医学部に進学すると6年間にわたる講義や実習を通じて、医師として必要となる様々な知識や技術を身につけていきます。
この6年間ですべての項目を養うわけですから、その暗記量たるや膨大なものになりますが、受験生のみなさんの中には、医学生はどのくらいの暗記量が必要なのか気になる方も多くいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、医学生にはどれくらいの暗記量が課されるのかを、各学年の勉強時間の目安と一緒に解説していきましょう。
目次
医学部1年生は基礎教養がメイン
医学部の1年生では、基礎教養がメインの学習になります。
基礎教養とは医学的な専門教育ではなく、高校時代の延長線上にある教育のことです。
そして、この基礎教養の中には、数学や物理、生物など様々な科目が含まれています。
前述のとおり、これらは高校時代の勉強の延長線上にありますから、割とスムーズに学習を進めていくことができるでしょう。
ただし、やはり医学部のカリキュラムですから高校の学習教育よりもハイレベルなものになっている傾向があります。
たとえば、生物は医学の基礎となる学問ですから、高校時代のものよりは専門性が高くなります。
また、医学部によっては英語を集中して学習させて、国際教育の基本としているところもあるため、暗記量を侮ることはできません。
なお、一日の学習量としては医学部の高学年よりも少ないですが、油断せずに勉強に取り組む姿勢が必要です。
試験前の勉強時間としては5時間から8時間くらいが目安となるでしょう。
暗記量が増加!医学部2年生からは基礎医学が開始
医学部の2年生になると、暗記量が一気に増加します。
なぜなら「基礎医学」の学習が開始されるからです。
基礎医学とは、文字どおり医学の基礎を学ぶための学習です。
カリキュラムの内容としては、
✓解剖学
✓生化学
✓生理学
✓微生物
✓免疫
などの科目があげられます。
当然ながら、どの科目も医学部1年生のときのカリキュラムよりも専門的になっているため、暗記量は比較になりません。
医学部1年生と同じような学習スタイルでは、太刀打ちできない可能性もあるでしょう。
この暗記量をこなすためには、普段から予習と復習を怠らないようにすることが肝心です。
一日あたり勉強時間を2時間から3時間くらいは確保して、暗記量を蓄えてください。
試験前には一日あたり10時間ほどの勉強で、相当な暗記量が必要ですが、忍耐強く医学部のテストに立ち向かいましょう。
医学部3年生では臨床医学がスタート
医学部の3年生になると、「臨床医学」がスタートします。
臨床医学とは、患者を診療するための学問の分野で、呼吸器科や眼科、耳鼻科、循環器科などの科目が含まれています。
その科目数は、すべてを合わせると20科目以上もあるため、暗記量は半端なボリュームではありません。
苦痛に感じることも多々あるかも知れませんが、踏ん張りどころだと思って乗り切りましょう。
ただ、この時期になると実際に病院に行って学ぶこともあるため、暗記量に苦しむことだけの学生生活とはなりません。
実際に働いている先輩の医師から現場の話を聞いたりすることができるため、一人前の医師になるためのモチベーションを高めることが出来るはずです。
なお、医学部3年生の勉強時間ですが平日は一日あたり2時間から3時間、休日は8時間から10時間くらい机に向かって暗記量を確保していきましょう。
3年生はかなりの暗記量が要されますので、テストの直前期になってから慌てることのないよう、日ごろから暗記量をキープしておいてください。
医学部4年生はCBTの暗記量が多い
医学部の4年生になると「CBT」というテストを受けて合格しなければなりません。
CBTとは、医学部で行われる臨床実習をこなすために要される、知識をしっかり身につけているかについてコンピューターを利用して判定する、全国共通の試験のことを指します。
このCBTは、医学部1年生から4年生まで学習した全範囲から出題されるため、暗記量は非常に多くなります。
また、問題数もとても多く、昨年度までに課された問題の「プール問題」が240問、「新作問題」が80問、合計で320問もあるため注意が必要です。
採点基準となるのは上記プール問題のみとなっていることから、このプール問題をいかにして攻略するかがカギとなります。
クラブ活動などをしている方は、先輩たちからアドバイスを貰うなどして乗り越えましょう。
さらに、医学部のCBT対策のできるクエスチョン・バンクを利用するのもおすすめです。
クエスチョン・バンクではCBTの問題演習や解説の閲覧をすることができますので、暗記量をこなすのにはもってこいです。
CBTのための一日当たりの勉強時間は平日は3時間から4時間、休日は8時間から10時間くらいがよいでしょう。
毎日大変な学習時間が要されますが、相当な暗記量が試されるテストですので気合を入れてなんとか打ち勝ちましょう。
ちなみに、医学部の4年生ではOSCE(オスキー)と呼ばれる試験も課されます。
OSCEとは医療の分野において臨床のための技術を判定するための試験のことで、次のステップに進むためには、CBTと同じく必ず合格しなければいけません。
このOSCEでは、患者とのコミュニケーションスキルなどが評価されます。
どちらかと言うと暗記よりも実技の方に比重があるため、暗記量はCBTよりも少ないと言えるでしょう。
ただし、一定の知識量は必要ですので、テストの3週間から1か月前くらいから少しずつでも勉強をして暗記量を維持するようにしてください。
医学部5年生は暗記量が少なめ
医学部の4年生で課されたCBTとOSCEに合格したら、いよいよ5年生から実施される臨床実習が始まります。
医学部によっては、もっと早い段階から簡易的な臨床実習を始めるところもありますが、本格的な臨床実習が始まるのは上記二つの試験に受かった後の5年生からとなります。
臨床実習では、実際に医療機関に出向いて担当の医師から指導を受けることが可能です。
外来を見学したり病棟で実習を行ったり、運がよければ手術の立ち会いをすることもできます。
医学生としては、より一層医療について学びを深められるチャンスです。
そして、医学部の5年生となるとこの臨床実習の影響で大きな試験が少ないため、暗記量はこれまでと比べると少量ですむケースが多く見られます。
ただし、医師国家試験の勉強は必要ですので、一日あたり3時間ほどは学習をして暗記量をキープしておきましょう。
総まとめ!医学部6年生は卒業試験と医師国家試験
医学部の6年生は、まさに総まとめの時期です。
臨床実習をこなしながら、卒業試験と医師国家試験の勉強を進めていかなければいけません。
とても忙しい時期となりますが、時間が無いと弱音を吐いていてはテストに合格できませんので、正念場だと思って頑張りましょう。
肝心の暗記量ですが、卒業試験は医学部や医学生によって異なりますので、個々人によってバラつきがあります。
医師国家試験は、一般臨床と呼ばれる問題が300問課され、加えて必修問題が100問課される試験です。
そして、この医師国家試験の恐ろしいところは、必修問題で8割以上の加点をしないと一般臨床が満点でも落第してしまうことです。
また、倫理的に医師として相応しくない答えを出してしまっても即時、不合格となってしまいます。
このことから、日ごろから勉強を積みかさねておき、相当な暗記量を確保しておく必要があります。
学習時間の目安としては、一日あたり平均6時間くらいがおすすめです。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部では1年生から始まり6年間も学習をするわけですから、膨大な暗記量が要されます。
しかし、膨大な暗記量が必要なのは医学部だけではありません。
みなさんもご存じのとおり、医学部受験においても相当な暗記量が必要とされます。
中途半端な暗記量では、医学部受験でライバルに勝利することは叶わないでしょう。
このことから受験生の方々の中には、優れた予備校のもとで学習に励み、合格の可能性を1%でもアップさせたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そういった方々におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、卓越した講師陣とオリジナルのカリキュラムを武器に、毎年大きな実績を残している一流の予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について迫っていきましょう。
柔軟に変更されるカリキュラム
京都医塾では、受験生一人ひとりに専用のカリキュラムを作成して指導を実施中です。
そして、このカリキュラムは一度生み出したら終わりではなく、常に柔軟に変更がなされます。
志望校の出題傾向が変わったという情報が入ればすぐにカリキュラムを書き換えますし、
学習の進捗が想定よりも早いときにも作成し直して、より精度の高いものを作り出します。
このように京都医塾のカリキュラムは常時、「生まれ変わり」を繰り返して最高の状態を保っているのです。
スケジュール作成の支援も徹底
受験生の方々の中には、併願受験を希望する方が少なくありません。
この併願受験の際に気をつけなければならないのが、スケジューリングです。
なぜなら、スケジューリングを適当に済ませてしまうと、A大学の医学部の一次試験とB大学の医学部の二次試験の日が重なってしまう、という事態が起こりかねないからです。
したがって、このようなトラブルを防ぐためにも、当塾ではスケジュール作成の支援も徹底して行っています。
日取りはもちろんのこと、移動時間まで視野に入れて綿密なスケジュールを選定しますのでどうぞお任せください。
安心のメンタルサポート
医学部の受験生にのしかかる精神的なプレッシャーは、尋常なものではありません。
ときには夜も眠れないほど落ち込むこともあるでしょうし、受験うつになってしまうことも想定されます。
そういった事態を防止する目的で、京都医塾では上級心理カウンセラーなどの有資格者を配置してバックアップにあたっています。
受験にまつわることや私生活にまつわることなど何でも相談できますので、心の健康を保ったまま安心して受験勉強に取り組むことが可能です。
まとめ
医学部の1年生は基礎教養を中心に学び、2年生では基礎医学の学習が開始されます。
また、3年生に入ると臨床医学がスタートし、4年生ではCBTなどのテストが与えられます。
そして、5年生ではいよいよ臨床実習が実施され、医師として重要な知識やスキルを本格的に身につけていき、6年生には総まとめとして、卒業試験と医師国家試験が課されます。
このように医学部では非常に多くの暗記量が必要とされるわけですが、これは医学部受験でも同じです。
医学部の試験でも広範囲から問題が課されるため、中途半端な暗記量では落第してしまう可能性があります。
このことから受験生の方々の中には、優秀な予備校のもとで学びを深め、合格の可能性を1%でも引き上げたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
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京都医塾は実力派の講師陣と秀逸なカリキュラムを駆使して、毎年目覚ましい合格実績を残している一流の予備校です。
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