医療の現場で直接患者さんと関わり、病気やけがの診断と治療を行う「臨床医」。
そんな臨床医を目指すあなたは、「人の命を助けたい」「人に喜んでもらえる仕事がしたい」「地域医療に貢献したい」といった高い志を持っていることでしょう。
この記事では、臨床医を育てるのが強い大学を、大学の特徴を含めてご紹介します。
また、臨床に強い大学を選ぶ際のポイントもお伝えするので参考になるでしょう。
臨床医について改めて知りたい方や、臨床医を目指すための大学選びに迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
あなたの夢を叶えるのにふさわしい大学がきっと見つかるはずです。
臨床医とは?研究医との違いも解説

医師の働き方には大きく分けて「臨床医」と「研究医」の2つがあります。
ここでは、臨床医の仕事内容や魅力、研究医との違いを見ていきましょう。
なお、大学病院で勤務する医師の中には、研究と臨床を両立する人もいます。
臨床医の仕事内容
臨床医とは、いわゆる「お医者さん」と呼ばれている職業で、直接患者さんと関わり、病気やけがの診断・治療を行います。薬を処方するのも臨床医の仕事です。
臨床医の働き方には、自身のクリニックを持つ「開業医」と、他のクリニックに務める「勤務医」があります。
必要に応じて、より専門的な医療機関を受診できるように紹介状を書くのも、臨床医の大切な仕事です。
大きな病院に勤める臨床医は、専門的な設備を使って精密検査や手術を行います。
このように臨床医は、患者さんの利益を最優先に考え、患者さんが適切な医療を受けられるように他の医療機関と連携しながら働く職業と言えるでしょう。
臨床医の魅力
臨床医の最も大きな魅力は、直接患者さんに関われることです。
患者さんが元気になっていく姿を見ることができるのも臨床医ならではの特権です。
また、臨床医は地域医療に貢献できるという魅力もあります。医師不足が問題となっている地域に赴いて、そこに暮らす人たちの命を守るという重要な任務もやりがいがあるでしょう。
さらに、希望する働き方のできる病院への転職や、開業して理想の医療を実現するなど、働き方の選択肢が多いのも臨床医の魅力の1つです。
臨床医と研究医の違い
直接患者さんに接して診療を行う臨床医とは異なり、研究医は、病気のメカニズムを解明したり、治療法を確立したりする職業です。
患者さんにより良い医療を提供するために、大学や病院で研究を専門的に行うのが研究医と言えるでしょう。
研究医は病院以外に、医療系企業や研究機関で働くこともあります。また、研究論文を作成する点も臨床医との違いです。
臨床医の育成に強い大学

ここでは臨床医の育成に強い大学を9つ紹介します。大学ごとの特徴と、臨床に強いポイントもお伝えするので参考にしてみてください。
京都大学医学部
難関医学部の1つである京都大学には、臨床医としての実践力を養うためのカリキュラムが充実しています。
京都大学には、地域の中核となる大規模な関連病院が多数あり、学生は附属病院とそれらの関連病院で臨床経験を積みます。
臨床実習で分子医療や再生医療、さらには移植医療といった最先端の臨床を体験できるのも、京都大学医学部の特徴の1つです。
また、海外の大学や医療機関での実習にも対応しており、グローバルに活躍する臨床医を育成している大学とも言えるでしょう。
京都大学の偏差値:72.5
東京大学医学部
東京大学医学部では、4年次の初めから内科学・外科学の系統講義が始まり、各科の講義に移った後、4年次の後半から臨床実習が始まります。
東京大学医学部で行われる臨床実習は、従来の見学型ではなく、診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)です。
診療参加型臨床実習では、実際に医療チームの一員として患者さんに接し、診療や治療の方向性を考えます。
東京大学医学部には、多職種と連携したチーム医療の実践につながるよう、医学・薬学・看護学の学生による合同授業があります。
授業では、臨床的なケースについてディスカッションや模擬カンファレンスが行われます。
東京大学医学部の偏差値:72.5
大阪大学医学部
大阪大学医学部では、3年次の1月から臨床医学の講義が始まります。
4年次の秋になると、臨床実習の準備として臨床導入実習が行われ、4年次の後半から臨床実習が開始されます。
6年次の前半3ヵ月は選択実習期間で、臨床実習・海外実習・基礎研究・地域医療などから、自分のやりたいことを選択できるのも、大阪大学医学部の特徴です。
大阪大学医学の偏差値:70.0
慶應義塾大学医学部
慶應義塾大学は「基礎・臨床一体型医学・医療」の実現を目指しており、臨床医の育成において高い評価を受けています。
大学では、自主学習プログラムや先端医療の教育・研究が積極的に行われ、臨床実習が充実しています。
慶應義塾大学で行われる臨床実習も、診療参加型実習が中心です。
慶應義塾大学では、外部病院での実習も多く行っており、より実践的で発生頻度の少ない症例にも触れることができます。
慶應義塾大学医学部の偏差値:72.5
名古屋大学医学部
150年もの歴史をもつ名古屋大学医学部は、日本で最も古い医学部の1つです。
名古屋大学医学部では、4年次になると、内科・外科・小児科などのチュートリアルと講義がカリキュラムの中心になります。
チュートリアルとは、少人数グループでディスカッションしながら臨床症例にあたり、自ら問題を見つける学習法です。
4年次の1月から臨床実習が始まり、5年次の1月には選択臨床実習が行われます。
選択臨床実習では、指導医の下、個人で患者さんを受け持ち、責任をもって医療の現場を体験します。
名古屋大学医学部の偏差値:67.5
九州大学医学部
九州大学医学部の特徴は、地域医療への貢献に力を入れていることです。
5、6年次に必修の地域医療実習は、2週間にわたり福岡市内・福岡市近郊の施設で行われます。
また、選択の地域医療実習では臨床参加型実習が採用され、福岡県内のいずれかの施設で、病院宿舎に宿泊しながら4週間の実習が行われます。
九州大学医学部の偏差値:67.5
順天堂大学医学部
順天堂大学では、医学の知識やスキルだけではなく、「仁」の精神のもと患者さん一人ひとりの人生に寄り添う医師の育成に力を入れています。
大学の医学部には6つの付属病院があり、病床数は日本最大規模の3,589床です。
これにより、学生は様々な症例に触れることができるのです。
順天堂大学は、医師国家試験合格率が高いのも特徴です。
実際に、過去10年・20年の国家試験合格率は全国平均2位となっています。
順天堂大学医学部の偏差値:70.0
宮崎大学医学部
宮崎大学の特徴は、臨床経験を積みながら地域医療に貢献する「臨床医研究」と、基幹施設を中心に、保健・医療・福祉の現場を包括的に体験できる「地域包括ケア実習」です。
また、2020年に開始した特別カリキュラム「都農長期滞在型地域医療実習」では、3ヵ月で研修医レベルに到達することを目指しています。
都農町国保病院で行われる12週間の実習の中で、外来診療から病棟診療、在宅医療を学び、すべての業務を「医師0年目」の主治医として体験します。
宮崎大学医学部の偏差値:67.5
日本大学医学部
日本大学医学部では、厳しいカリキュラムが設定されており、基礎医学から臨床医学まで幅広く学べます。
その成果として、日本大学医学部の医師国試合格率は90.2%と高水準を誇っています。
また、1学年120名の少人数制であることも、日本大学医学部の特徴です。学年担任制で1学年につき6名の教員が担任となり、6年間にわたって学修や生活のサポートをしてくれます。
日本大学医学部の偏差値:65.0
臨床に強い大学選びポイント

ここでは、臨床に強い大学を選ぶ際のポイントを4つご紹介します。
臨床実習が充実している
臨床に強い大学を選ぶ際には、医学部での臨床実習がどれだけ豊富かをチェックしましょう。
さらに、実習先の病院の数や質、実際の患者さんとの接触機会の多さもポイントの1つです。
臨床医の育成に力を入れている多くの大学では、診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を採用しています。
診療参加型臨床実習では、自分が医療チームの一員になって診療や治療を考えることができます。
最終決定は医師が行いますが、その前段階として、自分の力で患者さんから話を聞き、自分で診察をして診断や治療を考える機会が与えられるのです。
臨床教育のカリキュラムがある
臨床教育のカリキュラムとは、臨床医として必要な技術や知識を学べるものです。
早期から臨床に触れるプログラムや、実践的なスキルを重視したカリキュラムがあるかどうかも、臨床に強い大学を選ぶ際にチェックしたい項目です。
1年次から専門科目の講義が始まり、早い段階から臨床体験が組み込まれてるか確認しましょう。
提携病院・地域医療と連携している
提携病院が多くあり、地域医療と連携している大学は、臨床医を育てるのに強い大学だと言えるます。
大学病院だけではなく、地域医療機関や診療所との連携が強い大学では、実践的な臨床経験をたくさん積めるからです。
地域医療に力を入れている大学は、幅広い症例を経験できる場合が多いのも特徴です。
大学病院や関連病院での実地研修が充実している医学部は、即戦力となる臨床医の育成に強いと言えます。
国家試験合格率が高い
医師国家試験合格率の高さも、臨床に強い大学選びのポイントの1つです。
高い合格率は、充実した教育内容やサポート体制が整っていることの表れだからです。
先ほどご紹介した順天堂大学医学部や日本大学医学部のように、国家試験合格率の高い医学部は、質の高い教育を提供し、臨床に強い医師を輩出していると言えます。
京都医塾なら難関医学部にも対応できる指導力があります
難関医学部に合格するためには、勉強量だけではなく、無駄のない効率的な学習が必要不可欠です。
そんなときに頼りになるのが、受験のプロからのサポートです。
医学部専門予備校の「京都医塾」は、優れた学習指導や学習環境を強みに、毎年たくさんの受験生を医学部合格へと導いています。
ここからは、難関医学部への合格を可能とする、京都医塾の特徴を3つご紹介します。
難関医学部にも対応できる独自のチーム指導
京都医塾では、生徒1人に対して平均13人もの講師がチームを組んで指導にあたる、独自の指導システムを採用しています。
そしてなんと、70名以上在籍する社員講師の7割が、先ほど臨床医に強い大学として紹介した京都大学医学部の出身です。
講師陣は柔軟にカリキュラムを調整しながら、医学部合格という目標に向けてチーム一丸となってサポートします。
もちろん、中学レベルまで遡って基礎から着実に実力を積み上げていくことも可能です。
また、社員講師は講師室に常駐しているため、分からないところをすぐに聞くことができるのも京都医塾の特徴です。
医学部合格のためのオーダーメイドカリキュラム
京都医塾では、入塾時に行われる学力診断や個別面談の内容をふまえて、生徒一人ひとりにあわせた個別カリキュラムを作成しています。
4教科の平均ではなく、各教科ごとの習熟度に合わせてクラス分けするため、クラスの組み合わせパターンは英数理理の4科だけでも10,000通りを超えます。
さらに、レベルに応じて個別授業と少人数集団授業を組み合わせるので、あなただけのカリキュラムが完成するのです。
カリキュラムでは短期目標と長期目標を設定し、着実に課題をクリアして行けるようになっています。
「何をいつまでにやるか」を可視化するので分かりやすく、迷わず進んで行けるでしょう。
さらに、カリキュラムは学習進捗や模試の結果に応じて随時内容を見直すため、常に最適な計画で学習を進めることができ、無駄がありません。
あなたの能力を最大限に発揮できるオーダーメイドカリキュラムで、効率的に学習を進められます。
学寮完備
臨床医になって、自分が生まれ育った土地の地域医療に貢献したいと思っている方も多いでしょう。
そんな想いを持って全国各地から集まる生徒のために、京都医塾では充実した学寮環境を提供しています。
校舎から徒歩5分という好立地に位置する学寮には、全室家具・家電付きで、勉強に集中できる環境が整っています。
また、寮母が24時間体制で対応に当たるため、突発的な困りごとが発生した時や、急に体調を崩した時でも安心です。
さらに、管理栄養士監修の食事提供や、起床から就寝までの生活リズム管理など、学習効率を最大限高めるためのサポートも受けられます。
「地元を離れて入塾するのは不安…」そんな方は、『一泊二日医学部合格診断ツアー』で京都医塾の環境を体験してみませんか?
実際の寮での宿泊体験を通して、充実した設備と手厚いサポート体制を肌で感じていただけます。
まとめ
医療の現場で直接患者さんと関わり、病気やけがの診療や治療にあたる研修医。
研修医は、他の様々な機関と連携しながら、常に患者さんにとってより良い医療を追求していくプロフェッショナルと言えます。
京都医塾は「現場医療の最先端で人の命を救いたい」というあなたの熱い想いを、チーム一丸となって応援いたします。
勉強に集中できる環境と、医学部のプロである講師陣の下で、臨床医という夢を叶えるために全力を尽くしてみませんか?