一般的な医学部とはまったく異なる、独自の教育課程や進路などを持つことで知られているのが防衛医科大学校です。
同大学の教育課程は集団での授業が多く取り入れられているほか、進路についても幅広いフィールドでの活躍が待っています。
ただ、この防衛医科大学校は特殊性が高いことから、試験情報やカリキュラムについて、よくわからないといった人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、防衛医科大学校を志望している人に向けて基本情報や医学部の特徴などをまとめました。
目次
防衛医科大学校の基本情報
最初に、防衛医科大学校の基本情報について見ていきましょう。
こちらの項では、同医科大学のキャンパスの場所や募集人員、受験情報などを幅広くまとめました。
キャンパスの場所
防衛医科大学校のキャンパスは、埼玉県所沢市に位置しています。
こちらのキャンパスへ向かう場合は、西部新宿線航空公園駅で下車して西側方向に進んでください。
市役所や警察署などが近くにありますので、よい目印となるはずです。
なお、防衛医科大学校のキャンパスへは、隣接している防衛医科大学校付属病院の出入り口からは入ることはできません。
同大学への訪問の際は、必ず学校側の正門から入るようにしてください。
募集人員
2023年度における防衛医科大学校の募集人員は、約83名でした。
防衛医科大学校の公式ホームページによると、一般的に約80名を基準として選抜しているとのことですので、来年度の募集人員においてもこちらの基準をもとに決定される可能性が高いと言えるでしょう。
受験情報
続いて、受験情報に関しても見ていきましょう。
出願資格
防衛医科大学校では、一般的な医学部とは性質が異なることから、出願資格についても特殊な基準を設けています。
代表的なものとしてあげられるのは、国籍と年齢における出願基準です。
防衛医科大学校は入校後、自衛官として採用されるため、日本国籍を有していることが必須とされています。
また、年齢については18歳以上21歳未満のものに限ると定められています。
無論、こちらの出願資格については今後の社会情勢の変化次第で変更される可能性もありますので、年度ごとにおける基準については、逐一チェックしておく必要はあるでしょう。
一次試験
さて、防衛医科大学校の一次試験の内容についても触れていきます。
2023年度における同大学の一次試験では、学力検査と小論文試験が課されました。
こちらの学力検査では、外国語(英語)と数学、理科(物理・化学・生物の中から2科目選択)、国語が出題されています。
一般的な私立大学医学部で課される試験に、国語が付加された形式となっているのが特徴です。
また、一次試験の時点で小論文試験が行われる選抜形式も珍しいと言えます。
このことから、防衛医科大学校の志望者の方は、できるだけ早い段階から小論文対策に取り組んでおく必要があるでしょう。
なお、上記年度における試験の日程については、2022年10月22日に実施されました。
二次試験
防衛医科大学校の二次試験では、口述試験と身体検査が課されます。
2023年度に同大学が発行している「第5 0期 防衛医科大学校校 医学科学生受験要項」では、残念ながら口述試験の内容は明かされていません。
しかし、その一方で、身体検査に関してはチェック項目が詳細に明かされています。
たとえば、身長や体重、視力、聴覚、加えて歯の健康状態にいたるまで、実に多くの項目が対象となっています。
そのほか、病歴や手術による後遺症の有無なども診られますので、防衛医科大学校の受験を検討中の人はしっかり把握しておいてください。
なお、2023年度におけるこちらの試験は、2022年12月14日から16日までの間の指定された日に実施されています。
防衛医科大学校の特徴
続いて、防衛医科大学校の特徴についても見ていきます。
こちらの項では、防衛医科大学校の持つ特徴について、主だったものを3点ピックアップしてまとめました。
合格後は「特別職国家公務員」として採用
防衛医科大学校が、そのほかの医学部と大きく異なる点としては、入校後に公務員に切り替わることがあげられます。
正式には「特別職国家公務員」という名称ですが、この種の公務員には裁判所職員や国会、防衛省の職員などが任用されます。
一般的な国家公務員との違いは、前者が国家公務員法により運用されるのに対し、後者、つまり特別職国家公務員は、その限りではありません。
自衛隊法や国会職員法など、別途ほかの法律によって運用がなされます。
そして、福利厚生についてですが、防衛医科大学校の学生は給与や期末手当が支払われるほか、食事や寝具なども提供されます。
詳細については下記表にまとめましたので、ご覧ください。
身分 | 特別職国家公務員 |
手当 | 月額117,000円(2022年1月1日現在) |
期末手当 | 年2回(6月、12月) |
休日・休暇 | 週休2日制、年次休暇、その他特別休暇等 |
その他の処遇 | 食事、一部の被服類・寝具の支給または貸与など |
上記のほかにも、数種類の保険や防衛省共済組合の各施設を利用できる権利、定額貯金制度など色々な支援体制が敷かれています。
国際平和を守る平和維持活動への道も
海外で紛争や災害、テロ活動などが起こった際、自衛官が派遣されるニュースはよく聞かれるようになりました。
彼らの主な任務は、現地における国際緊急援助活動などの平和活動で、食事の提供や仮設住居の設営、必要な物資の供給などの役目を担います。
そして、医療の提供も派遣された自衛官たちの重要な任務の一つです。
もちろん、日本国内においても各地で大きな活躍を見せており、自然災害や原子力災害など様々な現場で医療活動をしています。
このように世界中を活躍のフィールドに据えて医療の輪を広げられるのは、防衛医科大学校ならではの進路と言えるでしょう。
一致団結の精神を育む集団生活
防衛医科大学校の学生は入校後、一致団結の精神を育成するための集団生活に移ります。
集団生活というとネガティブな印象を抱く方もいるかも知れませんが、自衛隊は組織で運用される以上、心を一つにして絆を育むための精神性や、厳格な規律に対応するためのモラルが欠かせません。
慣れないうちは大変な思いをすることもあるかもしれませんが、これらの過程を経ることで、医師として求められるコミュニケーション能力の向上が期待できます。
立派な医療人として活躍するための試練だと思って、なんとか乗り切ってください。
防衛医科大学校を受験するにあたっての注意点
防衛医科大学校では学費等が免除となる代わりに、ほかの医学部でいうところの地域枠と同じように、卒業後9年間、指定された所属での勤務が課されます。
こちらの義務をまっとうする前や、卒業前に退校した際は償還金を支払わなければなりませんので、事前にしっかり検討してから出願するようにしましょう。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
上記でもお伝えしたとおり、防衛医科大学校には、ほかの医学部には見られない様々な特徴があります。
そして、とりわけ大きな特徴としてあげられるのが、国内外問わず現地の平和を維持するために派遣される活動です。
こういった活動に魅力を感じ、将来は災害地域や紛争地域での人助けを夢見る人は大勢いますが、まずは試験に合格することが第一です。
たとえ、どんなに高い志を有していても、試験に合格できなければ防衛医科大学校の門をくぐることはできません。
しかし、防衛医科大学校も医学部である以上、非常に難解な試験が待ち受けていることは容易に想像がつきます。
そのため、受験生の中には予備校などの教育施設に通い、より合格の可能性を高めたいと感じている人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は優秀な講師陣による手厚いサポートを武器に、毎年たくさんの受験生を医学部合格へと導いている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
13名の講師陣が「ワンチーム」でサポート
京都医塾の特徴的な学習指導方法が、講師陣13名が一人の受験生を支えるサポート体制です。
この体制のもとでは、受験生の現在の学力、加えて潜在能力を徹底的に分析したうえで、適切な指導を検討します。
そして、その検討結果をもとに講師それぞれが指導方法を統一して授業を行います。
これは、受験生が持つ特性に合わせて柔軟に、かつ適切に指導を変化させるための取り組みで、京都医塾が重要視している教育方針の一つです。
また万が一、受験生の学力の伸び悩みが見られた際は、早急に会議等を開きカリキュラムの見直しなどを行い、学習内容や指導方法のアップデートを図ります。
このように講師陣が「ワンチーム」を結成し、団結して受験生をサポートする体制は、当塾ならではであり、最大の強みと言えます。
防衛医科大学校への合格者も輩出!
予備校の実力をはかる際の重要な指標の一つとなるのが、その施設の合格実績ではないでしょうか。
講師やカリキュラムなどの秀逸さは、宣伝文句を作ればいくらでも世間にメッセージを届けられますが、どれだけ声高に宣伝していても最終的にものを言うのは「数字」、すなわち実績です。
この実績だけは一朝一夕の活動で作ることは難しく、地道な努力の積み上げ失くして打ち立てることはできません。
その点、当塾では2022年度の医学部入試において、一次試験合格率78%、二次試験合格率68%という好実績を残しています。
もちろん、防衛医科大学校への合格者も輩出しておりますので、安心して当塾をお選びください。
医学部受験のための予備校選びで迷っている方には、実績豊富な当塾こそがうってつけです。
まずは「一泊二日医学部合格診断」からどうぞ
京都医塾では、塾内の雰囲気などを味わっていただくために「一泊二日医学部合格診断」というプログラムを設けています。
このプログラムでは、講師による1対1授業のほかにも実力テストや、テストの結果を用いた実力分析、そして志望校合格までのプランニングなど、様々なサービスを通じて当塾の魅力を知っていただいております。
ホームページやパンフレットだけでは、お伝えしきれない京都医塾の素晴らしさを、ぜひ一度ご経験ください。
まとめ
独自の教育課程や卒後の進路などを持つことで知られている、防衛医科大学校。
同大学の教育課程では、ほかの医学部では見られない集団授業が多く取り入れられているほか、卒業後の進路についても世界的フィールドでの活躍が待っています。
とくに、紛争・被災地域における医療活動は、防衛医科大学校の卒業生ならではの進路と言えますし、そういった進路に魅力を感じる出願者も少なくありません。
しかし、防衛医科大学校も医学部である以上、非常に難解な試験が待ち受けていることは容易に想像がつきます。
そのため、受験生の中には予備校などの教育施設に通い、より合格の可能性を高めたいと感じている人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は優秀な講師陣による手厚いサポートを武器に、毎年たくさんの受験生を医学部合格へと導いている予備校です。
防衛医科大学校の試験にも強く、これまでにも多くの合格者輩出の実績を打ち立てています。
本気で防衛医科大学校合格を目指す人には、充実したサポートと豊富な実績が自慢の京都医塾がうってつけです。
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