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徹夜の勉強は非効率?徹夜のメリット・デメリット・最適な勉強方法とは?

徹夜の勉強は非効率?徹夜のメリット・デメリット・最適な勉強方法とは?

日々勉強を繰り返していると、どうしても深夜遅くまで勉強が終わらず、徹夜してしまう経験がある方は多いのではないでしょうか。

また、徹夜での勉強が非効率なのか、気になる方は多いかと思います。

そこで今回の記事では、徹夜での勉強は非効率なのかを解説するとともに、徹夜で勉強するメリット、デメリットをご紹介します。

また、最適な勉強方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

徹夜での勉強は非効率なのか

まずは、徹夜での勉強が非効率なのかを解説します。

結論から申し上げると、徹夜での勉強は非効率になる可能性が高いです。

その理由としては、下記3つが挙げられます。

・記憶が定着しにくい
・次の日の体調にも影響が出る
・学校や学習塾の授業で寝てしまう可能性がある

それぞれ順番に見ていきましょう。

記憶が定着しにくい

徹夜での勉強は、記憶が定着しにくいと言われています。

それは、人間の脳は、睡眠している間に記憶を定着させる仕組みになっているためです。

そのため、学習した後に睡眠をしない徹夜では、記憶を定着させることができません。

また、翌日のテストのために徹夜をして暗記をしたとしても、数日後には忘れてしまっているケースがほとんどです。

次の日の体調にも影響が出る

人間の体はよく言われているように、1日6時間~8時間程度の睡眠を必要としています。

それは、人間の自律神経が関係しています。

睡眠不足の状態が続くと自律神経が乱れ始め、交感神経がより活性化し、体全体のバランスを崩す悪影響が生まれます。

その結果、睡眠をとってもずっと眠気が止まらなかったり、集中力が持続できなかったりします。

また、最悪の場合は症状の重い高血圧症、不整脈を引き起こす恐れもあるので注意が必要です。

なお、自律神経を再び正常な状態に戻すのは時間がかかります

そのため、徹夜当日はもちろん、次の日以降も体調に悪影響を及ぼす可能性が高いため、徹夜はできる限り控えることが重要です。

学校や学習塾の授業で寝てしまう可能性がある

上記で解説したように、徹夜当日はもちろん、徹夜の翌日などは、体のバランスが崩れています。

そのため、学校や学習塾の授業で寝てしまう可能性が高まります。

本来、自宅での学習などは、学校や学習塾の授業における予習、復習という立ち位置のはずです。

それらに対して、根本的な基礎となる学校や学習塾の授業で寝てしまうのは本末転倒と言えます。

また、学習塾はお金を払って通うものなので、寝てしまったらお金を無駄にしている行為と言えるでしょう。

それらを防ぐためにも、徹夜は非効率であることを念頭に置いておきましょう。

徹夜で勉強するメリット

先ほど、徹夜は勉強において非効率だと解説しました。

とはいえ、徹夜で勉強することにもメリットは存在します。

例えば下記のとおりです。

・一時的なしのぎになる
・誰にも勉強の邪魔をされない
・夜型の人は勉強に集中しやすい可能性がある

それぞれ順番に見ていきましょう。

一時のしのぎになる

テスト前にどうしても暗記しなければならないものがあった場合、徹夜での勉強は一時的なしのぎになります。

例えば、1日6時間~8時間の睡眠を確保する方の場合、これらの時間を丸々テスト勉強に充てられます。

6時間~8時間あれば、社会の年号や数学の公式などを暗記することは容易でしょう。

このように、睡眠時間を削ることで、一時的に勉強時間を増やせることが徹夜のメリットです。

誰にも勉強の邪魔をされない

仮に、自宅に自分1人の勉強部屋がない場合、夕方や就寝前は集中して勉強できない可能性があります。

しかし、徹夜であれば周りの家族などが就寝しているため、誰にも邪魔されない環境が手に入ります。

人それぞれ集中できる環境は異なるものの、邪魔されないことでより勉強に集中できる可能性はあるでしょう。

夜型の人は勉強に集中しやすい可能性がある

人間は、遺伝子によって朝型と夜型が決まっていると言われることがあります。

そのため、夜型の人は、徹夜のほうが勉強に集中しやすい傾向にあるでしょう。

また、思春期から一定の期間は、多くの方が夜型になりやすいとも言われています。

上記で解説した環境と同じく、人それぞれ集中しやすい時間は異なるものの、夜型の場合は徹夜のほうが効率的に勉強できる可能性が高いでしょう。

徹夜で勉強するデメリット

ここまで、徹夜で勉強するメリットを解説しました。

ここからは、徹夜で勉強する下記4つのデメリットをご紹介します。

・集中力が低下しやすい
・慢性的な睡眠不足
・精神面の不調の危険性

それぞれ順番に見ていきましょう。

集中力が低下しやすい

人間の体が、1日6時間~8時間睡眠を必要としていることに加えて、夜は寝るものという潜在的な意識もあることから、徹夜をすると集中力が低下しやすいです。

そのため、一時的であったとしても、早朝での勉強と比較すると、やはり非効率であるというデメリットがあります。

慢性的な睡眠不足

一度徹夜をしてしまうと、翌日はもちろん、その後3日~1週間程度、慢性的な睡眠不足が起こる可能性があります。

慢性的な睡眠不足が起こると、学校や学習塾で眠ってしまう恐れもあり、かえって成績が低下してしまうこともあるでしょう。

また、睡眠不足は体調不良の大きな原因となるため、風邪などの病気も引き起こしやすいです。

精神面の不調の危険性

1日4時間半程度しか睡眠できない日が5日間続くと、人間の体は統合失調症やうつ病などに似た、脳機能の変化が見られることが研究で分かっています。

また、抑うつ傾向も強まるため、睡眠不足は精神的な不調の原因となる危険性があります。

精神的な不調が起こってしまった場合、勉強への意欲が低下するとともに、そもそも学校や学習塾に行きたくないという気持ちが強まります。

これらは、当然ながら勉強において良い結果には繋がらないでしょう。

このように、徹夜での勉強には数多くのデメリットが存在します。

そのため、次で解説する最適な勉強方法に則って勉強を勧めてみてはいかがでしょうか。

最適な勉強方法(勉強習慣)とは

ここまで、徹夜での勉強のメリットやデメリットを解説してきました。

ここからは、最適な勉強方法や勉強習慣を3つご紹介します。

・6時間〜8時間程度の睡眠時間を確保する
・1日単位で勉強タスクを決める
・どうしても徹夜をする場合は短時間でも仮眠を取る

それぞれ順番に見ていきましょう。

6時間~8時間程度の睡眠時間を確保する

まずは、1日6時間~8時間程度の睡眠時間を確保しましょう。

人間の脳は、起きている間に学習した内容を、睡眠している間に定着させる仕組みになっています。

そのため、普段から睡眠時間を確保することで、今まで以上に効率的に勉強が身になるでしょう。

また、一般的に「朝型」や「夜型」と言われることがありますが、これらは遺伝によって決められています。

そのため、一概にすべての人におすすめの睡眠の時間帯は存在しないものの、京都医塾では「6時起床・0時就寝」の生活リズムを推奨しています。

朝型の生活リズムを作ることにより、日々の勉強効率が高まることはもちろん、定期テストや受験当日に最大限の力を発揮しやすくなります。

1日単位での勉強タスクを決める

徹夜をしてしまう原因の多くは、テスト前や試験前などに、勉強を詰め込まなければならない状況下にあるためです。

それらは、日々どのような勉強を、どのようなスケジュールで進めれば良いのか考えていないことが根本的な原因です。

そのため、テストや試験などの目標に向けて、1日単位でどのような勉強をするべきかのタスクを管理しましょう。

自分の現状と目標に対するギャップを考え、それらを埋められるスケジュールを管理すれば徹夜をする必要性はなくなるでしょう。

どうしても徹夜をする場合は短時間でも仮眠をとる

最後に、どうしても徹夜をしなければならない場合は、短時間でも仮眠を取ることが大切です。

人間の体は、90分程度の仮眠を取ると、脳へのダメージは軽減されると言われています。

そのため、1日6時間~8時間程度の睡眠時間を確保できなくとも、多少の仮眠を取ることで勉強効率は確実に上がります。

また、最悪のケースで90分程度の睡眠を取れない場合は、15分~20分程度の仮眠でも構いません。

とにかく、多少なりとも仮眠を取ることが重要です。

まとめ

本記事では、徹夜での勉強が非効率であるか、メリットデメリットなどを解説してきました。

徹夜での勉強には、一時的に勉強時間を多く確保できるメリットがあります。

ただし、慢性的な睡眠不足になったり、場合によっては精神的な不調を引き起こしたりする可能性があるなど、多くのデメリットが存在します。

そのため、1日単位で勉強タスクを決め、6時間~8時間程度の睡眠を確保することが大切です。

まずは、今日から1週間、1ヶ月先の勉強タスクを決めることから始めてみてはいかがでしょうか。