医学部と言えば、国内に数多く存在する学部の中でも最難関であることは、多くの人に知られています。
そして、毎年、たくさんの受験生が同学部にチャレンジしますが、残念ながら悲願成就まで至らない人も一定数存在します。
そのため、受験生の方の中には、「保険」として他学部との併願受験を考えている人もいるはずです。
そこで今回の記事では、他学部との併願受験を検討中の方に向けて、候補となり得る併願先の学部や併願先選びのポイントなどを紹介していきましょう。
目次
医学部受験と他学部受験はどう違う?
最初に、医学部受験と他学部受験の大きな違いについて、解説していきましょう。
両者の違いについて明確にあらわれるのは、合格のために求められる学力です。
たとえば、国公立大学の医学部の平均的な偏差値は、65.0と非常に高い水準。
これを順位として例えるのなら、100人中5位を意味します。
つまり、国公立大学の医学部へ合格するためには、少なくとも100人の受験生の中のトップ5へ食い込まなければなりません。
また、入試倍率も高い傾向にあり、国公立大学の医学部の後期試験では10倍以上、併願受験ができる私立大学医学部では、数十倍に達することもしばしばあります。
まとめると、合格のために必要な学力、そして入試倍率の高さが、医学部受験と他学部受験の大きな違いということになります。
医学部以外の医療系の学部
次に、医学部以外の医療系の学部には、どんなものがあるかについても見ていきましょう。
医学部を志しているからには、他学部との併願でも医療系を視野に入れている人が多いはずですから、有益な情報になるはずです。
薬学部
医学部以外の医療系の学部として、薬学部は有力な候補となりえます。
ここでは、そんな薬学部で学べることや、卒業後のキャリアについて紹介していきましょう。
どんなことを学ぶの?
薬学部とは、その名のとおり、薬について深く学んだり、研究したりする学部です。
薬学は基礎薬学や医療薬学など色々な分野にわけられますが、学生はこれらの分野の学習を通じて、医薬品の臨床効果や、薬の適正使用の方法、医薬品と社会とのつながりについて学びます。
また、生理学や生化学、衛生化学などの学問を応用した、新薬の開発に関する研究についても学びます。
このように、薬を通じて人々の健康を支えることを目指すのが、薬学部なのです。
卒業後のキャリアは?
卒業後のキャリアとして代表的なものには、薬剤師として病院や薬局などで勤務するというものがあげられます。
また、製薬会社に勤めることで、医薬品の研究開発に携わることもできます。
看護学部
続いて、看護学部に関する情報についても紹介していきましょう。
どんなことを学ぶの?
看護学部では、基礎看護学や臨床看護学などを通じて、看護師として必要な知識や技術を身につけていきます。
基礎看護学は、低学年次に行われる授業で、主に看護にまつわる基礎知識を深めていきますが、実はそれだけではありません。
実践演習も積極的に行い、学生それぞれが独自の看護観を育んでいくことを目指します。
そして高学年次になると、臨床看護学が始まり、より本格的な看護理論を学んでいきます。
また、大学にもよりますが、最近では、医学部や薬学部など、他学部連携型の実習を試み、チーム医療を実践学習する大学も増えてきました。
卒業後のキャリアは?
看護学部の卒業後のキャリアとして一般的なのは、病棟やクリニックなどで働く勤務形態です。
そのほかにも、本人の努力次第では、保健師や助産師、産業看護師など幅広い職種を目指すこともできます。
工学部を目指すという方法も
医学部と他学部との併願を考えている人は、工学部を目指してみるのもおすすめです。
「工学部と医学部って関係あるの?」と疑問に思う人もいるかと思いますが、実を言うと、間接的にではありますが工学部も医学部との接点があります。
たとえば、医療系のロボットや機器などは、工学部の力で進化を続けています。
以前は、メスでお腹を切っていた手術も、今では内視鏡を用いた機器の登場により、患者への負担は格段に軽くなりました。
また、医療用ロボットの登場のおかげで医師が操るメスの「手振れ」が抑えられるなど、医療への多大なる貢献を果たしています。
このように、間接的であれ医療に貢献することができますので、他学部受験を検討している人にあっては、工学部も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
医学部受験、他学部との併願のメリットとデメリット
さて、医学部受験を、他学部と併願した際のメリットとデメリットについても紹介していきましょう。
メリット
まずは、メリットについての紹介です。
合格の可能性が高まる
医学部と他学部の違いについては、記事の前半でも触れたとおりです。
他学部は医学部よりも、必要偏差値が低く、倍率に関しても緩やかですから、合格の可能性が高まるということは言うまでもありません。
デメリット
次に、デメリットについての紹介です。
受験勉強に偏りが出る
医学部受験において他学部との併願を考えた場合、足かせになりがちなのが勉強内容の偏りです。
とくに、私立大学医学部の入試では、出題傾向が医学部ごとに特徴があるため、専用の対策が必要となります。
予備校などの受験の専門家のもとで学習スケジュールを立てられれば、偏りが生まれる可能性は減りますが、個人レベルでバランスよく学習を進めるとなると、困難を極めるはずです。
入学後の学習意欲がわかない
本命の学部に入れず、併願先の学部へ進学した場合、入学後の学習意欲に悪い影響を与えることも考えられます。
上でも紹介した、薬学部や看護学部も同じ医療系の学部と言えども、学習内容や実習内容、そして卒業後のキャリアは、医学部とはまったくの別物です。
そのため、入学したのはよいものの、学習へきちんと向き合うモチベーションが低下する可能性もあります。
コンプレックスが残る
医学部受験に失敗し、妥協して他学部に進学した場合、コンプレックスを引きずってしまうケースも珍しくありません。
社会に出ても自分に自信が持てなかったり、受験の失敗を振り返って後悔に苛み続ける人もしばしば見られます。
併願校選びのポイント
医学部だけでなく他学部を受験する際には、併願先のことをよく知っておく必要があります。
入学してからの後悔をしないためにも、こちらの項では、併願校選びのポイントについて紹介していきましょう。
学部選びは慎重に検討する
医学部受験において、他学部との併願を考える際、どこの学部を目指すかは慎重に検討する必要があります。
理由は前述したとおりで、学習のモチベーションにかかわったり、コンプレックスが生じるおそれがあるからです。
そこで、おすすめしたいのが、検討中の併願先に一度赴いてみるという方法です。
たとえば、オープンキャンパスなどを利用して校風をチェックしたり、先輩と話すことで、併願先の大学についてよく知ることができます。
本命ではないにせよ、進学する可能性がある学部である以上、上記のような方法を用いて、併願先の大学についてよく調べてから受験を検討しましょう。
試験の日程を確認する
試験の日程を確認することも、併願校選びの際のポイントとなり得ます。
なぜなら、併願先の他学部は言ってみれば、あくまで「オプション」。
本命校の日程に影響がある試験日では、切り捨てる必要があるでしょう。
まずは、本命の医学部の日程を中心にしてスケジュール立てをしてから、空いているところに併願先の日程を入れていくことを忘れないでください。
受験会場の場所も確認する
他学部との併願を考えている人は、受験会場の場所についてもあらかじめ下調べしておきましょう。
本命の医学部と他学部の受験会場が離れすぎていたりすると、移動に時間がかかったり、ご自身の疲労にも影響を及ぼします。
他学部の受験会場が遠方にあったせいで、移動にともなう疲労を感じた状態で、本命校の入試に臨んでしまっては本末転倒です。
医学部受験において、他学部との併願を考える際は、それぞれの受験会場においても、しっかりチェックしておきましょう。
併願先の立地にも注目する
医学部と他学部の併願受験をするのなら、併願先の大学の立地にも注目しておきたいところです。
なぜなら、本当は近場にある医学部に実家から通う腹づもりでいても、併願先が他県などに所在していた場合、一人暮らしを余儀なくされるからです。
そして、生活環境の変化は、ご自身のメンタルなどにも大きな影響を与えることも十分考えられます。
医学受験において他学部との併願も考えている人は、併願先の大学の立地についても注目してから決定しましょう。
医学部合格を目指すなら京都医塾
記事の冒頭でも触れたとおり、医学部受験において他学部との併願を考える人は珍しくありません。
しかし、本命に受からず他学部へ進学した場合、色々な面で後悔してしまうケースは十分考えられます。
人生は一度きりですから、進学するにあたっては、後悔のないよう本命に合格できるだけの実力を養いたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部受験に特化した講師陣やカリキュラムを強みに、これまでにも数多くの受験生を、医学部合格へと羽ばたかせてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について迫ってみましょう。
13名の講師が全員であなたを支援
京都医塾では、受験生一人につき13名の講師陣がチームを結成して学習を支援しています。
「全員でつくる合格への道筋。」をスローガンに、各教科の担当講師が受験生の学力や特性に合わせて指導方針を統一し、重要な情報についてもそれぞれ講師がしっかり共有。
そのため、受験生の実力に合わせた、バランスのよい指導を実現することができています。
さらに、月に3回実施される教科別会議などを通じて、カリキュラムの更新の可否について話し合い、常に最適なものにアップデートして指導をしています。
大切なのはチャレンジスピリッツ!再受験生も夢を捨てずに当塾へ!
かつて、医学部受験に挑戦したものの、惜しくも夢が破れてしまい他学部に進学したり、企業に就職している人も一定数いるはずです。
しかし、そういった方々の中にも、医師になる夢を捨てきれず、心のどこかでくすぶっている人もいるのではないでしょうか。
そんな人たちの助けとなりたいと、私たち京都医塾は切に願っています。
大切なのはチャレンジスピリッツ。
情熱、気力、闘志、このどれか一つでも備わっている人であれば、私たちが全力で合格までの後ろ盾となり支え続けます。
受験シーズンを支えるメンタルサポート体制
他学部への併願を考えている人は、少なからず現在の学力など自身のおかれている状況に、不安を抱えているのではないでしょうか。
そういった状況では、なかなか自分に自信が持てなかったり、自己肯定感が低下したりと、様々な悩みが浮かんでくるはずです。
そこで、京都医塾では学習指導だけでなく、受験生一人ひとりの心の健康にも、逐一配慮しています。
たとえば、上級心理カウンセラーやJADP認定メンタル心理カウンセラー®などの資格保有者などを配置して、受験生のどんな悩みにも真剣に向き合い解決の糸口を探します。
まとめ
数ある学部の中でも、その最難関として位置づけられているのが医学部です。
そんな医学部では、非常に高い偏差値が要求されるため、惜しくも夢破れてしまうことも珍しくありません。
そのため、「保険」として他学部との併願受験を検討している人も多く見られます。
しかし、他学部は、あくまで他学部。
医学部とは、学習内容や、卒業後のキャリアプランなどまったくの別物となります。
このことから、下手に妥協して併願先に行くことのないよう、予備校などに通い本命校の合格を決めたいと、考えている人も多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部受験に特化した講師陣やカリキュラムを強みに、これまでにも数多くの受験生を、医学部合格へと羽ばたかせてきた予備校です。
当塾で学習に励んでもらえれば、医学部合格のために必要なあらゆる支援で、あなたの後ろ盾となります。
「保険」のことなど考える必要ないほどの手厚いサポートで全力でフォローしますから、医学部受験だけに的を絞って突き進むことができます。
本気で本命校に受かりたい人には、医学部専門予備校の京都医塾がうってつけです。
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宿泊費・交通費ともに当塾の負担ですから、お気軽にお問い合わせください。