大学入試の結果が出そろい、悔しくも浪人することが確定した人もいらっしゃるかと思います。
浪人生活は、不安やプレッシャーと戦いながらも、その不確実性に打ち勝つために努力する修行期間です。
今回の記事では、浪人生活を有意義にし、来春の合格に向けて確実な一歩を踏み出すために重要な行動を5つご紹介します。
目次
落ち込んでいる暇はない! 浪人確定後の行動が来春の未来を決める
受験結果がすべて出そろい、進学先がない場合やもう一年チャレンジしたいと覚悟したその瞬間、浪人生としての新しい1年が始まります。
「1年間の頑張りが報われなかったように感じてしまい、なかなかすぐには勉強に向かう気力が起きない…」と思うかもしれません。
ただ、勉強してもしなくても試験日は平等にやってきます。
厳しい話になりますが、同じ時間制限の中で席を奪い合う大学受験において出遅れは禁物です。
落ち込んでいる暇はありません。
「浪人生だから現役に比べたら余裕がある」などとは思わず、挑戦者のマインドで新たな1年をスタートさせましょう。
浪人確定後やるべき行動5選
前項でも申し上げた通り、落ち込む時間はほどほどにしてすぐに行動を移すことが大切です。
浪人確定から再スタートまでの期間が短ければ短いほど、次年度の合格が近づくと言っても過言ではありません。
一方で、「浪人を想定していなかったので、何からやっていいかわからない」という方も多いことと思います。
そこで以下では、浪人生が「合格するため」にやるべき行動を5つピックアップしてご紹介します。
①目標を改めて設定する
まずは、目標設定を改めて行いましょう。
もしかすると、「不合格だった大学・学部に再挑戦するに決まっているじゃないか」と思われたかもしれません。
しかし、たとえ目標が前年度と変わらなかったとしても、目標の再検討・再設定をおすすめします。
志望校を改めて検討する
明確にお伝えしておきたいのは、目標を再設定するからといって志望校を変更したり、ランクを下げたりする必要はありません。
むしろ、目標を下げることは「去年よりもレベルの低いところを志望しているから、これぐらいで大丈夫」と手を抜いてしまう可能性があるので、おすすめしません。
ここで再検討をおすすめする理由は「本当に行きたい大学を志望校にする」ためです。
そもそも、昨年受けた大学は本当に行きたい大学だったのか、妥協して選んでしまっていないかを改めて考えてみてほしいのです。
浪人生活は、楽しいことばかりではありません。
気にしてはいけないと思いつつも進学した友人の状況を目にしたり、思ったように勉強が進まないことを苦しく感じたりすることもあるかと思います。
そんな生活の中で「妥協して選んだ進路」に向けて一生懸命努力することは難しいでしょう。
「本当に行きたい大学」を目指すからこそ、苦しいけれども1年間走り続けることができるのです。
今の成績に囚われる必要はありません。
浪人生活を始めるにあたってまず「自分が本当に行きたい大学」を明確化しましょう。
そして、その目標を達成するための環境構築を行っていきましょう。
②予備校か自宅浪人かを決める
目標を設定したら、まずは1年間の学習環境の軸を設定しましょう。
具体的には、①予備校に通う ②自宅学習(自宅浪人) の2択となります。
以下に、それぞれのメリット・デメリットを簡単に記載します。
予備校に通う
予備校通学のメリットには、主に以下の4つがあります。
・受験合格に向けた専門的な授業が受けられる
・スケジュールを管理してくれる
・入試の最新情報が得られる
・自習室など勉強に集中できる環境が整備されている
高校の授業とは異なり、受験勉強に特化した授業が受けられるため合格に向けて何をしたら良いのかを明確化することができます。
また、ある程度スケジュールが決まっているため一定の学習量を保てることもメリットと言えます。
また、受験情報誌を無料で閲覧出来たり自習室を利用できたりと、学習環境が整っている点も予備校通学の魅力です。
予備校通学の一番のデメリットは、多額の費用がかかるという点です。
一般的に「本科生」と呼ばれる、週5回の通塾スタイルを選択した場合、文系私立大学初年度費用とほぼ同額がかかります。
大学に進学したと考えて、進学費用を充当するケースも少なくありませんが、学費が1年分増えると考えるとかなり大きな増額となります。
また、夏期講習や冬期講習といった季節講習は別途費用がかかる場合がありますし、交通費・食費など細々とした費用が必要になりますので、あらかじめ費用を見積もっておくことをおすすめします。
自宅学習(自宅浪人)
自宅浪人の最大のメリットは、費用が安く済むことです。
先ほども申し上げた通り、予備校通学には一般的に私大1年分程度の費用がかかります。
自宅浪人であれば、予備校に支払うお金はかかりません。
そのため、参考書の費用・食費・光熱費・模試代のみで浪人が可能です。
予備校と違って時間割などもありませんので、自分が必要な勉強を自分のペースで進めることができます。
また、予備校への通学時間がかからないため、時間を有効活用できるというメリットもあります。
一方で、自宅浪人のデメリットは「自分のペースでしか勉強ができないこと」と「競争意識が生まれにくい」という2つが挙げられます。
“自分のペースで勉強できる“ことは決して悪いことではありませんが、わからない箇所で手が止まってしまったり、マイペースのあまり目標の進度で進まなかったりした場合、ペースに大幅な遅れが生じます。
また、基本的には自宅で1人で勉強をするので、競争意識が芽生えにくい点もデメリットです。
そのため、自己管理に自信のある方でないと1年間通して勉強のペースを維持することは難しいと言えます。
費用が捻出できるならば予備校通学がおすすめ
費用の都合がつけられるのであれば、浪人生は予備校へ通学することをおすすめします。
自宅という環境は、一番リラックスできる環境であると同時に一番気が散る環境でもあります。
いけないことと思いつつ、どうしても休憩が多くなってしまったり、昼夜逆転や不摂生な生活に陥ったりしがちです。
本科生としての通学が難しい場合には、特定の授業や季節講習だけを受講する「単科生」として予備校に通学することも1つの手段です。
本科生より費用を安価に抑えられるうえに、自習室などの予備校の施設を利用可能なケースも多いです。
③勉強の環境を整える
予備校通学か自宅浪人かを決めた後は、それぞれ勉強環境を具体化しましょう。
自宅浪人の場合は、自宅の学習環境整備を進めましょう。
学習机はなるべくシンプルに整え、マンガやタブレットのような気が散ってしまう材料をできる限り排除しましょう。
また、勉強時間中にスマートフォンをいじってしまわないよう、タイマー式の保管ボックスを用意しておくと便利です。
また、自宅浪人であっても自宅以外の勉強スペースを確保することをおすすめします。
図書館や自治体の自習スペースなど、活用できる場所と利用可能な時間帯をリストアップしておくと便利です。
予備校は実際に足を運んで選ぼう
予備校通学の場合はどの予備校に通学するかを検討することとなります。
この予備校選びですが、想像以上にスピーディな決断が求められます。
3月中旬に浪人が確定したのち、4月の本科授業スタートまでの2週間のうちに入塾手続きまで終える必要があります。
進学実績や予備校ごとの強み、学習環境や立地そして費用などさまざまな要素を比較検討したうえで、納得のいく予備校を選びましょう。
予備校によっては学力テストの結果次第で学費の一部を免除してくれる制度(スカラシップ制度)もあります。
時間は限られていますが、予備校は実際に足を運んで決めることをおすすめします。
思いのほか通塾に負荷がかかったり自習室や校舎の雰囲気が想像と違っていたりと、校舎を訪ねて初めてわかることも少なくありません。
1年間の受験勉強の軸となる環境なので、校舎に足を運んで立地や学習環境などをあらかじめ確認することをおすすめします。
④学習計画を立てる
最終的なゴール(目標)の設定、そして学習環境を整えたらいよいよ具体的な学習計画を立案しましょう。
長期目標・中期目標・短期目標を具体的に設定する
学習計画は、「いつまでに/何を/どのレベルまで」できるようになるかという目標に対し「目標達成のためにいつまでに/何を」やらなければならないかを逆算することで立案可能です。
志望校合格を最終的なゴールとして、1月までに達成するべき長期目標・8月までに達成するべき中期目標を立案します。
そのうえで、12月からさかのぼる形で1ヶ月ごとの達成目標を書き出しましょう。
得意・不得意や国公立大学個別試験での得点配分によって戦略が異なるため、可能であれば科目別に立案することをおすすめします。
長期目標や中期目標は「過去問で〇割」や「模試の偏差値▲▲」、「共通テスト模擬で●割」など具体的な数値かつ自分でも確かめられる内容にすると良いでしょう。
一方で、月間の目標は数値ではなく「単語帳2周」「青チャート演習2周」「1ヶ月合計100時間勉強」などタスクと勉強量の二軸で設定することをおすすめします。
特にタスクに関しては、どの問題集・参考書をどれぐらいやりこむのかを具体化することをおすすめします。
「自分で計画を立てるのが難しい…」という場合には、予備校などのサポート機関を利用することをおすすめします。
⑤浪人が確定した次の日から勉強する
浪人が決まったら、浪人が確定した次の日から勉強を始めましょう。
落ち込む気持ちもとてもよくわかります。
ただ、数十分でも良いので浪人が確定した次の日から机に向かいましょう。
入試の直後は1年間でもっとも学力が高い状態です。
しかし、入試後に勉強をやめてしまったその瞬間から、暗記事項は失われ学習習慣は崩壊に向かいます。
浪人生の強みは、入試に臨んだその状態から1年を新たにスタートできることにあります。
そのため、1日でしっかり気持ちを整理して、次の日からは気分が乗らなくても無理やり机に向かうべきなのです。
「ちょっと休憩」が命取りになることも
5つ目のポイントは、浪人が決まった受験生にとって少し酷だったかもしれません。
1年間の受験勉強を終えてゆっくりしたいと思う気持ちはとてもよくわかります。
「不合格」という結果に、自分自身やその努力を否定されてしまったように感じられるかもしれません。
ただ、出てしまった結果は覆すことはできません。
1年後の喜びのために、周囲より一歩でも早く歩み始めることが大切です。
浪人生は「ちょっと休憩」が命取りになることが少なくありません。
来年の明るい春に、今年の分も2倍自分を労わってあげてください。
浪人生活は予備校選びが重要! 医学部合格を目指すなら京都医塾
浪人生活は毎日が真剣勝負です。1年間という長いスパンで、目標に向かってたゆまず努力することが求められます。
しかし、浪人生活には忍耐と精神力が求められます。
思ったように勉強が進められなかったり、成績が上がらなかったりと、一人での学習に限界を感じることもあるかもしれません。
また、“医学部受験”という専門領域に的確な指導ができる人物が身近におらず、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
そんな方におすすめしたいのが、医学部専門予備校「京都医塾」です。
以下では、京都医塾が医学部志望者に行っている指導の一部をご紹介します。
目標から逆算した個別カリキュラム&徹底的な進捗管理
京都医塾では、入塾時の学力から医学部合格までのギャップをどう埋めるか、を具体化した個別カリキュラムを作成しています。
学習計画は「適宜見直す」ことが重要です。
そこで、京都医塾では週に1回担任と生徒との1対1のカウンセリングを行っています。
カウンセリングではカリキュラムの進捗状況の確認をしたうえで、医学部合格という長期目標から逆算してその月・その週・その日にやるべき学習内容を具体的に伝達します。
担任との対話でモチベーションアップも図れるため、「学習計画は立てられるけど、実行ができない」と悩んでいた方も、学習計画通りに進められると好評です。
年間学習量3,500時間を達成可能な独自メソッド
医学部受験を決意したその瞬間から、試験開始までのカウントダウンが容赦なく始まります。
医学部合格のためには、限られた時間の中で莫大な量の学習を積み重ね、徹底的に学力を高めなければなりません。
京都医塾では、学習時間を確保するために独自のカリキュラムで2,000時間以上の授業を行っています。
さらに、受験生一人ひとりが自由に使える専用ブースを提供し1,500時間以上の自主学習時間を確保しています。
難問・過去問もいつでも質問OK!
京都医塾では、プロの講師が施設内に常駐しています。
そのため、生徒はいつでも質問が可能です。
わからない問題をすぐに講師が解説することで、わずかな疑問点も残すことなく理解できます。
一人で考え込んでしまうと時間がかかりすぎてしまう問題もポイントを抑えた解説を聞くことで、効率的に理解できます。
特に、直前期の「わからない」を即座に解決できるのは、受験生にとって大きな強みとなります。
まとめ
浪人生活に悩みは尽きません。
この記事を読んでくださっている方の中には、親身に悩みを相談したい方や、医学部受験の知見を得たいと塾や予備校を探している人も多いのではないでしょうか。
京都医塾では、一流の授業、そして生徒一人ひとりの医学部合格へ向けた徹底的な分析・プランニングを実際に感じていただいたうえで、入塾のご検討をいただきたいと考えています。
そのため、京都医塾では、通常2~3日かけて入塾説明・体験授業・学力診断テスト・分析結果報告を実施します。
しかし、遠方にお住まいの方から「複数日では参加が難しい」とのお声を頂戴しておりました。
そのお声にお応えし、京都医塾を2日間かけて知っていただく、『一泊二日医学部合格診断』を実施しております。
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宿泊費・交通費は京都医塾が負担いたしますので、京都医塾に少しでもご興味をおもちの方は、まずはぜひこちらの『一泊二日医学部合格診断』にお気軽にお問合せください。