医学部は大学を問わず難易度が高いというイメージがあります。
「東大よりも医学部に入る方が難しい」と言う人もおり、医学部を目指す学生は不安に駆られることもあるでしょう。
では、実際に医学部の難易度や合格できるだけの学力を身につけるために必要な勉強量はどのくらいなのでしょうか?
この記事では、医学部合格に必要な勉強量やそれを増やすコツについて解説します。
目次
医学部の難しさ
始めに、医学部の難易度について具体例をあげて解説していきます。
医学部はどのくらい難しいのでしょうか?
倍率の高さ
医学部の難易度を測る目安の一つに倍率の高さがあります。
2019年度の倍率は、前期・後期、試験内容で変わりますが、私立大学では金沢医科大の108倍をトップに、久留米大学の71.1倍、関西医科大学の67.0倍と続いています。
東京大学の倍率が3.12~3.28倍なので、その倍率の高さがイメージできるでしょう。
2019年度の国立大学の倍率では、旭川医科大学の8.1倍がトップで、岐阜大学の7.2倍、弘前大学の7.0倍と続きます。
倍率だけ見ると東京大学よりも医学部の倍率の方がずっと高くなっています。
偏差値の高さ
医学部の偏差値では最低でも62、トップの偏差値は70を超えます。
同じ6年生で医療系の薬学部の偏差値は最低で35です。
これだけでも、医学部の難易度がおおよそイメージできることでしょう。
単純に計算しても、偏差値を60以上にするには、試験を受けた人の中で上位16%以内に入っている必要があります。
70以上は上位3%です。
医学部を目指す学生は優秀な成績を収めた人が大半です。
そんな人達とテストで競い、上位16%以内に入り続けるのは大変なことでしょう。
受験科目の多さ
医学部の受験科目は、私立大学が個別試験を2~4科目、国立大学が共通テスト6科目に加えて、個別試験を2~4科目となっています。
さらに、面接と小論文が加わるため、受験生は広範囲にわたる勉強が必要になります。
選択科目によっては数学を受験しなくて済む大学もありますが、受験科目が少なく難易度が低そうに見える大学ほど倍率は高い傾向にあります。
また、小論文や面接も医学部入試独自の対策が必要になります。
独学で勉強して合格をつかみ取る学生もいますが、効率よく勉強をするためには医学部専門の予備校などに通うほうがおすすめです。
医学部合格者の勉強量ってどのくらい?
医学部は倍率も高く、試験も難しいことが分かりました。
では、医学部に合格するだけの学力を身につけるには、どのくらいの勉強量が必要なのでしょうか?ここでは、勉強量の目安を解説します。
現役生と浪人生の勉強時間の違い
医学部を目指す現役生が1日に勉強する時間は、平均で4~6時間、浪人生の場合は8~10時間と言われています。
現役生と浪人生では倍くらい勉強時間が違いますが、現役生は学校生活があるので、どうしても勉強時間は短くなります。
休日の勉強時間は現役生、浪人生ともに10時間以上の人が多いので、勉強できるときはひたすら勉強しているといったところです。
もちろん、長時間勉強すれば必ず学力があがるとは限りません。
しかし、1日1時間~2時間の勉強だけで医学部に合格するだけの学力が身につけられる人はまれだと考えましょう。
なお、勉強方法には独学・通塾・通信教材の利用などがあります。
最低5000時間の勉強が必要?
受験勉強を1日6時間、月30日行った場合、1か月の勉強時間は180時間になります。
それを2年4か月間続けてようやく5000時間に到達します。
医学部に合格するには、最低でも5000時間の勉強が必要だといわれていますが、医学部を目指す現役生・浪人生はその時間をクリアしています。
しかし、勉強は長時間続ければよい、というわけではありません。
また、勉強を続ける習慣をつけなければ、長時間勉強し続けるのは難しいでしょう。
自分に最適な勉強スタイルは個人で異なります。
短期集中型の人もいれば、時間をかけてコツコツ勉強することが合っている人もいるでしょう。
現役生の場合は、まず自分の勉強のスタイルを把握することが重要です。
医学部を目指すならば、できるだけ早いうちに勉強をスタートさせましょう。
そうすれば、数学や英語など伸びるのに時間がかかる科目にじっくりと取り組むことができます。
京都医塾直伝!勉強量を増やすコツ
しかし、いきなり長時間勉強するのは、かなり大変です。
ここでは、京都医塾直伝の勉強量を増やすコツを解説します。
ぜひ、参考にしてください。
基礎基本を大切に
医学部の試験問題は応用問題も多数出されます。
しかし、いきなり応用問題を解いてみようと思ってもうまくいきません。
特に、数学や英語などは基礎を固め、次に応用問題に取り組むことが学力を伸ばすコツです。
高校の定期テストで毎回90点以上をキープしている学生ならば、基礎はほぼ完璧です。
しかし、平均点に近かったり平均点を下回ったりする場合は、まず、基礎固めをしましょう。
特に、苦手意識を持っている教科は基礎問題をくり返し解いたり、もう一度教科書を学び直したりすることも大切です。
基礎が完璧になったら、応用問題にチャレンジしてみましょう。
その一方で、得意科目を伸ばすことも重要です。
医学部では、数学・英語・理科(物理・化学・生物より選択)が受験科目です。
得意な科目があるならば、偏差値70を目指して勉強をしてください。
スケジュールを立てる
闇雲に勉強しても思うように成績は伸びません。
スケジュールを立てて勉強していくことが大切です。
自分でスケジュールを立てることも可能ですが、科目の配分を適正に行い、いつまでにどこまで勉強を進めるのかを決めていくのは難しいでしょう。
予備校の講師や学校の先生など、受験勉強に対してノウハウがある人からアドバイスをしてもらいながら、立てていくといいでしょう。
京都医塾では塾生一人ひとりに合わせたカリキュラムを組んでいきます。
これならば、自分にぴったりと合ったスケジュールで勉強することができ、合格に必要な学力を身につけることができるでしょう。
勉強時間は細かく区切るといい
人間の集中力は90分が限度といわれています。
3時間も4時間も続けて勉強しても、途中でだれてしまい、結局は身が入らない経験をした方もいるでしょう。
そこで、勉強時間は1時間~1時間半ごとに休憩を入れるようにスケジュールを組んでみて下さい。
たとえば、1時間半ごとに勉強する科目を入れ替えるようにすれば、自然と無駄な時間も減っていきます。
1教科が終わったごとに休憩を挟むようにすれば、効率よく勉強することもできるでしょう。
ただし、休憩時間をダラダラと過ごしてしまうと勉強時間が総合的に少なくなります。
スマホを見たり漫画を読んだりと時間を浪費してしまうことはせず、軽くストレッチしたり目を閉じて横になったりしましょう。
まず90分集中して勉強ができるようになれば、少しずつ勉強時間を伸ばしていくことも可能です。
毎日全教科を少しずつ勉強
苦手科目だけ、もしくは得意科目だけを勉強し続けるのはバランスが悪くなります。
また、得意科目とはいえ、毎日勉強しなければ学力は低下していきます。
理想は、全ての科目を毎日少しずつ勉強することです。
時間配分にばらつきがあってもかまいません。
たとえば、得意科目は少し時間を短くし、苦手科目に多めに時間を割いてもいいでしょう。
このあたりのスケジュールの組み方は、医学部受験のノウハウを持つ学校の先生や塾講師などにアドバイスを求めるのがおすすめです。
医学部合格を目指すなら京都医塾で
医学部合格を目指す学生の多くが予備校に通うと思います。
ここでは、京都医塾に通うメリットや京都医塾の特徴を分かりやすく解説しましょう。
質の高い学習と圧倒的な勉強量
京都医塾の一日のカリキュラムは8枠、合計14時間です。
とても長いように感じられますが、高校に通って授業を受けるのとそれほど変わりありません。
受験生ならば朝登校してすぐに勉強を開始し、帰ってから勉強を続けるのが当たり前です。
京都医塾ではそれを塾内でカリキュラムとして行います。
専門の講師が指導しているので時間を無駄にすることはありません。
また、自主勉強の時間も設けていますが生徒が自由に勉強するのではなく、「このような勉強をしなさい」という指導をしています。
ですから、「授業は聞いているが、自主的な勉強は苦手」という生徒も学力が上がりやすくなっています。
また、京都医塾に所属している講師はすべて正社員です。
ですから、塾が開いている間はずっと校舎内にいて生徒達を指導します。
授業をするだけの講師はいません。
これが、質の高い学習につながります。
一人ひとりに自習スペースを確保
京都医塾では、高校生専用のフロアを設け一人ひとりに自習スペースを確保しています。
一般的な予備校は大きな長机があり、十数人単位で授業を受けます。
自習室も同様です。
この環境で勉強できる学生ならば問題はありません。
しかし、他人が視界に入るとどうしても集中力が低下しがちです。
また、友人とおしゃべりもしたくなるでしょう。
京都医塾の環境ならば、塾にいる間は勉強に集中できます。
そして、勉強に集中する習慣を付けることで、家でも自然と勉強するようになります。
勉強だけに集中できる寮も
京都医塾では、遠方から入塾する学生のために勉強に集中できる寮を用意しています。
食事も付いているので、炊事や掃除に時間を割く必要はありません。
学生は勉強だけに集中ができます。
また、京都医塾では1泊2日で交通費、宿泊費無料の体験学習も行っています。
雰囲気や授業の内容を知りたい学生は、ぜひ参加してみてください。
まとめ
今回は、医学部の入試を突破できる学力を身につけるのに必要な勉強時間について解説しました。
最低でも5,000時間というと、1日6時間の勉強を2年4か月でようやくこの時間に達する時間量です。
自分では勉強のスケジュールを立てるのが難しい、自主勉強が苦手という医学部志望の学生は、京都医塾にご相談ください。
京都医塾なら入試を突破できる学力を付ける手助けができます。