでしょう。

また、毎月の仕送りではなくまとまった支出が必要な際のみ仕送りをしてもらうのも選択肢の一つです。

たとえば、CBT試験前に受験費やCBT試験対策に必要な勉強費を援助してもらうなどです。

これなら、親御様も継続的な負担が不要な上に、まとまった支出の負担を軽減できるでしょう。

仕送りを送ってもらうということは、親御様により負担をかけるということです。

そのため、必ず親御様と相談した上で、お互いが納得した上で援助してもらうようにしましょう。

奨学金

日本では、様々な奨学金が用意されているため、奨学金を頼るのも手段の一つです。

代表的な奨学金は下記の通りです。

・日本学生支援機構(第一種・第二種奨学金)
・各自治体から支給される奨学金
・大学独自で支給される奨学金

日本学生支援機構の第一種奨学金などは、返す必要のない給付型の奨学金です。

そのため、給付条件に当てはまる際は、必ず審査を行いましょう。

また、多くの生徒が確認していないものの、自治体の奨学金や大学独自の奨学金の中にも、給付型のものや金利が低い貸与型の奨学金が数多く存在します。

特に大学独自の奨学金の中には、成績に応じて給付型になるものもあるので、必ず自分で調べておきましょう。

アルバイト

一人暮らしに必要な費用を賄うために、アルバイトを行っている学生は非常に多いです。

特に、医学生は高い学力から塾や家庭教師のアルバイトを行うことが可能です。

また、医学生の塾や家庭教師のアルバイトは時給が高く設定されていることが多く、良い条件で働くことができます。

特に、家庭教師は、特定の企業に属さずに個人契約をすることで、非常に稼ぎやすいアルバイトになります。

効率良く、一人暮らしに必要なお金を賄うには、塾や家庭教師などのアルバイトを探すと良いでしょう。

費用捻出のために勉強時間が取れないのは本末転倒

一人暮らしの費用を賄うべく、たくさんアルバイトをしている生徒は非常に多いです。

一方で、費用捻出のために勉強時間が取れなくなっては、本末転倒であることを念頭に置いておきましょう。

医学部生の本分は、あくまで勉強することです。

特に医学部生は、勉強する内容が多いため、他学部の大学生以上の勉強時間や効率が求められます。

アルバイトを頑張った結果、勉強に手を付けられず、授業に追いつけなくなってしまうと留年などの危機も考えられるでしょう。

費用捻出のためのアルバイトは、必ず勉強と両立できる範囲で行いましょう

どうしても生活が苦しい場合は親御様に相談したり、比較的低価格で住める大学の寮に住んだりすることを検討しましょう。

まとめ

本記事では、医学部生の一人暮らしについて解説しました。

医学部生は、他学部の学生以上に勉強に対するお金や時間が必要です。

そのため、ほとんどの医学部生は親御様からの仕送りや奨学金の利用が必要になるでしょう。

必ず親御様と相談をして、勉強と両立できる範囲で一人暮らしにかかる費用を捻出しましょう。

また、まずは医学部に合格することを念頭に置くことが大切です。

医学部に合格するためには、実績のある医学部専門予備校に通い、基礎から学力を高めるよう進めましょう。

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