地域医療の拡充と国際性豊かな人材の育成に注力している、宮崎大学医学部。
同医学部は、優秀なシミュレーター機器を使った訓練や、高度なカリキュラムのもとでの学習ができるとあって受験生からも大変な人気です。
そこで今回の記事では、宮崎大学医学部の偏差値や入試倍率、特徴など耳寄りな情報を濃密にまとめました。
宮崎大学医学部の基本情報
最初に、宮崎大学医学部の基本情報から見ていきましょう。
ここでは、宮崎大学医学部のキャンパスの所在地や医学部の定員数、入試にまつわる情報などをまとめました。
キャンパスの場所
宮崎大学医学部のキャンパスは、宮崎県宮崎市にある清武キャンパスとなっています。
こちらのキャンパスへ電車で向かう際は、JR日豊本線「清武駅」で下車してください。
バスを利用する場合は、「清武駅前」バス停にて631番線「清武方面宮崎大学・大学病院」行きに乗車しましょう。
定員数
2022年度における、宮崎大学医学部の定員数は100名となっています。
内訳は、前期日程が45名、後期日程が15名、そして推薦枠が40名です。
入試情報
続いて、宮崎大学医学部の入試情報についても確認していきましょう。
一般選抜
一般選抜試験では、共通テストの結果をもとに最初の選抜が行われ、合格判定を受けた人は二次試験である個別学力検査へと進みます。
2022年度では、前期試験が2月25日から同月26日にかけて行われ、そして後期試験については3月12日と同月13日に行われました。
次回の試験も前期が2月、後期が3月に実施される見通しですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、日程が前後する可能性があります。
受験生のみなさんは、大学のホームページを小まめにチェックして、常に最新の情報を仕入れておいてください。
地域枠A・B・C学校推薦選抜枠
宮崎大学医学部では、地域医療の拡充のためにA・B・Cの3つの地域枠を設けて学生を迎え入れています。
ここでは、宮崎大学医学部が設置している、それぞれの地域枠について解説していきましょう。
最初に地域枠AとBの解説から入ります。
こちらの人員枠は、宮崎県内の高校を卒業した人が対象となっている枠ですが、高校を卒業した年度によって出願資格が区切られています。
2022年度における地域枠Aでは、2022年3月に卒業見込みの人が対象となりました。
地域枠Bの方は2020年3月以降に卒業した人、もしくは2022年3月に卒業見込みの人が対象でした。
次に、地域枠Cの解説に入りましょう。
こちらの人員枠では、宮崎県を含めた全国の高校から広く学生を募集します。
出願資格は、2020年3月以降に高校を卒業した人、または、2022年3月に卒業見込みの人に与えられます。
日程については、どの枠も同じで、第一次選考が2021年11月9日に実施されました。
集団討論形式の面接が行われますので、よく練習しておきましょう。
そして、第二次選考は同年12月22日に実施されています。
20分から30分の個人面接が課されています。
なお、一般選抜と同様、新型コロナウィルス感染拡大の影響によっては、日程などが変更になる可能性がありますので、情報収集を怠らないようにしてください。
宮崎大学医学部の入試難易度
次に、宮崎大学医学部の入試難易度についても見ていきましょう。
ここでは、宮崎大学医学部の偏差値と入試倍率を引き合いに出して、難易度を解説していきます。
偏差値
宮崎大学医学部の偏差値は67.5で、国公立大学の医学部の中では平均より上位の数値となっています。
同一の偏差値の医学部としてあげられるのは、名古屋大学や神戸大学、九州大学、横浜市立大学など全国的にも名門として知られる大学ばかりです。
ワンランク上の医学部としては、東京医科歯科大学や大阪大学、山梨大学など、これまたそうそうたる医学部が連なっています。
倍率
偏差値に続いて、入試倍率についても見ていきましょう。
ここでは、宮崎大学医学部における2019年度から2021年度までの入試倍率を表にまとめました。
2019年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 7.3 | 50 | 424 | 256 | 58 |
後期 | 18.4 | 20 | 387 | 62 | 21 |
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.2 | 50 | 226 | 183 | 54 |
後期 | 16.3 | 20 | 359 | 47 | 22 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 4.9 | 50 | 296 | 259 | 61 |
後期 | 18.9 | 20 | 397 | 32 | 21 |
宮崎大学医学部の入試倍率は、年度によってややバラつきが見られるものの、近年の入試では4倍台となっています。
同じ偏差値の医学部との比較では、同程度かやや高めの数値と言えます。
宮崎大学医学部の特徴
さて、ここまでは宮崎大学医学部の基本的な情報を解説してきましたが、受験生のみなさんとしては、もう少し踏み込んだ情報にも触れてみたいはずです。
そこで、ここでは宮崎大学医学部の特徴について解説していきましょう。
実習用器具を用いた本格的なシミュレーター訓練
宮崎大学医学部の代表的な取り組みの一つが、実習用器具を用いた本格的なシミュレーター訓練です。
シミュレーター機器設置の背景には、女性医師の現場復帰を手助けするという目的がありましたが、学生のトレーニングにも応用できることから、現在では広く開放して扱わせています。
このシミュレーター機器は、大小合わせて60種類もあり、さらに24時間いつでも自由に使用できることから、学生たちからは大変な人気です。
とくに、救急外来に置かれている救急車の中をそのまま再現したシミュレーターは圧巻の迫力。
救命救急医療の現場を再現しながら学習できるのは、宮崎大学医学部の持つ大きな特徴です。
充実した医学研究者育成コース
宮崎大学医学部には通常のカリキュラムに加えて、医療研究者を育てるための医学研究者育成コースも設けられています。
こちらのコースの特徴は、研究に際して、あらゆる義務を学生に課していないということです。
一般的な研究のカリキュラムでは、何らかの義務が課せられることが多く見られますが、宮崎大学医学部では、学生が研究室をまたいで自由に学習に励めるよう障壁を取り払っています。
この措置により、学生は産婦人科学や組織細胞化学、小児科学などの10以上の研究室を自由に行き来して、研究テーマの探求ができるようになりました。
そして、こちらのコースのメリットは、研究室の自由な往来だけではありません。
海外へ目を向けている学生にもサポートが用意されており、海外派遣を希望している人に対しては優先的に派遣の権利が与えられます。
キャリアデザインサポート体制で卒業後も支援
医学部生の大きな関心ごとの一つが、現場に出てから自身のキャリアを、どのように描いていくかということです。
どんな病院に勤務するか、どんな診療科につくのか、どんな研究をするかなど、進路のことを考え出したらきりがありません。
そういった学生のサポートをするために設置されたのが、宮崎県と医師会、大学病院がチームを組んで運営しているキャリアデザインサポート体制です。
このサポート体制のもとでは、研修や大学院進学、海外留学など様々な分野に関する支援が受けられます。
さらにこのサポート体制は、若手医師の育成の観点から、現役生だけでなく卒業生の相談業務も行っています。
このように、大学だけでなく、県や医師会などから多彩な支援が受けられることも、宮崎大学医学部の特徴の一つなのです。
宮崎大学医学部の入試情報
続いて、宮崎大学医学部の入試情報についても、取り上げていきましょう。
ここでは、入試科目と配点、合格のボーダーラインなどに注目し解説していきます。
入試科目と配点
まずは、入試科目と配点の解説から入りましょう。
共通テスト
宮崎大学医学部の共通テストにおける、科目と配点は下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地・公 | 合計 |
200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 900 |
同医学部の一般選抜の一次選考では、前期・後期ともに共通テストの得点で合否判定がくだされます。
学習の範囲が広く、難易度が高い問題も多く見られますので、日ごろの学習をきちんとこなしておきましょう。
二次試験
一次試験の突破者は、二次試験にあたる個別学力検査へとコマを進めます。
個別学力検査では、学力試験のほかに面接も実施されます。
学力試験の科目と配点を下記表にまとめましたので、まずはこちらをご覧ください。
英語 | 数学 | 理科 | 合計 |
200 | 200 | 200 | 600 |
学力試験の科目は、一般的な医学部と同じく英語と数学、そして理科となっています。
面接には評価点こそつきませんが、宮崎大学医学部では合否判定の重要な資料にするとしています。
面接の評価が一定の基準に到達していない人は、不合格と判定されてしまいますので面接の練習も欠かさず行っておきましょう。
合格のボーダーラインは?
2019年度における宮崎大学医学部のボーダー得点率は、前期が87%、後期が89%でした。
また、2020年度では、前期が84%、後期では87%となっています。
そして、2021年度の試験では、前期が82%、後期が86%という結果です。
いずれの年度においても、非常に高い得点率が要求されるのが特徴です。
付け焼刃の学習では太刀打ちできませんので、長期的なプラン立てをしてから受験に臨む必要があるでしょう。
宮崎大学医学部を目指すなら京都医塾
宮崎大学医学部は、国公立大学の医学部の中でも、上位クラスの偏差値を要する大学です。
ボーダー得点率も高い水準を求められることから、入試では1点の取りこぼしが致命傷になりえます。
そのため、合格を手にするためには良質な学習を必要十分な量、積み重ねていく必要があります。
そこで、おすすめしたいのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、優れたカリキュラムと優秀な講師陣を中心に据えて、今まで数々の受験生を合格へと導いてきた、高い実績のある予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
世界でたった一つのオーダーメイドカリキュラム
先ほども触れたとおり、受験で勝ち抜くには良質な学習を必要十分な量、積み重ねる必要があります。
その点を熟知している京都医塾では、受験生のためのオリジナルのカリキュラム、すなわちオーダーメイドカリキュラムを作成して指導にあたっています。
こちらのカリキュラムは、受験一人ひとりの能力をもとに作られる、言わば特注品です。
本人のためだけに作られた世界にたった一つのカリキュラムですから、通常のカリキュラムと比較にならないほど良質な学習が期待できます。
受験生たちの間でも、学習進度の維持や弱点の克服がより確実にできると評判です。
後期試験対策まで完全対応
一般的な予備校のサポートは、通常年内で終了となります。
試験までは、数回の講習が開かれることもありますが、常に受験生に寄り添って指導してくれるわけではありません。
しかし、京都医塾では入試前日のみならず、当日の試験直後も実際の入試問題を用いて受験生を徹底的にサポートします。
そのため、「京都医塾から来た受験生は、後期試験にも強い」と高い評価を得ています。
保護者の気持ちに寄り添うサポート体制
遠方に息子・娘を送るのは親としてとても心配なことです。
どんな暮らしをしているのか、いつも気がかりのはずでしょう。
京都医塾では、そういった保護者様の気持ちに寄り添うべく、校舎から徒歩10分以内に提携寮を用意し、受験生が安心して生活できる環境を確保しています。
さらに、校舎の入退時に保護者の方にメールでお知らせする「KAZASUシステム」を導入。
そのため万が一、通塾時に交通事故などの不足の事態が起きたときでも、すぐに対応できます。
まとめ
優秀なシミュレーター機器による訓練や、高度なカリキュラムが受けられるとあって大変人気の宮崎大学医学部。
そんな宮崎大学医学部には、毎年たくさんの受験生が訪れますが、国公立大学の医学部の中でも上位クラスの偏差値の前に、苦戦をしいられる姿が数多く見られます。
難問が飛び交う医学部の試験ですから、仕方がないと言われればそれまでですが、たとえ難関校と言えども絶対に諦めたくないと強く願っている、受験生の人も少なくないのではないでしょうか。
そんな強い意思を持った人にうってつけなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、優れたカリキュラムと敏腕の講師陣を中心に据えた学習指導で、高い実績を残してきた予備校です。
京都医塾のもとで学習に励めば、あなたの成績も飛躍的に高まり、宮崎大学医学部への合格の可能性もグッと高まります。
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