MESSAGE
嘘をつかないことです。例えば面接試験で、自分の思ってもいないようなことを語っても語るに落ちるのみで、破綻しますし、面接官の胸にも届きません。日頃から自分が何になりたいか、どうしたいか、医師になりたいならそれはどうしてかということを自分に問いかけ、内省する必要があるでしょう。授業ではそのように考える手助けもできれば良いなと考えております。そしてそうすることこそが面接・小論文で高得点を取る秘訣なのだと信じています。 私が受験生時代のころを回想すると、いつも隣にはどうにも勝てないのではないかと思わせるような、能力が高く、かつ頑張り屋な同級生たちがいました。彼らと、そして私に共通していたのは一種「健康」なプライドであったと思います。この教科では負けたくない、せめてバカにされないようにしたいというような可愛げのあるプライドでもってお互いを引っ張っていったような受験生時代でした。私を含め、その多くの同級生たちは受験を成功の裡に終わらせました。思うに受験生は健康なプライドを持たねばならぬのでしょう。そうして少し背伸びして競り合って初めて、より高い世界を覗けるのだと思います。
PROFILE
国語学国文学を専修し、学部卒業後京都医塾へ入社。卒業論文は『梶井基次郎におけるシンボリック・リアリズム』。国語・小論と同時に社会(日本史・倫理)を担当しており、「読解」「記述」に不可欠な「知識」を幅広く提供する。趣味は音楽・ボードゲーム・クライミング。