医学部の浪人生の方が受験をするにあたって、大きく関心を寄せていることの一つが、現役生との違いではないでしょうか。
医学部受験では「二浪までがボーダー」とも、まことしやかに囁かれていますので、二浪中の人へのプレッシャーも凄まじいものとなっているはずです。
そこで今回の記事では、なぜ二浪までがボーダーになるのかという疑問にお答えするとともに、現役生と一浪生、一浪生と二浪生による違いについてもまとめました。
目次
医学部は浪人生に厳しい?
本題に入る前に医学部受験において、どれくらいの浪人生が合格を勝ち取っているかという点について見ていきます。
少々、前置きが長くなりますが、本記事の主たるテーマの理解度をより深めていただくための内容ですので、どうかお付き合いください。
浪人生でも十分チャンスはある
難攻を極める医学部の入試では、毎年たくさんの受験生が夢を散らす結果に終わっていますが、その一方で、気負けすることなく再チャレンジに燃える人も大勢います。
そのため、受験生全体に占める浪人生の割合も多く、それに比例して合格する人も多く見られます。
このことから、浪人生だからといって必ずしも不合格となる根拠は存在せず、仮に失敗の原因を探るとするのなら、むしろ浪人中の過ごし方になんらかの問題があった
と見るべきでしょう。
いずれにせよ、現役生の方でも浪人生の方でも、一生懸命に努力をしている方には祝福の天使が舞い降りてきますので、安心してください。
年度によって変化することも
医学部の合格者数に占める浪人生の比率ですが、年度によって上下することが珍しくありません。
とくに、現役生の中に学業成績が優秀な生徒が多い年度では、浪人生は途端に厳しい立場に追いやられてしまいます。
模試などでよい判定を得ていても、いざ本番となれば思わぬ展開に見舞われてしまい、悲願が達成できなかったというケースは、医学部受験ではしばしばあることです。
現役生と一浪生の違いは?
さて、いよいよ記事の本題へと入っていきます。
ここでは、冒頭でも予告したとおり、現役生と一浪生の違いについて解説していきましょう。
入学方法が狭まる
現役生と一浪生の大きな違いとしてあげられるのが、医学部への入学方法の門戸の広さです。
多くの医学部では、一般選抜のほかにも学校推薦型選抜や、総合型選抜など様々な募集枠を用意して学生を迎えていますが、現役生のみを対象としたものも少なくありません。
たとえば、2023年度の入試では北海道大学の総合型選抜や、横浜市立大学の学校推薦型選抜、名古屋大学の推薦型選抜などが該当します。
上記医学部は、いずれも国公立大学ですが、私立大学についても同様の傾向が見られています。
以下は2020年度における私立大学医学部の例ですが、東海大学のAO入試(総合型選抜)、東京医科大学の学校推薦型選抜(一般公募)、聖マリアンナ医科大学の学校推薦型選抜など、すべて現役生が対象です。
一浪生と現役生とは、たったの一年の違いかも知れませんが、入学方法に関しては相応のハンデを背負わざるを得ないのが現実です
豊富な学習時間が得られる
一浪生は、医学部への入学方法が狭められる一方で、豊富な学習時間を確保できるというメリットが獲得できます。
現役生は学校での勉強のほかにも、クラブ活動や委員会活動、人によっては地域の課外活動も行っているため、受験勉強の時間をきちんと確保できるとは限りません。
膨大な量の学習時間の確保という観点で言えば、浪人生にも大きな強みがありますし、その強みは同時に、逆境を跳ねのけるためのカギともなります。
なぜ二浪がボーダーなの?
上でもお伝えしたとおり、医学部受験においては、二浪までがボーダーと言われていますが、どういった根拠にもとづいたものなのでしょうか。
こちらの項では、医学部受験において二浪までがボーダーとされている根拠の中でも、主だったものを4点ピックアップして解説していきましょう。
受験のチャンスが激減する
先ほど、現役生と一浪生の違いを説明した際に、入学方法が狭まるといった解説をしました。
しかし、実を言うと、一浪生までは門戸を開放しているところも、現役生ほどではないにせよ存在します。
上の例にならって、2023年度の国公立大学の募集枠を引き合いに出すと、旭川医科大学や弘前大学の総合型選抜、香川大学の学校推薦型選抜などは一浪生であってもチャレンジが可能です。
ところが二浪生ともなると、さらにチャンスが激減してしまうのが現状です。
また、仮に二浪生でも受験が許される医学部に挑んだとしても、試験中あなたの隣に座っているのは、現役生や一浪生といった強力なライバルとなります。
もちろん、受験の機会が与えられている以上、合格の可能性はないとは言い切れませんが、細い糸を手繰り寄せるための努力が必要です。
典型的、かつ確実性の高い例でいうと、予備校などに通い専門学習を徹底的に積み重ね、突破口を見出すといったものがあります。
モチベーションの維持が困難
二浪生ともなれば、現役生のときから数えて、足かけ三年目の受験シーズンとなります。
「石の上にも三年」という言葉がありますが、これは、そもそも三年も座っていられる人はなかなかいないことから、ことわざとして成立しているわけです。
つまり、それほどまでに、モチベーションの維持は困難であるという意味でもあります。
そのため、二浪生の方々が、同じ毎日の繰り返しに嫌気がさしてしまい、学習のモチベーションが下がってしまっても、ある意味では無理からぬ話と言えます。
現状どうしても受験勉強に向き合えないと思い悩んでいる方は、頼りになる指導者や、ともに支え合える友人を見つけて、やる気のアップを図りましょう。
ちなみに、モチベーションの維持・向上にまつわる情報について、当ブログでは別記事で詳しく紹介しています。
二浪生の方のみならず、すべての受験生にとって有益な情報ばかりをまとめた記事ですので、よろしければご覧ください。
経済的な負担が大きい
浪人の回数が多くなればなるほど、経済的な負担が大きくなることは言うまでもありません。
衣食住にかかる費用に加えて、学習教材などの費用も年度ごとに発生するわけですから、一浪、二浪と浪人の回数が増えるにつれ、出ていくお金も比例して増えていきます。
裕福な家庭であれば何度でも挑戦できるかも知れませんが、一般家庭では厳しい現実が待っています。
また、医学部受験を諦めて企業に就職しようとしても、非正規雇用に甘んじる結果になり、生涯賃金に差が生じてしまう可能性もあるでしょう。
プレッシャーによるメンタルの不調
ほどよいプレッシャーは、その人に責任感を植えつけ、本人を奮い立たせる力があります。
元プロ野球選手で、2022年現在は、かつての所属球団の監督を務めている新庄剛志さんは、自著「わいたこら。」の中でも、「選手を育成する要素の一つとしてプレッシャーはよい刺激になる」という趣旨のことが書かれています。
適度なプレッシャーがよい影響を生み出すのは、一般人でもプロアスリートの世界でも同じというわけです。
しかし、強すぎるプレッシャーは、ときとしてマイナスの影響を本人に与えてしまいます。
そして、一般人の精神力では、なおさら強い影響を受けても不思議ではありません。
保護者からの過剰な期待はもちろん、先に進学した友人たちの姿は大きな重荷になり、最終的にはメンタルの不調にもつながりかねません。
「寛容度」は信頼していいの?
みなさんは、「寛容度」という言葉をご存知でしょうか。
寛容度とは、医学部が浪人生にとってどれだけ寛容かをあらわした言葉で、志望先を選ぶ際の指標として、しばしば使われます。
しかし、この寛容度という指標は公式のデータではなく、医学部の関係者ではない組織、もしくは個人が収集した情報から算出されたものです。
公式発表されたものではないデータである以上、信ぴょう性に乏しいことは説明するまでもありません。
ネットなどで寛容度を閲覧する際は、あくまで参考程度にとどめるというスタンスでチェックしてください。
ハンデを覆し医学部合格を目指すなら京都医塾
ここまで解説してきたとおり、医学部の入試では、浪人の回数にともなうハンデが顕著にあらわれます。
そのため、実力が一緒であれば基本的に、二浪生よりは一浪生が優先され、一浪生よりは現役生が優先されるという事実については、甘んじて受け入れざるを得ません。
しかしながら、そういったハンデに立ち向かい、夢の実現のために努力し続ける人たちも大勢います。
そして、これまでの浪人生活を断ち切るための予備校なので、さらなる専門学習をスタートさせたいと検討中の人も大勢いるはずです。
そういった人たちにうってつけなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は全国に名をとどろかせている、医学部受験の特化型予備校で、独自の専門教育を強みに、毎年たくさんの浪人生を医学部合格へと導いています。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
浪人生の合格実績多数!腕利き講師陣があなたをバックアップ
繰り返しになりますが、医学部の受験では、浪人回数が少ないことに越したことはありません。
そこで京都医塾では、次回こそ受験のラストシーズンにすると固く決意している人たちを支えるべく、腕利きの講師陣を多数揃えて指導にあたっています。
彼らは医学部受験に精通した実力者ばかりですから、基本的な学習はもちろんのこと、各大学における出題傾向などにもきちんと対応した勉強が進められます。
必ずや、あなたの浪人生活に終止符を打つための一助となりますので、予備校通いを検討中の人は、ぜひ当塾の講師陣にお任せください。
浪人生の不安をいたわる徹底したメンタルケア
ときとして、浪人生の精神的なプレッシャーは、現役生とは比較にならないほど大きなものとなります。
学習の進捗具合、模試の結果の良し悪し、周囲からの視線、将来への不安など、プレッシャーの要因をあげたら枚挙にいとまがありません。
現役生のうちは取るに足らなかった事柄でも、一浪、二浪と回数を重ねるうち、より敏感に反応してしまうのが浪人生の辛い性分なのです。
そういった浪人生の気持ちをよく知る京都医塾では、心労をいたわるためのスタッフを配置して、心の健康をサポートしています。
JADP認定メンタル心理カウンセラー®など、資格を保有した専門家からのカウンセリングが受けられますので、二浪生などが抱えるデリケートな悩みにもしっかり寄り添って解決に導きます。
まずは「一泊二日医学部合格診断」を!
二浪、三浪と続く浪人生活にピリオドを打つべく、予備校通いを検討しているものの、指導内容や講師の実力、施設の設備など内部のことが何もわからない状態では、どこを選ぶべきか決め手に欠けてしまうはずです。
京都医塾では、そういった声にお応えするべく「一泊二日医学部合格診断」というプログラムを導入して、塾の雰囲気を味わってもらっています。
こちらのプログラムでは、1対1の体験授業、学力テストと同テストの成績をもとにしたフィードバック、そして合格までのプランニング作成など、様々なサービスが受けられると大変評判です。
もちろん、入塾にまつわる説明の場も設けますので、不明点などは何でも質問していただけます。
当塾を予備校選びの候補とされている方は、ぜひ一度こちらのプログラムに参加して、施設の雰囲気を味わってみてください。
まとめ
現役合格と意気込んで医学部の受験に挑んだものの、並み居るライバルたちにかなわず、合格の切符を勝ち取れなかったというケースは、医学受験では珍しくありません。
狭き門に多くの受験生が殺到するわけですから、願いを叶えられなかった人たちの割合が大きくなったとしても、それは当然のことです。
しかし、初の受験で失敗しようとも浪人生活を続けて、合格へ向けて何度もチャレンジする人も大勢います。
医師として活躍したいという一心で、受験に立ち向かい続けているわけですが、やはり浪人の回数が増えれば増えるほど、合格への壁は高く、かつ厚くなっていきます。
そのため、浪人生の方々の中には予備校を利用して、さらなる専門教育を受け、次回こそ必ず夢を叶えると意気込んでいる人もいるのではないでしょうか。
そういった方々におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は全国に名をとどろかせている、医学部受験の特化型予備校で、独自の専門教育を強みに、毎年たくさんの受験生を医学部合格へと導いています。
もちろん、浪人生向けの受験対策も万全で、これまでにも大勢の方々が当塾から医学部へと羽ばたいております。
当塾へお任せいただければ、来春こそは必ず、満面の笑みで桜を眺められるでしょう。
浪人のハンデを覆し、本気で医学部合格を目指す人には京都医塾こそがうってつけです。
まずは「一泊二日医学部合格診断」にて、当塾の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
宿泊費・交通費ともに、すべて当塾で負担しますので、どうか奮ってお問い合わせください。