島根大学医学部は、2003年に島根医科大学と統合しました。
島根医科大学は1976年に創設されていますので、医学部としては歴史を重ねている大学といえるでしょう。
地域医療の拠点としても大きな役割を担っています。
また、グローバルな人材育成への取り組みから、海外研修や国際交流が積極的に行われている大学です。
そこで今回の記事では、島根大学医学部の情報を受験生に向けて詳しくまとめました。
島根大学医学部の基本情報
まずは、島根大学医学部の基本情報から押さえていきましょう。
こちらの項では、島根大学医学部のキャンパスの場所や定員数、加えて入試情報などについて解説していきます。
キャンパスの場所
島根大学医学部の出雲キャンパスの所在地は、島根県出雲市です。
こちらのキャンパスへ電車を利用して訪問する場合は、出雲市駅で下車後、南方向へ移動してください。
医学部医学科のキャンパスには、徒歩25分ほどで到着できます。
また、出雲市駅から路線バスを利用する場合、日御碕線、大社線、小田線、須佐線の上塩冶車庫行に乗り「島根大学病院」で下車、もしくは根波線に乗り「島根医大病院」で下車してください。
路線バスは、時間帯によって出雲キャンパスの最寄りの停留所を経由しないことがあります。
大学にバスで訪問する場合は、事前に調べてから乗車するとよいでしょう。
定員数
2021年度における島根大学医学部医学科の在籍者数は、男性が401名、女性が297名となっています。
また、男女比で見てみると、男性が57.4%、女性が42.7%です。
入試定員数は、102人です。
入試情報
島根大学医学部には、一般選抜と学校推薦型選抜、学士入学の3種類の入試方法があります。
ここでは、島根大学医学部の入試方法の概要を説明するとともに、日程についても説明をしていきしょう。
一般選抜試験は、共通テストと個別学力試験により合否を判定する入試方法です。
個別学力試験では面接試験も行われますが、医師による適性が欠けていると判断されると、筆記試験の結果にかかわらず不合格とされてしまいますので、注意してください。
2023年度における試験は、共通テストが同年1月14日から15日にかけて行われ、個別学力検査が2月25日から2月26日にかけて実施される予定です。
次に、学校推薦型選抜の説明に移りましょう。
上記選抜枠には、一般枠と地域枠の2種類の枠が設けられていますが、どちらの枠においても高校の成績だけでなく課外活動や、受験生の人格も含めて総合的に評価されます。
また、地域枠学校推薦型選抜のうち地域枠では、医学部が定める地域で生まれ育った学生を対象として選抜が実施されます。
また、試験では医学部卒業後も同県の医療に貢献する意志があるかどうか、医師にふさわしい人物かどうかについても評価されますので、ご自身の抱いている地域貢献への熱意をきちんと伝えましょう。
加えて、どちらの枠においても、共通テストの得点も評価に加わりますから、こちらの対策も十分行っておく必要があり、出願は2022年11月1日から受付けがはじまり、同月4日に終了しています。
そして、試験については、12月3日に実施される見込みです。
学士入学では、大学生活や社会人経験で培われた能力がどのように医学に活かされるのかが評価されます。
学士入学では、医学以外の分野で培われた能力がどのように医学に活かされるのかが評価されます。
いかに大学の求める人物像とマッチするかどうかも重要なポイントとなりますので、アドミッションポリシーをよく読み込んでおきましょう。
2023年度の試験における出願期間は、2022年7月19日から22日にかけて行われています。
入試については、一次選抜が8月27日、二次選抜が9月24日に実施されました。
島根大学医学部の入試難易度
続いて、島根大学医学部の入試難易度についても押さえておきましょう。
ここでは、島根大学医学部の入試難易度を、偏差値と倍率の2つの指標から解説していきます。
偏差値
島根大学医学部の偏差値は65.0となっており、国立大学医学部の中では標準的な水準にあります。
同等のレベルの偏差値の医学部としては、広島大学、愛媛大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、長崎大学などがあげられます。
もし、ワンランク上を目指すのであれば、九州大学や岡山大学、横浜市立大学、千葉大学が偏差値67.5となっています。
倍率
▼島根大学医学部の入試データ
・2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期(一般枠+県内枠) | 6.6 | 58 | 453 | 392 | 69 |
・2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期(一般枠+県内枠) | 6.3 | 58 | 390 | 332 | 62 |
・2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期(一般枠+県内枠) | 6.9 | 58 | 428 | 376 | 62 |
島根大学医学部の前期日程の倍率は、例年6倍前半から後半の間で推移しています。
2021年度の試験における倍率では、前年度よりも微減したものの、2022年度の試験では再び増加に転じているため油断はできません。
一見して安定的に推移しているようにも見えますが、2023年度の試験においても同じ状況になる保証はありません。
合格をより手元に近づけるためにも、これまでどおり、もしくはこれまで以上に学業に励みましょう。
島根大学医学部の特徴
全国で初!「高度外傷センター」を設置
島根大学医学部では、全国初となる「高度外傷センター」と「Acute Care Surgery(アキュート・ケア・サージェリー)講座」が設置されています。
「Acute Care Surgery」とは、外傷外科、救急外科、外科的集中治療の3つを外科の一領域として考えるアメリカ発の治療概念です。
日本では、外傷診療に関する卒前教育の不足と治療体制が整っていないことが、大きな課題と言われています。
この外傷診療の課題に、全国で最も早く取り組んでいるのが島根大学医学部です。
島根大学医学部では、4年生で「Acute Care Surgery講座」が開始されます。
5年生では、シミュレーターを使って外傷の診療技術を修得し、6年生では実際の患者さんに対して臨床実習を行います。
「Acute Care Surgery講座」は、全国で島根大学医学部だけ受講ができ、医学部生は実習を通して貴重な技術を習得することが出来るのです。
ディスカッションから始まる主体的に学べる授業内容
島根大学医学部には、医学部生が主体的に学べる授業があります。
生化学の授業は、ディスカッション・発表・講義の3部構成ですすめられます。
各回のテーマに対して、まずは10名程度でディスカッションします。
ディスカッションでは、自分達が学んできた知識をフル活用しながら意見を出し合います。
そして、わからなかったことは一人ひとりが調べて、次の時間に発表するため、学んだ内容がしっかり整理されます。
この生化学の授業は、ただ話を聞くという受け身のスタイルと異なり、主体的な授業構成により、学びを深めることが出来ると医学部生にも好評です。
医学英語教育高度化プログラム
島根医科大学は、国際的な医療人の活躍を視野に入れたハイレベルな英語学習を推進しています。
とくに、国際交流や海外研修に積極的な支援体制が組まれています。
1、2年はニュージーランド、6年生はワシントン、メルボルン、北京といった数多くの国の研修が用意されています。
国際的に活躍したいという人や、留学で他国の医療を体験したいという人には魅力的な大学といえるでしょう。
また、英語コミュニケーション能力のスキルアップにも力をいれています。
医学部生は、e-ラーニング教材を取り入れた授業や、定期的に開催されるランチョン英会話や医学英語の学習セミナーに参加することができます。
島根大学医学部では、充実した英語プログラムにより医学部生がハイレベルかつ実践的な英語を身につけることができるのです。
島根大学医学部の入試情報
次に、島根大学医学部の入試情報についても押さえていきましょう。
こちらの項では、島根大学医学部の入試科目と配点、合格のボーダーラインなどを解説していきます。
入試科目と配点
島根大学医学部の一般選抜入試とでは、共通テストを利用した一次試験と、個別学力試験による二次試験が実施されます。
ここでは、一般選抜入試の入試科目と配点について見ていきましょう。
医学部前期一般選抜入試
一般選抜入試の入試科目と配点については、下記表のとおりです。
共通テスト
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地理・公民 | 合計 |
100 | 100 | 200 | 200 | 100 | 700 |
個別学力試験
英語 | 数学 | 面接 | 合計 |
200 | 200 | 60 | 460 |
島根大学医学部では、他の大学と同様、個別学力試験の際に面接試験も行われます。
この面接試験は、10分程度で行われる個別面接です。
面接官は3人で、穏やかな雰囲気で圧迫感を感じることはありません。
医師を目指した動機や島根大学医学部を選んだ理由、医師として何をしたいかなど、志望動機を深く掘り下げるような質問をされることもあります。
面接の際は、自分自身の志望動機や志望理由をより具体的に答えられるよう、あらかじめ準備しておいた方がよいでしょう。
合格のボーダーラインは?
島根大学医学部の一般選抜試験におけるボーダー得点率は、2020年度が85%、2021年度が83%、2022年度では75%となっています。
上記のとおり、ボーダーラインは年度を追うごとに下降傾向にあるように見えますが、それでも合格のためには80%近い得点率を必要とします。
夢を叶えるためにも過信せず、そして日々の勉強を怠ることなく、真摯な姿勢で勉学に向き合っていきましょう。
ボーダー得点率
ボーダー得点率とは合格するために共通テストで必要な得点といえます。
しかし、合否は共通テストと個別学力試験の総合得点で評価されます。
つまり、共通テストと個別学力試験の科目数や配点バランスによっては、ボーダー得点率の意味合いが変わるのです。
ボーダー得点率は、合格のための1つの指標といえますが、絶対的な指標ではないので注意しましょう。
島根大学医学部を目指すなら京都医塾
島根大学医学部の偏差値は、国立大学医学部の中では標準的な水準にあります。
とはいえ、共通テストと個別学力試験において他の受験生より高得点をとらなくては、合格はできません。
限られた受験期間の中で、確実な合格を目指すためには予備校でしっかり勉強に取り組みたいと考える人もおられるでしょう。
そのような人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾では、学習成果が期待できる授業、医学部受験に特化した講師陣、勉強に集中できる環境により、多くの受験生が医学部合格の夢をかなえています。
ここから先は、京都医塾について紹介していきましょう。
完全1対1個人授業×レベル別集団授業
京都医塾では、個人授業と集団授業の両者を活かして授業を行います。
個人授業では分からないことを徹底的に指導してもらい、集団授業では他の受験生と切磋琢磨しながら、合格に必要なカリキュラムに励むことができます。
京都医塾では、一人ひとりの現状に合わせて、個人授業と集団授業の最適な組み合わせで指導をすすめられるため、確実な学習成果が期待できるのです。
生徒一人に13名の講師陣がチームで指導
京都医塾は、生徒一人に対して専任講師13人がチームとなって指導にあたります。
13人の講師は、それぞれ各教科のエキスパートです。
講師一人ひとりが違う指導法を取るのではなく、全員が指導方針を統一して授業を行います。
生徒1人ひとりに対して、各科目に必要な学習を考えて丁寧に指導を行い、合格に導きます。
生活リズムの徹底した環境
京都医塾では、生活リズムを徹底して行っています。
高卒本科生は、毎朝6時の起床と8時の登校を義務付けています。
早起きの習慣が身につくだけでなく、脳のパフォーマンスが良いので午前中から勉強に集中することができます。
京都医塾では、生徒が1年間最後まで走り抜ける生活習慣を管理します。
まとめ
島根大学医学部は、医学部創設以来、地域密着型の医療で活躍を続けています。
海外研修の充実や、高度外傷センターなど最新医療を学べることも大きな魅力となり、島根大学は、たくさんの受験生が目指す大学です。
国立大学医学部を目指す人の中には、確実な合格を手にするために予備校に通おうと考えている人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、医学専門予備校の京都医塾です。
京都医塾では、ハイブリッド授業、優秀な講師陣、生活リズムの徹底した管理で、受験生を最後までサポートします。
京都医塾では国公立医学部の合格者も大勢輩出しています。
あなたも京都医塾で勉強に取り組めば、合格をつかめるはずです。
資料請求や入塾相談、一泊二日医学部合格診断は随時受け付けております。
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