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大学受験の口頭試問はどうやって突破する?チェックされる項目やポイントを解説

大学受験の口頭試問はどうやって突破する?チェックされる項目やポイントを解説

 

大学入試において、口頭試問は合否を左右する重要な試験の一つです。

受験生にとっては「何が評価されるのか」「どのような質問がされるのか」が分からず、不安を感じる方も多いでしょう。

今回の記事では、口頭試問の評価基準やよく聞かれる質問例を学部別に紹介し、試験を突破するための具体的な対策を詳しく解説します。

これから受験を控えた方はもちろん、再受験を検討している方にも役立つ内容です。最後まで読み進めて、自信を持って本番に臨む準備を整えましょう。

大学入試の口頭試問とは

口頭試問

大学入試の口頭試問は、試験官からの質問に対して受験生が口頭で答える試験形式で、学力や論理的思考力、表現力などを評価する場です。

面接試験が人物像や志望動機を重視するのに対し、口頭試問では学問的な知識や論理的思考力が評価されます。

また、質問形式はディスカッションやその場で問題を解くものなど大学ごとに異なり、学問的なアプローチが問われます。そのため、口頭試問では暗記に頼らず、自分の考えを的確に伝える力を磨くことが必要です。

口頭試問で評価されるポイント

口頭試問では、ただ質問に答えるだけでなく、試験官が受験生を総合的に評価します。評価のポイントは以下の通りです。

基礎知識と理解度

試験官は、受験生が志望学部に関連する基礎知識をしっかり理解しているかを確認します。

例えば、医学部の場合、人体の基本的な仕組みや医療倫理についての質問がされることがあります。

経済学部では、GDPやインフレーションといった基本用語を正確に説明できるかが求められるでしょう。

ただし、知識を丸暗記しているだけでは評価されません。自分の言葉で分かりやすく説明することが重要です。

論理的思考力と表現力

口頭試問では、試験官が提示する質問に対して、どのように結論を導き出すかが重視されます。

答えを出すまでの思考プロセスや、その結論を相手に伝える表現力が評価の対象です。

理工学部の試問で「a+b=1のときabの最大値は?」といった数学的な質問がされる場合、答えを述べるのだけではなく、計算の過程を論理的に説明する必要があります。

また、表現力については、簡潔かつ明確に話すことがポイントです。

時事問題への関心度

試験官は、受験生が社会に対してどれだけ関心を持っているかも評価します。

例えば「最近のニュースで気になった話題は?」という質問に対し、興味を持ったニュースを説明し、それに対する自分の意見を述べる力が求められます。

医学部を目指す場合は「医療費負担の見直し」など、専門分野と絡めた話題を取り上げると良い印象を与えられるでしょう。

日頃からニュースサイトや新聞をチェックし、自分の意見を持つ習慣をつけることが大切です。

志望学部に対する適性と熱意

試験官は、受験生がどれだけ学部や学科について理解し、興味を持っているかを見極めます。

志望理由を明確にし、なぜその学部で学びたいのかを具体的に伝えられるよう準備しておきましょう。

教育学部を志望する場合は「子どもたちにどのような教育を提供したいのか」を考え、具体例を交えて説明すると説得力が増します。

志望学部への熱意を伝える際は、具体的なエピソードや将来の目標を交えることで、より深みのあるアピールになります。

口頭試問でよく聞かれる質問と回答例

口頭試問

大学受験の口頭試問では、学部を問わず共通する質問から、専門知識を試す学部特有の質問まで幅広い内容が出題されます。

ここでは、全学部で共通する質問例と学部別の具体的な質問例、それぞれの回答例を取り上げます。

【全学部共通】よく聞かれる質問と回答例

一般教養

質問例:

「日本国憲法の三大原則について簡単に説明してください」

回答例:

「日本国憲法の三大原則は、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」です。国民主権では、政治の最高決定権を国民が持ちます。基本的人権の尊重では、すべての人が自由と平等を持ち、人権が保障されています。平和主義は戦争の放棄を明確に定めた憲法第9条に基づきます。」

時事問題

質問例:

「最近注目しているニュースは何ですか」

回答例:

「AIの進化とそれに伴う倫理的な課題について関心を持っています。例えば、生成AIによる著作権侵害や偏ったデータによる差別が問題視されています。このような課題に対して、国際的なルール作りが急務だと考えています。」

応用力

質問例:

「少子化問題に対する解決策を提案してください。」

回答例:

「少子化対策には、育児と仕事を両立できる環境の整備が重要です。具体的には、保育所の増設や育児休暇を取得しやすい職場環境づくりが挙げられます。また、子育て世帯への経済的支援を強化することで、子どもを持つことの負担を軽減できます。」

【学部別】よく聞かれる質問と回答例

医学部

質問例:

「医療倫理についてどう考えますか?」

回答例:

「医療倫理の基本は患者さんの権利を尊重することだと思います。例えば、インフォームドコンセントでは、患者さんが納得した上で治療を受ける権利が大切にされるべきです。また、倫理観を持ちながらも、医療技術の進化に適応する柔軟性も必要だと考えます。」

法学部

質問例:

「法の下の平等とはどのような概念ですか?」

回答例:

「法の下の平等とは、すべての人が人種、性別、社会的地位などに関係なく平等に扱われることを意味します。具体的には、裁判での公正な取り扱いや、教育や雇用の機会均等が挙げられます。この原則は憲法第14条で保障されています。」

理工学部

質問例:

「地球温暖化を防ぐために、どのような技術が必要ですか?」

回答例:

「地球温暖化対策には、再生可能エネルギー技術の普及が重要です。例えば、太陽光発電や風力発電の効率化が挙げられます。また、二酸化炭素を直接回収して地中に封じ込めるCCUS技術の開発も進めるべきだと考えます。」

教育学部

質問例:

「いじめを防ぐために、教師に求められることは?」

回答例:

「いじめ防止には、子どもたちの信頼関係を構築することが重要だと思います。具体的には、定期的に生徒と個別面談を行い、気になる兆候を早期にキャッチする取り組みが効果的です。また、学級活動を通じて、生徒間のコミュニケーションを活性化させることも必要です。」

経済学部

質問例:

「日本経済を活性化するための政策提案をしてください。」

回答例:

「少子高齢化の影響を考慮すると、労働力を補うために外国人労働者を積極的に受け入れる政策が必要だと思います。また、中小企業の支援を強化し、国内産業の活性化を図ることが、日本経済全体の成長につながると考えます。」

口頭試問を突破するための対策

口頭試問

口頭試問は、準備と練習が合格のポイントです。ここでは、具体的な対策方法について順を追って説明します。

志望大学と学部の出題傾向をリサーチ

志望大学や学部によって、口頭試問での出題傾向は大きく異なるため、過去の出題例や試験内容を徹底的に調べておくことが必要です。

医学部では医療に関する倫理的な問題や基礎科学に基づく質問が多く、教育学部では子どもの成長や教育課題について深く問われることがあります。

オープンキャンパスや公式ホームページでの情報収集や、過去問を活用し傾向を把握しておくと安心です。

提出書類を踏まえた想定質問対策

口頭試問では志望理由書や活動報告書に記載した内容が問われるため、自分の書いた文章を熟読し、内容を深く掘り下げて答えられるようにしておきます。

志望理由書で「地域医療に貢献したい」と書いた場合、「なぜ地域医療に興味を持ったのか?」や「具体的にはどのような形で貢献したいか?」といった質問が想定されます。

このような質問に対して、具体的なエピソードや将来の展望を交えて答える練習を繰り返しましょう。

時事問題や最新ニュースをチェック

多くの大学では、受験生の社会的関心や時事問題への理解を試す質問を行います。

医学部では「最近の医療ニュースについてどう考えるか」といった質問が頻出のため、日頃から新聞やニュースアプリで情報を収集する習慣をつけておくとよいでしょう。

「そのニュースが社会や自身にどう影響を与えるのか」「自分ならどのように対応するか」といった視点で考えると、より深い答えが準備できます。

模擬口頭試問を通じた実践練習

模擬口頭試問を行うことで、本番の試問形式に慣れ、弱点を発見することができます。

一人で練習するのではなく友人や教師に試問官役を頼み、何度も練習することで徐々にスムーズな受け答えができるようになります。

模擬試問の際には、録音や録画を活用して自分の話し方や表情を確認しましょう。

答えられない場合の適切な対応

どれだけ準備をしていても、答えに詰まる質問が出る可能性はあります。その際、焦って回答するよりも、冷静に対応することが重要です。

例えば「申し訳ありませんが、その内容については十分に理解していないため、正確なお答えができません」と素直に伝えることで、誠実な態度を示せます。

また「現在の知識ではお答えできませんが、今後調べてみたいと思います」といった積極的な姿勢を見せると、前向きな印象を与えられるでしょう。

第一印象を良くする挨拶と態度

第一印象は非常に重要で、試問官に良い印象を与えるためには、挨拶や身だしなみ、態度に注意を払います。

試問会場に入ったら、明るい表情で「よろしくお願いいたします」とはっきり挨拶することが大切です。

正しい姿勢を保ち、回答時には背筋を伸ばし、落ち着いた口調で話すことで信頼感を与えられるでしょう。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

口頭試問

京都医塾は一人ひとりの目標や学力に応じた徹底的なサポートを提供しています。ここでは、京都医塾の特長を具体的にご紹介します。

口頭試問にもしっかり対応!専門の講師が何度でも指導

京都医塾では、口頭試問に対応するために、経験豊富な講師陣が受験生を徹底サポートします。

講師チームは、生徒一人に対して平均13人で構成され、それぞれが教科のエキスパートです。

月に3回行われる教科別会議と月1回の全体会議では、生徒の進捗や弱点、得意分野を共有し、最適な指導方針を検討します。

このような細やかな計画に基づいて、実践的な模擬試問やフィードバックが繰り返し行われるため、本番でも落ち着いて受け答えができるようになります。

年間学習量3,500時間を実現する独自のメソッド

年間3,500時間を確保する京都医塾独自カリキュラムでは、授業時間2,000時間、自習時間1,500時間を効率的に組み合わせています。

生徒専用の学習ブースが提供されており、集中して学ぶ環境が整っています。

また、週1回のカウンセリングを通じて、生徒の状況や進捗に応じたカリキュラムの調整が可能です。

特定の科目で伸び悩んでいる場合は、その教科を強化する特別なプランが提案され、合格に向けた効率的な学習を実現します。

小論文・面接科の講師がしっかり対策してくれる

京都医塾では、医学部入試の小論文と面接対策に特化した専任講師が、個別指導を行います。

小論文では、医療知識を基礎から学び、オリジナル教材を活用して「医学への関心」や「自分の考え」を的確に伝える文章作成力を磨きます。

面接対策では、自己分析を深めるオリジナルノートを活用することで、説得力ある回答を練り上げることが可能です。

特に「医師を目指す理由」を現在の関心や将来像と結びつけて論理的に語れるよう指導します。

口頭試問

まとめ

口頭試問は、学力だけでなく論理的な思考力や表現力が問われる試験であるため、事前準備や練習が成功へのカギとなります。

特に医学部のような難関学部では、適切な対策が合否を左右します。個人で対策を行うのが難しい場合は、京都医塾のような専門予備校の支援を受けるのも一つの方法です。

充実した学習環境と専門的な指導を活用すれば、自信を持って試験に挑むことができるでしょう。

受験は努力の積み重ねです。

適切な準備とサポートで、合格を目指して頑張りましょう。