医学部は最難関の学部の一つであるにもかかわらず、毎年大勢の人が受験を希望している人気の高い学部でもあります。
文部科学省が公開している「2024年度 医学部医学科入学状況」によると、国公立大学医学部の実質平均倍率は平均3倍強、私立大学医学部の倍率は12倍程度です。
また私立大学によっては倍率が30倍を超えるところもあり、私立大学全学部の同年の平均倍率が3倍弱であることと比較すると私立大学医学部の倍率は非常に高いといえるでしょう。
今回の記事では医学部の人気の理由とそのなかでもさらに人気の高い大学を国公立大学・私立大学に分けて紹介し、人気の高い医学部で合格を勝ち取るポイントについて解説します。
目次
国公立大学医学部人気ランキング

まずは2024年度の国公立大学医学部の前期日程における、倍率上位10位のランキングについて見てみましょう。
順位 | 大学名 | 倍率 |
1 | 福島県立医科大学 | 8.4 |
2 | 弘前大学 | 6.5 |
3 | 島根大学 | 5.9 |
4 | 高知大学 | 5.1 |
5 | 愛媛大学 | 4.6 |
6 | 山口大学 | 4.4 |
6 | 長崎大学 | 4.4 |
6 | 宮崎大学 | 4.4 |
9 | 三重大学 | 4.3 |
9 | 琉球大学 | 4.3 |
10 | 福井大学 | 4.1 |
1位の福島県立医科大学の倍率が8倍超である一方、倍率が2倍前後〜2倍弱の国公立大学医学部もありました。
同年の医学部を含む国公立大学全体において、前期日程の募集区分のうち47%が実質倍率2倍未満となっている状況と比較すると医学部の人気は高いといえます。
私立大学医学部人気ランキング

続いて2024年度の私立大学医学部の前期日程における、倍率上位10位のランキングについても見てみましょう。
順位 | 倍率 | 大学名 |
1 | 82.4 | 産業医科大学(B方式) |
2 | 38.6 | 聖マリアンナ医科大学 |
3 | 35.9 | 帝京大学 |
4 | 26.3 | 東邦大学 |
5 | 24.5 | 金沢医科大学 |
6 | 24.7 | 順天堂大学(B方式) |
7 | 24.5 | 川崎医科大学 |
8 | 24.2 | 東海大学 |
9 | 20.6 | 兵庫医科大学(B) |
10 | 17.8 | 獨協医科大学 |
1位の産業医科大学(共通テストを利用しないB方式)の倍率は80倍を超え、さらに後期で倍率1位の聖マリアンナ医科大学にいたっては145.2倍にもなります。
一方、私立大学医学部では一番倍率が低い大学でも5~6倍程度でした。
医学部を含む私立大学全体の同年における平均倍率が2~3倍程度となっている状況と比較すると、国公立大学のみならず私立大学医学部も人気は高くなっています。
医学部が人気な5つの理由
それでは、なぜ医学部はこれほど人気が高い学部なのでしょうか。
ここでは医学部が人気を集める要因として挙げられる5つの理由について紹介します。
社会的地位と収入の高さ
第一の理由として挙げられることが多いのが、「医師」という職業が社会的地位と収入の高さを兼ね備え、名実ともに優れた職業と見なされている点です。
いうまでもなく医師は人命を救う仕事として重要な職業の一つであり、社会的意義のある仕事として多くの人々が高く評価する傾向があります。
医師は人命を救う仕事として、社会的に重要な役割を担っているため、人々の尊敬を集める職業であるという見方があります。
「第23回医療経済実態調査結果報告」によると、医師の年収は、勤務医で平均1,468万円、開業医で2,677万円となっています。
これは、医師の仕事が 高度な専門知識と技能を必要とすること、そして 責任の重さを反映していると考えられます。
需要の高さによる職業の安定性
2023年のOECDの統計によると、日本の人口1,000人あたりの医師数はOECD平均を大きく下回りワースト3位と世界的にみて非常に少ない状態です。
加速度を増す日本社会の高齢化と医師不足を背景に、今後医療サービスの需要が増加すると見られています。
医師を取り巻く環境要因以外にも、経済の不確実性が高まるなかで医師という安定した職業への魅力が増しているという側面もあります。
高度な専門性が求められる医師の職業はほかの職種よりも希少性があり、今後社会がどう変動しようと需要がなくなることは考えられない貴重な職業です。
医師の需要は長期的に安定しており、将来の職業選択として魅力的な選択肢となっています。
学部が持つステータス性
医学部は日本の大学入試において最難関の学部の一つです。
国公立大学医学部の平均倍率は3倍強、私立大学医学部では平均10倍以上にも達し、人気の私立大学や後期日程では30倍を超えるケースもあります。
この高い競争率は医学部入学を「学力の高さ」の指標として捉えられていることが一因です。
理系の優秀な人材の医学部集中傾向は、ほかの産業分野での人材不足が問題視されるほどであり、本来の目的で医学部を目指す学生以外にも優秀さのステータスとして受験する学生の存在も人気を押し上げている要因です。
女性の医学部進学者の増加
厚生労働省の2020年末の統計によると医師の男女比は男性が77%、女性は23%と男女差は大きい現状です。
しかし、医師全体に占める女性の割合は年々増加しており、特に若い世代でその傾向が顕著です。
過去には一部の医学部で女性受験者に対する不当な扱いが問題視されましたが、現在では多くの大学が男女平等の入試制度を採用し、能力に基づいた公平な選抜が行われるようになりました。
さらに美容医療など新しい医療分野の登場により、女性医師のキャリアの選択肢も拡大しています。
これらの変化もあいまって女性が医師を目指しやすい環境が整いつつあり、医学部における女性受験者の増加につながっていることも考えられるでしょう。
私立大学医学部の学費減免や奨学金制度の充実
私立大学医学部の学費は20,000,000円から30,000,000円前後が相場で、他の学部と比べても非常に高額なため多くの一般的な家庭では大きな負担となります。
そのため近年では学費が見直され、一部の私立大学では学費の減免が実施されるようになりました。
また奨学金制度や特待生制度を導入し、経済的に苦しい人であっても医師を目指せる環境が整うよう配慮する動きも活発化しています。
このように医学部の敷居が下げられたことも、同学部の人気が集まっている要因の一つです。
医学部の人気は上がっている?

近年はコロナ禍による影響もあり、これから医師を目指す学生にとっては医学部の人気の推移や今後数十年の需要についても気になるところでしょう。
次に、医学部の人気の推移と今後の展望について解説します。
医学部志願者の推移
国公立大学医学部の2024年度入試の前期日程全体の志願倍率は4.3倍となり、2023年度の4.4倍とほぼ同水準を保っています。
また、ここ数年前期・後期合わせた医学部の志望者はおおむね増加傾向にあります。
年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
志願者数 | 28,415 | 28,020 | 26,033 | 25,471 | 22,146 | 21,883 | 22,342 | 23,510 | 23,036 |
コロナ禍が始まった翌年である2020年度に一度志望者は落ちたものの医学部の人気は依然として高く、少子化により18歳人口が減少する中でも医学部への関心は衰えていません。
医学部の人気はいつまで続く?
医療需要の高まりと社会的重要性の認識により、医学部人気は今後も続くと予想されています。
コロナ禍は、医療の需要の高さのみならず医療の重要性を浮き彫りにしました。
一方、AIの発展により医師の仕事がとって代わられるのではないかという懸念もありますが、現時点では人間の医師の判断や患者とのコミュニケーションを完全に代替することは難しいと考えられています。
医療技術の進歩や社会のニーズの変化に応じて医師に求められる役割や能力も変化していく可能性はあるものの、医学部の人気は今後も継続すると予想されます。
人気の医学部を勝ち抜くために

医学部の人気の高さについては、上でも取り上げたとおりです。
ただでさえハイレベルな問題ばかりが飛び交う医学部受験であるにもかかわらず、人気が集まる状況では競争が激化するばかり。
そこでここでは、人気な医学部を勝ち抜くためのポイントを解説していきましょう。
基礎力を身に付けることの大切さ
医学部の受験において何よりも大切と言ってよいのが、基礎力です。
基礎体力が無いとスポーツで結果を残せないように、基礎的な学力がないと受験でも結果を残せません。
応用問題を解いて実力を高めることも重要ですが、まずは原点に立ち返って学習をスタートしましょう。
自分ではマスターしたと思っていた分野でも、実は頭から抜け落ちていた箇所が見つかり、新たな学びにつながることもあります。
正しいプランを立てよう
医学部の受験に際しては、正しいプランを立てることも重要です。
行き当たりばったりの計画を立ててしまうと学習進度が乱れ、学力に偏りが出てしまう可能性があります。
また、面接の練習の時期についても正しく見立てておかないと、訓練が不十分となり面接官の質問にうまく答えられないでしょう。
小論文の練習に関しても、インプットとアウトプットを繰り返さないと得点につながる文章が書けません。
さらに併願を希望する人は、大学ごとの試験の日程を逐一確認する必要もあります。
これらの要素を適切に組み込んだ総合的な学習プランを立てることで、医学部合格への道が開かれます。
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ここから先は、そんな京都医塾について紹介します。
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京都医塾には入塾テストがなく、医学部合格を目指す受験生なら学力は問いません。
その代わり入塾時の診断テストを行い、現状の学力を診断・分析して受験生一人ひとりの実力に合わせたカリキュラムを策定します。
もちろん入塾後も実力の変化に合わせ常にカリキュラムを見直し、常に最適な学習計画を提供するため無駄のない学習が可能です。
京都医塾はきめ細かいレベル分けの集団指導に加え、生徒一人ひとりに合わせた個人授業で受験生の実力アップに貢献します。
また、最難関学部である医学部受験にはメンタル面のケアも欠かせません。
京都医塾には週1回のカウンセリングを通じて学習面のみならず生活面でも相談できる環境が整っており、学習・メンタル両面から受験生の志望校合格をサポートします。
高い合格実績!医学部特化のノウハウを活かした指導
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京都医塾は理系最難関である医学部受験において、2024年度は一次試験75%、最終合格62%の合格率という高い合格実績を誇ります(※高卒生)。
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まとめ

コロナ禍の影響と思われる2020年あたりでの一時的な志願者数低下はあったものの、医学部は根強い人気があり国立・私立大学問わず人気の上昇傾向が続いています。
社会的地位ややりがい、高い収入に加え、制度の後押しも医学部の人気を支えています。
このように医学部の人気が高まる中で懸念されるのが、今後社会の不安定要素の増加により受験競争がより加熱する可能性があることです。
現状でもハイレベルな戦いを強いられるのにもかかわらず、これ以上人気が大きくなるとより学習を徹底していく必要があります。
受験生の中には人気が集まる医学部の状況を見て、学習面に不安を抱えている人もいるでしょう。
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