私立大学医学部の学費の平均値は、およそ30,000,000円と言われています。
国公立大学医学部の学費と比べると非常に高額であることから、医学部の受験生の方の中には、学費を免除する方法はないものかと、考えを巡らせている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、私立大学医学部を目指している受験生の方々へ向けて、学費が免除されるケースなどを紹介していきます。
そもそも学費の免除とは?
私立大学医学部の学費の免除が受けられるケースの解説に入る前に、そもそも学費の免除とはいったいどういう制度なのかについて押さえていきましょう。
学費の免除とは、入学する大学に対して授業料や入学金などを支払う義務がすべて消滅、もしくは一部消滅することを意味します。
奨学金制度においても、「給付型」と呼ばれる返還義務のないものがありますが、こちらのシステムと同様のものと考えていただいてかまいせん。
ちなみに、奨学金制度には、給付型のほかにも「貸与型」と呼ばれるものがありますが、こちらについては返還の義務が生じますので注意する必要があるでしょう。
私立大学医学部で学費が免除されるケース
続いて、私立大学医学部において学費が免除されるケースについて見ていきましょう。
地域枠は学費が完全に免除
私立大学医学部における学費が免除されるケースとして、典型例とも言えるのが地域枠入試を利用した場合です。
地域枠とは、地方医療の改善、並びに増進を目指すために設けられている枠ですが、こちらの枠では奨学金や修学金が支給されるため、学費が完全に不要となります。
たとえば、自治医科大学では「修学資金貸与制度」を設置して、すべての学生に対する入学金と授業料等の納入を必要ないものとしています。
制度の名称には「貸与」と付いてはいるものの、医学部を卒業後、指定の公立病院などで勤務することで返還の義務が消滅することから、事実上の免除措置ととれるでしょう。
ただ、上記病院等での勤務を拒んだり、途中で勤務を離脱した場合は、修学金を返還しなければなりませんので、この点については十分注意してください。
病院独自の奨学金でも学費が免除される
民間の病院が運営している奨学金制度でも、学費が免除されるケースもあります。
ここでは、その代表例として「徳洲会グループ」が行っている奨学金制度を紹介しましょう。
徳洲会とは、1973年に創業された、全国各地に病院やクリニックを設置している大規模な医療グループです。
この徳洲会では「生命だけは平等だ」という哲学のもと、日本の医療拡充のために日夜、患者の治療にあたっています。
そんな徳洲会の設けている奨学金制度では、医学部在学中の6年間、毎月学費の支援が受けられます。
気になる返還の義務ですが卒業後、徳洲会グループの病院で勤務することで免除になることから、このあたりについては地域枠と同じものと判断してよいでしょう。
ただし、この徳洲会の奨学金については、医学部を途中退学した場合などには、返還の義務が生じてしまいます。
もともと医学生を養成するための奨学金ですから、退学者に対するペナルティは当然の措置とも言えますが、念のため、こちらの点についても頭の片隅に入れておいてください。
防衛医科大学といった特殊な医学部も学費は免除
私立大学医学部とは異なりますが、学費の一切が免除の医学部として、防衛医科大学も紹介しておきましょう。
防衛医科大学では、入学後「防衛省職員(特別職国家公務員)」として認定を受け、学業や訓練が義務づけられることから、学費のすべてが免除となります。
また、毎月学生手当として給与が支払われるため、経済的な意味で言えば、国内で最も負担の少ない医学部とも言えます。
特待生制度の中にも学費免除の措置あり
私立大学医学部の中には特待生制度を設けて、学生の学費免除などの支援を行っているところが少なくありません。
この特待生としての認定を受ける基準は、成績上位者に限られていることが多く、ハードルは決して低いとは言えませんが、その分得られる恩恵も大きいことからチャレンジしてみる価値は十分にあります。
また、地域枠や病院が独自に行っている奨学金制度のようなペナルティもないため、安心して給付を受けられる点も大きなメリットです。
次項では、同制度にはどういったものがあるのか、実施している大学や選出条件などをまとめて解説していきます。
特待生制度にはどんなものがある?
さて、ここでは、先ほどお伝えしたとおり、特待生制度にはどういったものがあるのかについて、深掘りして解説していきます。
特待生制度には、様々なものがありますが、免除額が大きいものを中心に紹介していきましょう。
国際医療福祉大学では学費が6年間100%免除
国際医療福祉大学が設けている「医学部特待生奨学生制度」では、「特待生S」として選出された場合、6年間の学費がすべて免除となります。
免除される学費の総額は最大で17,000,000円となっており、私立大学医学部が設置する特待生制度の中でも最大級の支援額と言えるでしょう。
さらに、同医学部では学生寮である「成田インターナショナルハウス」に入寮する際には、その寮費についても全額免除する措置を行っています。
選抜条件は、一般選抜試験の中から優秀者20名を選出となっていますので、国際医療福祉大学を目指している人は、上位に食い込んで制度の恩恵にあずかれるよう、努力してみてはいかがでしょうか。
順天堂大学でも多大なる免除措置を実施
順天堂大学医学部では「学費減免特待生制度」という制度を設けて、学生のサポートを行っています。
こちらの制度のもとでは授業料や施設設備費、教育充実費が全額免除となり、6年間で合計7,000,000円もの支援を受けることが可能です。
選出されるための条件は、一般選抜A方式二次試験合格者の成績上位10名となっており狭き門となっていますが、ただでさえ低額な順天堂大学の学費をさらに抑えられますので、一念発起してみても損はないはずです。
なお、1年次における寮費や教材費などの諸費用は免除の対象とはなりませんので、その点についてだけは注意してください。
北里大学でも学費の全額を免除
北里大学医学部においても、特待生に選出された学生に対する、学費の免除措置を実施しています。
この免除措置には「第1種」と「第2種」の2種類があり、第1種に選ばれた場合、6年間の学費、38,900,000円が全額免除となります。
また、第2種に選出された際には、授業料等の一部納入が免除され、6年間で
19,450,000円の学費免除を受けることが可能です。
選考人数は若干名となっているため正確な人数は定かではありませんが、リターンの大きい学費免除制度ですので、経済的に苦しい家庭の方にとっては非常に助かるはずです。
特待生以外の支援制度にも注目
ここまでは特待生制度にまつわる情報をお届けしてきましたが、同制度のほかにも大きな支援が受けられるものがありますので、補足する形で、関西医科大学を例にとって紹介しましょう。
関西医科大学では、特待生制度として成績上位者に1,900,000円の学費免除を行っていますが、それ以外にも、「藤森民子賞」や「鮫島美子賞」といった賞を設けて学生に一定の金額を贈呈しています。
気になる贈呈額ですが、前者の藤森民子賞に選ばれた場合は、5,000,000円、後者の鮫島美子賞に選ばれた場合は、2,000,000円を受け取ることができます。
いずれも優秀な成績で合格を勝ち取ることが条件ですが、特待生制度に匹敵するほどの金額を受け取れますので、トライしてみる価値は十分にあるはずです。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
私立大学医学部の学費は非常に高額であることから、特待生制度をはじめとする学費の免除が受けられる措置は、受験生にとって大変ありがたいものです。
とくに北里大学の学費の免除額は群を抜いていることから、苦学生の方にとっては喉から手が出るほど、対象者として選ばれたい制度ではないでしょうか。
しかし、こういった制度に選ばれるためには、成績上位者に名を連ねて試験をパスすることが必要です。
そのため、特待生として学費を免除してもらうためには、人並はずれた学力を有した状態で受験に臨まなければなりません。
このことから、受験生の方の中には、予備校での学習を通じた、飛躍的な学力向上を検討している人も多いのではないでしょうか。
そういった方々の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、オリジナルのカリキュラムをはじめとする数々の学習支援などを武器に、これまでにもたくさんの受験生を医学部へ送り届けてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。
一発合格を可能にするための「オーダーメイドカリキュラム」
医学部合格を一度の受験で獲得するためには、優秀なカリキュラムは欠かせません。
適当に作られたカリキュラムのもとで学習を進めても、行き当たりばったりのものになったり、弱点箇所をしっかり補えなかったりと様々な不都合が生じてしまいます。
京都医塾では、そういったことにならないためにも、受験生一人ひとりの能力に合わせて作られるカリキュラム、その名も「オーダーメイドカリキュラム」を用いて指導にあたっています。
こちらのカリキュラムの大きな特徴は、本人の学力や特性を意識した時間割が作成されることや、志望先の出題傾向に合わせた学習内容を盛り込んだ内容になっている点です。
そのため、本人の実力を志望校の要求偏差値へ高めるためのスケジュールがきちんと練り込まれており、計画的かつ確実に学力の伸長を図れ、ひいては医学部の一発合格の悲願達成をはたすことができます。
疑問点の解消を後回しにさせない取り組み
受験勉強を進めていくにあたって、してはならない行為の一つが疑問点を放置してしまうことです。
「面倒くさいから後で解決しよう」と油断したが最後、翌日からの授業についていけず、ライバルたちに一気に差を付けられてしまいます。
そんな事態を回避するための方策の一環として、当塾では講師が施設内に常駐し、いつでも質問を受付けられる体制を敷いています。
そのため、自習中に生まれた疑問点を即座に尋ねに行くことができ、わからない箇所を放置してしまうといったことにはつながりません。
一般の予備校の中には、「質問箱」を設置して問題解決のやり取りを行うケースも見られますが、その方法では回答を得るまでに時間のロスが発生してしまいます。
その点、当塾では上述のとおり、疑問点は即座に解決することができますので、時間のロスが発生せず、効率を維持した状態で受験勉強を進めることができます。
生活環境がすべて整った充実の学寮
京都医塾には、関東地方や九州地方など、日本各地から入塾される方がたくさんおられます。
遠路はるばる当塾へおいでいただくことは、我々としては大きな喜びであり、そうであればこそ最大限の支援をしなければならないと日々、肝に銘じている次第です。
さて、そんな当塾の支援策の一つに、上記のような方向けの学寮の設置があります。
こちらの学寮は当塾をご利用なさる方の専用の宿舎となっており、校舎からは徒歩でわずか5分の好立地。
さらに、設備にいたっても学習机はもちろん、ベッドやエアコン、冷蔵庫、電子レンジや洗濯機など、生活に必要な家具家電がすべて整ったものとなっております。
そのため、新たに何かを揃える必要もなく、受験生の方にあっては入寮してすぐに学習のみに専念することができます。
まとめ
数千万単位の金額を必要とする、私立大学医学部の学費。
大変な金額の学費となりますが、多くの私立大学医学部では特待生制度などを設けて、学生の支援にあたっています。
このような支援によって学費の免除が受けられる状況は、受験生にとって大変ありがたいもののはずです。
ただし、このような特別な制度の選出者になるためには、受験において成績上位者に名を連ねることが必要不可欠です。
そのため、特待生として選ばれ学費等の免除措置にあずかるためには、人並はずれた学力を有した状態で受験に臨まなければなりません。
このことから、特待生としての選出を希望する受験生の方の中には、予備校での学習を通じた、飛躍的な偏差値の向上を検討している人も多いのではないでしょうか。
そういった方々の後ろ盾になるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、オリジナルのカリキュラムをはじめとする数々の学習支援などを武器に、これまでにもたくさんの受験生を医学部へ送り届けてきた予備校です。
当塾へおいでいただければ、独自の学習・生活サポートを駆使して、あなたの医学部受験を必ずや成功へと導いてみせましょう。
本気で医学部合格を目指す人には、トータルバックアップで受験生を支援する、京都医塾こそがうってつけです。
資料請求やお電話での入塾相談などは、年中無休で承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。