みなさんは、「予約型奨学金」という奨学金制度についてご存知でしょうか。
奨学金の中には、大学などに合格してから申請するタイプのものが一般的かと思われがちですが、実を言うと、合格の前から奨学金の受給権利を申請することもできるのです。
今回の記事では、大学受験を控えている方々に向けて、この予約型奨学金について詳しく解説していきましょう。
目次
予約型奨学金とは?
上でも触れたとおり、予約型奨学金とは、通常の奨学金と違い高校在学中に申請できるタイプの奨学金のことを言います。
高校生のうちから然るべき機関に対し権利の申請をしておくことで、スムーズに受給手続きが進むため、受験生の人たちからも注目を集めています。
保護者の方々としても、学費を工面するうえでのマネープランが立てやすくなりますので、そういった観点から見ても大きな安心感を与えてくれる制度です。
予約型奨学金を利用するメリット
続いて、予約型奨学金のメリットについても見ていきます。
こちらの項では、予約型奨学金の持つメリットの中でも主だったものを2点ピックアップして紹介していきましょう。
審査が平等である
予約型奨学金のメリットには、審査が平等に行われるといったものがあげられます。
ここでは、日本学生支援機構が実施している予約型奨学金を例に取りますが、同奨学金では、在学校によって審査基準が異なるということはありません。
つまり、「名門高校」と呼ばれる高校の受験生でも、一般的な高校の受験生でも、同じ条件で審査がなされるということを意味します。
そのため、所属校のネームバリューなどに関係なく、本人の能力や家庭環境など、フェアな基準で対象者が選ばれます。
なお、この日本学生支援機構の行っている予約型奨学金の詳細については後述していますので、ぜひそちらも参考にしてください。
在学採用にも申請可能
予約型奨学金は申し込めば誰でも審査が通るかというと、そんなことはありません
同奨学金は人気のある制度の一つですから、審査から漏れてしまう学生もたくさん発生してしまいます。
しかし、予約型奨学金には、たとえ審査で落ちた場合であっても、大学進学時に再申請が可能という道も残されています。
進学後の奨学金ですから、予約型ではなくなってしまうことは言うまでもありませんが、再びチャンスが巡ってくることには変わりありません。
このように、予約型奨学金には一度審査に落ちてしまっても、在学中に再チャレンジができるといったメリットがあるのです。
日本学生支援機構の予約型奨学金
先ほどもお伝えしたとおり、日本学生支援機構が実施している予約型奨学金についても解説していきましょう。
ここでは、同機構が行っている予約型奨学金の手続き方法や、給付金額に関する情報をまとめました。
申請資格と手続きの流れ
まずは、申請資格と手続きの解説から入ります。
日本学生支援機構が行っている予約型奨学金へ申請する場合には、下記の中のいずれかの資格を満たしている必要があります。
✓該当する年度の3月末に高等学校または専修学校(高等課程)を卒業する予定の人
✓高等学校または専修学校(高等課程)を卒業後2年以内の人
✓「高等学校卒業程度認定試験」に合格した人、科目合格者で機構の定める基準に該当する人、または出願者
予約型奨学金に申請予定の方は上記項目をきちんとチェックして、ご自身が資格を満たしているかどうか把握してから手続きに移りましょう。
なお、手続きの流れについては、日本学生支援機構が発行している「給付貸与奨学金 早わかりガイド予約採用 2023年度進学予定の皆さんへ」によると、春ごろに在学校から申請書類を受け取り、夏ごろまでに申し込みを行います。
そして、審査が無事に通れば秋から冬の間に「採用候補者決定通知」が交付されるとのことです。
給付金額
予約型奨学金の給付金額については、支給対象の世帯収入によって変化してきます。
収入に応じて全部で3種類の区分に分けられますが、そのほか自宅通学か自宅外通学かでも支給額は異なります。
また、年収が高すぎる世帯の場合は、残念ながら支給の対象とはなりません。
ご自身の世帯が支給対象の世帯に該当するかどうかについては、日本学生支援機構が公開している「進学資金シミュレーター」で把握できますので、気にかかる人は一度試してみてください。
大学独自の予約型奨学金
次に、大学が独自に設けている予約型奨学金についても見ていきます。
ここでは、東京大学と新潟大学、そして慶応義塾大学が設けている予約型奨学金を紹介していきましょう。
いずれの予約型奨学金についても医学部も対象となっておりますので、同学部を志望している人にも大いに役立つ情報です。
東京大学「さつき会奨学生」
まずは、東京大学が設けている「さつき会奨学生」の紹介から入りましょう。
さつき会奨学生とは、東京大学基金を原資として運用されている予約型奨学金で、経済的な理由から進学や学業の継続が困難な女子学生の救済を目的として設立されました。
2023年度の採用人数は約30人となっており、対象者に選ばれた場合、年額600,000円の支給が受けられます。
支給期間は「学士過程における標準修行年限の期間」とされていますので、順調に進級した場合は、安定した経済状況のもと学業に打ち込むことができます。
申請については、東京大学ホームページから申請書類がダウンロードできますので、必要事項を記入のうえ、提出してください。
新潟大学「輝け未来!! 新潟大学入学応援奨学金制度」
2番目に紹介するのは、新潟大学が実施している予約型奨学金の「輝け未来!! 新潟大学入学応援奨学金制度」です。
こちらの奨学金についても、東京大学が設けている予約型奨学金と同じく、経済的に困窮している受験生への救済措置として設立されました。
給付額については一時金400,000円とやや少額に思えますが、返済が不要であることから、金銭的に苦しい事情を抱えている人にとっては大きな助けとなるはずです。
ただし、下記項目に当てはまる人については返還義務が発生しますので注意してください。
✓入学を辞退した者
✓入学から1年以内に退学した者、または除籍された者
✓入学から1年以内に、新潟大学が定める規則に違反し懲戒処分などを受けた者
✓申請内容に虚偽の事実が認められた者
✓そのほかの事由で、給付対象者として不適格とされる事実があった者
なお、2023年度における採用予定人数は、50名となっています。
申請手続き等につきましては、新潟大学のホームページから「輝け未来!!新潟大学入学応援奨学金申請書」などの書類をダウンロードし、必要事項を記載したうえで提出してください。
慶応義塾大学「学問のすゝめ奨学金」
最後に紹介する予約型奨学金は、慶応義塾大学が設けている「学問のすゝめ奨学金」です。
こちらの予約型奨学金は、慶応義塾大学への入学を強く希望する首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)を除く学生を対象として創設されたものです。
2023年度における給付金額は年間600,000円となっていますが、医学部生の場合は若干増額され年間900,000円となっています。
また、入学初年度には、上述した奨学金のほかにも200,000円が上乗せして支給されます。
採用候補者数は非常に多く、医学部を含め全体で550名以上となっており、多くの学生に対してチャンスが与えられているのが特徴です。
申請につきましては、上記2大学と同じように公式ホームページから申請用書類をダウンロードして、各自で提出してください。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
高校在学中に申請ができるとあって大変な人気の予約型奨学金。
大きな支援が受けられる制度ですから、経済的な事情を抱えている家庭にとっては、大変心強い味方となってくれます。
しかし、この予約型奨学金の審査を通過したとしても、医学部受験に合格できなければ意味をなしません。
奨学金は大学入試をパスすることが前提の制度ですから、当然と言えば当然でしょう。
そのため、予約型奨学金の申請中やそのほかの奨学金に申請予定の人にとっては、まずは志望先に合格できるための学力が必要となります。
このことから、受験生の方々の中には、志望校合格へと導いてくれる優秀な予備校を探している人も、多いのではないでしょうか。
そういった人の頼もしい味方となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、オリジナルのカリキュラムや独自の考えによる授業形式を取り入れて、毎年たくさんの受験生を医学部へ送り届けている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の取り組みなどについて紹介していきましょう。
あなただけの特注カリキュラムを作成し徹底指導
京都医塾では、当塾オリジナルの方法で作るカリキュラムを用いて、受験生のみなさんの指導にあたっています。
このカリキュラムは、「オーダーメイドカリキュラム」と呼ばれる学習プログラムの一種ですが、受験生の能力に合わせて作られる特注品のカリキュラムです。
一般的な塾や予備校で与えられるような画一的なものではなく、本人の弱点や得意箇所をきちんと分析して生み出しますので、最大効率の学習が望めると評判です。
また、こちらのカリキュラムは、受験生の学力の伸び具合に合わせて柔軟にアップデートがなされます。
弱点箇所が伸び悩んでいる場合は、より集中的なフォローをいたしますし、伸長が著しい科目は得点源とすべく、カリキュラムをさらにチューンナップしていきます。
独自の視点で実施する集団授業
塾や予備校の授業でとりわけ人気があるのは、講師とマンツーマンで行う個人授業です。
個人授業では、本人のペースに合わせて苦手箇所の補強がスムーズに行えたり、わからない点があればすぐに質問できますから、人気があるのも当然でしょう。
しかしながら、この個人授業は、上記のとおり受験生のペースに合わせてしまう傾向が強まってしまうため、ご本人の緊張感が緩むリスクもはらんでいます。
そこで当塾が積極的に導入しているのが、集団形式の授業です。
集団形式の授業は個人授業と違い、個々人の弱点部分を細かくみてあげられませんし、加えて、疑問点の解消もすぐにできるとは限りません。
しかし、この集団授業を行うことによって受験生同士のライバル心が刺激され、これまで緩みかかっていた、もしくは、すでに緩んでしまっていた緊張感を再び引き締めることができます。
このように、京都医塾では独自の視点から集団授業を積極的に取り入れて、受験生のみなさんのさらなる学力向上に生かしているのです。
女性の受験生の悩みには同性のスタッフが対応
京都医塾では、男女関係なく大勢の受験生の方々が日々勉学に励んでいます。
そんな受験生の方々ですが、人間である以上は性別による悩みがあっても不自然なことではありません。
そして、そういった類の悩みの中には非常にデリケートなものもあり、どうしても異性には相談しにくいというケースもあります。
そのような点にもケアの必要があると考えた京都医塾では、女性の受験生には同性のスタッフが対応し、お悩みのカウンセリングを行っています。
このカウンセリングの取り組みは男性スタッフには言いづらいことでも、つまびらかにして相談できるとあって、利用者の方々からは好評です。
もちろん、男性ならではの悩みがある方であっても心配いりません。
当塾では、ご希望があれば男性には男性のスタッフが応対し、適切な対処にあたります。
まとめ
予約型奨学金は、高校在学中の人でも申請ができるタイプの奨学金です。
金額は支援機関や大学によって差が見られますが、いずれにせよ経済的な事情を抱えている家庭にとっては、大変心強い味方となってくれます。
しかし、そんな予約型奨学金ですが、審査を通過したとしても、医学部受験に合格できなければ意味をなしません。
なぜなら、予約型奨学金は、大学入試をパスすることが前提の制度となっているからです。
そのため、予約型奨学金の申請中や、そのほかの奨学金を検討中の人にとっては、まずは志望先の医学部に合格できるための学力が必要となります。
このことから、受験生の方々の中には、優秀な教育指導で志望校合格へと導いてくれる予備校を探している人も、多いのではないでしょうか。
そういった人の力強い味方となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、オーダーメイドカリキュラムや独自の考えによる集団授業を取り入れて、毎年たくさんの受験生を医学部へ送り届けている予備校です。
私たちに指導を任せていただければ徹底的な学習支援で、必ずやあなたの未来を明るいものとしてみせましょう。
本気で医学部合格を目指す人には、京都医塾がうってつけです。
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