四国最初の医学専門学校である「徳島県立医学専門学校」を前身とし、1949年から医学科を設置して本格的な医療活動をスタートさせた徳島大学医学部。
同医学部は、先端医療や地域医療の研究のほかにも、新型コロナウィルスにも対応した医療を研究するなど、非常に柔軟性の高い姿勢で医学に向き合っていることで有名です。
そういった姿勢が多くの人に評価され、毎年たくさんの若者が同医学部の門を叩いています。
そこで今回の記事では、徳島大学医学部を志望している人に向けて、医学部の基本情報や偏差値、入試倍率などを解説していきましょう。
徳島大学医学部の基本情報
最初に、徳島大学医学部の基本情報について押さえていきましょう。
こちらの項では、徳島大学医学部のキャンパスの場所と医学部の定員数、そして入試情報などについて解説していきます。
キャンパスの場所
徳島大学医学部のキャンパスは、徳島県徳島市の蔵本地区に位置しています。
こちらのキャンパスへバスで向かう場合は、JR徳島駅から循環バスに乗車後、「医学部前」のバス停で降車してください。
定員数
2023年度における徳島大学医学部医学科では、112名の募集がなされています。
当初は100名程度の募集予定でしたが、学内での調整の結果、12名の増員がなされました。
内訳は、一般選抜が62名、学校推薦型選抜Ⅱが42名、総合型選抜が8名、私費外国人留学生選抜が若干名となっています。
入試情報
続いて、徳島大学医学部の入試情報についても見ていきます。
ここでは、前項で示した各選抜方法について解説しましょう。
一般選抜
徳島大学医学部の一般選抜入試の一次試験では、共通テストの得点で合否が判断されます。
そして、二次試験である個別学力検査では他の医学部と同じく、学科試験や面接などで選考がなされます。
2023年度における一般選抜試験は、同年2月25日から26日にかけて行われています。
学校推薦型選抜Ⅱ
学校推薦型選抜Ⅱは、いわゆる推薦枠ですが、一般枠と地域枠の2種類に大別されるのが特徴です。
一般枠は、広く全国から受験生を募る選抜方式で共通テストの結果や面接試験で評価がなされます。
2023年度における一次試験は、同年2月7日に行われ、二次試験については同年2月11日に実施される予定です
面接については、今年度も集団討論と集団面接の2つが課されますので、よく訓練を積んでおく必要があるでしょう。
一方、地域枠は、徳島県から推薦状を発行された受験生だけが受けられる入試枠となっています。
こちらの試験についても、共通テストで評価がなされますが、個人面接も課されますので、きちんと対策をしておいてください。
とくに、試験の性質上、地域医療へ貢献する意欲が厳しくチェックされますので、ご自身の熱意を面接官にしっかりと伝えましょう。
なお、試験の日程については、上記一般枠と同様です。
総合型選抜
総合型選抜は、四国4県から志願者を募る募集方法です。
徳島県、香川県、愛媛県、高知県から、それぞれ2名ずつ選抜されます。
一次選考は、志望理由書や活動報告書などの各種書類による選考にて合否がくだされる試験で、2023年度においては、2022年11月18日に行われています。
二次選考では、ほかの募集枠と同じく共通テストの得点と面接試験の評価で合否が判定されます。
面接試験は、総合討論と個人面接が課されますので、学校推薦型選抜Ⅱのときと同じく、高度な面接対策が必須となるでしょう。
こちらの選考の日取りは、2022年11月26日でした。
なお、この試験で合格した人は、卒業後、徳島県内の病院で2年間の初期臨床研修を受ける義務が生じます。
ご自身のキャリアプランにもかかわることですので、よく検討してから応募しましょう。
私費外国人留学生選抜
私費外国人留学生選抜は、その名のとおり外国人留学生を対象とした選抜方法です。
合否の判定は、数学や理科が課される個別学力検査、日本留学試験などの結果でおこなわれます。
募集人数については、上記のとおり若干名としか明かされていません。
2023年度における試験は、同年2月25日に行われています。
徳島大学医学部の入試難易度
次に、徳島大学医学部の入試難易度についても把握しておきましょう。
こちらの項では、徳島大学医学部の偏差値と入試倍率を例にとり、入試の難易度を分析していきます。
偏差値
徳島大学医学部の偏差値は60.0で、国公立大学の医学部の中では、易しい部類の難易度に分けられます。
同一の偏差値の医学部としては、香川大学や福島県立医科大学(地域枠)、山形大学、札幌医科大学などがあげられます。
少し上位の医学部に目を向けるのであれば、同じ四国の高知大学、もしくは中国地方の鳥取大学や島根大学、山口大学などが候補となるでしょう。
倍率
続いて、徳島大学医学部の入試倍率についても分析していきましょう。
ここでは、徳島大学医学部における2020年度2022年度までの試験のデータをもとに、入試倍率を表でまとめました。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 2,2 | 64 | 151 | 108 | 70 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.1 | 64 | 212 | 169 | 69 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 2.4 | 64 | 171 | 123 | 72 |
徳島大学医学部の入試倍率は、2.2倍から3倍程度で推移しており、同程度の偏差値の医学部の中では、やや低い数値となっています。
2023年度では定員数も増加していることから、同医学部の受験希望者の方々にとっては有利な条件が揃っていると言えます。
徳島大学医学部の特徴
徳島大学医学部の特徴についても、きちんと押さえておきたいところです。
ここでは、徳島大学医学部が持つ特徴の中でも、代表的なものを3点ピックアップして紹介しましょう。
研究医・研究職も目指せるMD-PhDコース
徳島大学医学部では、医学部を卒業した後に研究医や研究職を目指せるMD-PhDコースを設けています。
このMD-PhDコースとは、医学科で4年次の学習を修めた後で一旦、大学院に進み研究力を身につけて「医学博士」を取得できるコースです。
もともとは、海外で確立された制度でしたが、研究医・研究職の医師の育成をするべく日本でも導入されるようになりました。
医学博士を取得するメリットとしては、研究機関におけるキャリア形成が有利に働くというものがあげられます。
また、学会や一般人向けに情報を発信する際などは、医学博士を取得しておくと発言への権威付けができるというメリットも期待できるでしょう。
徳島大学医学部生専用のStudent Labを設置
徳島大学医学部の特徴的な取り組みの一つが、Student Labを用いた学生教育です。
Student Labとは徳島大学の医学部生専用のバーチャル基礎医学実験室のことで、医学部生は3年次から10ヶ月にわたり、こちらの施設で実習を行います。
この取り組みのユニークな点は、学生たちが各々、研究室を渡り歩いて研究活動を行えるということです。
研究分野の垣根が取り払われた環境での学習ができるとあって、学生からは大変な人気です。
現場で本格的に学べる臨床参加型実習
医師として活動するにあたって非常に重要となるのが、患者や院内スタッフたちとのコミュニケーション能力です。
徳島大学医学部では、高度なコミュニケーション能力を学生に学ばせるために5年次から臨床参加型実習を取り入れて学生に教育を施しています。
こちらの実習では、実際に病院に赴いて現場における医療を学んでいきます。
現場の空気感を味わうことによって、病める人たちや看護師、薬剤師たちとのコミュニケーションを学ぶというわけです。
徳島大学医学部の入試情報
徳島大学医学部の基本情報や特徴について把握したところで、入試情報についても確認していきましょう。
ここでは、徳島大学医学部の試験における入試科目と配点、加えて合格のボーダーラインについて解説していきます。
入試科目と配点
まずは、共通テストと二次試験の入試科目と配点の説明から入ります。
共通テスト
徳島大学医学部の一次試験では、共通テストの得点により合否の判定がくだされます。
同試験の入試科目と配点は、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地・公 | 合計 |
200 | 200 | 150 | 300 | 50 | 900 |
徳島大学医学部では、他の一般的な国公立大学の医学部とは異なり、理科を大きく重視している傾向が見られます。
同医学部を受験する際は、理科の学習をより確実にこなしておきましょう。
二次試験
一次試験の通過者は、二次試験である個別学力検査へと進みます。
こちらの試験における科目と配点は下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 合計 |
200 | 200 | 400 |
個別学力検査では、上記学力試験のほかに面接試験が課されます。
面接は、複数の面接官による集団面接です。
徳島大学医学部のアドミッションポリシーへの適合性などを踏まえたうえでの評価が行われますので、きちんと読み込んでミスのないように訓練しておきましょう。
よく聞かれる質問については、
✓医学部の志望理由
✓どうして徳島大学を選んだのか
✓大学で学びたいことについて
✓どんな分野へ進みたいか
✓自己PR
✓徳島県内での就労意欲の有無
などです。
合格のボーダーラインは?
徳島大学医学部のボーダー得点率は、2020年度が82%、2021年度が85%、2022年度が75%でした。
同医学部は、国公立大学の医学部の中では比較的、難易度が易しい部類に入りますが、いずれの年度においても高い得点率が要求されています。
そのため、最低限の学力がともなっていなければ、まったく太刀打ちできないでしょう。
気を緩めることなく、試験当日まで真剣に学習に取り組んで実力をつけていってください。
徳島大学医学部を目指すなら京都医塾
徳島大学医学部は、国公立大学の医学部の中では比較的、難易度が易しい部類に入ることは何度か述べてきたとおりです。
しかし、先ほど示したように、ボーダー得点率は非常に高い水準にあり、並大抵の努力で到達するのは容易ではありません。
そのため、受験生の中には、合格への道筋をより明らかなものにするためにも、予備校などできちんとした学習に励みたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、医学部合格のための専用カリキュラム、有名大学出身の一流講師を中心に据えて高度な学習を提供している予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の取り組みについて紹介していきましょう。
一人のためのオーダーメイドカリキュラム
京都医塾が自慢としているカリキュラムが、受験生一人一人のために作成される「オーダーメイドカリキュラム」です。
こちらのカリキュラムは、入塾時の実力テストやヒアリングをもとに、受験生の現在の実力のみならず、潜在能力まで推し量って作られます。
そのため、指導内容や学習方法など、あらゆる面で本人に合致した、世界でたった一つのカリキュラムとしてこの世に誕生します。
受験生、本人のために最適化されたカリキュラムのもとでの学習となりますから、学力の伸びも格段にはやくなると大変な評判です。
自分だけのスペースで自由に学習
医学部に合格するためには、授業での学習のほかにも自習が欠かせません。
京都医塾では、自習における学習パフォーマンスを最大化する目的で、受験生全員に個人用ブースを設けてサポートしています。
こちらのブースは、ゆったりとした広さが確保されているため、授業で習ったことを紙に書いて壁に貼り付け、復習の助けとして活用できるなど、個々人で様々なアレンジが可能です。
また、こちらのブースの大きな特徴として、あえて出入り用の扉が設置されていないことがあげられます。
扉がないことで、隣のブースの人の気配、たとえば。ペンでノートを取る音やページをめくる音が聞こえてくるため、「こっちも負けていられないぞ」という闘争心が刺激され、さらなるモチベーションアップにつながります。
学力診断が受けられる一泊二日医学部合格診断
京都医塾では、体験授業や学力診断が受けられる、一泊二日医学部合格診断というサービスも実施中です。
受験生ご本人の現在の習熟度を確認できるほか、講師たちの腕前、京都医塾ならではの優れた学習システムに触れられるよい機会となりますので、ぜひ一度参加してみてください。
まとめ
先端医療や地域医療、果ては新型コロナウィルスの研究など、様々な角度から医療にアプローチしている徳島大学医学部。
そんな徳島大学医学部には、同医学部が持つ柔軟かつ真摯な姿勢に惹かれた若者が、毎年受験にチャレンジしています。
しかし、医学部の試験はハイレベルな問題を、次々と正解していかなければならない過酷な試練です。
そのため、予備校などの専門的な施設で、きちんとした教育を受けたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の京都医塾です。
京都医塾は、一人のためのオーダーメイドカリキュラムや、個人専用の勉強ブース、そして一流大学を卒業した腕利きの講師陣を迎えて、受験生に高度な学習を提供している予備校です。
京都医塾に任せてもらえれば、あなたの学力の伸長速度も飛躍的に高まり、合格がより確実なものとなるでしょう。
絶対に徳島大学医学部に合格したい人には、医学部専門予備校の京都医塾がうってつけです。
交通費・宿泊費が無料の一泊二日医学部合格診断は随時受付け中ですので、奮ってご応募ください。