私立大学医学部だけに限ったことではありませんが、受験を試みたもののチャンスを逃してしまったという人は少なくありません。
医学部受験は、難問・奇問が飛び交うハイレベルな試験をクリアする必要がありますから、仕方がないと言えば仕方がありません。
しかし、それでも諦めることなく一念発起して、再受験を検討している人も大勢いるはずです。
そこで今回の記事では、私立大学医学部の再受験を考えている人に向けて、再受験に役立つ様々なアドバイスをお届けしていきましょう。
目次
私立大学医学部の再受験は、国公立大学よりも有利
医学部には、大きくわけて私立大学医学部と国公立大学医学部の2種類に分別されますが、再受験の場合、私立大学医学部ならではのアドバンテージがあります。
こちらの項では、私立大学医学部の再受験の際に生じるアドバンテージの中でも、主だったものを3点ピックアップして解説していきましょう。
併願受験ができる
私立大学医学部の再受験では、スケジュールが許す限り何校でも併願受験が可能です。
一方、国公立大学の医学部を狙う場合は、前期日程と後期日程の2回しかチャンスがありません。
しかも、近年では後期日程を廃止している医学部も多くなってきており、事実上、前期日程の一本勝負しか受験の機会がないというのが現状です。
このように、私立大学医学部の再受験では受験の機会を多く得られるため、合格の可能性を高められるといったアドバンテージがあるのです。
ライバルが少ない
私立大学の再受験にまつわるアドバンテージには、ライバルが少ないといったものもあげられます。
みなさんもご存じのとおり、私立大学医学部では国公立大学の医学部に比べて、高額な学費が求められます。
数千万円にも及ぶ学費の工面は、一般家庭では、中々できるものではありません。
そのため、必然的に出願者が限られ、結果としてライバルが少なくなるというわけです。
受験科目が少ない
多くの私立大学医学部では、共通テストよりも受験科目を少なく設定しています。
そのため、共通テストのように幅広く学習する必要がなく、少数科目の勉強に集中できることから、再受験生にとっても負担が軽くなります。
このように、私立大学医学部の再受験生には様々なアドバンテージがありますが、やはり現役生と比べると、再受験生の方が不利となる面も少なくありません。
次項では、医学部の再受験は、なぜ現役生の受験よりも困難なのか、その理由について解説していきましょう。
医学部の再受験は困難
さて、ここでは先ほど予告したとおり、私立大学医学部の再受験が、現役生の受験よりも困難である理由を解説していきましょう。
医師としての活動期間が限られる
言うまでもありませんが、再受験生の場合、現役生と比較すると医師としての活動期間が限られてしまいます。
臨床医や研究医を目指すとしても、受け入れる側としては長期間働いてくれる人を好むのが一般的です。
その理由の一例ですが、新人の医師に対しては、早く一人前になってもらうために費用を投資して育成します。
まとまった費用をかけて育成するのですから、雇う側としては長期間活動してもらい、少しでも施設に貢献して欲しいと思うのは当然の心理でしょう。
学習のやり直しが必要
医学部の受験に失敗してしまい、一般企業に勤める道を選ぶ人も一定の割合で存在します。
そういったケースでは、受験のときの学習内容をすっかり忘れてしまっているということも少なくありません。
しかも、現役生と違い、加齢にともなう記憶力の低下などのハンデも負っています。
完全にゼロからスタートというわけではないにせよ、もう一度、学習のやり直しを迫られるのは重荷となるでしょう。
推薦型選抜などに制限がある
私立大学医学部への進学方法には、一般入試のほかにも、推薦入試という手段があります。
こちらの入試方法を取り入れることで、合格の可能性を高めることができますが、残念ながら募集枠を現役生のみに限っている医学部も存在します。
とは言え、地域の医師不足解消のために、再受験生にも枠を開放している医学部があることも事実です。
こちらの募集枠の詳細については後述しますので、ぜひ最後までお読みください。
近年では再受験生も合格しやすい方向に改善
2018年医学部入試における不正が発覚したことは、多くの人が知るところではないでしょうか。
複数の医学部が、男女差別、もしくは再受験生に対する差別を行っていたことが発覚し、センセーショナルな事件として日本中で話題になりました。
これを重く見た文部科学省では、医学部入試における公正性の確保に着手し、該当した医学部に対しては厳しい指導を実施。
その結果、翌年の2019年の試験からは公正性が確保され、年齢差別も撤廃される方向に動くよう改善されています。
たとえば、日本大学における2018年度の試験では、22歳以上の合格者は男女合わせて8人でしたが、翌年の2019年度では24人と大幅に増加しています。
このように、現在では年齢だけでなく、本人の学力や人間性も重視する傾向にシフトしておりますので、再受験生への風当たりは徐々にやわらいで行くものと見られています。
一般的な受験方法以外の合格手段
上述したとおり、医学部の再受験では一般入試の他にも推薦入試やAO入試でチャレンジするという方法もあります。
そこでここでは、私立大学医学部の中でも、再受験生でも推薦入試とAO入試が受けられる医学部を、2020年度のデータをもとに一覧にしました。
【再受験生が受験可能な総合型・学校推薦型選抜の募集枠を設置している私立大学医学部一覧】
大学名 | 選抜方式 | 受験可能な浪人回数・年齢 |
岩手医科大学 | 推薦 | 1回 |
獨協医科大学 | AO | 26歳以下 |
埼玉医科大学 | 推薦 | 1回 |
杏林大学 | AO | 1回 |
東京医科大学 | 推薦 | 1回 |
東京女子医科大学 | 推薦 | 1回 |
金沢医科大学 | AO・推薦 | AOは25歳以下、推薦は浪人の回数が1回の者 |
愛知医科大学 | 推薦(A方式) | 1回 |
藤田医科大学 | AO | 2回 |
関西医科大学 | 推薦・特色入試 | ともに1回 |
近畿大学 | 推薦 | 1回 |
兵庫医科大学 | 推薦(地域枠指定制) | 1回 |
川崎医科大学 | 特別推薦 | 4回 |
久留米大学 | 推薦 | 2回 |
産業医科大学 | 推薦 | 1回 |
福岡大学 | 推薦 | 2回 |
再受験生でも推薦入試などが受けられる私立大学医学部は上記のようなものになります。
受験資格者を浪人回数1回限りの者としている医学部もある一方、川崎医科大学のように4回まで許容してくれる大学もありますので、挑戦してみる意義は大きいでしょう。
再受験生が合格を勝ち取るためのポイント
厳しい戦いをしいられる再受験生の医学部入試。
そんな戦いの中、少しでも合格の可能性をアップさせる方法を押さえておき、ライバルたちに一歩でも差をつけたいところです。
そこで、ここでは、私立大学医学部の再受験における、合格を勝ち取るためのポイントについてまとめました。
センター試験と共通テストの違いを把握
いわゆる「センター試験世代」の人たちにとって、「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」という試験方式には、馴染みの薄い人も多いはずです。
両者の違いとしては、従来型の試験で求められていた知識や技能のほかにも、論理的思考力や判断力、表現力などが求められるようになったことがあげられます。
私立大学医学部の再受験と同時に国公立大学の医学部の受験も視野に入れている人は、ぜひ共通テストに関する情報も踏まえておいてください。
面接対策は現役生以上に綿密に
一次試験の合格者は二次試験へとコマを進めますが、ここで待ち受けているのが面接試験です。
面接試験では、志望動機や自分の長所・短所、理想の医師像などがよく聞かれますが、再受験生に限っては、これらの質問のほかにも色々な問いかけがなされます。
たとえば、再受験にいたった動機や社会人生活で得たこと、周囲の人の理解は得られているのかなどがあげられます。
医学部へ再受験するにあたっては、現役生に投げかけられる質問よりも、幅広い範囲の質問を想定して対策をしておきましょう。
医学部ごとの学費もしっかりチェックしておく
私立大学医学部の再受験の際は、医学部ごとの学費もしっかりチェックしておきましょう。
なぜなら、私立大学医学部とひと口に言っても、大学ごとに学費に大きなバラつきがあるからです。
たとえば、川崎医科大学や東京女子医科大学では45,000,000円以上の学費がかかる一方で、国際医療福祉大学は約20,000,000円と、同じ私立大学の医学部でも大きな開きがあります。
ご家庭の経済事情によっては入学が難しい医学部が出てくる可能性もありますので、再受験先の医学部の学費についても、あらかじめ調べておいてください。
再受験で私立大学医学部を目指すなら京都医塾
ここまで解説してきたとおり、私立大学医学部の再受験は、現役生のものと比べると非常に困難なものとなります。
近年では改革が進み再受験でも難易度が下がりつつありますが、それでも、まだまだ現役生の方が有利なのは変わりありません。
また、再受験生の場合、年齢の壁のほかにも、記憶力の低下、体力的な衰えもネックとなります。
しかし、それでもなお、医師になりたいとの情熱に燃えている人も少なくないはずです。
そういった人の強力な後ろ盾となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は設立以来、長年積み上げてきたノウハウを駆使して、これまでにもたくさんの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の実績や取り組みについて紹介していきましょう。
ギブアップはまだ早い!京都医塾は再受験生の合格者を多数輩出!
医学部の再受験を目指すからには、未だ心の中に医師への憧れが根強く残っているはずです。
現在の自分に満足できず「ギブアップはまだ早い」と自身を鼓舞しながら、医学部合格を目指し、日々努力に励んでいるのではないでしょうか。
京都医塾では、そういった方々の力になるべく、医学部合格に必要なあらゆるバックアップで再受験生をフォローし、合格者を多数輩出しています。
学習面、生活面、メンタル面のすべてにおいて、できる限りのサポートで徹底的にあなたを支援しますので、ぜひ当塾をお選びください。
基礎から徹底的に学習する「オーダーメイドカリキュラム」
医学部に合格するためには絶対的な基礎力が必要であると、京都医塾では強く実感しています。
なぜなら、基礎をおろそかにしていては、その後の学習へ進んでも理解が追いつかず、どんどんライバルたちに後れをとってしまうからです。
そこで、京都医塾では入塾時に受験生の実力を徹底的に分析し、その人だけのカリキュラム、すなわち「オーダーメイドカリキュラム」を作成します。
そして、このカリキュラムにもとづいて、基礎の基礎から徹底的に学習。
必要があれば、中学時代レベルまでさかのぼって勉学の見直しを図ります。
受験科目の基礎部分を失念してしまった社会人の方や、基礎に自信のない浪人生の方でも、勉強の土台作りからしっかりサポートしますので、安心して入塾してください。
専属の講師が行う万全の面接対策
受験において、社会人の方や多浪生の方などが最も懸念している事柄の一つが、面接対策ではないでしょうか。
現役生とはまったく異なる境遇に置かれているわけですから、面接官からの質問も当然変化が生じるはずです。
そして、ときには回答しにくい、厳しい質問が混じってくることが考えられます。
そこで、京都医塾では、「小論文・面接科」というセクションを設置し、万全な面接対策を受験生のみなさんに施しています。
回答例や話し方の他にも、身振り手振りまで、それこそ手取り足取り指導いたしますので、ぜひ当塾に白羽の矢を立ててください。
まとめ
私立大学医学部の再受験では、現役生の受験よりも大きなハンデを背負いながら戦わなければなりません。
年齢的な壁や記憶力の低下、加えて体力の衰えなど、若者と比較すると下回る要素が多いため、苦戦がしいられるのは当然と言えば当然です。
しかし、それでもなお再受験を志すということは、心のどこかで医師への憧れが強く残っている証拠でもあります。
その憧れを原動力にしつつ、ハンデをはねのけようと、日々努力を重ねている人もたくさんいるのではないでしょうか。
そういった方々の強力な後ろ盾となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は設立以来、長年積み上げてきたノウハウを駆使して、これまでにもたくさんの受験生を、医学部合格へと導いてきた予備校です。
もちろん、再受験生のバックアップにも秀でており、たくさんの浪人生や社会人の方々も医学部へと送り届けてきました。
当塾で学んでいただければ、あなたに徹底的に寄り添い、人生の試練を乗り越えるための、ありとあらゆるサポートで支援をします。
次の春こそは、桜が咲き誇る中、胸を張って志望校の門をくぐろうではありませんか。
再受験で私立大学医学部合格を目指すなら、京都医塾がうってつけです。
資料請求や電話でのご相談は、年中無休で受付中ですので、お気軽にお問い合わせください。