横浜市立大学医学部は、昭和19年設立の医学専門学校を前身に、高度先進医療の拠点として地域医療の貢献が高く評価されています。
同医学部は首都圏近郊という立地の良さと、最新の医学教育・研究・施設を備えた魅力ある大学です。
そんな横浜市立大学医学部には、関東地方を中心に全国からたくさんの受験生が入試に挑戦しています。
そこで今回の記事では、横浜市立大学医学部を目指す受験生に向けて、同医学部の基本情報から入試についても詳しくお伝えしていきましょう。
横浜市立大学医学部の基本情報
最初に、横浜市立大学医学部の基本情報について押さえておきましょう。
こちらの項では、横浜市立大学医学部のキャンパスの場所とアクセス方法、医学部の定員数、そして入試方法や日程についてまとめました。
キャンパスの場所
横浜市立大学医学部は、神奈川県横浜市の福浦キャンパスにあります。
電車で向かう際は、JR新杉田駅か京浜急行「金沢八景駅」で下車してください。
その後、横浜新都市交通シーサイドラインに乗車し「市大医学部駅」で下車します。
「市大医学部駅」からは徒歩1分で到着します。
定員数
2023年度における横浜市立大学医学部医学科の定員数は、90名となっています。
内訳は一般選抜が69名、特別公募制学校推薦型選抜が19名、国際バカロレア特別選抜が2名です。
入試情報
上でも述べたとおり、横浜市立大学医学部の入試方法には、一般選抜や特別公募制学校推薦型選抜など様々なものがあります。
そこで、ここでは、それぞれの概要について解説していきましょう。
一般選抜
横浜市立大学医学部の一般選抜は、前期日程のみで共通テストと個別学力検査により合否が判定されます。
こちらの募集枠では、一般枠58名のほか、地域医療枠から9名、神奈川県指定診療科枠から2名が選抜がなされます。
これらの募集枠のうち、地域医療枠神奈川県指定診療科枠では、出願資格などが異なることなるため注意が必要です。
たとえば、前者は出身高校や県内居住歴の制限が設けられていないのに対し、後者では、神奈川県内の高校出身者などにのみ出願資格が与えられています。
また、卒業後の進路についても違いが見られますので、出願の際は募集要項、パンフレット、公式ホームページなどから必要十分な情報を得てから判断してください。
なお、2023年度における試験は、同年2月25日から26日にかけて実施される予定です。
特別公募制学校推薦型選抜(地域枠)
2023年度における特別公募制学校推薦型選抜(地域枠)では、県内の高校から12名、県外の高校から7名を選抜します。
地域医療枠と神奈川県指定診療科枠のいずれかを選択できますので、ご自身の希望に沿った方に出願してください。
ただし、上でも述べたとおり、出願に際しては県内者と県外者によって資格付与の有無が異なります。
こちらの募集枠へ応募する際も、学生募集要項などをしっかり確認したうえで出願してください。
なお、2023年度における選抜は、第一次選考が出願書類などの総合評価で行われ、第二次選考が面接試験で行われます。
そして、第三次選考にあたる共通テストでの成績によって、最終合格者の選定がなされます。
日程は、第一次選考の合格発表が2022年11月15日(書類審査等が行われるのみですので、試験日はありません)、第二次選考日が12月3日、第三次選考が2023年1月14日から15日にかけて実施される見込みです。
国際バカロレア特別選抜
国際バカロレア特別選抜の出願には、国際バカロレア資格取得が条件となります。
国際バカロレア資格取得には、国際社会の一員として活躍できる人材育成を目的とした教育カリキュラムの履修が必須です。
こちらの選抜枠の合否は、国際バカロレア資格の成績と TOFLE などの英語試験のスコア、加えて複数回にわたる面接試験の結果による総合評価により判定されます。
また、2023年度における試験は三段階の選考で行われていますが、第一次選考にあたる英語能力審査の合格者は2022年11月15日に発表され、第二次選考の面接試験等は12月3日に実施されています。
そして、最終選考にあたる書類審査にもとづく合格発表は、2023年1月20日に行われる見込みです。
横浜市立大学医学部の入試難易度
続いて、横浜市立大学医学部の入試難易度についても押さえておきましょう。
ここでは、横浜市立大学医学部の入試難易度を、偏差値と倍率の2つの指標から解説していきます。
偏差値
横浜市立大学医学部の偏差値は67.5となっており、国公立大学医学部の中では高い数値となっています。
同程度のレベルの偏差値の医学部としては、千葉大学や九州、岡山大学、宮崎大学(後期日程)などの名門校があげられます。
上位の大学に目を向けると、偏差値70.0の大阪大学や偏差値72.5の京都大学や東京大学といった国内トップクラスの医学部が名を連ねます。
下位クラスの医学部は、偏差値65.0の京都府市立大学、名古屋市立大学、奈良県立医科大学、愛媛大学などが並びます。
倍率
次に、倍率についても確認していきましょう。
ここでは、横浜市立大学医学部における2020年度から2022年度の試験の倍率を、下記表にまとめました。
2020年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 2.9 | 74 | 240 | 198 | 84 |
2021年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.4 | 70 | 260 | 189 | 76 |
2022年度
入試日程 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
前期 | 3.2 | 70 | 228 | 158 | 72 |
横浜市立大学医学部の前期日程における倍率は2.9~3.49倍の間で推移しています。
倍率のみに注目した場合、安定して推移しているようにも見えますが、合格者数に目を向けると減少傾向にあるため安心できません。
同医学部の受験を希望している方は、楽観的な考えは封じ込んで、これまで以上に真剣に学業に取り組んでください。
横浜市立大学医学部の特徴
横浜市立大学医学部の基本情報や入試難易度についてふれてきました。
この項では、横浜市立大学医学部の特徴について紹介します。
最先端医療と地域医療のどちらも学べる
地域医療というと、へき地をイメージしますが、横浜という大都市であっても地域に根差した医療は必要です。
横浜市立大学医学部は、公立大学という特色から地域貢献を大きな柱と1つとして掲げており、地域医療の充実に力を入れています。
一方、同医学部では、高度先進医療施設が備えられ、基礎研究から臨床研究、そして実際の患者さんまでつないでいくような実践的な医療が行われています。
医学部生は、実習や講義で、そのような研究に触れながら、最先端の技術を学び体験することができるのです。
つまり、横浜市立大学医学部では、都市部の大学特有の最新かつ実践的な医療と、市民に直結した地域医療の両者について学びを深められる点が大きな特徴といえるでしょう。
海外留学や国際プログラム参加を積極的に推進
横浜は、歴史的に開港とともに西洋文化をいち早く取り入れる場、海外へ発信する場でもありました。
横浜市立大学医学部も、横浜の地にふさわしく学生の海外派遣が充実していることが特徴です。
グローバル化に対応できる人材育成のために、医学部生の3人に1人が海外留学や国際プログラムに参加することが目標になっています。
3年次に行われるリサーチ・クラークシップでは、学内外の研究施設で研究を行いますが、希望者は海外の大学・研究機関を選択することも可能です。
また、5年次のクリニカル・クラークシップでは、大学付属病院以外の医療施設の実習が行われ、こちらでも希望者は海外病院での実習を受けることができます。
海外大学の提携校も多数あり、短期留学や国際プログラムに医学部生の積極的な参加が促されています。
横浜市立大学は、在学中に「海外留学を経験したい」「海外の医療について学びたい」と考えている人にとっては、魅力的な大学といえるでしょう。
横浜市立大学医学部の入試情報
次に、2023年度における横浜市立大学医学部の入試情報についても押さえていきましょう。
こちらの項では、横浜市立大学医学部の入試科目と配点、合格のボーダーラインなどを解説していきます。
入試科目と配点
共通テスト
共通テストの入試科目と配点については、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地理・公民 | 合計 |
300 | 200 | 200 | 200 | 100 | 1000 |
個別学力検査
個別学力検査における入試科目と配点は、下記表のとおりです。
英語 | 数学 | 理科 | 小論文・面接 | 合計 |
400 | 400 | 600 | – | 1400 |
横浜市立大学医学部では2022年度より、個別学力検査の理科の配点が400点(200点×2科目)から1.5倍の600点(300点×2科目)に変更されました。
2023年度においても、個別学力検査重視の傾向がみられますので、より重点的に理科の対策を行う必要があるでしょう。
横浜市立大学の面接試験は、10分程度の個人面接形式です。
面接官は3人で、和やかな雰囲気の中で行われることが特徴です。
質問では、「医師志望動機」や「本学志望動機」、「高校生活の行事」」など答えるのが難しい質問はほとんどありません。
面接では、調査書や志願理由書をもとに質問されることもあります。
自分が記入した内容については、コピーなどを用意して事前に見直しておきましょう。
横浜市立大学医学部の面接には、再面接制度があります。
該当者は面接が終わり面接室から退出後に、別室でもう一度面接を行います。
再面接の基準は明らかではありませんが、過去に再面接になっても合格している人はいます。
もしも再面接になった場合でも、落ち着いて対応しましょう。
合格のボーダーラインは?
横浜市立大学医学部における前期日程(一般枠)の合格のボーダー得点率は、2020年度が89%、2021年度が88%、そして2022年度が83%となっています。
さすが全国に名をとどろかせる名門校だけあって、一般的な国公立大学医学部と比べて高い得点率が求められます。
個別学力検査の対策はもちろんですが、共通テストについても、できる限り早い段階から受験対策をとることが肝心です。
横浜市立大学医学部を目指すなら京都医塾
横浜市立大学の偏差値は67.5で、他の国立大学医学部と比較しても高い水準にあります。
さらに、共通テストの配点が1000点と高く、ボーダー得点率も88%と高いことから、共通テストの対策はしっかり行うことが重要です。
また、2次試験にあたる個別学力検査については、2022年度より理科の配点が増加したこともあり、あらためて対策を立てて取り組みたいところです。
しかしながら、自分1人で試験対策を立てるとなると、不安に感じる人も多いはずです。
予備校などに通い、プロによる指導を受けて確実に合格をつかみたいと思う人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の京都医塾です。
京都医塾は、1人ひとりの実力に合わせたカリキュラムと優秀な講師陣により、これまでに医学部合格者を多数輩出しています。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
完全1対1個人授業とレベル別集団授業
京都医塾では、1対1の個人授業とレベル別の少人数授業をかけ合わせて授業を進めます。
個人授業では、一人ひとりに対して授業が展開されるので、苦手教科の克服や分からないところを徹底的に指導してもらえます。
少人数の集団授業では、合格に必要な進度を保って着実にカリキュラムをこなせることや、
他の生徒に負けたくないという気持ちも原動力になります。
個別指導と集団指導のどちらのメリットも活かしたハイブリッド授業により、着実な学力向上が望めるのです。
生徒一人に13人の講師陣
京都医塾では、生徒一人につき13名の講師が付き、チームを組んで学習に取り組みます。
そのため、受験生によくありがちな特定の科目に学習時間、学習量を取られてバランスが悪くなってしまうことがふせげます。
また、講師一人ひとりが違う指導法を取ることはありません。
生徒に今どの科目を重点的に指導するべきか、講師全員が生徒の状況を把握して、指導方法を統一し、一人ひとりに最適な授業を提供してくれます。
勉強だけに集中できる環境
受験生活において、どのような環境で過ごすかは非常に重要です。
勉強する環境は、合格に大きな影響を与えます。
京都医塾では、生徒が合格に向かって全力を尽くせるよう万全の学習環境を用意しています。
京都医塾では、高卒生には専用のフロアを設け、一人に一つ十分な広さの個人専用ブースが備えられています。
まるで自分の部屋のように落ち着いて、じっくりと勉強だけに集中できるのです。
まとめ
横浜市立大学医学部は、首都圏近郊という立地の良さや最先端の医療が学べることから、公立大学の中でも非常に人気のある大学です。
横浜市立大学医学部の偏差値は、国公立大学医学部の中でも高い水準にあります。
さらに、ボーダー得点率も非常に高いため、共通テストでは1点もとりこぼしたくないところです。
そのため、合格に必要な学力をしっかりと身につけて、試験に臨むことが必要です。
そこで、おすすめなのが医学部専門予備校の京都医塾です。
京都医塾では、オリジナルメソッドや優れた講師陣、個人専用の勉強ブースを用意して、毎年受験生を医学部合格に導いています。
京都医塾では、合格に必要なきめ細かい指導で最後まで受験生をサポートします。
横浜市立大学医学部に必ず合格したい人は、医学部専門予備校の京都医塾がおすすめです。
一泊二日の体験入塾や入塾に関わるご相談は、随時受付けています。お気軽にお問い合わせください。