医学部を目指す受験生は高校在学中のどこかの段階で、理科のどの科目で受験するかを選ばなければなりません。
入試の合否は各教科の総合得点で決まるため、理科で足を引っ張られてしまうと合格できない可能性があります。
医学部受験において理科の選択科目は重要といえるでしょう。
そこで、今回の記事では、理科の科目の選び方について詳しく解説していきます。
目次
医学部入試で理科は何科目必要?
医学部受験では、実際に理科は何教目必要でしょうか。
まずはこの項で、理科の科目数について解説していきましょう。
基本的には2科目選択
医学部受験では、理科は4科目の中から2科目を選択して受験します。
4科目とは化学・生物・物理・地学ですが、地学はすべての高校で履修できるわけではありません。
また、地学を受験可能な医学部も東京大学、金沢大学、信州大学など一部の大学に限られています。
そのため、多くの受験生が化学・生物・物理の中から選択して受験しています。
理科1科目や理科なしの大学もある
私立大学医学部も基本的には理科2科目を選択しますが、理科1科目や理科なしでも受験できる大学があります。
東海大学は理科1科目選択、帝京大学は数学・物理・化学・生物・国語のうち2科目を選択ですので理科を選択しなくても受験可能です。
金沢大学の後期試験は英語と数学だけで受験できますので、理科は必要ありません。
物理と化学が必須科目となる大学も
国公立大学においては物理と化学が必須の大学がいくつかあります。
物理と化学が必須の大学には群馬大学、金沢大学、名古屋大学、愛媛大学、九州大学、佐賀大学があります。
理科の科目は必ずこの2科目で受けなければならないため、生物選択の受験生はこれらの大学を受けられないことになります。
北海道大学は物理のみ必須で、化学と生物からもう1科目を選択することになります。
理科はどの科目を選べばよい?
ここまで見てきたように、医学部では多くの大学で理科3科目のうち2科目を選んで受験します。
それでは、理科3科目の中から選ぶとしたらどの科目を選べばよいのでしょうか。
この項では、理科の科目の選び方について解説していきましょう。
自分の好きな科目を選んでよい
1番は自分の好きな科目や興味のある科目を選ぶことです。
勉強していても取り組みづらい科目よりも、自分の好きな科目の方が成績も伸びやすいものです。
「物理が得意だから物理選択」、「生物の先生の授業がおもしろいから生物選択」という選択の仕方もあります。
高校1年生のようにこれから受験科目を決める場合には、化学・物理・生物それぞれの科目を実際に勉強してみてからでも良いかもしれません。
自分が高得点をねらえるか
いくら好きな科目といっても医学部に合格するには、入試で合格点に到達しなければ意味がありません。
そのためには、理科でできるだけ得点がとれる科目を選ぶことが重要になります。
模試の成績を参考にして、自分がどの科目であれば得点しやすいか確認してみましょう。
勉強時間をかけても得点につながりづらい場合は、別の科目を選び直す方法もあります。
進路指導の先生、予備校や塾の先生に相談する
理科選択で迷う場合には、高校の先生や進路指導の先生に相談するのも1つの手です。
また、予備校や塾の先生に相談することでも、的確なアドバイスがもらえるでしょう。
予備校や塾の先生は多くの受験生を指導してきた経験から、受験生自身の成績や志望校を考慮して相談にのってくれます。
信頼できる先生や受験のプロに相談してから決めると、納得のいく選択ができるかもしれません。
医学部入試での生物選択
理科の選択科目では多くの受験生が化学はほぼ必須として、あと1科目を生物か物理のどちらを選ぶべきか悩むところです。
生物を選択すべきか、物理を選択すべきか迷う場合には、まずは各科目の特徴を知っておくことが重要です。
この項では、まずは生物選択についてポイントをしぼって解説していきます。
医学部入試の生物の特徴
生物は暗記量が多いですが、点数が安定しやすい科目です。
複雑な計算問題がなく独立した問題が多いため、1つのミスで連鎖的に失点するリスクが低いためです。
難関大になるほどマニアックな問題が出題されるため、知識習得だけでは高得点は取りにくくなるでしょう。
また、記述式の問題や考察問題も多く、文章の読解力や記述力が重要です。
医学部入学後、分子生物学や生命科学を学習していきますが、高校の生物が基礎となるため入試で勉強した知識が役立ちます。
生物選択がおすすめの人
医学部入試の生物の特徴について見てきました。
この項では、生物選択がおすすめの人について解説していきます。
数学が苦手な人
生物には数学や物理のような複雑な計算問題はあまり出題されません。
そのため、数学が苦手という人にはおすすめです。
生物は試験でよく出る計算の仕組みを正しく理解すれば、簡単な四則計算で答えを導き出せる問題が出題されます。
物理のように複雑な公式を使って多くの計算をすることはありません。
数学や計算が苦手な人には生物選択が向いているでしょう。
読解力や論述力に自信がある人
文章を読み解くことや小論文などの記述に抵抗のない人におすすめです。
生物では長文の問題を読んで、論理的な文章にまとめる力が問われます。
あたえられた資料を読み解いて、問題文の中に提示された条件を見落とさなければ背景知識がなくても解答できる問題もあります。
文章だけではなく表やグラフからも読み解く必要もありますが、読解力や論述力がある人は生物選択に適した人といえるでしょう。
生物が好きな人
生き物や体のしくみに興味がある人には、生物選択がおすすめです。
受験勉強は長期戦ですので、自分が興味のある科目は勉強へのモチベーションも高まります。
生物は広範囲の知識を体系的に身につける必要がありますが、自分からコツコツと学んでいける人には適した科目といえるでしょう。
医学部入試での物理選択
さて、次に解説していくのは物理選択についてです。
まずは、医学部入試の物理の特徴についてみていきましょう。
医学部入試の物理の特徴
物理は理科の中で最も暗記が少なく、数学的な要素が強い科目です。
なぜその公式をつかうのかという本質的な理解や計算力が必要になります。
物理はミスをしなければ高得点がねらいやすく、共通テストでは満点がとれることもあるでしょう。
ただし、序盤の1つのミスで間違いが連鎖的してしまうと大きく失点してしまう可能性もあるので、ハイリスクハイターンな科目ともいえます。
医学部入試では物理必須の大学もあるため、物理選択であれば志望校を狭める必要がありません。
物理選択がおすすめの人
医学部入試の物理の特徴について見てきました。
つぎに、物理選択がおすすめの人について解説していきます。
暗記が苦手な人
物理は生物と比較して暗記する内容が少ないです。
そのため暗記が苦手な人にはおすすめです。
生物は膨大な範囲の暗記が必要になるため、現役生では勉強する時間が足りないこともめずらしくありません。
一方、物理は公式の意味や使い方をきちんと理解しながら勉強を進めることができれば、限られた時間の中でも受験対策がしやすい科目です。
数学が得意な人
物理は数学が得意な人にとっては得点源になります。
物理の概念をしっかりと身につけることができれば、継続的に高得点をねらえる科目ともいえます。
難易度が上がれば上がるほど、正確で迅速な計算力も求められるでしょう。
数学や計算が得意で、物理を合格のための武器にしたいという人にとっては適した科目といえます。
効率よく勉強したい人
物理は公式の意味や使い方を理解しながら勉強をすすめることができれば、比較的短期間で各単元の学習を網羅できます。
生物にくらべると少ない時間で一通りの学習ができるため、残った時間でさらに理解が深められます。
物理は勉強時間のわりには、高得点につながりやすい科目といえます。
こういった理由から、全体の学習時間を効率化したいという人には物理がおすすめです。
医学部合格に必要な理科の力をつけるなら京都医塾
前述のように、理科の選択科目は生物か物理で悩む人が多いですが、両者の特徴をふまえて選択することが重要です。
自分の好きな科目を選択できるといっても、最終的に医学部合格をつかめるかどうか判断するのは難しいものです。
受験生の中には、自分に合う選択科目ができるか不安な人も多いはずです。
そんな人にぴったりなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は医学部に特化した予備校で、2023年度の試験では一次試験合格者72%、二次試験合格者60%と極めて高い合格率をたたき出しています。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
医学部受験のプロのアドバイスによって自分に合った選択科目ができる
医学部入試において合格をつかむためには、理科の選択科目は重要です。
自分で選択科目したものの、実際には理科の得点につながっていない可能性もあります。
京都医塾では、医学部受験のプロ講師が選択科目に対しての指導とアドバイスを行っています。
生徒1人ひとりの習熟度や得意・不得意をしっかり見極めて相談にのりますので、自分に合った科目を選ぶことができるでしょう。
理解度に合わせたクラス編成!苦手な科目も確実に学力アップを目指せる
試験の合否は、各科目の総合点で決まります。
苦手科目があると総合点を引き下げてしまうため、医学部入試で苦戦を強いられます。
京都医塾では、苦手科目の克服のために理解度に合わせたクラス編成を行っています。
細かなレベルに分かれた少人数集団授業では、生徒の表情やノートで理解度を確認しながら指導を行っています。
わからないところは個人授業でわかるまで徹底的にフォロ―アップできるので、苦手科目であっても確実に成果が望めるのです。
偏差値40からでも医学部合格を果たせる
京都医塾では、本気で医学部に合格したい人のためにあらゆるサポートを行っています。
その中の1つにオーダーメイドカリキュラムがあります。
オーダーメイドカリキュラムとは言葉の通り、世界に1つだけの生徒ご本人のためだけに作成されるものです。
このカリキュラムは、入塾の際の実力テストやヒアリングによって生み出されます。
各教科の学力や知識量、ポテンシャルまで丁寧に分析したうえで作成されるため、ご本人にとって効率良く合格に必要な学習をすすめられるのです。
まとめ
医学部を目指す人にとって理科の選択科目は悩むものです。
物理と化学で迷う人が多いですが、それぞれの科目の特徴を知ることが大切です。
各科目の特徴がわかったとしても、いざ受験科目として選ぶとなると判断できない人もいるのではないでしょうか。
そのため、選択科目で悩む人の中には予備校で相談にのってほしいと思う人もいるはずです。
そんな人の頼りになるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は優れた学習指導や学習環境を強みに、これまで多くの受験生を医学部合格へ導いている敏腕の予備校です。
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