勉強しなくてはいけないのに、日頃なかなか勉強できないという受験生も多いでしょう。勉強を習慣にするにはルーティン化するのが効率的と考えられています。
そこで今回の記事では、「具体的にどのようにして勉強にルーティンを取り入れたらいいのかわからない」という方のために、勉強をルーティン化する方法やメリット、活用例なども併せてご紹介していきます。
目次
そもそもルーティンとは?
スポーツ選手や動画配信などがきっかけで近年よく耳にするようになったルーティンですが、そもそもどのような意味の言葉なのか、改めて確認してみましょう。
ルーティン(routine)には、大きく分けて以下2つの意味があります。
- 日常的に行われる決まった手順や仕事、習慣
- 日常生活で繰り返される一連の行動や活動
ルーティンをうまく活用することで、新しく身に付けたいことを習慣化したり、集中力を高めたりすることができます。
受験生が勉強をルーティン化するメリット
受験生が勉強にルーティンを取り入れると、具体的にどのようなメリットがあるのかを3つに分けて解説します。
継続学習に役立つ
日常生活の中で勉強のルーティンを作ることで、繰り返し学習することが当たり前の習慣として身に付くため、継続して学習することが可能になります。
範囲の広い期末テスト対策にも効果的で、受験対策としても有効な学習方法です。
童話「うさぎとかめ」では、かめが少しずつでも継続して前に進むことで最後は足の速いうさぎに勝利することができました。
勉強も習慣化することで、1回の内容は少しずつでも、長い目で見たときに膨大な学習量を身に付けることができます。
勉強に集中でき学習効率が上がる
勉強するルーティンができると、勉強するための環境やコンディションを整える労力が減ります。そのため、勉強によりスムーズにリラックスして取り組むことができ、勉強内容に集中しやすくなります。
また、勉強に集中するためのルーティンも作っておくことで、意識が散漫になって無駄に時間を過ごしてしまうのを防止することも可能です。
計画が立てやすい
勉強のルーティンができてくると、一定期間にかけられる概算の勉強時間がわかり、一つの学習内容にどれくらいの期間をかけて取り組むかの目安となり、学習計画が立てやすくなります。
計画を実行する段階では、週1回など定期的に振り返りを行うことで進捗管理やルーティンのブラッシュアップが可能です。
勉強のルーティンを作る方法
勉強にルーティンを取り入れる際、自分なりの勉強ルーティンを作る方法をご紹介します。
勉強する生活リズムをルーティン化する
一日の流れの中に勉強する時間をあらかじめ組み込んで、勉強を毎日の生活リズムの一つにすることでルーティン化する方法です。
勉強が日常生活の一部となり、勉強することへの抵抗が少なくなります。
例えば、朝起きて家を出るまでに30分、家に帰って晩ご飯までに2時間、寝る前に1時間勉強するなどです。平日・休日それぞれで設定するとよいでしょう。
勉強する内容をルーティン化する
例えば、学校の10分休憩では英単語を5つ覚える、通学する電車の中では生物の暗記物をやるなど、空き時間やシチュエーションで勉強する内容をあらかじめ決めておくルーティン化もおすすめです。
毎回勉強の内容を考える時間を減らすことができ、より効率的に学習を進めることができます。
勉強に集中するためのルーティンを作る
つい考え事をしてしまったり疲れていたりと、なかなか勉強に集中できないときもあるでしょう。
これをやると集中できる、という一定の簡単な動作をあらかじめ決めておくことで、スムーズに集中状態に入れるといわれています。
例えば、1点をしばらく見つめてから勉強を始める方法があります。人は情報収集の約8割を目に頼っているため、視線を一点に集めればおのずと集中力が高まります。
また、短時間での作業を繰り返すことで、集中状態を保ちながら作業を行うことができる「ポモドーロテクニック」と呼ばれる方法もあります。
ポモドーロテクニックのやり方は、「25分間勉強+5分間休憩」を4回繰り返したのち、15~30分間の休憩をとるというサイクルを繰り返すというもので、タイマーがあれば簡単に取り組むことができます。
リフレッシュ方法もルーティン化する
勉強に集中するためのルーティンをしても勉強が手につかない時もあるでしょう。そういった場合は、軽く体を動かしてリフレッシュすると、またやる気が出てくるというパターンもあります。
リフレッシュ方法もルーティンとしてあらかじめ決めておくことで、ぼんやりしているうちにいつの間にか時間が経っていた、というような時間の無駄使いを防ぐことができます。
散歩や座ったままできるストレッチなどは、どこでも簡単にできておすすめです。
スマホアプリも活用する
ルーティン化に役立つスマホアプリを活用する方法もあります。
日々の勉強量や勉強時間を記録できるものや、同じ目標を持つ人と励まし合えるもの、習慣化したいタスクを見える化して進捗管理できるものなど、アプリによってサポート内容はさまざまです。
スマホアプリも使ってルーティン化に取り組みたいという人は、自分に合うアプリを探してみるとよいでしょう。
勉強のルーティンを作る際の注意点
勉強のルーティンを作る場合は、特に以下の2点に注意しましょう。
定期的にルーティンを見直す
ルーティンは一度作ったら終わりではありません。
そのルーティンが有効なのか、そうでないのかを定期的に見極め、良くない場合は改善していく必要があります。
そのために、まずは小テストの結果や自主学習の中で効果測定を週や月ごとなど定期的に行います。
その結果が良い場合はルーティンを継続し、悪ければルーティンをどう変えれば良くなるかを検討し、見直していくとよいでしょう。
無理のないルーティンにする
せっかく習慣化するならと欲張って、詰め込み過ぎても逆効果となります。
例えば、朝早起きして2時間勉強するなど、現状の自分とのギャップが大きくなる取り組み方はあまりおすすめしません。
今の自分の生活習慣の中で取り組めるか、少し頑張ればできる内容のルーティンを考えて継続していくことで、長い目で見たときに大きな力となるのがルーティンの強みです。
睡眠時間や休日、予備日なども考慮したうえで、全体のスケジュール管理と併せて行うとより高い効果を目指せます。
勉強のルーティン活用の具体例
勉強にルーティンを活用している人が実際にどのように行っているのか、具体的な例をご紹介します。
いつも必ずやることと勉強をセットにする
新しいことを習慣化するのにいいといわれている方法で、いつも必ず行う動作や習慣とセットで行うというものがあります。
例えば、朝起きて顔を洗う前や夜お風呂に入る前に数学の問題を2問解くなどです。
毎日必ず自然にやっていることの前後に勉強することで、ルーティンにしていきましょう。
学校の休憩時間を活用する
授業の合間の休憩時間に、すぐに取りかかれる暗記物を一定量覚える、などのルーティンを組むのはおすすめです。
例えば、10分休憩で英単語を5個覚える、昼休みで日本史の用語を10個覚えるなどの活用方法です。短い休憩時間でも有効活用ができます。
勉強時間の始めは手を動かすようにする
勉強時間がある程度とれるときは、脳の働きをよくするために勉強の序盤は手を動かすようにするとよいでしょう。手からの刺激で脳のスイッチが入り、思考スピードが上がる場合もあるためです。
例えば、数学であれば公式を書いて覚えたり、問題を解くために図を描いてみたりと、とにかく手を動かしてみると頭の回転がよくなり、今までわからなかった問題が解けるようになる可能性もあります。
勉強する場所を決める
「ここに行くと勉強する」という場所を決める方法も、勉強のルーティン化には有効です。
図書館や塾の自習室、カフェなど、ここなら落ち着いて勉強できるという場所を見つけて、毎日放課後の2時間はそこで勉強するなど決めて取り組むとよいでしょう。
ルーティン化には塾や予備校を活用するのもおすすめ
勉強をルーティン化する方法について、具体的な例も含めてみてきました。
自分でルーティン化する場合は、簡単にできるルーティンを1つずつ作って成功体験を積み重ねていくと挫折しにくいでしょう。
本格的に勉強をルーティン化したい場合は、塾や予備校を活用するのがおすすめです。塾で決まった曜日、時間に講座を受講することで、自動的に勉強をルーティン化することができます。
また、塾の自習室に決まった時間に通うことで受講日以外も勉強のルーティンに活かすことができ、効率的に学習を進めることができるでしょう。
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また、講師陣は常に情報を共有しているため、自らの状況に応じて柔軟にカリキュラムを調整してもらえることで、無駄なく知識をつけることも可能です。
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加えて、週に一度行われるカウンセリングでは、テストの結果や日々の学習進捗を共有し、目標達成に向けた課題を明確にします。
こうした定期的な見直しにより、生徒は常に自身の現状を把握し、適切な学習戦略を持って前進することが可能です。
まとめ
勉強をルーティン化することは、継続学習に役立ち、計画も立てやすく振り返りもしやすいため、効率よく学習するのに最適です。
スムーズに勉強できるようになるため集中力も高められます。
しかし、ルーティンをこなしていく中でも、勉強する環境やアドバイスしてくれる人が必要になることがあるでしょう。
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