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【大阪医科薬科大学医学部】大学の特徴と試験の出題傾向は?大阪薬科大学との統合の影響は?!

【大阪医科薬科大学医学部】大学の特徴と試験の出題傾向は?大阪薬科大学との統合の影響は?!

 

2021年春、大阪薬科大学と統合し、一つの大学としてスタートした大阪医科薬科大学。

こちらの大学では、新しく設けられた臨床実習と医学部や看護学部が連携したチーム医療を学べるとあって注目を集めています。

そのため新しく生まれ変わった大阪医科薬科大学医学部で、先進医療を学びたいと考えている人も数多くいるはずです。

そこで今回の記事では、大阪医科薬科大学医学部の受験を検討している人のために、同大学の基本的な情報や入試に関する情報、大学統合にまつわる情報をまとめました。

ぜひ、参考にしてください。

大阪医科薬科大学の基本情報

はじめに、大阪医科薬科大学の基本的な情報について説明していきましょう。

こちらの項では、キャンパスの場所や在籍人数、学費、加えて大阪医科薬科大学の特徴を取り上げて説明します。

キャンパスの場所(大阪府高槻市)

大阪医科薬科大学のキャンバスは大阪府高槻市大学町2番7号に位置しています。

電車を利用して訪れる場合は、JR東海道本線(JR京都線)高槻駅で下車した後、南口から出てください。

車で向かう場合は、国道171号線の八丁畷交差点を曲がり、その後は府道79号を北上しましょう。

陸橋の手前の信号を左折すると大阪医科薬科大学の北門付近に出ますので、同門よりお入りください。

有料となりますが、駐車場もご利用できます。

在籍人数

大阪医科薬科大学が公表しているデータによると、同大学の2022年5月1日現在の在籍者数は、男性443名、女性235名、合わせて678人となっています。

定員充足率が100.89%となっていることから、入試においては予定数よりも多くの学生を迎え入れる傾向が見てとれます。

学費

大阪医科薬科大学の約31,410,000円で、私立大学医学部の学費としては平均的な金額となっています。

入学金や授業料、教育充実費、委託徴収金などの諸費用が発生し、1年次では6,500,000円ほど必要です。

特徴

大阪医科薬科大学医学部では充実したカリキュラムを用意し、学生を6年間かけて徹底的に育て上げていきます。

同大学の特徴は、グローバルスタンダードに対応した臨床実習にあります。

この臨床実習は新しく作成されたカリキュラムで、時間数は週66コマとこれまでよりも大幅に増加しました。

1年次に行われる臨床実習では、患者の立場になって医療を学ぶ他、倫理観を養成したり、病院見学を通じて医療の成り立ちを学習する機会が与えられます。

4年次から5年次の診療参加型臨床実習では、学生が主体となり医療現場における臨床を学んでいきます。

こちらの実習では医療チームの一員となり、実際に患者を担当するとともに現場の医師から色々な指導を受けられるため、学生からも人気です。

2021年春に大阪医科大学と大阪薬科大学が一つの大学として統合

冒頭でもお話ししたとおり、2021年春、大阪医科大学は大阪薬科大学と統合し、一つの大学として生まれ変わりました。

この統合には医学部、看護学部、薬学部による多職種連携教育の実施と、チーム医療に必要なコミュニケーション能力を醸成するといった狙いがあります。

こちらの項では、大阪医科薬科大学が統合に至った背景や、入試形式などに及ぼす影響について見ていきましょう。

これからの18歳人口減少を見据えた統合

みなさんもご存知のとおり、日本は人口減少社会に突入しています。

日本で唯一人口が増加していた東京都ですら、2020年の約1,400万人をピークに今後は減少に転ずると見られています。

人口の減少は若年層の減少も意味しており、18歳人口も他の世代と同じく徐々に減っていきます。

大阪医科薬科大学はそういった人口減少社会に早期対応するため、大阪医科大学と大阪薬科大学の両大学を統合するという判断にいたりました。

学部間交流がより深まる

上でも触れましたが、大学の統合には医学部、看護学部、そして薬学部の多職種連携教育を行うとともに、チーム医療に必要な能力を身に付けさせるといった狙いがあります。

連携して授業を行いますから学部間交流が深まり、学生一人ひとりコミュニケーション能力が飛躍的に高まります。

上記三つの学部が揃っている大学は、関西だけなく中国、四国地方合わせても大阪医科薬科大学だけとなっており、チーム医療を学びたい学生からは大変な人気です。

入試形式や学費には特に変化なし

大阪医科薬科大学医学部の入試形式や入試難易度には、特に変化が見られていません

ただ、大学入学共通テストなどの願書に志望校を書く際は、間違えて旧名称を記載しないよう注意してください。

学費に関しても特に変化しておりません。

上で触れた学費内容に関する記述を参考にしてください。

大阪医科薬科大学医学部の偏差値情報

さて、ここからは大阪医科薬科大学医学部の偏差値と倍率について解説していきます。

志望校に確実に合格するためにも、偏差値や倍率などの情報はしっかりと押さえておきましょう。

偏差値

大阪医科薬科大学医学部の偏差値は、統合されてからも変化しておらず67.5となっています。

この数値は私立大学医学部の中でも上位に属するものですから、受験の際は十分な学習と面接対策が必要となるはずです。

大阪医科薬科大学医学部に偏差値が近い大学をビックアップしましたので、参考としてください。

・順天堂大学医学部:70.0

・日本大学医学部:67.5

・昭和大学医学部:67.5

・東邦大学医学部:67.5

・関西医科大学医学部:65.0

・福岡大学医学部:65.0

倍率

続いて倍率についても見ていきましょう。

下に、2020年度から2022年度までの大阪医科薬科大学医学部の受験倍率を表にして一覧化しましたので、受験の際の指標としてください。

▼大阪医科薬科大学医学部の入試データ
・2020年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期+大阪府地域枠 11.4 84 1871 1663 164
後期 48.0 15 768 591 16
共通テ 14.5 10 449 448 31

・2021年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期+大阪府地域枠 10.1 84 1593 1399 158
後期 56.9 15 853 658 15
共通テ 11.4 10 422 420 37

・2022年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期+大阪府地域枠 9.7 79 1609 1402 166
後期 53.2 15 798 595 15
共通テ 14.9 10 461 454 31

大阪医科薬科大学の前期試験の入試倍率は、同一の偏差値の医学部と比較しても平均的なものとなっています。

一方、後期試験については、実施している医学部が日本医科大学しかないためか、受験生が集中し、どうしても難化が避けられません。

ただし、ここでもう一つ注目すべきなのが、共通テスト利用入試の合格者数です。

同試験における募集人数は例年10名とされているのに対し、毎年30名以上の合格者が出ています。

大阪医科薬科大学を受験する際は、こちらのデータも念頭に置いて志望先を選んでみてください。

入試形式と出題傾向

偏差値と倍率に続いて、ここからは入試形式と出題傾向についても見ていきましょう。

数学や理科、外国語の解説の他にも、小論文や面接対策についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ポイントを押さえて学習し、試験を乗り越えましょう。

数学

数学は、数学Ⅲの微分・積分の問題が頻出の他、空間ベクトルからの出題も多く見られます。

数学対策では、上位国立大向けの問題集をくり返し解くとともに、試験時の時間配分にも慣れておくとよいでしょう。

英語

英語については長文が2題、出題される傾向にあります。

英作文では語法力や文法力の他、語彙力なども問われますので、文構造を中心に理解力を高めましょう

量はそこまで多くありませんが、形式的には完全に国公立型なので、和訳と英作文の練習を相当積み重ねる必要があります

物理

大問は4題で構成されています。

難易度は概ね標準的で、典型題も多いです。

ただし、分量が多いので、迅速に計算を進める必要があります。

また、例年小問集合の中で、電力輸送についての計算問題が出題されます。

化学

化学では前期、後期とも大問が4題程度、出題されます。

記述形式と穴埋め形式の問題が出題されますので、どちらの問題にも対応できるようにしておきましょう。

生物

生物は例年大問が4題出題されます。

基礎的な知識を問う問題が多く、知識問題の難易度はそれほど高くはありません。

複数の分野にまたがる知識を必要とする題材の出題も見られますので、全範囲に渡って正確な知識を身につけて臨みましょう。

計算問題や論述問題の出題が多いため、基本的な計算や短文論述の練習を重ねておくことが大切です。

小論文

小論文の試験では、意見論述型のものが1題課されます。

テーマは医療分野だけでなく、社会問題など色々な分野から出されます。

課されたテーマに関する知識が少ないと論述自体が困難となりますので、文章力の向上を目指すのはもちろん、予備校が保存している過去問データを利用するなどして出題が予想される分野の知識を深めておきましょう。

面接

最後に面接について解説します。

前期試験では15分間のグループ面接が行われ、後期試験では15分間の個人面接が行われます。

面接時によく聞かれる質問は下記のとおりです。

・大学の志望理由

・医師の志望理由

・大学ではどんな部活動に取り組みたいか

・自分の長所と短所

・最近の医療ニュースについて

試験官によっては受験者の答えた内容に対して、さらに突っ込んだ内容の質問を重ねてくる場合がありますので、面接対策は早期から始め万全の状態で臨んでください。

大阪医科薬科大学医学部を目指すなら京都医塾で

上でも少し触れましたが、大阪医科薬科大学は私立大学の医学部の中でも上位に位置する偏差値となっています。

そのため、広く深く学習することは必須であるほか、出題傾向も掴んでおく必要もあるでしょう。

出題傾向は私立大学の医学部の場合、大学ごとに大きく異なるため、医学部合格を果たすためには特に重要な要素です。

この出題傾向の情報は個人の能力で探そうと思っても、参考書やネットなどで収集するのが限界で十分な量は集まりません。

そのため、受験者の中には志望校の出題傾向が掴めず苦労している人もいるでしょう。

そういった人たちにおすすめしたいのが、医学部受験に特化した予備校、「京都医塾」です。

京都医塾は医学部専門の予備校と知られ、開校以来、利用者の医学部合格への導き手として貢献してきました。

こちらの項では、そんな京都医塾が実践している教育方法と、同校が行っている体験入学について深掘りして解説していきましょう。

一人ひとりに合わせたカリキュラムで合格をつかみ取る

京都医塾には、生徒一人ひとりの実力に合わせてカリキュラムを作成しています。

こちらのカリキュラムはオーダーメイドカリキュラムと呼ばれるものです。

カリキュラムは生徒の学力は当然のこと、過去の学習環境にも触れながら慎重に作成されていきます。

そして、一人の生徒に対し平均13人もの社員講師が付き添い、医学部合格の悲願を達成するべく学習を徹底的にリードしていきます。

完璧な環境で志望校の出題傾向に合わせた勉強ができますから、合格の可能性も特段に高まるでしょう。

大阪医科薬科大学(旧大阪医科大学)の受験にも強く、2022年度の受験では8名もの受験者が一次合格しています。

大阪医科薬科大学に本気で受かりたい人には、京都医塾が最適な学び舎となるでしょう。

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京都医塾では体験入学を随時受付中です。

この体験入学は「京都留学」と呼ばれるもので、学力テストやベテラン講師によるマンツーマンの個人授業、加えてオーダーカリキュラムの設計などのサービスが受けられます。

もちろん、テスト結果にもとづいたフィードバックも徹底的に受けられます。

京都留学の宿泊費と交通費は予備校側が全て負担してくれますので、気軽に利用しやすいというのもメリットです。

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