創立から120年以上もの長きにわたる歴史を誇る東京女子医科大学。
同大学では、「自立した女性医療人と指導的立場となる人材の育成」を基本理念に据えて、様々な高等教育を学生に施しています。
そんな東京女子医科大学には、未来の女性医師を目指す若者たちが大勢入試にチャレンジしています。
そこで今回の記事では、この東京女子医科大学の入試情報にスポットを当てて、募集人員や試験内容、さらには2023年度からの変更点などをまとめあげ、最新データとしてお届けしましょう。
東京女子医科大学の特色
冒頭でもお伝えしたとおり、東京女子医科大学では「自立した女性医療人と指導的立場となる人材の育成」と基本理念に据えて日々、学生の教育にあたっています。
主だった教育内容としてあげられるのは、思考力や判断力、加えて実践力を養うためのプログラムで、どれも学生からは好評です。
とくに「臨床・実践研修」というプログラムは、1年生のうちから臨床に触れられる機会を学生に与えて、臨床見学や実習を通じて医学に関する知見を深めます。
臨床実習は通常、医学部の高学年に入ってから行われるプログラムですので、1年次から、このようなチャンスに恵まれるのは学生にとっては非常に有意義なものとなるはずです。
また、自立した女性医療人と指導的立場の人材を目指すためのプログラムとしては、徹底したキャリア教育があげられます。
このキャリア教育では、医療に関して長期的、かつ継続的に関わっていくための学習機会を用意。
学内、学外問わず先輩医療人を招いたフォーラムを通じて、自分の将来的ビジョンを模索したり、先輩たちとの実際の交流を経ながら、自立するためのヒントを得ます。
このように、東京女子医科大学では先進的な学習プログラムのほかにも、同医学部の掲げる理念実現のための取り組みを通じて、日夜、学生の質の向上に努めているのです。
東京女子医科大学の入試方式
続いて、東京女子医科大学の入試方法についても見ていきましょう。
ここでは、同医学部が公表している2024年度の学生募集要項を参考資料として、最新のデータのみをまとめました。
一般選抜
まずは、一般選抜の入試情報の解説から入ります。
ここでは、募集人員、試験科目と配点、そして入試の日程の3つの視点から詳細を説明していきますので、ぜひ細部までチェックしてください。
募集人員
2024年度入試における、東京女子医科大学の一般選抜の募集人員は約67名となっています。
同医学部には、ほかにも後述する2種類の募集枠があり、全体としては約110名の募集となっていますが、この一般選抜の募集枠が半分以上を占めていて、最大規模となっているのが特徴です。
また、この一般選抜の出願に関してですが同医学部では、外国における高等教育を受けてきた人でも応募できるシステムを取っています。
ただし、上記条件で出願する場合には、事前に医学部の「学務課」への電話連絡が必要です。
さらに、東京女子医科大学が定める、必要書類の提出もしなければいけません。
この募集枠の窓口は、東京女子医科大学医学部学務課(03-3353-8112、内線31121~5)となっていますので、忘れずに連絡するようにしてください。
試験科目と配点
続いて、一般選抜における試験科目と配点についても確認していきましょう。
同募集枠の一次試験と二次試験の主な内容について、下記にまとめましたのでご覧ください。
▼東京女子医科大学一般選抜一次試験における試験科目と配点
教科 | 科目 | 配点 | 試験時間 | 備考 |
数学 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ数学A、数学B(数列、ベクトル) | 100点 | 60分 | – |
英語 | コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ | 100点 | 60分 | – |
理科 | 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」の3科目の中から、出願時に届け出た2科目を選択 | 200点(100点×2) | 120分 | 科目選択を届け出た後の変更は、不可 |
適性試験・小論文 | 医師としての適性を判断 | – | 60分 | 評価は一試験での合格者選抜には使用されず、2次試験の際に使用される |
東京女子医科大学の一次試験の内容は、上記のとおりです。
一次試験にもかかわらず、小論文試験が盛り込まれているところが注意すべき点と言えます。
評価はあくまで二次試験における選抜に用いられるとのことですが、合格を勝ち取るためには、小論文対策も早い時期から取り組んでおく必要があるでしょう。
また、二次試験については面接試験が行われます。
試験時間についてはとくに明かされていませんが、形式は個人面接となっており、志願理由書や調査書をもとに医師としての適性を評価します。
とくに、東京女子医科大学の特徴として、「女性医師として社会に貢献する心がまえ」も面接にて厳しくチェックする対象としていますので、受験生の方にあっては、そのことについても考慮した面接対策を実施しておきましょう。
入試の日程
一般選抜の入試の日程についても確認していきましょう。
こちらでは、下記に日程表をまとめましたので、参考にしてください。
▼東京女子医科大学2024年度における一般選抜の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年12月21日から2024年1月18日 | ・一次試験:2024年2月1日・二次試験:2024年2月17日または同年2月18日 | ・一次試験:2024年2月8日・二次試験:2024年2月22日 |
学校推薦型選抜(一般選抜)
次に、学校推薦型選抜(一般選抜)の概要についても見ていきます。
こちらの項でも、通常の一般選抜のときと同じく募集人員や試験科目と配点、入試の日程に焦点を絞り解説していきましょう。
募集人員
東京女子医科大学の2024年度における、学校推薦型選抜(一般選抜)の募集人員は約33名となっています。
募集枠の規模としては、一般選抜に次いで2番目となっていますが、出願資格には評定平均にて4.1以上を獲得している必要があるため注意が必要です。
また、高等学校などにおいて積極的に課外活動、もしくは諸活動において「重要な役割をはたしている者」という条件も加えられていますので、同募集枠を検討中の方は、課外活動などにも意欲的に取り組むよう意識してください。
試験科目と配点
学校推薦型選抜(一般選抜)の試験科目と配点についての説明にも移っていきましょう。
同試験では下記4つの試験が課されます。
✓思考力試験:80分
✓小論文:50分
✓面接試験:時間の記載なし
✓受験生による小グループ討論:時間の記載なし
上記のうち、思考力試験に関しては、文章やデータを分析したり、判断したりする問題が課されますので、読解力を磨くための訓練を積んでおく必要があるでしょう。
また、小グループ討論では、問題を発見し、それを学修し、さらに解決するための力が問われます。
非常に抽象的な試験ですので、より確実な対策を臨む方は予備校などに通い、受験のプロからのレクチャーを受けることをおすすめします。
入試の日程
さて、学校推薦型選抜(一般選抜)の入試の日程についても見ていきましょう。
同試験の日程について、下記表にまとめましたので参考にしてください。
▼東京女子医科大学2024年度における学校推薦型選抜(一般選抜)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2024年11月1日から同年11月8日 | 2024年11月18日、並びに同年11月19日 | 2024年12月1日 |
学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)
最後に、学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)の詳細についても見ていきましょう。
こちらの募集枠は、いわゆる卒業生子女枠のような性質を帯びた、特殊な枠であることを事前に説明しておきます。
募集人員
学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)の募集人員は、東京女子医科大学に設けられている3種類の募集枠のうち、最も少ない約10名となっています。
また、出願資格に関してですが、上記のとおり特殊性を帯びた募集枠であることもあり、ほかの枠には見られない条件を満たしていることが必要です。
具体的に言うと、3親等以内の親族に東京女子医科大学の同窓会組織、「至誠会」の会員、もしくは準会員がいて、かつ同会の推薦を受けているという条件が必要とされます。
卒業生子女枠のような募集枠であることは、先述したとおりですが、その理由はこのような特殊な出願条件によるものです。
試験科目と配点
学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)の募集人員を確認したところで、試験科目と配点についてもチェックしていきましょう。
同募集枠の試験内容は、基本的には学校推薦型選抜(一般選抜)と同じものになっています。
ただ、詳細を見ると異なる部分があり、たとえば、こちらの試験では小グループ討論が実施されません。
このように、学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)では、同じ推薦枠でも学校推薦型選抜(一般選抜)とは試験内容を異にする点もありますので、しっかりと募集要項を読み込み対策に生かしてください。
入試の日程
学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)の2024年度における日程についても把握しておきましょう。
こちらでも、ほかの2種類の募集枠のときと同様、日程を表にしてまとめました。
▼東京女子医科大学2024年度における学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2024年11月1日から同年11月8日 | 2024年11月18日 | 同年12月1日 |
日程については、学校推薦型選抜(一般選抜)とほぼ同じものとなっています。
注意事項として、応募の際の必要書類の中に、至誠会からの推薦書が含まれています。
そのため、学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦)へ応募する際は、事前に至誠会からの推薦書を受理しておき、提出漏れのないよう気をつけてください。
2023年度入試からの変更点
東京女子医科大学の2024年度入試における、前年度からの変更点についても、ぜひ押さえておきたいところです。
同医学部では、2021年9月9日において、学校推薦型選抜(指定校推薦)の廃止を予告しておりましたが、その予告どおり、今年度から指定校推薦の募集枠は廃止となってしまいました。
ただし、前年度との募集人員の比較では、学校推薦型選抜(一般選抜)が増員されており、全体における募集人員数そのものには影響がありません。
このことから、指定校推薦の募集人員が、そのまま学校推薦型選抜(一般選抜)へ移行したと考えるのが、合理的な見方と言えるでしょう。
いずれにせよ、2024年度における入試での募集人員が削減されたわけではありませんので、受験生の方にあっては安心して試験に臨んでください。
本気で東京女子医科大学合格を目指すなら京都医塾
ここまでは、2024年度における東京女子医科大学医学部の募集人員や試験内容などについて、踏み込んだ解説をしてきました。
同医学部の試験では、一般的な学力検査のほかにも、一次試験に小論文が課されたり、小グループによる討論が課されたりするなど、特徴的な形式をとったものが見られます。
また、面接試験で好印象を与えるためには、「女性の自立や指導的立場としての人材の育成」、という理念にも対応した学生像を磨き上げる必要があるでしょう。
したがって、東京女子医科大学の試験はほかの医学部と比較しても、ある意味ではより一層、綿密な対策が要されるといった解釈もできます。
そのため、同医学部の受験生の方々の中には、優れた予備校に通い高度な指導を受けたいと願っている人も、多いのではないでしょうか。
そういった方の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、敏腕の講師陣やオリジナルのカリキュラムを用いて、毎年たくさんの受験生を医学部へと羽ばたかせている名門の予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の取り組みついて紹介していきましょう。
潜在能力にまで注目して作られる「オーダーメイドカリキュラム」
予備校において学習を進めるにあたって欠かせないのが、カリキュラムの存在です。
カリキュラムは、受験生の学習方針や学習内容が定められた資料ですから、この存在なくしては、効率的に勉強をすることができません。
もちろん、京都医塾においても、このカリキュラムの重要性はしっかりと認識しており高品質なものを作成していますが、ほかの予備校との大きな違いは、細部まで徹底的に作り込んでいる点にあります。
たとえば、一般的な予備校でも受験生に実力テストを課して、その人に適したカリキュラムを作成しているところも少なからずあります。
しかし、この実力テストだけでは受験生が本来持っている実力、つまり「潜在能力」にまで踏み込んで推し量ることはできません。
当塾では、この秘めたる潜在能力まで把握するために、実力テストのほかにも、知識量の測定やこれまでの学習履歴、得手不得手に関するヒアリングなどを通じて、余すところなく分析し、最高のカリキュラムを生み出します。
このカリキュラムは、「オーダーメイドカリキュラム」と呼ばれるものですが、上記のように受験生ご本人の潜在能力にまで分け入り、突き詰めて作成されたものですから、その人に見合った専用カリキュラムとなり、最大効率の学習を保証してくれます。
東京女子医科大学へも合格者を輩出
予備校の実力を見極める指標には様々なものがありますが、その中でも多くの人がとりわけ注目する指標が、その予備校が持つ合格実績ではないでしょうか。
もちろん、カリキュラムや講師がどれだけ優れているかといった点や、施設設備の充実具合に特段の注目をされる方もいるかも知れませんが、最終的には合格実績の確認に行きつくはずです。
実績がともなわない予備校では、信頼してよいのか迷いが生じますから、当然のことと言えるでしょう。
その点、京都医塾では、この合格実績についても毎年高い実績を打ち立てていますので、何の心配もいりません。
たとえば、2023年度の実績をひき合いに出すと、一次試験における合格率は72%、二次試験における合格率は60%という驚異的な数値を叩き出すにいたっています。
そして、この合格者の方の中には、東京女子医科大学への切符を勝ち取った方もおられます。
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女性の受験生には同性スタッフが特別な支援を実施
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そのため、男性には話しにくい類の困りごとでも遠慮なく相談することができ、問題への解決へと結びつけることができます。
まとめ
女性の自立や指導者の育成を基本理念として掲げ、学生の熱心な教育にあたっているのが東京女子医科大学です。
そんな東京女子医科大学には、上記理念に共感を覚える受験生たちが例年、入試にチャレンジしています。
しかし、同医学部の試験では、一般的な学力検査のほかにも、一試験に小論文が課されたり、二次試験では小グループによる討論が課されたりするなど、特徴的な形式をとったものが見られるため一筋縄ではいきません。
また、面接試験で好印象を与えるためには、「女性の自立や指導的立場としての人材の育成」、という理念にも対応した学生像を訴えていく必要もあります。
したがって、東京女子医科大学の試験はほかの医学部と比較しても、ある意味ではより一層、綿密な対策が要されるといった解釈もできます。
このことから、同医学部の受験生の方の中には、指導力に長けた予備校に通い高度な教育を受けたいと願っている人も、多いのではないでしょうか。
そういった方の心強い味方となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
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