みなさんもご存じのとおり、医学部の学費は、ほかの一般的な学部よりも多く必要となります。
とくに私立大学医学部では、平均して30,000,000円程度の学費を要することから、経済的な事情で進学を踏みとどまってしまう人も少なくありません。
そんな人たちの大きな助けとなるのが、金銭的な援助が受けられる「特待生制度」です。
今回の記事では、この特待生制度の基礎知識を紹介するとともに、同制度を導入している医学部をまとめました。
特待生制度とは?
まずは、特待生制度の基礎知識の解説から入りましょう。
特待生制度とは、特定の学生に対して大学が行う支援制度を指し、同制度の恩恵にあずかることで、入学金や授業料などの減免措置が受けられます。
この制度を受けるための条件は大学によって異なりますが、基本的には入試、あるいは在学中における学業成績の上位者が認定されます。
制度の性質上、選ばれるためのハードルは高くなってしまいますが、その分、大きなメリットが得られますので、チャレンジしてみる価値は十分あるはずです。
奨学金とはどう違う?
特待生制度について学んだところで、奨学金制度との違いについてもチェックしていきましょう。
一見して違いが分かりづらく同一視しがちな両制度ですが、内容は大きく異なりますので、きちんと押さえておきたいところです。
両制度の主な違いとしては、受取金の返還義務があげられます。
典型的な例は、「日本学生支援機構(JASSO)」や、徳洲会グループなどが運営している奨学金制度です。
これらの制度を利用して受給した奨学金は、医学部を卒業した後はきちんと返済しなければなりません。
もしくは、医学部が指定する医療機関などで数年間、勤務する義務が発生します。
このように、受取金の返還義務の有無が、特待生制度と奨学金制度の代表的な違いということになります。
地域別・特待生制度のある医学部一覧
続いて、特待生制度を導入している医学部についても確認していきましょう。
こちらの項では、特待生制度を設けている医学部について、地域別にピックアップしてまとめました。
関東・甲信越地方
まずは、関東・甲信越地方の医学部からチェックしていきます。
北里大学
北里大学医学部が設けている特待生制度は、「第1種」と「第2種」に別れて支援内容が決められているのが特徴です。
第1種の説明から入りますが、こちらの特待生制度では、入学金と授業料、施設設備費などが免除され、総額38,900,000円の支援が受けられます。
また、第2種では入学金と授業料の一部が免除の対象となり、総額19,450,000円の支援が受けられます。
選考人数は若干名で狭き門となっていますが、第1種、第2種ともに非常に手厚い支援が受けられますので、挑戦してみる価値はあるはずです。
順天堂大学
順天堂大学では、「学費減免特待生制度」と呼ばれる支援制度を設けています。
こちらの制度の対象者は、入学金や授業料、教育充実費などが一部免除となり、6年間でおよそ13,800,000円の金銭的な援助が受けられます。
ただ、免除額は毎年同じというわけではなく各学年によって変化しますので、詳細をきちんと確認したい方は、直接問い合わせてみてください。
なお、こちらの特待生制度は、一般選抜A方式合格者の中から上位10名を対象として選抜がなされます。
昭和大学
昭和大学医学部の特待生制度では、初年度の授業料を全額免除するとしています。
選考は一般選抜(Ⅰ期)の成績をもとに行われますが、対象人数が83名と非常に多いのが特徴です。
東京慈恵医科大学
東京慈恵医科大学では、入学者と在学者、それぞれを対象にした特待生制度を設けています。
どちらも該当者は5名で、入学試験や前年度の成績を考慮して選抜がなされます。
肝心の支援内容についてですが、どちらも授業料のみが対象です。
入学者は初年度の授業料が全額、在学者については半額が免除の対象となります。
東京女子医科大学
東京女子医科大学では、入学試験の上位5名までを対象に特待生として支援しています。
特待生として認定を受けた学生には、4年次まで毎年2,800,000円が給付されますが、学業成績が30位を下回ると支援が打ち切られてしまうため注意が必要です。
東京女子医科大学で特待生として選ばれた際は、きちんと学業に打ち込み、支援の対象から外されないよう努力しましょう。
日本医科大学
日本医科大学の特待生制度は、前期試験、後期試験、後期共通テスト併用試験の3種類の試験から、幅広く対象者を選抜するのが特徴です。
選抜人数については、
✓前期試験:35名
✓後期試験:5名
✓後期共通テスト併用試験:3名
となっています。
試験ごとに対象人数にバラつきが見られますが、本気で特待生を狙うのであれば、最も該当者の多い前期試験に狙いを絞るのが得策でしょう。
支援内容についてですが、日本医科大学の特待生制度では、入学時の授業料2,500,000円が免除されます。
聖マリアンナ医科大学
聖マリアンナ医科大学の特待生制度では、初年度の授業料や教育維持費などが免除され、約5,400,000円の金銭的な支援が受けられます。
なお、具体的な選考方法や募集人数については、とくに公開されていません。
詳細について気になる方は、同大学の学生課などに問い合わせてみてください。
東海・北陸地方
東海・北陸地方では、金沢医科大学医学部のみが特待生制度を導入しています。
同医学部の特待生として選ばれた場合、初年度の授業料や教育充実費、さらに設備更新費の免除など、合わせて4,500,000円もの支援が受けられます。
選考は、ほかの一般的な医学部と同じく試験の成績にもとづいて行われますが、人物評価も用いて対象者を選定するのが特徴的です。
近畿地方
次に、近畿地方において、特待生制度を設けている医学部を紹介していきましょう。
関西医科大学
関西医科大学の特待生制度では、授業料や施設設備費、実験実習費など、総額1,900,000円が免除となります。
選考は一般選抜(前期)の一次試験でなされますが、対象者が30名と、ほかの医学部よりも多く選ばれるのが特徴です。
また、同医学部では上記試験の最優秀者には、別途「藤森民子賞」として5,000,000円を授与するなど、優秀な学生への支援にはとても熱心です。
兵庫医科大学
兵庫医科大学の特待生制度は、一般選抜Aの成績上位5名を対象としています。
こちらの制度の対象者として認定された場合、実験実習費や教育充実費の免除がなされ、総額2,000,000円以上の金銭的支援が受けられます。
特待生の対象人数は5名のみと少数ですが、心強い援助が受けられますのでチャレンジしてみてもよいでしょう。
九州・沖縄地方
最後に九州・沖縄地方において、特待生制度を導入している医学部について見ていきましょう。
九州・沖縄地方では、久留米大学医学部が特待生制度を設けて学生を支援しています。
同制度のもとで受けられる支援は教育充実料の免除で、一般選抜(前期)の成績優秀者の中から選考がなされ、3名が選ばれます。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
ここまで見てきたとおり、特待生制度は授業料や施設設備費の減免が受けられることから、経済的に厳しい事情がある人にとって、大きな味方となってくれる制度です。
しかし、特待生として選ばれるためには、試験において優秀な成績をおさめる必要があるため、極めて高い水準の学力を備える必要があります。
そのため、受験生の方々の中には多少費用はかかろうとも優秀な予備校に通い、特待生として選ばれたいと感じている人も、多いのではないでしょうか。
そういった受験生の方におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部受験に特化したカリキュラムや講師陣の指導のもと、毎年たくさんの医学部合格者を輩出している予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて詳しく紹介していきましょう。
一流講師陣が13名であなたをサポート
京都医塾の最大の強みとも言えるのが、一流講師陣が13名でチームを組んで行う指導体制です。
この体制のもとでは、受験生一人ひとりの学習の進捗状況に合わせて、講師陣が学習方針を統一して指導を行います。
それぞれの講師が、受験生の情報を細かく共有しながら勉強を進めていきますので、メキメキと学力の向上が図れると評判です。
また、講師陣は月3回の教科別会議と、月1回の担当者会議を通じて、受験生一人ひとりの学習状況を、それぞれが詳細に確認。
必要に応じて臨機応変にカリキュラムを刷新し、常に最適な指導を徹底しています。
刺激を与え学習効率を高めるレベル別集団授業
集団授業と個別授業、どちらがよいかと質問をした場合、多くの方が個別授業を選択します。
たしかに、個別授業には、ご本人の進捗に合わせて学習を進められたり、弱点の克服に時間を割けられるといったメリットもあります。
しかし、個別授業だけに頼っていては、ときとして気の緩みが生じる危険性があることも忘れてはいけません。
そこで、当塾では個別授業のほかにも、集団授業も積極的に取り入れて指導を行っています。
当然ですが、集団授業では個別授業のときのような、きめの細かい指導はできません。
しかし、ほかの受験生に混じって勉強をすることで、外部からの刺激が受けられます。
たとえば、「みんなが頑張っているから自分も頑張らないといけない」ですとか、「自分はまだまだかもしれない。危機感を持たないと」といった具合にです。
そして、この外部からの刺激を受けることこそが、受験生一人ひとりの記憶力のアップにつながるのです。
理由は、人間の脳が感情の揺れ動きに応じて、記憶力がアップするように作られている点にあります。
この作用を有効利用することにより、受験生の気の緩みを防ぐとともに感情の揺れ動きを誘発して、より一層の学力の伸長を促すというわけです。
合格の秘訣は良質な食事にあり!オリジナルのメニューで徹底支援
勉強に限らず、仕事でも運動でも最高のパフォーマンスを発揮させるためには、食事から摂る栄養素が、とても重要なカギを握ります。
たとえば、ミネラルの中でもマグネシウムは、自律神経などを鎮める作用を持っており安眠のためには欠かせない成分です。
また、ビタミンDが不足すれば、やる気を促す脳内伝達物質「ドーパミン」が産生しにくくなり、勉強の集中力にも影響を与えます。
そういった栄養の偏りを防ぐためにも、京都医塾では管理栄養士が監修した特製オリジナルメニューを用意して、受験生のみなさんに提供しています。
健康を保つための栄養素がバランスよく摂取できる献立ばかりですから、学習のパフォーマンスをきちんと維持することが可能です。
まとめ
特待生制度は、授業料や施設設備費の減免など様々な支援措置が受けられるため、経済的に厳しい事情がある人にとっては、とても心強い制度です。
しかし、特待生として選ばれるためには入学試験などで優秀な成績をおさめる必要があるため、誰でも選ばれるとは限りません。
そのため、受験生の方々の中には多少費用はかかろうとも優秀な予備校に通い、特待生として選抜されるための、実力を身につけたいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そういった受験生の方におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部受験に特化したカリキュラムや優れた講師陣の指導のもと、毎年たくさんの医学部合格者を輩出している予備校です。
13名の講師陣によるサポート体制を筆頭に、医学部受験に最適化された指導方法で、あなたを導きますので、特待生として選ばれるだけの実力も必ずや身につくでしょう。
本気で医学部の特待生の座を勝ち取りたい人には、京都医塾こそがうってつけです。
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