日本初の西洋式の病院を起源に持つ、長崎大学医学部。
1850年代に、オランダ国軍医ポンペ・ファン・メールデルフォールト氏が医学教育を始めたのがきっかけとなり、現在にいたります。
そんな長崎大学医学部には、良質な医療教育を希望する受験生が、毎年入試にチャレンジしています。
そこで今回の記事では、長崎大学医学部を志望する人に向けて、同医学部の基本情報や入試の難易度、特徴などを解説していきましょう。
長崎大学医学部の基本情報
まずは、長崎大学医学部の基本情報について見ていきましょう。
ここでは、長崎大学医学部のキャンパスの場所や定員数、入試情報などを紹介していきます。
キャンパスの場所
長崎大学医学部のキャンパスは、長崎県長崎市に位置しています。
名称は「坂本地区キャンパス1」で、電車を利用する場合は、JR長崎本線「浦上駅」で下車してください。
定員数
2023年度における長崎大学医学部の定員数は、95名となっています。
内訳は、一般選抜が約71名、学校推薦型選抜Ⅱが約24名です。
なお、長崎大学医学部では医学部生の増員許可を文部科学省に申請中です。
増員が認められた場合は、20名程度の定員増となりますので、同医学部を志望している人は小まめにホームページをチェックしておきましょう。
入試情報
続いて、長崎大学医学部の入試情報についても押さえていきましょう。
一般選抜
2023年度における長崎大学医学部の一般選抜入試は、2023年2月25日から26日にかけて実施予定です。
前期日程のみの実施ですので、チャンスを確実にものにしましょう。
学校推薦型選抜Ⅱ
学校推薦型選抜Ⅱは、長崎県の高校や専門学校を卒業した人などを対象に行われる試験です。
こちらの試験は、長崎大学医学部が主催する「地域医療ゼミナール」を受講することが、出願の要件となっていますので、必ず参加しておきましょう。
2023年度分のゼミナールは、2022年7月30日に実施されました。
なお、試験の日程については、2023年1月20日に予定されています。
長崎大学医学部の入試難易度
次に、長崎大学医学部の入試の難易度についても解説していきます。
こちらの項では、長崎大学医学部の偏差値と倍率を例に出しつつ、難易度を説明していきましょう。
偏差値
長崎大学医学部の偏差値は65.0で、国公立大学の医学部の中では平均的なものとなっています。
同一の偏差値の大学としては、東北大学や北海道大学、三重大学などがあげられます。
偏差値65.0の医学部は、全国に広く分布していることから、選択肢が豊富であることがメリットです。
倍率
次に、長崎大学医学部の入試倍率についても見ていきましょう。
ここでは、長崎大学医学部の入試倍率について、2020年度から2022年度までのデータをもとにまとめました。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.6 | 76 | 284 | 257 | 80 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 5.3 | 76 | 422 | 339 | 79 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 5.8 | 76 | 457 | 340 | 79 |
長崎大学医学部の入試倍率は3.6倍から5.8倍の間で推移しています。
2022年度における試験では、同一の偏差値である北海道大学や東北大学が約3倍、岐阜大学や島根大学では7倍弱の間で推移していることから、長崎大学医学部の近年における入試倍率は、ごく平均的なものと判断してもよいでしょう。
長崎大学医学部の特徴
長崎大学医学部の基本情報や入試の難易度を確認したところで、同医学部の特徴についても押さえていきましょう。
ここでは、長崎大学医学部の持つ特徴の中でも、主だったものを3点ピックアップして紹介していきます。
研究体験を満喫できるリサーチセミナープログラム
医学部を卒業し、医師として活躍するようになっても、科学的かつ論理的な考え方や、批判的に物事を捉える考え方を養う努力はとても重要です。
医療の歴史を振り返ってみても、そういった考え方を身につけた医師が、病気の治療方法や疾患概念を組み立ててきました。
そこで、長崎大学医学部では、学生の考える力を引き出すために、リサーチセミナーというプログラムを実施しています。
このプログラムは3年次から2ヶ月間、研究室に配属されて行われるものですが毎日朝から夕方まで研究体験ができるとあって、研究職希望の学生からはとくに人気があります。
セミナー終了後も研究室に通いつめ、学会で発表したり英語で論文を書く学生もいるほどです。
地域で活躍できる人材を育てる地域基盤型医学教育
長崎大学医学部は、全国に先駆けて地域医療を学ぶプログラム、「地域基盤型医学教育」を設置しています。
こちらのプログラムでは、長崎県内の地域中核病院を教育拠点として位置づけ、1年次から6年次まで、診療所や保健施設、高齢者施設などで地域医療を学んでいきます。
プログラムの中には様々な実習が盛り込まれていますが、5年次から始まる「離島医療・保険実習」は、海に面し、離島に恵まれた長崎県の医学部ならではの実習と言えるでしょう。
バリエーションに富んだ関連施設
医学部生の大きな関心事の一つが、将来の進路です。
長崎大学医学部では、臨床医として勤務する道のほかにも、熱帯医学研究所や先導生命科学研究支援センター、原爆後生涯医療研究所などの関連施設への門戸も開いています。
どの施設も世界的な研究を行っている施設ですが、原爆障害についての研究ができる施設を有しているのは、長崎大学医学部の大きな特徴の一つです。
長崎大学医学部の入試情報
続いて、2023年度における長崎大学医学部の入試科目と配点、合格のボーダーラインについて解説していきます。
入試科目と配点
まずは、入試科目と配点の説明から入ります。
共通テスト
長崎大学医学部の一次試験は、共通テストの結果をもとに合否の判定が行われます。
同試験の科目と配点について、下記表にまとめましたので、ご覧ください。
教科 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地歴・公民 | 合計 |
配点 | 100 | 100 | 100 | 100 | 50 | 450 |
長崎大学医学部の試験は、前述のとおり、前期日程のみの実施ですので、一発で合格できるようしっかり学習に励みましょう。
二次試験
長崎大学医学部の二次試験では、学力検査と面接試験が行われます。
試験科目と配点は、下記表のとおりです。
教科 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接・調査書 | 合計 |
配点 | 200 | 250 | 250 | 100 | 800 |
面接試験は、10分程度の個人面接が行われます。
よく聞かれる質問としては、
✓医師を志望する理由
✓本学を志望した理由
✓興味のある医療分野について
✓地方医師の不足問題について
✓進みたい診療科はどこか
✓物事が上手くいかないときに、どうやって乗り越えてきたか
などがあげられます。
待機時間が長く、数時間にわたることもありますので、面接対策の教材などを持ち込んで総まとめをしておきましょう。
合格のボーダーラインは?
長崎大学医学部の合格のボーダー得点率は、2020年度が84%、2021年度が83%、2022年度が75%となっています。
2022年度の試験におけるボーダー得点率は、やや低下しているものの、やはり80%に迫る得点率を叩き出さない限りは合格ラインに到達できません。
2022年度のデータを見て楽観視することなく、むしろ気を引き締めるつもりで勉学に取り組みましょう。
長崎大学医学部を目指すなら京都医塾
特徴的なプログラムや、バリエーションに富んだ関連施設が魅力的な長崎大学医学部。
同医学部は、医師としての素養がきちんと身につけられるとあって、受験生からは大変な人気です。
そんな長崎大学医学部ですが、国公立大学医学部の中では倍率が高いことがネックです。
そのため、同医学部を志望している人には、倍率の高さに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、一流大学出身の講師陣とオリジナルのカリキュラムを用いて、受験生をサポートしている予備校です。
設立以来、積み上げてきたノウハウで、これまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきました。
ここから先は、そんな京都医塾の特徴について紹介していきましょう。
偏差値40からの合格も可能にする、完全1対1個人授業
京都医塾では、受験生の苦手科目の克服と得意科目のさらなる伸長を目指して、完全1対1の個人授業を導入しています。
この個人授業を徹底することで、受験生は絶対的な基礎力を身につけられるとともに、応用問題への対応力も着々と養うことが可能となります。
こちらの授業形態の効果はバツグンで、過去には偏差値40台でスタートしながらも医学部合格を果たした受験生も少なくありません。
今現在、偏差値に自信のない人でも京都医塾に任せていただければ、成績の飛躍的な向上をお約束します。
ぜひ、私たちにお任せください。
担任と副担任の2名で受験生をサポート
京都医塾の特徴的な取り組みの一つが、担任と副担任の2名が一人の受験生を受け持つ支援制度です。
こちらの制度のもとでは、週に一度のカウンセリングを通じて学習の進捗状況を確認するほか、起床時間と就寝時間、食事をきちんと摂れているかなど生活面の状況もヒアリングし、総合的にサポートします。
そして、女性の受験生にはさらに2名の女性スタッフが担当し、女性ならではの繊細な悩みについても対応しています。
京都における「お母さん」もしくは、「お姉さん」と思って安心して頼ってください。
年5回の三者面談でお子さんの状況を報告
京都医塾では、受験生の校舎への入退状況を、保護者の方々へ毎日お知らせしています。
しかし、毎日報せが届くとはいえ、離れた地で暮らしている子どものことは、いつも心配であるに違いありません。
そこで、京都医塾では年に5回、節目ごとに三者面談を実施して、受験生の学習の状況や生活面の状況を報告しています。
節目に合わせて、私たちがお預かりしているお子さんの様子をきちんとお話ししますので心配いりません。
まとめ
日本初の西洋式病院を起源に持つ、長崎大学医学部。
同医学部では、開学した当時から現代にいたるまで、常に最新の医療教育を学生に施してきました。
そんな長崎大学医学部には、医師になる夢を持つ若者たちが毎年、受験に挑んでいます。
しかし、同医学部は国公立大学医学部の中では高倍率の部類に入ることから、対策を徹底しておかなければなりません。
そのため、受験生の方の中には予備校などに通い、狭き門を突破できるだけの学力を獲得したいと、考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の京都医塾です。
京都医塾は、一流大学を卒業した講師陣やオリジナルのカリキュラム、学習に最適な環境を用意して受験生をサポートしている予備校です。
合格実績についても堅調で、2022年度の試験においては一次試験合格率78%、最終試験の合格率では68%もの好記録をマークしました。
京都医塾のもとで学習すれば、きっとあなたの夢も叶うでしょう。
長崎大学医学部に絶対に合格したい人には、京都医塾がうってつけです。
資料請求やお電話での相談は、年中無休で受け付けておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。