創立から75年以上もの歴史を持つ、和歌山県立医科大学医学部。
同医学部では、苦しみの中にいる患者に救いの手を差し伸べられる、人間性豊かな医師の育成を目指して取り組んでいます。
そんな和歌山県立医科大学医学部には、その理念に強い理解を示す受験生たちが、毎年入試に訪れます。
そこで今回の記事では、和歌山県立医科大学医学部を目指している人のために、同医学部の基本情報や特徴などを紹介していきましょう。
目次
和歌山県立医科大学医学部の基本情報
最初に、和歌山県立医科大学医学部の基本情報から押さえていきましょう。
こちらの項では、和歌山県立医科大学医学部のキャンパスの場所や定員数、入試情報などを解説していきます。
キャンパスの場所
和歌山県立医科大学医学部のキャンパスは、和歌山県伊都郡かつらぎ町の紀三井寺キャンパスに位置しています。
こちらのキャンパスへ向かう場合は、JR和歌山駅から発車している、市バスの「医大病院行き」に乗り、「医大病院」で降車するとよいでしょう。
定員数
2023年度における、和歌山県立医科大学医学部の定員数は、全部で100名となっています。
内訳は、一般選抜が64名程度、県民医療枠が20名程度、地域医療枠が10名です。
入試情報
続いて、和歌山県立医科大学医学部の入試情報についても見ていきましょう。
一般選抜
和歌山県立医科大学医学部の一般選抜では、共通テストの成績によって合否の判定がなされます。
2023年度における、こちらの試験の日時は、2月25日から26日にかけてです。
なお、共通テストの成績が630点に満たない人でも、全体の平均点によっては合格になることもあるということですので、志望している方は小まめにホームページをチェックしておきましょう。
学校推薦型選抜(県内募集)
学校推薦型選抜(一般枠)は、和歌山県内における医療の中心的な役割を担う人材を、県内から広く募集するために設けられた枠です。
選抜は一般選抜と同じく、共通テストの成績を参照して行われます。
そして、2023年度の試験は、同年2月12日です。
県民医療枠A・B
県民医療枠A・Bについても、学校推薦型選抜と同様に和歌山県内の地域医療を拡充させる目的で創設された募集枠です。
「県民」と名がついているものの、こちらは全国から広く募集しますので、同医学部の志望者にとっては大きなチャンスです。
AとBの違いについてですが、前者は医学部卒業後の診療科の指定がなく、後者については、産婦人科において勤務する義務が課せられます。
両者の募集枠も、ご自身の将来設計に影響を与える枠ですので、よく検討してから出願するようにしましょう。
ちなみに、選抜方法も試験日も学校推薦型選抜と同じものとなっています。
県民医療枠C
県民医療枠Cの内容も基本的には、上記県民医療枠A・Bと同じと思っていただいて構いません。
違いとしては、医学部卒業後に産婦人科・小児科・精神科のいずれかの診療に従事することにあります。
前述のとおり、採用は2名程度と少数ですが、上記3つの診療科に興味のある人には、とてもよい機会となりえるでしょう。
こちらについても、学校推薦型選抜と同じ選抜方法、かつ試験日となっています。
地域医療枠
地域医療枠は、和歌山県内の医療の充実を目指す若者を募集するための枠です。
こちらの募集枠で入学した場合、和歌山県が定める「キャリア形成プログラム」のもと、指定された公的医療機関で勤務する義務が課されます。
こちらの枠についても、ご自身の人生プランに影響を与えるものとなっていますので、応募の際は、周囲の人に相談するなどして慎重に決定しましょう。
なお、こちらの選抜枠も試験日と選抜方法は、学校推薦型選抜と一緒となっています。
和歌山県立医科大学医学部の入試難易度
それでは、和歌山県立医科大学医学部の入試難易度についても見ていきます。
ここでは、和歌山県立医科大学医学部の偏差値と入試倍率のデータをもとにして、難易度を解説していきましょう。
偏差値
和歌山県立医科大学医学部の偏差値は65.0で、国公立大学の医学部の中では、標準的なものとなっています。
同一の偏差値の医学部としては、広島大学や三重大学、長崎大学、鹿児島大学などがあげられます。
偏差値65.0の医学部は、国公立大学の医学部の中では最も数が多いため、幅広い選択肢から選べるのがメリットです。
倍率
続いて、倍率についても確認していきましょう。
ここでは、和歌山県立医科大学医学部の倍率について、2020年度から2022年度までのデータをもとにして解説していきます。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期(一般枠+県民枠) | 2.2 | 79 | 171 | 151 | 78 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期(一般枠+県民枠) | 3.0 | 79 | 243 | 225 | 82 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期(一般枠+県民枠) | 3.6 | 79 | 295 | 232 | 83 |
和歌山県立医科大学医学部の入試倍率は、2.2倍から3.6倍の間で推移しています。
国公立大学の医学の倍率としては平均的ですが、和歌山県立医科大学医学部の場合、年を追うごとに上昇しているため油断ができません。
受験生のみなさんにあっては、適度な危機感を持って学習に励んだ方がよいでしょう。
和歌山県立医科大学医学部の特徴
和歌山県立医科大学医学部を志望するからには、同医学部の特徴についても、把握しておきたいところでしょう。
ここでは、和歌山県立医科大学医学部の持つ特徴の中でも、主だったものを3つピックアップして紹介していきます。
1年次から3年次にかけて行われる教養教育と基礎医学教育
医学を学び、実践していくうえでの初歩の初歩ともいえるのが、教養教育と基礎医学教育です。
この2種類をおろそかにしていては、医師としての基礎が築かれず、高学年次の授業に支障をきたしかねません。
そのため、和歌山県立医科大学医学部では教養教育と基礎医学教育に、特段に力を入れているというわけです。
教養教育は、1年次から2年次にかけて行われるカリキュラムで、専門医学を学ぶための基盤を作るとともに、「Early Exposure 早期臨床体験実習」という現場実習を通じて、医療に対する関心をより高めていきます。
そして、教養教育を修了した学生に待っているのが基礎医学教育です。
基礎医学教育は2年次から3年次まで行われますが、少人数制の講座に別れ自分の関心のあるテーマについて、徹底的に深掘りして学習していきます。
医師としての態度を学ぶ臨床医学・臨床実習
上記、基礎医学教育と同時期から実施されるのが、臨床医学・臨床実習です。
こちらのカリキュラムの初期段階では、病気の診断や治療方法、予防について学んでいきます。
そして、初期段階のカリキュラムが修了したあとは、いよいよ医療現場に出て、チーム医療を学習していきます。
実際に現場に出て勤務することにより、教科書からは学べない「生」の学習ができるとあって学生からも人気のカリキュラムです。
盛んな国際交流
急激なグローバル化が世界中で進んでいることは、みなさんもご存じのとおりでしょう。
情報の行き来に時間を要した時期は過去のものとなり、現在では世界各地に一瞬で医療情報を届けられる時代になりました。
そんな時代に求められるのは、国際的な知識を持ち、かつ海外の医師との交流がスムーズにできる医療人です。
和歌山県立医科大学医学部においても、そういった医療人の育成には熱心で、北米を始め様々な大学と提携しつつ学生の教育を図っています。
コロナ禍が叫ばれ、海外渡航に支障をきたしている時期ではありますが、同医学部ではオンライン部門を強化することで、学生同士の海外交流を途切れされることなく、積極的な支援を実施しています。
和歌山県立医科大学医学部の入試情報
次に、和歌山県立医科大学医学部の入試情報についても確認していきましょう。
入試科目と配点
まずは、入試科目と配点の解説から入ります。
共通テスト
和歌山県立医科大学医学部の一次試験では、共通テストの成績によって合否がくだされます。
そして、同テストの科目と配点については、下記表のとおりです。
教科 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地・公 | 合計 |
配点 | 150 | 100 | 100 | 150 | 100 | 600 |
他の国公立大学の医学部と同様、英語や数学、理科が重要視されていますので、集中的に学習しましょう。
二次試験
続いて、二次試験の解説に移ります。
和歌山県立医科大学医学部で実施される、二次試験の科目と配点については、下記表のとおりです。
教科 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 合計 |
配点 | 200 | 250 | 250 | – | 700 |
面接試験は点数化されませんが、人間性がよく確認されます。
そのため、医師としての適性が欠けると判断される振る舞いは、避けましょう。
合格のボーダーラインは?
和歌山県立医科大学医学部の2020年度におけるボーダー得点率は83%、2021年度は82%、そして2022度は75%でした。
ボーダー得点率は低下傾向にありますが、前述のとおり、入試倍率については上昇傾向にあります。
「油断大敵」という言葉があるとおり、ボーダー得点率だけに注目せず、倍率にも目を向けて、きちんと勉強を継続しましょう。
和歌山県立医科大学医学部を目指すなら京都医塾
高度な医療教育が受けられるとあって、受験生からも大人気の和歌山県立医科大学医学部。
将来、立派な医師になるための充実したプログラムが用意されていますから、真面目に学習に取り組めば、きっと理想の医師になれるでしょう。
しかし、気になるのは、同医学部の倍率です。
和歌山県立医科大学医学部の入試倍率は、年を追うごとに上昇傾向にあるため、従来のものよりも、さらに綿密な対策が必要になっています。
そのため、受験生の方の中には、合格をしっかり引き寄せるためにも、より効率的かつ良質な学習を求めている人も多いのではないでしょうか。
そんな方の大きな助けとなるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、医学部受験に特化した講師や、オリジナルのカリキュラムなどを武器に、これまでにもたくさんの合格者を出してきた名門の予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
面接・小論文試験も徹底支援
受験生のみなさんにとって、学力の向上と同じくらい頭を悩ませるのが、面接及び小論文試験かと思います。
せっかく一次試験を突破したのに面接と小論文でミスをしてしまい、落第してしまっては元も子もありません。
そこで、京都医塾では、専任の小論文・面接科の講師を雇入れ、徹底的にサポートにあたっています。
この指導方法はOBの方からも大変好評で、合格体験記においても「面接対策も充実しており、大学ごとに予想される質問に対して、回答を念入りに練って用意したので、自信を持って2次試験に臨めました。」との声をいただいております。
年齢は関係なし!熱意があればどこまでも支援
医学部の受験を考えている人の中には、年齢を気にしている人もおられるはずです。
たしかに、人間は加齢とともに記憶力や体力が低下してしまうため、現役生と比較すると不利になってしまうのは否めません。
しかし、受験において最も大切なものは、本人の熱意ではないでしょうか。
かのライト兄弟が飛行機のフライトを成功させたのも、エジソンが電球の発明を成功させたのも、人並外れた熱意があってのことのはずです。
このように物事を成し遂げる原動力となるのは、本人が持つ熱意なのです。
そのため私たち京都医塾では、年齢に関係なく、医師になりたいという強い熱意をお持ちの方なら、分け隔てなくどこまでもサポートしております。
実際に当塾では、30歳以上の方の合格者も輩出しています。
医師になりたいという熱意に燃えている人は、ぜひ当塾をお選びください。
和歌山県立医科大学の合格者も輩出
当塾の自慢の一つが、高い合格率です。
京都医塾では、優秀な講師陣、優れたカリキュラム、学習だけに集中できる環境の3本柱で支援し、数々の受験生を医学部へと羽ばたかせてきました。
この記事をご覧の方の中には、和歌山県立医科大学を志望している方もおられると思いますが、当塾では同医学部の合格者も輩出していますので、安心してお任せください。
本気で和歌山県立医科大学医学部の合格を目指したい人には、京都医塾こそがうってつけです。
まとめ
人間性や高い倫理観の醸成に重きを置いた教育を実施している、和歌山県立医科大学医学部。
そんな和歌山県立医科大学医学部には、同医学部の理念に強い理解を示す受験生が毎年、入試にチャレンジしています。
しかし、同医学を受験するにあたってネックとなるのが、年々高くなっている入試倍率です。
受験生の方の中には、この入試倍率に対して大きな危機感を抱いている人も多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾は、医学部受験に特化したプロの講師陣や、オリジナルのカリキュラムなどを用意し、受験生を徹底指導している予備校です。
実績についても申し分なく、和歌山県立医科大学医学部への合格者も輩出した功績も持ち合わせていますので、安心してお任せください。
和歌山県立医科大学医学部に本気で受かりたい人には、京都医塾がうってつけです。
まずは、体験授業などが受けられる「一泊二日医学部合格診断」に応募して、当塾の雰囲気を味わってもらえたらと願っています。
交通費・宿泊費は、当塾がすべて負担しますので、お気軽にお問い合わせください。