京都医塾を語るうえで欠かせないのが、個性豊かな講師たち。塾生1人に対して講師13人がチームとなって、塾生のみなさんを全力でサポートしています。
第3回目は、英語科の越智健太郎先生が登場。
ご両親の教えで幼少期から辞書が生活のそばにあり、スーパーに行くときも辞書を離さなかったという逸話があるほど、文学的な少年時代を過ごした越智先生。生徒からの信頼も厚い講師です。
医学部を目指す4人の塾生が、授業を通じて越智先生を深堀りしていきます。
センター試験後、「あんた受験どうするん?」と親に聞かれ、親のすすめから志望校を変更。見事、京都大学法学部に入学。講師をするにあたってのモットーは、「大人が誘導したい方向性は置いておいて、率直に生徒さんに関わる」こと。休日は、居合のお稽古に通う。日本一周が最近の密かな願望。
ーーキーンコーン、カーンコーン
ーーガラガラ
ハロー!諸君!
…ハロー!(笑)
みんなノリええな(笑)京都医塾の英語科の講師、越智健太郎です。よろしく!僕の名前覚えて帰ってな!
excuse me sir, beef or chicken??
beef,plese.
ん…?牛は”cow”なのに、牛肉になると”beef”…鶏肉ってなんで”chitken”なんだ?
田中君、いい気づきやな。豚は”pig”なのに、豚肉は”pork”やもんな。英語という言語が成り立つ過程で、「調理した人」と「食べた人」で、その動物について呼び方が異なってたからなんだよ。
ほほう
ノルマン・コンクエストって言って、イギリスがフランスのノルマン人に征服された時代があってん。その当時、動物を育てたり、調理したのが支配されたイングランド人、肉を食べたのは支配層のフランスのノルマン人やって。それぞれ話す言語が異なっていて、呼び方が違ったから、「動物の名前」「肉の名前」それぞれが別々に定着していったということらしいで。
先生ものしりですね…!
ありがとう!僕の授業では、こうやって知識とエピソードを結んで勉強進めていけたらと思うから、分からんことあったら質問どんどんしてな!
分かりました!今日はよろしくお願いします!
今日は、みなさんに僕のこと、数学のことをより身近に感じてもらえるよう、「越智健太郎と英語」をテーマに授業をしていきます。じゃあまず教科書1ページ目開こうかー
幼少期からの興味と京都大学
えっ!?先生幼稚園の時には辞書引いていた!??
「分からない言葉を調べるには辞書がいいぞ」、という越智家の教えにより、幼少期から辞書を持ってたんよ。母親から聞くところによると、買い物に行くときも辞書を持って行ってたらしいよ(笑)
すごい、その頃からものしりへの道を歩んでたんですね!
はは(笑)そうやね。僕が姉っ子やったってのもあるかな。姉が高校生になって塾に通う時、僕も小5だったけど塾に通い始めたくらい。姉がやる習い事を真似てやったので、水泳もピアノもやってたよ。
仲のいい姉弟だったんですね!では、お姉さんの影響で志望校も決めたり…?
それはさすがになかったかな(笑) 次のページめくってみて。
先生、吹いた風に流されるタイプですか…?
まあ、座右の銘は「明日は明日の風が吹く」やな。大学に入学した後は、ホテルのウェイターのアルバイトをしたり、知人の紹介で塾講師をしてみたり、色んな経験をしました。卒業後社会人になって知人の紹介で京都医塾に出会い、講師を始めました。
・待ってたら楽しいことがあるが、待つ側の人間になってほしくない。
先生普段どんな授業してるんだろう…
他の先生から、越智先生の授業ではすごろく作りしたって聞きました!
そやな…小学生の授業で、すごろく作ってたよ。それにも理由があって、今って待ってれば楽しいことがある時代なのね。娯楽が無料になってしまっているの。
スマホのゲームとか??
そうそう。動画サイトだって、好きなクリエイターの動画が更新されたら見る、それが楽しいって流れが、君たちにとって普通になってきてるでしょう?
たしかに、言われてみれば、あるものを見てる感じがする
じゃあ、次のページめくってみて。
待っていたら楽しいことがある、それは素晴らしいけど、君たちに待つ側の人間になってほしくないんよ。
(頷く)
人が作ったコンテンツで時間を過ごしているっていう、普通に生きていたら消費者になるように宿命づけられている世界であることを心配していて、昔懐かしいと言ってはアレやけど、読んだり考えたり悩んだり作ったりっていうものを伝えていきたいと思っているし、僕の授業から学んでくれたら嬉しいな
「勉強で負った借りは勉強でしか返せない」
先生、ほんとに僕たちの未来を考えてくれているんですね…
俺、相談いいっすか?
おう、ええよ。
単語テスト俺受かる気がしない…
昨日何をしていたんや
どうにも眠くて、15分仮眠しようと思ってベッドにいたら気づいたら朝で…
眠いのは仕方ないけど、ベッドで寝たらそりゃ寝るやろ…いいか、今から厳しいこというけどちゃんと聞いてな
生徒:(ゴクリ)
教科書に書いてあるこの文章の意味わかる…?
自分に置き換えて考えてみてな。例えば、テストで悪い点数をとってしまったとしましょう。それでな、点数見たらまぁズーンって気持ち悲しくなってしまう。
悪い点数を見たら確かに落ち込んでしまうな…
で、そこで、気分を変えるためにはどうする?
誰かに話しを聞いてもらうとか…
そこやねん。勉強で受けたストレスって、慰めて貰って消えるのはその一瞬で、根本の原因は解決していないんよ。そのままやと、次のテストでもまた同じことを繰り返すだけ。テストで悪い点数をとったときにすることは、気分を紛らわせるんじゃなくて、次いい点数をとるためにどうしたらいいか、作った借りを返すにはどうしたらいいかを考えるのが大事。
先生に相談して、次のテストに向けてどうしたらいいか一緒に考えてもらうってことですね!
そう!よく分かってくれてる。ここまで話しを聞いてくれたみんなに一つライフハックを伝えるね、勉強中「疲れたなー」って思ったら何してる?
スマホでゲームしてます
私はSNS見てます
上手く切り替えることできてるんやね。ただ、さらにいい気晴らしの方法があって。それは、ぼんやりしたり、お風呂に入ってみたりすることなんです。
それ、完全に休んじゃってませんか?
勉強で注意力が減ってきたときに、別のことに注意を向けて回復しようとするとそれで頭を使ってしまうでしょ。だから、自分が勉強に向かうため、休みながら自分の中の注意力を回復する鉄板のやり方を作って欲しい。
■「越智先生の魅力」塾生と講師の声
塾生A
「先生が教室に入ってきた瞬間、大きな声で『ハロー!諸君』で教室を一気に元気にしてくれるので、毎回やる気な状態で授業を受けています!すごくものしりなので、授業中の雑談でも知識が身について楽しいです!」
生徒のみなさんに気持ちよく授業を受けてもらうことが大事ですからね、やっぱり元気な挨拶は大事です(笑)、人生経験が誰かの興味に繋がるのは嬉しいです!
塾生B
「英語の授業を受けているはずなのに、日常に活かせる英語以外のことも越智先生の授業で学べます!実は、先生を見るだけで『英語の勉強をしよう』という気になるのをここでご報告させてください!いつもありがとうございます!」
ついに越智という英語講師の存在が、生徒の勉強のモチベーションに繋がりました!
講師A
「僕を超えるアツい先生で、医塾を巣立った生徒と久しぶりに再開なさったとき、その生徒の成長ぶりにアツい涙をながされていました。いつどんな時であっても、僕の相談に乗ってくださって越智先生の存在がとっても心強いです!」
僕、こうみえて、涙もろかったりするお茶目な一面もあるんですよ。
講師B
「何事にも勢いと豪快さがあるところがすごいと感じることが多いです。さらに、日頃の授
業準備や面談準備をされているところを間近で見ていると、周りから見られている豪快さと
は裏腹に全てに緻密さがあるところです。これからも円町校の校長として私たちを引っ張っていってください!」
わぁ…僕の繊細さに気づいてもらえることは単純に嬉しいです。
英語に伸び悩む生徒たちへ
最後に今、英語の成績がなかなか伸びないなぁと思っている子に聞いてほしい。こんなことをいうのは酷かもしれんが、まず、半年英語の勉強をしてみいひんか。
英語は、半年間”正しい取り組み”を”全力”で行えば必ず結果が伴う科目です。
ほんと!?
ほんまや。ただしな、正しい取り組みにも”全力”でやらなあかん。さっきも言ったけど、「勉強で負った借りは勉強でしか返せない」やで。
でも、半年間も”正しく””全力”でやるって難しそう
正しくっていうのはな、「今までダラダラと勉強を続けたりしていた所を、効率よく勉強できるようにする」みたいな感じで、努力が足りていなかったところを改善するってこと。全力ってのは、「嫌々するのではなく、楽しく勉強すること」やねん。
楽しく勉強か…できるかな…
それを俺に聞くんや。現状は何か原因があって英語が不得意なはず。その原因をともに考え、ともに向き合っていくのが越智であり、京都医塾の先生方です。楽しく覚えた知識は脳にもよく残るので、楽しく勉強しましょう!