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国公立大学医学部に受かるのはどれぐらい難しい? 倍率・偏差値・学費から徹底解説

国公立大学医学部に受かるのはどれぐらい難しい? 倍率・偏差値・学費から徹底解説

国公立大学医学部=日本の大学受験の最難関

国公立大学医学部への合格は非常に競争率が高く、多くの受験生が激しい戦いを繰り広げています。

その難度は日本最高峰であり、一言でいえば日本の大学受験における最難関と言って差し支えないでしょう。

「国公立大学医学部へ進学するのは具体的にどれぐらいすごいことなのだろう」と疑問に思ったことがある方も多いかと思います。

そこで今回の記事では、国公立医学部への合格難易度について倍率、共通テストで求められる得点率、そして学費などの観点から詳しく解説します。

国公立大学医学部を目指したいと考えている方にもおすすめの内容となっております。

ぜひ、最後までご覧ください。

国公立大学医学部の受験の仕組み

国公立大学医学部に合格する難しさを理解していただくには、その受験の仕組みをご説明する必要があります。

医学部に限らず「国公立大学」を受験するためには、「大学入学共通テスト」を受験する必要があります。

受験科目は大学・学部によって異なりますが、医学部の多くは英語・数学・国語・理科(2科目)・社会・情報(2025年度から)の6教科8科目を受験する必要があります。

共通テスト受験後、受験生は自己採点結果を基に各大学へ願書を提出します。

共通テストの結果を大学・学部ごとの基準で圧縮換算し、各大学の個別試験の結果と合算したうえで合否判定がされるため、共通テストの点数が一つのカギとなります。

国公立大学では、この出願のタイミングで倍率を算出し、規定の値を上回った場合に「2段階選抜」を実施することがあります。

いわゆる“足切り”と呼ばれるもので、共通テストの結果で選抜を行います。

そのため、共通テストの結果が足切りラインに達していない場合、個別試験に進む前に不合格となります。

2段階選抜の実施なし・実施の結果突破したのち、各大学で行われる個別試験を受験します。

医学部の場合はこの個別試験合格者のみ2次試験が案内され、2次試験に合格して初めて医学部への進学が可能となります。

国公立大学医学部に合格することはなぜすごいのか?

国公立大学の受験の仕組みをお分かりいただいたところで、次に「なぜ国公立大学医学部に合格することが“すごい”のか?」という疑問にお答えします。

国公立大学医学部受験の難しさを語るにあたっては、倍率・共通テストで求められる得点率・2次試験の3つを解説する必要があります。

以下で、各項目について詳しく解説します。

倍率

まず、国公立大学はどの学部でも学費がほぼ一定です。

そのため、私立大学医学部と比較して非常に安価なこともあり、例年高倍率となっています。

2024年度大学入試国公立大学(医学部医学科)志願者状況(前期)

大学募集人員志願者志願倍率(倍)
北海道852953.5
旭川医科402255.6
札幌医科753274.4
弘前705658.1
東北772893.8
秋田552584.7
山形683224.7
福島県立医科755196.9
筑波622544.1
群馬713214.5
千葉1023973.9
東京974164.3
東京医科歯科692964.3
横浜市立702503.6
新潟803674.6
富山702223.2
金沢823264.0
福井552624.8
信州854465.2
岐阜552023.7
浜松医科753214.3
名古屋902683.0
名古屋市立601813.0
三重755998.0
滋賀医科602684.5
京都1022882.8
京都府立医科1002892.9
大阪922562.8
大阪公立802753.4
神戸922783.0
奈良県立医科22572.6
和歌山県立医科763424.5
鳥取791942.5
島根584878.4
岡山952913.1
広島903974.4
山口553225.9
徳島621462.4
香川794105.2
愛媛5556910.3
高知604467.4
九州1052652.5
佐賀501873.7
長崎765887.7
熊本874335.0
大分653665.6
宮崎452505.6
鹿児島692944.3
琉球703475.0

2024年度大学入試国公立大学(医学部医学科)志願者状況(後期)

大学募集人員志願者志願倍率(倍)
旭川医科853466.8
秋田2450321.0
山形1532921.9
千葉1540627.1
東京医科歯科1020420.4
福井2530212.1
山梨90133314.8
浜松医科1531420.9
名古屋57615.2
三重1021221.2
奈良県立医科5399718.8
山口1025425.4
佐賀1022322.3
宮崎1586857.9
鹿児島2131314.9
琉球2562827.3

引用)https://juken.y-sapix.com/articles/30482.html

上記の表をご覧になった方の中で、私立大学医学部の倍率をご存じの方は「前期試験は私立大学よりも低倍率じゃないか」とお思いになったかと思います。

しかし、国公立大学医学部は前期・後期の各受験期で1人1校しか受けられません。

そのため、日程が重複しなければ1人で何校でも受験可能な私立大学医学部とは倍率の価値がやや異なります。

後期日程は募集定員もかなり限られているうえに、実施する大学が前期の半数以下になるため、例年非常に高倍率となります。

共通テストで求められる得点率

本記事の前半にて、国公立大学は個別試験のほかに共通テストの結果も合否に関わることを解説しました。

以下は、各国公立大学医学部を受験するにあたって求められる共通テストの得点率を一覧化したものです。

こちらは、2024年度受験用データ(5教科7科目受験のボーダー)のため、2023年度の実施結果から分析した内容となります。

大学得点率
ボーダー予想
東京92%
東京医科歯科90%
京都90%
大阪89%
神戸88%
千葉87%
名古屋87%
大阪公立87%
九州87%
東北86%
横浜市立86%
北海道85%
筑波84%
岡山84%
広島84%
山形83%
金沢83%
名古屋市立83%
京都府立医科83%
熊本83%
山形82%
筑波82%
新潟82%
滋賀医科82%
鹿児島82%
札幌医科81%
秋田81%
信州81%
福井81%
岐阜81%
浜松医科81%
三重81%
和歌山県立医科81%
鳥取81%
徳島81%
香川81%
佐賀81%
長崎81%
宮崎81%
旭川医科80%
弘前80%
福島県立医科80%
群馬80%
富山80%
島根80%
山口80%
愛媛80%
高知80%
大分80%
琉球80%

参考)https://www.keinet.ne.jp/university/ranking/2024/kk10.pdf

ご覧いただくとおわかりになるように、国公立大学医学部受験にあたっては非常に高いパーセンテージの得点率が求められます。

一方で、多くの大学では共通テストの結果よりも個別試験の結果を重視する割合を設定しているため、共通テストの対策をしながら個別試験で合格点を獲得できるだけの対策により時間をかけて取り組む必要があります。

また、繰り返しになりますが国公立大学では志願倍率が一定の値を超えた場合「2段階選抜」を実施することがあります。

そのため、志願者数によっては上記のボーダー以上の点数が求められる可能性があります。国公立大学医学部受験にあたっては、関連する受験情報にもアンテナをはらないといけません。

2次試験

医学部は他の学部とは異なり、個別試験の後に2次試験を実施します。

2次試験では、小論文や面接など「医師としてふさわしい人物かどうか」といった観点で適性を測る試験が多く課せられます。

最難関の学力試験を突破しているという自負から、特に2次試験の対策をせずに臨む受験生も少なくありません。

しかし、医学部の2次試験は先述の通り“医師の適性”を測る意味合いが強いため、成績が十分であってもその人物像に疑問が残る場合には不合格に成り得ます。

そのため、医師という職業に対する思いをあらかじめ自分の中で整理し言語化しておくことが求められるうえに、制限時間の中でうまく表現するための対策が重要となります。

国公立大学医学部は独学で目指せる?

ここまで解説してきました通り、国公立大学医学部は倍率が高いうえに求められる学力・自己表現力のレベルが非常に高いです。

だからこそ「国公立大学医学部に受かることは“すごい”」のです。

では、難度の高い国公立大学医学部合格は独学で果たすことは可能なのでしょうか?

結論から申し上げますと、目指せないことはありません

ただし、繰り返しになりますが国公立大学医学部は最難関の入試かつ人気が高いため、受験戦略が非常に重要です。

また、学習指導要領の改訂や地方医療の拡充方針など社会や教育の変化の影響を受けやすいのも特徴です。

そのため、独学の挑戦ももちろん可能性はありますが、最新情報を入手しつつ最善の対策を行ってくれる専門的な予備校への通塾がおすすめです。

国公立大学医学部を目指すなら! 医学部専門予備校の京都医塾

国公立大学医学部は非常に人気が高く難関な進学先であるということをお分かりいただけたかと思います。

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京都医塾では、学力テストの結果や授業での学習能力到達度によって、随時合格に向けての計画を見直します。

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まとめ

いかがでしたか?

国公立大学合格は決して簡単な道ではありません。

しかし、目標に向かって努力することで必ず道は開けます。

1年間自分の実力を最大限に高められるように受験生活を過ごしましょう。

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